ロシアによるウクライナ侵略まとめ その5

続き。

  • 基本的には自分用のまとめとして書いているので、自分が気になるところしか記してないです
  • 私は軍事・政治には素人で、書いてあることは出典が明記されていない限りはすべて私の感想です
  • 真偽は確かめていません。真偽をはっきりさせるよりもその時に出ていた情報をまとめることを優先しています
  • そういうわけなので本記事に書いてあることは鵜呑みにしないでください(Twitter以外の引用や紹介した書籍は除く)
  • 自分としてはまとめですが、第三者から見る場合は「日記」のほうが正しい表現かもしれないです

3月2日

1日の話。ロシア外相がジュネーブ軍縮会議で「ウクライナは旧ソ連時代の核技術を保持し、核兵器を運搬する手段を持っている」と演説したらしい。

ただ、1993年前後にウクライナ国内でも核を放棄せず維持すべきだという議論があったが、結局技術的・経済的に維持管理していくことが困難であったために放棄したという経緯があるとのこと。

「ウクライナは核を放棄したからロシアに侵攻された」という議論が見逃していること

起爆装置の安全装置の有効期限が切れて極めて危険な状態になっているのに加え、通常であれば、定期的な極めて高い専門的なメンテナンスの点検を受ける必要があるにもかかわらず、そのようなサービスが提供されておらず、核兵器を安全に維持することは、ウクライナにとって財政的にも不可能であった。

ロシアの核兵器を持っておきたかったが、技術的・経済的理由で断念したという経緯を鑑みれば、「旧ソ連時代の核技術を保持」というストーリーには無理があるのではないか。その後の30年弱で独自・秘密裏にウクライナが核技術を開発した、というストーリーならばまだ理解できるが。ただ、その場合であっても実際に侵攻しているのだから、侵攻「以前」に得た情報を使って、国際社会に向けてウクライナが核技術を保持し、核兵器を所有しようとしているという証拠を見せるのが筋だろう。ロシアが本当にそう思っていて、武力手段に出るに足る情報を持っていたならばそれを提示すればいい。国際的に孤立している中で正当性を示すことになるのでロシアの国益にもなるのだから。まあ、出たところでナチだのドンバス地域のジェノサイド抑止だのウクライナの非武装化だのクリミアの主権を認めさせるだの、言っていることがコロコロ変わるロシアとプーチンの言い分を聞いていれば、ウクライナが核技術を開発しているなどということも誰も信用しないと思うが。それが検証可能になっていない限り。

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維新が日本も非核三原則を修正し核共有してもらうよう議論を始めるべきでは、などと言って有識者から数多のツッコミを受けている。こちらのスレッドに書かれている解説がわかりやすかった。(わかりやすかったような気がするが、私の理解力の問題で完全に理解できていない)

核共有事態についての記事はこちら。

核兵器シェアリングへの誤解と幻想

JSFさんは素人にもわかるようにたくさんYahoo記事を書いてくださるので非常に助かります。(それを正確に私が理解しているかどうかは別)

私の言葉および理解力で以上をまとめると、

  • 西側諸国の核シェアリングでは戦闘機に搭載できる自由落下型の小型核爆弾が利用される
  • これは抑止力にならない(確実に敵国の戦略目標を叩けない、戦術用の核爆弾である)
  • じゃあ何のために核シェアリングがあるのかというと、侵攻してきた敵国の部隊を自国の部隊が核兵器で叩くため(設計通り、戦術目標に対して使用する)
  • 例を挙げるならば、例えば日本に中露などが上陸・侵攻してきたとして、それを叩くにはもう核兵器しかないとなった場合、アメリカ本土から日本の領土にいる中露部隊を核ミサイルで攻撃するのと日本の領土から自衛隊が核ミサイルを打ち込むのとでは政治的意味合いや国民感情が全く異なってくる
  • さらに、核シェアリングで日本国内に持ち込んだ核爆弾を使わせる前に敵国が叩くなら、一番効果的で確実な方法は敵国が核を所有しているであろう日本国内の拠点に核ミサイルを打ち込むことである
  • 従って核シェアリングすることで核攻撃を受けるリスクが上がるとも言える
  • だから核シェアリングで武力衝突や核攻撃を受けるリスクを抑止はできないし、なんなから有事に核攻撃を受けるリスクが上がってしまうと言える
  • そういう構図になるのは日本だけに限った話ではないので核シェアリングは冷静の価値観で今は軍事的価値が無いとされている

