日常 250625 姥捨山、車を買う、創作
某所でブログ読んでます!と言われたので嬉しくなって書いている。
ハピネス姥捨山
こんな絵が出てきた。いつ描いたのだろうか。うっすらとしか覚えていない。
ハピネス姥捨山に三人目のメンバーが加わった。お肉ミートさん(https://x.com/oniku_yummy)だ。活動に興味を持って下さって、そして声をかけて下さって、本当にありがたい限りです。なんか、こう、仲良くしてくれるというのが嬉しいですね…。まあ正確にはこれから仲良くする(可能性がある)というのが正確な表現だと思うのですが。可能性とかいう正確ではあるけれども後ろ向きな表現は止めておきましょう。もう我々はファミリーです!イエーイ。いや、ファミリーではないな…。
ちなみにハピネス姥捨山はもともと個人としての活動をしつつたまに本を出すというスタイルなので、「ハピネス姥捨山に所属している有理まことです」というような言い方をすることはありません。なので本気で良い物を作ろうという気持ちはあるものの、あくまでも個人の活動が主体である、と思っています。
お肉ミートさんとは最初にコンタクトを取ったのは某所のSNSでしたが、その頃から淡々とした言葉遣いでご自身の面白ネタを語ってらして、初めて参加したときから凄く印象深かったです。そして絵がとても上手い…。かっこいい…。メンズが美形…。私は男が描けないのですごい…。みたいに思っていました。すごい、とだけ考えていたのですがメンズを美しく描けるというのは尊敬という気持ちだったと思います。そんなときにお肉ミートさんに声をかけて頂いたのでそれはもう非常に驚くと共に、光栄であると共に、恐縮であるという思いでした。今でも本当に大丈夫だろうかと緊張するところがあります。
初めて適さん、お肉さん、私の三名で通話して話し合ったときに今回新メンバー募集をしたきっかけ、という話になり、私は「制作する本にボリュームを出したいという単純な理由もあったし、新しい風を吹き込みたいという理由もあったし、広い視野をもっていたい」という趣旨のことを説明しました。適さんはどうですか、と話を振ったら「新メンバー募集、って響きがかっこよかったから…」と言っていて笑った。確かにかっこいい。
最初、新メンバー募集を今回してみます?という話を振ったのは私でした。すると、適さんからは「今回の本のテーマは『夏のホラー特集』という方向性が決まっているため、安易に人を増やしてブレるよりはむしろページ数を減らしてでも1~2人で統一感のあるものを作った方が良いのではないか」という意見を頂き、なるほど…と思うと共に、やはり作品を主眼に置いているのだな、と関心しました。
そこから「響きがかっこよかったから」で募集するのもまた良かったですね…。本当に良かったと思います。
あとはせっかく一緒に作ってくれると言って頂けたので、それに恥じないように私もチームメンバーのなかで色々と手を動かしていこうと思っています。
自分で言うのもあれですが、私は昔から色々な場面で他の人よりも頑張ってきたと思うんですよね。その対象は創作ではなくて仕事(IT)だったり、他のことだったり、色々と移ることはあったけれども、いつでも頑張ってきたと思ってます。でも、ハピネス姥捨山の中ではおそらく私が一番頑張ってないので頑張りたい所存でございます。お肉さんも話を聞いていてストイックでかつ筆が速くて質・量ともにこなしてらっしゃると感じたため…。
まずは、今日明日で残り20ページくらいのネームを終わらせたいと思っています。その割にブログとか書いてるんですよね。はい…。
車を買った
スバルのレイバックを買いました。
今回の車選びでは「高級車に乗りたい」という動機がありました。人生で一回くらいは高級車に乗ってみたかったんですよね。今はインフレなので買うのに都合がいいかな、というのもありました。
ただ、昔みたいに色々検討する熱量もないので、レクサスのNX350h、トヨタのクラウンクロスオーバー、スバルのフォレスター、レイバックという4車種に絞りました。それぞれ650万円、500~600万円、400~500万円、400~500万円という価格帯でしょうか。高いですね。車は高くなりました。
見てて思ったのは、価格が高くなったという要因もあるのか、レクサスもクラウンも正直そこまで高級感は無いな…と感じたのが第一でした。この四車種で内外装を見たら、正直どれも高級感という点では大差なかったと思います。感じ方には個人差があると思いますが…。私が思う高級感というのはVolvoのV60みたいな感じなのですが、そういえばV60も今回は検討対象に上がらなかったですね。なんか、昔ほど車にこだわりがなくなったので、であれば日本車で修理代も安くて壊れにくいほうがいいや、と思ったからです。修理代をケチるくせに高級車を買おうとするのか?というのはまあそうなんですが…。
