投資のすすめ(4) 投信の選び方基本

四回目です。

Disclaimer

この記事はあくまでも私がこれまでに独自に勉強・研究した内容を書いているのであって、専門家が執筆して編集・校閲・校正を経た出版物ほどのクオリティはありません。
妙なことを書かないように気をつけていますが、その質は保証しません。
実際の投資はご自身の意志と理解と判断に基づき行ってください。この人がこう言ってたからこうに違いない、という発想での投資は丁半博打と大差ないです。

おさらい

  • 世界の平均株価は人類の発展に伴って上がり続けている
  • ということはいろんな株式を平均的に買い集めて放っておけば平均株価に連動して資産は増えていく
  • しかしいろんな株式を買い集めるという行為が普通の人には難しい
  • だからいろんな株式を平均的に買い集めてくれるファンド(投資信託)に資金を拠出するのが現実的
  • 投信を買うなら取り扱ってる商品数が多い、楽天証券かSBI証券がおすすめ
  • そして税優遇が受けられるNISAは絶対利用しよう

でした。今日は具体的な投信の選び方や比較の仕方を述べていきます。

基準価額と口数

さて、投信とはどういう金融商品で、どのようにして売り買いするのでしょうか?まずはその基礎の基礎を説明していきたいと思います。

投信とは投資家からお金を集めて運用し、資産の評価価値を高めて最終的に利益を得ることを目指すファンド(基金)です。ここで言う、基金にお金を拠出する投資家というのはあなたのことです。あなたは1円でも投信にお金を投じたら投資家というわけです。いい響きですね。

ではどういう仕組みで投資信託に資金を拠出し、あるいはそこから拠出した資金を引き上げ現金化するのでしょうか。この仕組みを実現するために、投資信託では「口」という売買単位と、その「口」が1万個(1万口)集まったときの評価額を「基準価額」と呼びます。つまり、基準価額とは

  • 基準価額[円] = 現在の資産評価額[円] / (発行した総口数/10000)

で計算されます。

最初、投資信託が設立されたときは必ず「1万口あたり1万円」つまり、1口1円という価格で投資信託は売り出されます。例えば、売り出した日に10人の投資家が1万円ずつ拠出して計10万円、10万口が売れたとしましょう。運用を開始した瞬間は資産価値はそのままなので、基準価額は

  • 基準価額 = 10万円 / 10万口 = 1万円

と、そのまま変わりません。何口買われても基準価額はそのままです。

そしてその10万円でファンドマネージャーが株式などを買って運用して10万円になったとします。倍になりました。すると、基準価額は

  • 基準価額 = 20万円 / 10万口 = 2万円

となり、基準価額も倍になります。

ここで、倍になった投資信託の噂を聞きつけ、さらに10人の投資家がそれぞれ1万円ずつ、計10万円拠出したとします。このとき、それぞれの投資家は1万口ずつ受けとれ…ません。なぜならば既に基準価額は2万円になっている、つまり、1万口あたり2万円という価格になっているので、このときに1万円を拠出しても買える口数は5000口になります。

つまり、10万円分が新たに拠出されるということは、5万口が新たに加わることになります。すると、買ったあとの基準価額はどうなるでしょうか。

  • 基準価額 = (20万円 + 10万円) / (15万口) = 30万円 / 15万口 = 2万円

ですね。要するに投資信託の口数を売買するときは基準価額は変動せず、運用した損益によって基準価額は変動してく、というわけです。

つまり、すごーく雑に言えば基準価額が高くなっている投資信託ほど現時点でよく儲かっている投資信託である、と思っていいです。(厳密には違いますがおいおい説明します)

利益の受け取り方と分配金

投資信託はどのようにして利益を投資家に還元するのでしょうか。一つは、単純に投資家が投資信託の口数を指定して売るということが出来ます。基準価額が1万円のときに1万円支払って取得した1万口を、基準価額が2万円のときにすべて売れば、1万円となって返ってきます(場合によっては税金を支払います)。

もう一つは、分配金として利益を定期的に受け取るという方法です。運用して利益が出た資産の中からいくつかを現金化して定期的に投資家に配分します。

この2つの方法は自由に選べるわけではなく、投資信託によって分配金の有無が事前に設定されています。分配金は毎月もらえるものもあれば、年一回のものもあります。それも事前に決められており、自由に選べるわけではありません。

