【質問#225】他人の才能に嫉妬してしまう
質問・悩み相談の回答です。
質問
創作していて、他人の才能に嫉妬してしまう事があります。どうしたらやめられるでしょうか。
回答
私の観測範囲ではぜんぜん嫉妬しない人が何人か居ます。私もその一人ではあります。
逆に言うと嫉妬する感情があまりよく分かっていないので的外れになるかもしれませんが、こうではないかということを書いてみます。
1. 過去の自分と比べる
私は創作にチームプレイというものは本来は存在せず、完全に個人技だと思っています。それは組織的な行動を要求される映画などの制作であっても同様だと思っており、だから強力な権限を持った監督が個人技からチームプレイをひねり出す必要があるのではないか、と考えています。
個人のパワーでずっと戦って行くにはモチベーションの継続が必要であり、このモチベーションの維持を他者からの承認に求めるととてもしんどいことになります。なので一番良いのは過去の自分からの成長を認識することだと思われます。
過去出来ていなかったことが出来るようになった、過去気づかなかったことに新たに気づけた。そういうところにフォーカスすると自身の成長を実感できます。
創作は多くの場合は時限のきまったレースではないのですから、能力向上の差分が十分にあれば、他者と差があったとしてもいずれ埋まるでしょう。そう思えれば他者との能力差というのは重要ではないことが分かると思います。すると現状の能力で比較して嫉妬することにあまり意味がないと思えるのではないでしょうか。
一方で、現状は自分よりも下手だと思っている人が居たとしても、今の自分の能力が向上していかないならばいつか追い越されます。重要なのは現在の能力値ではなくて成長の継続と上昇力、これだと思います。
2. 業界トップクラスに能力と実績がある人と比べる
1.では自分自身を見つめることの重要性を書きましたが、これをやり続けていると自己満足的な作品作りに陥りがちで、そういうことを続けていると誰にも理解出来ないおじさん・おばさんになってしまいます。趣味でやっているなら別にそれでも良いと思いますが、積極的に自分しか理解できない作品だけ作っていればそれでいいと思う人は居ないでしょう。芸術を極めた人はもしかしたら逆にそうなるかもしれないですが…。
まあ、凡人は先人の技術に学んだ方が良いケースの方が圧倒的に多いでしょう。そして、学ぶときは業界トップクラスくらいの凄い人と比較した方が良いと思います。現状の能力差があまりにも大きいと嫉妬は生まれないからです。嫉妬というのは能力値が近しい人に負けたと感じる悔しさのことを意味すると思っています。初心者、中級者に学ぶよりは達人に学んだ方が良いという当然の理由もありますね。
3. 皆それぞれ目指すべきところが別であることを意識する
創作というのは皆それぞれ同じところを見ているようで、目指すべき所は個々で違っていると思います。その差は微々たるものかも知れませんが、完全一致はあり得ないのではないでしょうか。ならば、同じ物差しで測る必要もないと思います。
つまり、相手の土俵に乗らないということです。嫉妬しそうな(している)相手がいたとしても、その人と自分の目指すべき所は違っているので、あなたの理想はあなたにしか実現できないのです。もともと世界で一人しか実現出来ないことをやろうとしているので、嫉妬する必要もないでしょう。
補足
今回の回答は、創作を趣味で行っているという前提で書きました。例えばなにか商業的な成功をおさめたい、ということであれば上記のようなことは言ってられず、嫉妬してでもなんだろうと売れる作品・企画に通る作品を作らなければならない、というシビアな状況を許容しなくてはならないこともあるのかな、と思います。