NX350hは全部のせ欲張りセット、みたいな感じの印象を受けました。あれを買っても不満は全くなかったでしょう。車の大きさの割に車体がかなり小さく感じ、運転しやすかったです。
クラウンクロスオーバーはNX350hを見たあとだとお買い得感を感じます。装備は同等で車内は広く、特に後席は今回試乗した中では最高の乗り心地でした。一方でルームミラー部分に写るリアビューモニターの画角がちょっと私には理解不能な狭さで、普通の車間距離なのにずっと煽られているような圧迫感を感じました。画角が狭いから単純に情報量も少ないです。画角は多少調整できるのですが、全般的に狭すぎだと思います。他の車種と比べても明らかに違和感がありました。なぜあんな設定にしてしまったのでしょうか…。いや、明らかにおかしすぎるのでもしかしたらディーラーの人の案内が間違ってたのかも知れませんが。画角は可変なのですが、一番広い設定にしていると聞いていたものの、実際は一番狭い設定だった、とかね。とにかく、そのくらい違和感があった。
クラウンは後輪操舵が付いているのも良いなと思いました。あの図体のでかさで最小回転半径は5.4mとかなり小回りがききました。ただ、それでも図体のデカさが小さくなるわけでは無いので、うちの嫁さんはバックさせるのが大変そうでした。無理してデカい車を買ってぶつけてもしょうもないと思ってるので、この点でクラウンは無いかな、と思いました。私一人しか運転しないならクラウンでも良いかな、とは思ったんですが…。いや、でもあのモニターの画角は許せない…。
クラウンの内装はなんか正直、あまり高級感があるとは思いませんでした。申し訳ないですが…。ナビ画面も他の車種と比べると明確に小さいし、ボタン類もなんか古くさく感じました。多分、クラウンは昔からああいうクラシックなスタイルを望むユーザーが多いんでしょうね。私は新しいもの好きなので感覚が合わなかったんだと思います。
フォレスターは今乗っているCX-5比でかなり運転しやすかったです。ただ、やっぱりSUVは全般的にそうなんですが、図体のデカさの割に荷物が載らないのが微妙ですね。家族4人で子供も大きくなってくると荷物が増えるので、ミドルサイズのSUVでも荷物は結構キツキツになります。帰省するときもルーフボックスを使わないと荷物が収まらなかったこともある…。
特にフォレスターのハイブリッドは荷室の下部がバッテリーで埋まっていてほとんど荷物が入らないです。多分、今乗っているCX-5よりも荷物が入らないと思います。図体はデカくなるのに載せられる荷物は少なくなる。ちょっとこれは受け入れられないなと思いました。また、後述するのですがレイバックに搭載されている一部機能が無いのも不満でした。
レイバックは正直フロントフェイスがあまり好きでは無かったのですが、それを補ってあまりある利点がありました。
まず価格。今回比較検討した中では一番安いです。また、運転のしやすさも今回の中では一番でした。そして荷室容積もトップ。CX-5が505Lですがレイバックは561L+床下に69Lで合計650Lを超えます。特に床下はものすごく広くてびっくりしました。床下の容積はオマケみたいな車が多いですが、レイバックはちゃんと収納として使えるサイズ感です。
内装は一部で使われているテカテカのピアノブラックがちょっと気に入らないものの、それはNX350hも同様でしたし高級感という点では他の車種と大差無いなと思いました。欲を言えばエアコンの温度設定ダイヤルは残しておいてほしかったな、と思うのですが、まあプッシュ式の物理スイッチは残っているのでいいかなと…。オーディオのボリュームはダイヤルで残っているんですよね。個人的にはオーディオボリュームはハンドルにも付いているので、このダイヤルを温度設定にしてほしかったなと思います。
そしてスバル車のアイサイトXは渋滞時ハンズオフ出来るのが強いですね。渋滞は運転してて一番つまんない瞬間なので、これを機械が積極的に介入してくれるのはありがたいです。この点はスバル車の大きなアドバンテージだなと思いました。
後席に関しては、レイバックは何段階かリクライニング出来るので倒すとだいぶ乗り心地が楽でした。クラウンほどではないにせよ、楽です。ただ、リアサスはもうちょっと動いてもらっても良いかなと思いました。後席の乗り心地はクラウンを除けばあとはNX350hもフォレスターも大差無いかな…。フォレスターやNX350hの方が高さがあって広々しているのと、足下が広いので爽快感はあると思います。ただ、姿勢の楽さや長距離乗ったときの疲れ具合はそこまで差が無いんじゃないかなと。