この2つはどちらがお得でしょうか。

基本的には、分配金は「なし」の方がお得です。というか、本記事で主に取り上げるような投信はほとんど分配金がありません。

なぜ分配金が無いほうが得かと言うと、単に分配金に税金がかかるからです。税金がかかるタイミングは含み益がある投資信託(やその他の金融資産)を現金に変えて利益を確定したとき(あるいはその年の確定申告時)です。チマチマと分配金を受け取って税金を徴収されていれば、本来税金として引かれていた分の運用益を逃すことになります。

分配金は主に「REIT」という不動産に対して投資を行うファンドで設定されることが多いです。なぜREITで分配金が設定されることが多いのかこの背景はよくわからないのですが、不動産投資の場合は賃料として明確な利益を受け取ることができるうえにある程度まとまった資金がないと不動産の運用は難しいがために、分配金として配っているものが多い…という感じのような気がします。たぶん。

分配金が設定されているファンドでは、分配金を配分するとそれだけ資産を取り崩す(ファンドから資産が出ていく)ことになるため、基準価額は減ります。なので、分配金が設定されている場合の基準価額は「基準価額」と「分配金込みの基準価額」の2つが表示されています。分配金が無い投資信託と比較する場合は、「分配金込みの基準価額」で判断する必要があります。ただし、ここは本来は税金が引かれている(非課税の対象になってない場合)ということは忘れないようにしましょう。

実例を見る

では、一旦基礎の勉強は終わりにして、実際にどういう投信があるかSBI証券 投信パワーサーチを使って調べていきたいと思います。ちなみに、画面は基本的にPCで操作します。

ページを開くと、検索条件としていろいろなものが指定できるようになっています。

この中で一番重要なものは「ファンド分類」です。まずはここが一番重要です。

投資対象は主に「四大資産」と呼ばれる

  • 国内株式
  • 国際株式
  • 国内債券
  • 国際債券

をターゲットにするものが伝統的です。

「債権」というのはここまでほとんど取り上げてきませんでした。債権とは国債や社債などといったものに対して投資するものです。国家や企業が行う一種のローンですね。債権を発売して買ってもらうことで一時的な資金を得て、債権が満期になるまで一定の利息を支払い、満期で払い戻します。

債権は株式よりも安全な投資対象と言われます。例えば国債ならば、その国家が消滅したり破産しない限りは利息を受け取り続けることが出来ます。債権の利息支払いや償還ができなくなった状態は「債務不履行(デフォルト)」と呼ばれます。ニュースなどで聞いたことがあるのではないでしょうか。最近ではロシア国債がデフォルトしましたね(ロシアは外貨建ての国債をルーブルで支払う意思はあるのでデフォルトではない、などという契約違反なことを言っていますが)。

ですから、よほど不安定な企業・国家の債権を買うのでない限りは、債権は一般的により安全な資産だとされています。

したがって、株式への投資と債権への投資を組み合わせることによってよりリスクを分散させることが可能です。

最近だと、以上の4資産に以下の2つを加えて6資産とするケースもあります。

  • 国内REIT
  • 国際REIT

REITは先ほどすこし述べたとおり、不動産を対象に投資を行うファンドです。

なんか株式の話だけだったはずなのに債権とかREITとかわけがわからなくなってきたぞ…と思った方は、とりあえず株式のことだけ考えてみる、というのでも構いません。おいおい理解していきましょう。

以降は細かいところを省いて、ざっくりと重要なところだけ説明していきます。まずは雰囲気を掴んで頂くことがここでの目的です。

試しに国内株式で検索してみましょう。すると、以下のような感じで検索結果が出てくるはずです。…と、スクショを貼りたかったのですが、どうもSBI証券の利用規約では掲載情報を第三者に公開することはNGらしいので諦めました。ご自身で検索しつつブログを読んでください。

さて、「国内株式」にチェックをいれて検索しましたか?いくつかの検索結果が出てくるはずです。ここで、「手数料等費用」のタブを開いてみましょう。

「買付手数料」は、その投信を購入するときにかかる手数料です。これはほとんどの投信でゼロです。実質的にあまり気にする必要は無いです。(投資信託を購入する証券会社や銀行によっては同じ銘柄でもかかる場合があります)

「信託報酬」は、既に説明したとおり、資産総額からこの率を乗じて日割りした金額が毎日引かれていきます。少ないほうが投資する側としては有利です。

「信託財産留保額」は、投資信託を売却するときにかかる手数料のようなものです。これもほとんど設定されている投信を見たことがありません。一応、趣旨としては「投信を自己都合で解約するということは資産を売却して現金を作らなくてはならず、すると他の投資家に迷惑がかかるためにその敷居を上げるため及び手数料として取るお金」みたいなものらしいです。これが設定されている投資信託は一応、満期まで入れといて欲しいという意思があるということなのだと思われます。