ということかな。多分これで合ってるよね。

ただ、村野さんがスレッドの最後で言っておられる

日本は報復に依存する抑止戦略よりも、損害限定を前提とする抑止戦略を採用すべきであり、核の役割はその位置に付けるべきだと思います。

という一文はちょっと私の頭では意味が理解できなかった。「損害限定を前提とする抑止戦略を採用すべき」だけ見ると「核ミサイルの迎撃手段を増強させる」という意味なのかな、と思うが続いて「核の役割はその位置に付けるべき」がわからない。まあいいや。

ともかく、維新は核抑止力のために核共有を、と言っているので、核共有の目的がそもそも核抑止力ではないですよ、という反論がなされているのだろうな、ということは分かったのでそれで今は良しとする。

ちなみに核抑止力のために日本が核武装しよう、となると、それはつまり潜水艦発射型の核ミサイルを独自に所有するということで、それはつまり日本が核武装するということなので、そんなことは国際社会の理解を得られないだろう。自分の国だけ核武装して抑止力を発揮させよう、あわよくば国際社会のなかで存在感を示し発言力を得よう、その程度の発想で色んな国が核武装してしまったら地球上は核兵器だらけになり核戦争の危険性がましてしまう。だから、これ以上核兵器を持つ国を増やすのは止めましょう、というのが核拡散の防止という概念であると理解している。

現状の仕組みで核抑止力を発揮したいならば、日本の立場であればアメリカとの軍事的な連携を強化し、定期的に「日本はアメリカの核の傘に居ますよ」という趣旨の発言をアメリカの高官の口から定期的に引き出していればそれで良いのではないか、と個人的には思う。

そもそも日本の国民感情を考えたら、国内世論がまず核武装や核シェアリングしよう、などという方向に向かわないと思うが。

そういう諸々を考えてみるとやはり維新の「核共有してみたら?」という議論はそれだけぽっと出してこられてもなぁ、意味が無いよなぁ、何が言いたいんだろうなぁという気持ちが強い。

アメリカが戦術核ではなくて例えば潜水艦発射型の戦略核をNATO他同盟国にシェアリングすれば抑止力もシェアリングできるのでは?と思いついたが、すぐにダメか、と思い直した。

まずアメリカ(などの戦略核保有国)がわざわざ敵国に自国領土が焼き尽くされるような兵器を同盟国であろうと渡すわけがない。核シェアリングは低出力核兵器だからこそ、同盟国に限定して渡せるのだろう。次に、同盟国であろうと戦略核とそのコントロールを渡してしまうのはそれはもう核兵器の拡散に等しい。そんなことが許されるわけがない。最後に、わざわざ渡さなくても同盟国に対する攻撃の抑止力を発揮させたいならば、核保有国家が「同盟国に核攻撃したら即座に核で報復しますよ」って宣言するだけでよい。わざわざ核を拡散させる必要性も無い。

色々考えてみたが、やはり今の情勢でも日本が核兵器を保有したり借りてきたりする必要性というのは議論する必要性すら無い気がする。意味がない。と、思う。

ただ、繰り返しになるが村野氏は

日本は報復に依存する抑止戦略よりも、損害限定を前提とする抑止戦略を採用すべきであり、核の役割はその位置に付けるべきだと思います。

と書かれておられ、専門家の方が日本においても既存の核の傘以外に何かしら核が役割を果たす余地がある、と示唆している(ように私は見える。もしかしたら全然違う意味かもしれない)のはちょっと気になる。具体的に何か?は私の頭では理解できない。できれば聞いてみたいが今の時期は専門家の方はめちゃ忙しいと思うので気が引けるよね…。

時間をあけてもう一度考えてみた。損害限定を前提とする抑止戦略で使われる兵器が低出力の戦術核兵器であり、かつ、日本が核シェアリングでそれを保有してしまうと先制本土核攻撃のリスクを持つことになる、という理解が正しいならば、残るは「日本本土に敵国の軍隊が上陸してきたら、日本はアメリカに対して「日本本土の敵軍をアメリカの戦術核で攻撃してください」という依頼が可能で、アメリカは依頼を受けたら速やかに核を発射しなければならない、という取り決めを日米間で合意し、文書を残しますよ」とかだろうか。これならばすべての整合性が取れる気がする。日本本土への先制核攻撃のリスクが上がるわけではない。そう明言しておくことは敵国が日本に上陸してくることへの抑止力になる。核兵器が拡散するわけでもない。実際に有事が起きた時に核を発射するかどうかは日本の要請によって決めることができる。

