ロシアによるウクライナ侵略まとめ その6(終)

続き。書いてから公開するまで数日放置してしまった。

  • 基本的には自分用のまとめとして書いているので、自分が気になるところしか記してないです
  • 私は軍事・政治には素人で、書いてあることは出典が明記されていない限りはすべて私の感想です
  • 真偽は確かめていません。真偽をはっきりさせるよりもその時に出ていた情報をまとめることを優先しています
  • そういうわけなので本記事に書いてあることは鵜呑みにしないでください(Twitter以外の引用や紹介した書籍は除く)
  • 自分としてはまとめですが、第三者から見る場合は「日記」のほうが正しい表現かもしれないです

3月3日

マリウポリが包囲されたような未確認情報をいくつかここ数日で目にしていたが、結局包囲されてしまったようだ。ここで6歳女児が砲撃により亡くなったというニュースをみていたのでショックだ。まあ、ここだけでない、ウクライナ各地で民間人犠牲者は出ているのだが…。

南部で侵攻が進んでいるように見えるが、主要な狙いはキエフ包囲であるとのこと。ゼレンスキー他政府首脳陣を捕縛して親露政権を無理やり樹立しようという考えだろうか。2022年になってもこんな発想をしている国家指導者が居るとは…(←多分全世界で1000億回くらい言われてる)。

ただ、すでにウクライナはもう侵攻によって一致団結してしまったから、親露政権を樹立しても長期的に統治してプーチンの思うようにロシアの一部とすることはもはや無理ではないかと思う。

その点における有識者の解説が以下:

――今回の侵攻によって、ウクライナ国内では反ロシア化が顕著になっています。そうした状況では、仮に一時的にロシアが制圧できたとしても、長期的にウクライナを服属させることは難しいのではないでしょうか。
山添 常識的には、仰る通りです。ただ、先ほどお話ししたプーチンの精神構造の可能性(前編参照)のうち、感情的になっているパターン1や3の場合であれば、そうした状況は度外視しているでしょうし、パターン2の「合理的に計算された狂気」の状態であっても、過去の歴史から「ウクライナはモスクワが叩けばそれなりに統治できるんだ」と思い込んでいる可能性があります。
 ウクライナの中にもロシアに通じるソース(人脈や情報源)がいっぱいあるんですが、そうした人たちも「叩き潰せば統治できますよ」と言っているのでしょう。彼らもそうとしか言えないですから。ただ、そうした声を聞いて、プーチンは「そうか、抵抗するといっても、力を見せればウクライナは屈服するのか」と、誤った判断をしている。

「ウクライナの状況は非常に厳しい」プーチンは全面侵攻をどう終わらせる? 専門家が見通す“最悪のシナリオ”

文中、パターン1とは「本当に精神状態に異変が起きていて、狂気の独裁者になっている可能性」を指す。本当に狂気的な状態になっているか、狂気の独裁者のふりをしているか、そのどちらにしても「ウクライナは武力手段によって統治できる」と思い込んでいて、側近もイエスマンで固めているのでそうだと言ってしまっている。だからそう信じているだろうと。まあ、そういう常人には理解し難いような確信がないとそもそも大規模侵攻なんてできないよね…。


Flightrader24を見たらグローバルホークがポーランド国境沿いを回っていた。

ということは、米軍はロシアによるポーランドへの地上侵攻をも警戒しているということ?これは恐ろしい。

一応書いておくと、ポーランドの東はベラルーシと接している。もしロシア軍が地上部隊をポーランドに送るならベラルーシ国境から侵攻することは当然ありうるだろう。ウクライナへの侵攻でもそうだったのだから。ポーランドの北方はリトアニア、ロシアと接している。リトアニア南西部、カリーニングラードがあるところはロシアの飛地である。だから当然ここからの侵攻も考えられる。

ただ、まあ…。それはもし地上からロシアが本当に侵攻するとしたら、そうなるだろうというだけで、今ウクライナであんなに大規模攻勢をかけてるのに今度はポーランドを陸上から侵攻するなんてありえないよね。

それでもグローバルホークで監視しているのは、そんな「ありえない」という発想がやはりいまのプーチンには通じないから、なのだろうか。

いずれにせよ、NATO諸国としては「いきなりポーランドで奇襲を食らって初動は何もできませんでした」なんて言い訳ができるわけがないので、可能性がどれだけ低かろうとも監視はしなければならない、ということなのだろう。監視するだけならば政治的には特に何ら事態がエスカレートする危険性は無いと思われるので。