投資信託には「満期(償還日)」が設定されているものもあります。満期に達したらそこで現金化して損益を精算し投資家へ現金を返却するという流れになります。満期が設定されていない(無期限である)投信の方が圧倒的に多いと思います。

続いては「分配金情報」タブがあるのですが、先に説明しましたようにそもそも分配金を設定しているファンドが少ないので飛ばします。

次に「投資指標」を開いてください。

「騰落率」「トータルリターン」は指定した期間において基準価額が何%変化したかを示す値です。当然、プラスの方向に大きければ大きいほど資産価値が高くなっているので良し、ということになります。そして両者の違いは基準にする基準価額の算定日らしく、「騰落率」が前営業日、「トータルリターン」が前月末を基準にしているらしいです。この2つを切り替えたい理由が私には思いつきませんが、どう使うんでしょうね。よくわかんないです。

「リスクメジャー」はよく知りません。どっかの誰か(モーニングスター?)が独自の評価方法でリスクの大きさを評価したのでしょう。知らんけど。

「シャープレシオ」と「標準偏差」、これは後々重要になってくる指標です。「標準偏差」は学校で習いましたね?平均値とそれぞれの個々の値の差を二乗して母数で割ったやつが分散、そしてそれの平方根をとったやつが標準偏差、でしたね?つまり、ざっくり言えばばらつきの平均が標準偏差です。ここで言っている標準偏差とは、基準価額の標準偏差のことを示しています。

前述したように、投資における「リスク」とはすなわち値動きの大きさ(ボラリティ)が大きいことを意味します。小さな値動きで上がっていく資産と、突然暴騰したり暴落したりを繰り返しながら平均値が上がっていく資産があったら、リスクが後者のほうが大きいのは直感的にも理解できますね?

ですから、「標準偏差」がつまりリスクというわけです。標準偏差の値が大きいほど「リスクが大きい」と言えます。これと先述した「リスクメジャー」は一見すると相関性がなさそうに見えますが、それはその評価者の知見(さじ加減とも言う)が含まれてたり差し引かれてたりするからそうなっているわけです。

では、「シャープレシオ」は何でしょうか。それは以下の式で計算される値です。じゃん。

  • シャープレシオ = (ファンドの平均リターン-安全資産利子率)÷標準偏差

直感的に分かりにくいと思います。まずはこう考えてみましょうか。

  • シャープレシオ = ファンドの平均リターン÷標準偏差(リスクの大きさ)

どうでしょうか?これはつまり、「リスクの大きさに対するファンドの平均リターンの大きさ」ですね。要するに、「取るリスクに比べてリターンが見合っているか」を説明しています。

例えば標準偏差が10[%]、平均リターンが5[%]の商品Aがあったとしましょう。一方で標準偏差が20[%]、平均リターンが7[%]の商品Bが合ったとしましょう。両者のシャープレシオは

  • A: 5/10 = 0.5
  • B: 7/20 = 0.35

となります。AとBを比べると、Aの方が「リスクの割にリターンが大きい」、Bの方が「リスクの割にリターンが小さい」ということになります。すっごく雑に言うとAの方が「コスパが良い」みたいな感じですね。正確にはリスク/パフォーマンスと言うべきだと思いますが。

さて、もう一度正確なシャープレシオの定義式を見ましょう。こちらでした。

  • (ファンドの平均リターン-安全資産利子率)÷標準偏差

じゃあ、この安全資産利子率というのは何なんだ、という話になりますね?これはリスクがゼロとみなされる安全資産を運用したときの利回りのことで、日本では無担保コールレートというものを使用するそうです。無担保コールレートというのは金融機関同士が無担保で次の日に満期を迎えるお金の貸し借りをするときのレートだそうです。すなわちこの「無担保コール」が最も安全な資産運用でこのときのレートが「リスクがゼロとみなされる安全資産を運用したときの利回り」なんだそうです。記事執筆時点では日銀発表で平均-0.056%でした。マイナスやんけ…。マイナスだとファンドの平均リターンに加算して計算するんでしょうか。謎ですね。

ともかく、趣旨としては「リスクゼロでこのくらいの利回りは出せるんだからその分は引いて計算しろや」ということなのでしょう。個人的にはこの項はなくても良いんじゃないかとおもうのですが、よく分かりません。が、実質的に安全資産利子率はすごく低いので