しかしなぁ…。日本の政治家を見てるとこんなことは議論すらできないだろうなぁ…。

正しく説明すれば一定の理解は得られると思うが、正しく説明できる議員がいるのか?とか、説明したがる議員がいるのか?とか、これが原因で議席が減っても責任を取ると言い切れる議員が居るのか?とか…


上記の件に関して:

戦術核を自国領土で使うという想定事態が冷戦期の計画で、今は置いてるだけで何も計画が無いらしい…。どう使うかも決まってないならさっさと廃棄しろ、と直感的には思うが、まあ持っていることで直接的な軍事侵攻の抑止力効果はまだあるかも?などなど考えるところは多々あるのかもしれないね。


2日くらい前からキエフ北方のロシア軍段列(先頭車両や補給車両の列)が何十kmにも伸びていると報じられ、幹線道路らしき道路上にロシア軍と思しき車両が渋滞している映像も出ている。

米国の分析ではこれを攻撃できない理由はわからない、とのこと。

米国が偵察した情報はウクライナ側に随時伝えているだろう、というのは現在の大方の見方だと思う。そして道路上に車列が停止しているのだからあとは野砲で(少なくとも装甲化されていないトラックなどの軟目標は)すぐ叩けるはずで、絶好のチャンスだと思うのだが…。たとえ前進観測員を送ることができず弾着観測が難しいとしても、自国の道路ならば正確な場所はわかるだろうしとりあえず撃つだけならできるはずではないか、と思うのは私が素人だからだろうか。または、同地域で市民が勝手に火炎瓶などを投げて抵抗を試みているので、撃ちたいが自国民に危険が及ぶので撃てない、とかもあるのかもしれない。あとは、野砲を展開するだけですぐに叩かれるような状況にあり、なるべく温存しておきたいとか?全然分からん。米国防総省ですら分からんのに私が考えてわかるわけがない。それでも考えてしまう。癖なので。

ロシアのポーランドに対する反応は今の所無い?


ロシア軍は侵攻速度の遅滞が見られるというニュースを多々見かける。一方で、遅滞は徐々に解消しつつあるという見方もあるし、こうしたウクライナ側に有利なニュースはバイアスがかかっているのではないかという指摘もたくさん見かける。

実際、侵攻速度が遅くなると何が変わるんだろう。遅くなったとしても、いずれ都市が包囲されてウクライナの継戦能力が落ちていくのであれば、単に全面降伏までの時間が長くなっただけで意味が無い。

それまでに国際社会が現状を打破してウクライナの全面降伏を回避するためのオプションが何か取れるのだろうか。ウクライナを援助しつつ挽回するのを願うしか無いのだろうか。

ロシア側には遅滞はどう影響するだろうか。度々、兵站が崩壊するという話が話題に上がるが、それを裏付ける事象は観測できたのだろうか。ロシアの軍用車両が放棄されているという映像は度々みかけるものの、それが兵站の崩壊によって燃料が届かなくなったからだという背景に確実に結びついたという担保も無い。よくわからない。兵站の崩壊によって装備の放棄が今後も続いたり加速したりするのであれば、ウクライナ軍がロシアを撃退するという望みも強くなるのだが。

今のところはキエフは包囲が進んでおり5日後くらいに陥落してしまうのでは、との推測がある。ロシアの目的が政府首脳陣そのものを捕縛することであれば、包囲が完成した段階でその目的を半分達成してしまったようなものだ。どうなってしまうのだろうか。


日本国内でもサイバー攻撃が頻繁に仕掛けられているとの話。ランサムウェアが猛威を奮っているようだ。従業員の不注意によってランサムウェアが実行されることを期待してメールなどで送信しているのだと思われる。

私はプログラマであると同時にサーバーの管理をも仕事で行っているのでこの辺の情報は気になる。直接サーバーに対して攻撃するのと、普通の会社員の仕事用PCを第一のターゲットとするのではだいぶ方法が違ってくるからだ。直接サーバーに対して攻撃を仕掛けている例が多いのだとすれば不安だ。サイバー攻撃があろうとなかろうと、考えられる防衛策はあらかた講じてはいるので特にやることも無いのだが…。