Twitter、私のTL上ではウクライナの話題が段々と少なくなってきた。侵攻開始は世間に衝撃を与えたが、皆現状に慣れて徐々に普段の生活に戻ってきているということだろう。

まあ仕方のないことだし、一方でずっとウォッチし続けている自分が偉いとも思わないが…(見てるだけでは何も解決しないので)。ただ、漠然とこれは良くないことなんじゃないかという不安感もある。ニュース欄からウクライナのことが減っていったところでどんな具体的な悪影響があるだろうか?というのを考えている。そもそも悪影響があるのかないのかもわからない。やっぱり考えてもわからないことを考えてしまう。


オデッサへの上陸の兆候があり、海岸に地雷(対戦車地雷?)が設置されたとのこと。なぜ今オデッサに上陸を仕掛けるのだろうか?との疑問が呈されている。ベラルーシのルカシェンコ大統領がうっかりロシアの侵攻計画をリークしてしまったのではないか、とされる映像にもオデッサに上陸後、モルドバ国境に向けて進軍すると思しき矢印が引かれている。

もともとクリミアに海軍のヘリボーン部隊(第810海軍歩兵旅団?)が展開されており、開戦前は開戦と同時にオデッサに上陸、ウクライナの海岸線をすべて抑えてしまう、というのが最悪の見通しだと語られていた。

海岸線を抑えて海への出入りを封じよう、というよりは軍量で勝るロシアが戦線を一気に広げてウクライナ軍を分散させ、突破しやすいようにする…という戦略が通常は取られると理解している。

また、作戦計画では15日間の侵攻というスケジュールが立てられていたということが奪取した機密文書から明らかになったという報告がある。

一方で、ロシア国営通信が開戦48時間後に公開するつもりだった戦勝記事が誤って公開されてしまったという情報もある。

「ウクライナは戻った」ロシア通信、戦勝原稿を誤配信か

以上から、15日間の周到に練られた計画が上からの「48時間でやれ」というゴリ押しで直前に変わってしまったのではないか、という考察もあった。

なので最短で重要な戦略目標(キエフ、ハリコフ?)を占領することを優先し、オデッサ上陸は直前で延期されたということなんだろうか。そして今、戦線が膠着しつつあるので後方を撹乱するためにオデッサ上陸が急遽また計画された…とか?知らんけど。もしそうだとしたら、めちゃくちゃ行きあたりばったりだな。


Google Mapの口コミで、片っ端からロシア料理の店に対して「まずい、最悪だった」というコメントとともにウクライナ関連の写真を貼り付けるスパムが行われているらしい。これがずっと私が指摘してきているクソネット民によるクソムーブメントである。クソ野郎である。何か独自の判断で「叩いていいもの」を見つけて叩きまくる、その結果無関係の人々がダメージを負う。何度繰り返せば彼らは自分のやっていることに何ら正義が無いとわかるのだろうか?彼らがやっていることは単なるいじめである。小中学生がやってるようないじめとまったく同じ構図が繰り広げられていると感じる。何かしらいじめて良い理由を作り出し、それを大義名分にして延々と叩きまくる。Googleはこういった一連のスパムに何かしらの対応をして頂きたいと思う。

今ウクライナでロシア軍がやっていること、あるいはプーチンが行っている一連の意思決定、それと日本のロシア料理店に何の関連性があるのだろうか?日本のロシア料理店を叩くことでウクライナが救われるだろうか?ウクライナ国民が喜ぶだろうか?そういうのを10秒でいいから考えてみてほしい。まあ、考えてみてほしいって言っても、考える能力がないからああいうことをやってるんだろうけど…。全く論理的ではない行動だと思う。感情的にも理解はできない。

3月4日

ソース:ANN。国連非難決議についてのニュース。

ロシア非難決議は賛成141、反対5、棄権35で可決。議場では各国がロシアを批判。棄権した国の文言だけ抽出して書いておく。(反対した国の主張は放送されなかった)

キューバ(棄権)「長年アメリカとNATOがロシアの要求を無視してきたのが間違いだ」
インド(棄権)「我々は『争いを解決できるのは対話と外交のみ』という信念を貫く。すべての加盟国が国連憲章と国際法を守り、国家の主権と領土の一体性を尊重するよう求めます」
中国(棄権)「ウクライナ危機の解決には霊泉寺の考え方を捨て、軍拡によって地域の安全を求めるのをやめるべきだ」

インドと中国は棄権しているものの、言っていることはロシア批判である。どちらかというと親露的な立場ではあるもののウクライナ全面侵攻とまでなると流石に擁護できませんよ、という意図だろうか。