  • シャープレシオ = ファンドの平均リターン÷標準偏差(リスクの大きさ)

と考えてしまっても良いでしょう。ちなみにSBI証券のシャープレシオでは1年間のトータルリターンで計算しているみたいです。標準偏差も同じ期間で計算しているのでしょう。

いろんなことが出てきたのでよくわからなくなってきたのではないでしょうか?もう一度本当に重要なところだけおさらいしましょう。

  • 分類: どの資産に投資するか。株式なのか債権なのか不動産なのか。
  • 基準価額: 投資信託1万口あたりの価格。1万円スタートでいま資産がどのくらい増えたかを表す指標。
  • 信託報酬: 手間賃として持っていかれる割合。資産価値 × 信託報酬を365で割った日割り賃が毎日引かれていく。
  • トータルリターン: 利回り。資産価値の増加率。基本的には高いほど良い。
  • 標準偏差: リスクの大きさ。基本的には小さいほど良い。
  • シャープレシオ: リスクの大きさに対して利回りの大きさが見合ってるかどうか。コスパみたいなイメージ。大きいほど良い

です。なんかもう標準偏差とかシャープレシオとか面倒になってきたにゃあ…と思っている人も多いと思います。ここで完全に理解する必要はありません。

私なんかは指標をあまり見ずに買っていますし、雑に株式を対象とするインデックス投信を買いまくってますが、そんな運用方針でも利益はでており、損失が出ている投信はほとんどありません。トータルの損失は圧倒的プラスです。

そして、本記事のシリーズの最後にはExcelシートに必要な事柄を入力すれば最適な購入方法を示してくれる手法(効率的フロンティア)も紹介します。わからなかったらわからなかったで良いので、今はそういう概念があるということだけ覚えていれば良いでしょう。後で知りたくなったときにググれば証券会社が解説しているページがたくさんヒットします。

インデックスファンドの「良さ」って?

ここまで読んで、鋭い人は「でも、トータルリターンとか標準偏差とかシャープレシオとかでインデックスの投資信託を比較するメリットって、あるの?」と思うでしょう。

インデックス投資信託は「株式(など)の指標に連動して値動きするような投資成果を目指しているファンド」がその定義でしたね?ということは「平均に連動するようにうまく資産を分散させる」ことが腕の見せ所なわけです。指標の伸びよりも沢山のリターンを上げることが目的のファンドはアクティブ投信だったわけです。

ですから、インデックスファンドの良し悪しを比較したいならば、ターゲットとする指標からどのくらい値動きが一致しているか、を見る必要があります。これは何の指標を見ればよいのかというと…。なぜか、それが分かる指標が無いんですよね〜。一応、私が今考えた指標ですが

  • (1/n)Σ(指標[%]-基準価額[%])^2  ([%]は基準日以降の価格変動率)

で良いんじゃないかなぁという気がします。分散を指標と基準価額の差で求める、みたいな感じですね。あとは、共分散の絶対値を取っても良いかも知れないですが。

TradingViewを使うとスクリプトが書けるのでもしかしたらそれも簡単に計算できるかも知れません。暇だったら後々調べてみます。画面上に2つの指標をプロットして比較するのは簡単にできますので、それで一致率をざっくり調べても良いかなと思います。

あと、インデックスファンド(というか投資信託一般の)良し悪しを比較するポイントとしては、

  • 信託報酬
  • 純資産総額
  • 設立日からの日数

などがよく挙げられます。

信託報酬は安いのと高いのがあったら、当然安いほうが良いです。ただ、安くてもベンチマーク指標と基準価額の値動きが全然一致してない、とかいうのはダメですが。

純資産総額は多ければ多いほどよいです。あまり資産総額が低いと効率よく分散投資できず値動きに連動させづらいということになりますから安定性に欠けます。一般的に最低30億以上ならばOK、という数字が語られます。なぜその数字かというと、それ以下になると無期限の投信であっても強制的にその時点での価格で繰り上げ償還されてしまうことがあるから、らしいです。私は遭遇したことがありませんが。まあ、ファンドを設立してみたもののあんまりお金が集まらなかったというお寒い状況だから止めました、ということですね。

ただ、これも人気の投信の純資産総額はほとんどこの数字よりも圧倒的に多い資産総額を持っているので、別に比較するところでもないかなぁと個人的には思います。

設立日からの日数というのも、設立したばかりで日が浅いと判断材料に欠けるから避けたほうがいいという理由が語られます。が、これもあまり気にする必要は無いかな…と思います。