レイバックとNX350hは低速走行時にナビ画面にフロントカメラを写してくれる機能があり、これも非常に良かったです。今住んでいる家から出るところの道が見通し悪いので…。運転技術に関係なく、見通しが悪い所では見えないもんは見えないですからね。都市部だとフロントカメラを積極的に使ってくれるのは非常に助かります。で、このフロントカメラにオートで切り替えてくれる機能はなんとフォレスターには付いていないらしいのです…。ほとんど同じハードウェアを使っているように見えましたが、なぜなんでしょうかね。
そういうわけで、最終的にはレイバックとNX350hという二車種を考えたときにNX350hの価格がリーズナブルだとは思わなかった、というのが最終的な結論でした。NX350hも非常に良い車だとは思うのですが、この価格を出す価値を正直見いだせなかったなと…。ちなみに嫁さんも同じ意見でした。
レクサスは全国のラウンジを使えますとか、ナビのボタンを押すとコンシェルジュが対応してくれますとか、そういう付帯サービスにお金がかかってるのかなと思うのですが、私が欲しいのは車であって、コンシェルジュとかラウンジとかじゃなかったです。なんか、口は悪いですが金持ち仕草をしたい人にとってはレクサスが良いのかなとは思いました。一方で、車という道具として見たときは正直大差ないなと。
というか、なんだかんだで私が今回契約したレイバックもなんだかんだで総額470万円になり、一方で「いつかはクラウン」と呼ばれたクラウンも500万円からという値段設定なので、レイバックもまあまあ安い車ではないんですよね。車そのものの価格で比較するならばクラウンもレイバックもNX350hも実は同じくらいなのかな、と思いました。パワートレインがだいぶ違いますが、例えばレイバックの兄であるレヴォーグの2.4Lターボモデルが「レイバックのパワートレインを強化したバージョン」と見なすと、これは500万円くらいからの設定なので、するとクラウンと大差無いですからね。
あとは、これは感覚的なものですが、シートに座ってハンドルを握り、運転し始めた瞬間に感じる「あ、こいつとは仲良くやっていけそうだな」という感じですな。これはすごく大事だと思います。その要因は主に車幅感覚だとか応答の素直さとか死角の少なさとか、そういうのが関与していると思います。昔、プリウス(30型)を買ったときはこれが無かったまま買ってしまったのですが、やはり最後まで慣れないというか、違和感を感じるところがありました。
仲良くやっていけそうだな、という感覚は、言い換えるともう何処にでも行けるな、みたいな感覚です。いや、車なんだから乗って運転してればどの車種でも何処にでも行けるんですが…。なんというか、運転していく中で頼れるというか、運転が億劫で無いとか、不安感が無いとか、そういう風にも言い換えることができるかな、と思います。
今回この感覚があったのはNX350hとレイバックでした。フォレスターも運転しやすい部類ではあったのですが、フォレスターの場合はブレーキを踏んだ瞬間にちょっとこの人とは仲良く出来ないかも…と思ってしまいました。試乗したのはハイブリッド車だったのですが、ハイブリッドの回生ブレーキ制御はやっぱり難しいのでしょう、ブレーキを踏んだ感触も安っぽいしいきなり急激にブレーキがかかる変な制御でちょっとこれは慣れるのが大変だなと思いました。この点に関してはトヨタがやはり一日の長がありますね。フォレスターのハイブリッドもトヨタの技術協力があったらしいですが、雲泥の差があると思います。
だからまあ、NX350hもやっぱり惜しい車だなとは思ったんですよね。上から目線で恐縮ですが、NX350hが500万円ちょいくらいだったら考えてたな…と思います。あと、レクサスの接客もやっぱり良かったです。レクサスは値引きしない、営業も深追いしない、というスタンスだそうで、これがすごく助かります。営業が手書きの手紙とか送ってきたら電話なんどもかけてきたりすると、なんか申し訳なくなってくるんですよね。買うなら良いですが、買わないなら最終的には断らなくてはならないので。断ったらそこまでかかった営業コストが相手方の損失になるので。その辺りの申し訳なさが薄いのは気楽だなと思いました。
新しい車が納車されたら家族で九州まで遠出しようと言っています。私はレイバックなら余裕で運転できる気がしますが、家族が何処まで耐えれるかはわからない…。けど、乗り気だったのでまあいいかなと…。
創作をやっててよかった
最近時折思うのが、創作をやってて良かったなと。
ここからは同族嫌悪の文句の話になってしまうのですが、自分への戒めでもあるので書いておきます。
上に書いたような車の話とかって本当は好きじゃないんですよ。車は好きだけど、話すことは好きじゃない。でも書いてしまう。本当はこれを止めたい。