反対したのはロシア、ベラルーシ、シリア、エリトリア、北朝鮮の5カ国。

防衛研究所 兵藤慎治氏の解説: 棄権したのはCSTO加盟国、中国、インド、その他ロシアと経済的に結びつきの強い国。インドとロシアは相互に伝統的に事を構えたことがない友好国として認識されている。インドもソ連製兵器(ママ)を輸入してる。(中国について)中露は表面的には協力している体で、実質的には便宜的結婚というか仮面夫婦のようなもので相互の不信感がある。お互い反米で結束してるが、かといって中国はロシア侵攻を支持できない。ロシアとしても今後中国が仲介役として入ってくることを好ましくは思っていないだろう。(ロシアの国内世論によって軍事侵攻が中止される可能性はあるか)あると思う。ロシア国内から声を上げてプーチンの手を封じていくというのは有効である。現時点ではプーチン政権を脅かすまでではない。

解説ここまで。

現状では支持率はむしろ上昇しており、高支持率である。

プーチン氏の支持率上昇、非政府系の調査でも69%…ロシアが進む方向「正しい」5割

小泉氏はTwitterで「ロシア人の行動様式、自分の身内の幸福に最適化されている」ので「そのことはロシア人もわかっているので強いリーダーが待望される」と書かれていた。

強いリーダー、強いロシアとはつまり直接的に「軍事力」ということなのだろう。時に他国を力で従わせる。国際社会でも存在感を示す。日本国内に住んでいるロシア人も侵攻を支持していた、という話もSNS上でちらほら見かけた。

余談だが、インドで軍隊と市民の距離がとても近い光景を何度も見かけた。特にミリオタでもなんでもない姉ちゃんがIT技術の講義の中で何度も「ミグ」とか「スホーイ」を例に出して解説したり、町中に戦車や戦闘機が展示してあったり、山に行くと陸軍が訓練していて何十人も迷彩服を来た集団が横切っていくが、誰も気にしていなかった。通常、日本などでは見られない光景だ。日本の中の常識だと戦いは避けるべき、核兵器を使うなんてとんでもない、そういう発想が国民の共通的な思想として浸透している感があるが、そことロシア(やインド)は結構距離があるのだろうな、などと思う。

「強いロシア」であってほしいから、ロシア国内では情報統制し、ロシア軍の攻勢が予定通り進んでいないとか、ロシア軍の犠牲者が増えているとかいうニュースは報道したくないのだろう。Twitter、Facebookなどへのアクセスも遮断しているが、これも同様に捕虜になったロシア兵が泣きながら家族や恋人に電話するなどといった映像が流れているのだから、当然そういう情報を遮断したいはずだ。ロシア軍とロシアは強くなくてはならない。

また、プーチンは民衆が結束して暴動に発展するのがトラウマである、という考察を目にする。例えば以下。

「プーチンは現実から切り離された自分の世界に生きている」 恫喝に動じない唯一のリーダー“メルケル”が見た独裁者のウソ

プーチンはベルリンの壁崩壊当時にKGBドレスデン支部に駐在しており、興奮したデモ隊が詰め寄って来たときに軍に無線で助けを求めたが良い返事が得られず、「大使館内には武装した兵士が駐留していて、侵入したら射撃する許可がある」と嘘をついたりなどして(本当は武装した警備兵は居なかった)、機密文書を焼いて家族で命からがら大衆車で逃げ出したとのこと。

上掲記事からの引用:

この屈辱的な出来事と、その後のソ連の崩壊から、プーチンは決して忘れられない教訓を得た。当局の監視下にないデモや自由をいきなり認めてしまっては、絶大な軍事力を持つ帝国すら崩壊するのだ、と。ドレスデンでのKGB活動について「第一の敵はNATOだった」と発言したことがあるプーチン。そして、その考えは、現在に至るまで変わっていないのだ。

ウクライナは死亡を確認したロシア兵の氏名などの情報を公開し、検索できるようにしてロシアに引き取るよう求めている。これは人道的にももちろん正しい行いであると思うが、と同時に、ロシア国内で厭戦気分を発生させる効果的な戦略ともなる、ということか。


ウクライナ侵攻まとめだが、今回で一旦終わりにしようと思う。このまとめを書き始めた理由は初期の混乱をなるべく自分の言葉で記録しておきたいというものだったが、その目的を達成し、これ以上やることが無いため。

書きたいことがあれば今後は通常の日記で書いていこうと思う。