といいますのも、ここまで述べてきた条件を鑑みて投資信託を検索していくと、各資産分類別のジャンルで投資に適した投資信託はほんの数個に絞られてしまうからです。インデックスファンドは指標により一致している方がよく、かつ信託報酬が安いほうが良い、となると信託報酬が安い上位数個に資金が集まる上、資金が集まったらさらに分散投資して指標により一致させやすくなるわけです。かつ、運用会社の名前がそれなりにネームバリューと安心感があればまあ間違いは無いよね、という判断になるわけですね。

じゃあそれが具体的に何なのか?はここでは説明しませんが、売買金額ランキングとかでソートすれば大体わかると思います。私自身は「投資は他人の受け売りではなくてちゃんと考えて買って欲しい」という思いがあるので具体的な銘柄は書きません。まあ、ちょっとググれば「これしか無いよね」みたいな投信をみんな語ってますが(そして私もそれを中心として運用してますが)。

ちょっとずつ買う

買う投信を決めたら、買い方にも一つコツがあります。たとえ今余剰資金が沢山あったとしても投信は一気に買ってはならず、定期的に少しずつ買うことが大事です。なぜかと言うと投信の基準価額は変動するものなので、ある時点で一気に買ってしまったら、それが安値のときだったらお得ですが、高値のときは割高な値段で買ってしまってしばらく運用益がマイナスのままでやきもきしてしまう…ということになってしまいます。

特によくおすすめされる買い方は、「定期的に定額で買う」という買い方です。

投信は欲しい口数を指定して買う方法と、支払う金額を指定して買う方法の2つがあります。後者は支払った金額相当の口数を買ったことになります。普通は支払金額で買うことになるでしょう。口数指定だといくら支払うのか計算が必要になりますし、NISA枠で買うならば金額指定でないといけないという制限があります(これはもしかしたらSBI証券の制限なのかもしれません。よくわからないがとりあえずそうなっている)。

そして、定期的に定額で投信を買うと、基準価額は安いときは沢山の口数を買うことができ、基準価額が高いときはすくない口数しか買わないという運用になります。すると、平均の取得金額を均しやすい、つまり基準価額の変動リスクを均すことができるわけですね。

以上、一連の記事をひっくるめて最もよくおすすめされる方法は、

「つみたてNISAにして月々定額の積立でインデックス投信を買い続ける」

というものです。これだと一回設定すればあとは放置でOKです。基準価額の値動きを追う必要もありません。手間をほぼゼロにした上で、平均的な株取引のリターンを得ることが出来ます。だから、素人や勤め人にとって一番おすすめできる手法としてよく紹介されています。そしてかつ、手堅い方法なのでいろんな健保や年金で積立金をこのように運用しているわけです。

もちろん、元本割れのリスクはあります。が、最も合理的で手堅い投資手法でもあるわけです。

まとめ

と、いうわけで今回は投信の選び方を中心に説明しました。

しかしその投信の選び方なるものは難しくはないことも説明しました。判断基準がそもそも少ないので、ごく少数の投信に資金が集まりやすいという話もしました。

あとは買う投信を決めたら、その投信に余った資金を突っ込むのもよし、月々固定で自動で投信を買う設定をしてもよし、ということになります。

ひとつ念押ししておきますと、 かならず「NISA口座」で買うように してください。特殊口座枠で買うと免税が受けられません。私はNISA枠を選びそこねて間違って課税される特殊口座で買ってしまったことが数回あります。SBI証券さん、NISA枠が十分余ってるときはデフォルトの選択値を「NISA」にしてくれませんかね…。

今回までの記事で書き残したことは、

  • 四大資産のうち、どれを買えばよいのか?
  • REITを買う必要はあるのか?
  • 効率的フロンティアとは?
  • アセットアロケーション(リロケーション)とは?
  • ETFとは?

というあたりになります。これらも次回以降の記事で述べていきます。

が、最低限は「四大資産のインデックス投信をそれぞれ買っていく」「よりリスクを取って高リターンを求めるならば株式の投資比率を大きくし、逆は債権の比率を大きくする」の2つをわかっていれば今回までの内容で投資を開始できるかと思います。

投資は毎月チマチマ買って長く続けていくものなので、最初のミスで取り返しが付かないことになる、みたいなことはほとんどありません(あまりにも高リスクな商品に大金を全額ぶっ込むとかでない限り)。