自分と同年代の人の話を聞いていると大体テーマは決まっていて、どれだけ金銭的にお得な行為をしているか、コスパのよい選択をしているか、投資をしているか、いい会社に入って良い給料をもらっているか、良い物を持っているかどうか。こういう辺りなんですよね。賢くてクレバーな選択。賢くてクレバーな人生をチョイスせよ。と、トレインスポッティングのオープニングみたいなことをやってるんですよね。
これが私あんまり好きじゃないんですよね。好きじゃないという理由に合理的なものはあんまりなく、要するに同族嫌悪なんだと思います。私も良い物を所有している、投資をしている、みたいな話は大好きで、実際この記事のちょっと上にも今書いたばっかりですからね。
なんというか、私は保守的で家父長制的な感覚がちょっとあるため、男塾で出てくる「男なら幸せになろうと思うな、幸せになるのは女子供だけでいい、男なら死ねい!」みたいな気持ちがある程度あるし、だからこそ、「男だったら裸一貫で勝負せんかい!!」みたいな気持ちがある。ここでいう裸一貫とは実際にブリーフ一枚になって相撲を取る、みたいな話では無くて、比喩表現というものですね。具体的には己の技量や行為によって価値を創出するのが偉い、みたいな気持ちがある。簡単に言うとDIYサイコ~!みたいな話かもしれない。なんかこれも中年男性が言いそうな台詞ではありますね。
こう、賢い選択してお得な生活を送るとか、良い物を所有していることって、それ自体がその人の価値ではないじゃないですか。いや、間接的にはその人の能力があってそれをさりげなく見せつけているという虚栄心ということではあるんでしょうけど。でも、私は「ううむ、こんなに良い物を所有するのはやはりお高いのでしょうし、それを稼ぐ能力があるということはすなわち、この人は優秀な人だろう」とは……思わないんですよね。
この時計はすっげー良いんだぜ、と自動巻きの機械時計を自慢されたとき、私は反射的に「それは時計職人がすごいんであってお前は凄くないだろう」と思うんですよ。こうするとコスパが良いぞ、と言われたときは「どうせその知識を仕込んだYouTuberが居るのだろうし、そのコスパの良さを実現出来たのは企業努力であってお前の功績ではないだろう」と思うんですよ。びっくりするほど性格が悪くないですか?実はそうなんですよ。私とは関わらない方が良いですよ。
そういうわけで私が買った車の話をあんまりしたくない、という気持ちが分かって頂けるでしょう。
私の価値観というのはやはりDIYなんですな。すっげー良い会社に入ってイケてるサービスを作りました!みたいな話よりは一人でこういうWebサービスを作りました!というエピソードの方が「ううむ、やるな」と思うのです。
じゃあその究極のDIYって何かというと私は創作だと思ってるんですよね。
創作って基本的には個人技であって、その人の頭の中から紡ぎ出されたものがそのまま出てくるので最初から最後までその人がメインで関わったDIY製品なんですよ。つまりそれが私の思う「裸一貫で勝負してる」感なんですわ。
だから、良い作品を見たときは心の底から「ううむ…おぬしやるな…」と思うし、そこで生まれた感情は心の底から湧き出た純度の高い尊敬の念なんですよね。私も創作をしていてそういったやりとりの中に多少なりとも関われて幸せでごわず、という思いでおります。
そしてその裸一貫の勝負をするという行為は自分を律することが出来る行為でもあると思う。良くも悪くも自分の責任において自分がやったことしか作品に出てこないというシビアな世界で自分の内面をさらけ出し、それが批判されるリスクに晒す。このひりつく緊張感がたまんねぇよな、とも思う。だからこそ頑張ることが出来るのだね。
私が創作をやっていなかったら、買った車を自慢して金の話ばっかりする中年男性になっていたと思うが、創作をやっているおかげでかろうじて車の自慢をしながら創作も出来る中年男性にしがみつくことができ、これが私の自尊心を強く保っていると思う。
そういう思いで創作をやっているため、人に感想を言われるのも嬉しいは嬉しいんですけど、やっている事実だけでだいぶ救われたり頑張れたりすることができるので、例え結果が出なくてもかなり満足しているんだな。
例え一人にしか作品が読んで貰えなかったとしてもそれは誰か一人の頭をほんの少しだけ動かしたことには違いなく、それはとても素晴らしいことだし、腕時計とかヘッドフォンとかポータブルアンプとかについてねちっこく語ってる人には決して出来ない尊いことだと思うんだな。いや、別に工業製品を愛でることもそれはそれで良いのかもしれんけど、少なくとも私はそういう価値観に生きているということなんだ。
裸一貫で勝負してだれか一人の心を1mmでも動かせたら、それは普通の人が出来ないすごいことをやったのだと心から思うし、それができる人は誰であれ尊敬する。そして一人にも読まれなかったとしてもその体験は自分自身にとって未来への糧になる。だから、良いことしかない。と、思ってるよ。ね。