ロシアによるウクライナ侵略まとめ その4

続き。

  • 基本的には自分用のまとめとして書いているので、自分が気になるところしか記してないです
  • 私は軍事・政治には素人で、書いてあることは出典が明記されていない限りはすべて私の感想です
  • 真偽は確かめていません。真偽をはっきりさせるよりもその時に出ていた情報をまとめることを優先しています
  • そういうわけなので本記事に書いてあることは鵜呑みにしないでください(Twitter以外の引用や紹介した書籍は除く)

3月1日

マジ?これはちょっとびっくりした。「必要であれば、ウクライナのパイロットが戦闘任務に就くのにポーランドの空港を使用して良い」とある。

ポーランドの空港からポーランド他の国々が供与した戦闘機にウクライナ人パイロットが乗って発着し戦闘任務に就くのだから、これが事実ならばポーランドが参戦したとロシアに認識されかねない。というか、今のプーチンならそんなことしたら本当にポーランドに攻撃を加えるんじゃないか…などと個人的には思ってしまう。ポーランドはNATOだぞ。恐ろしいことだ。

ポーランドももちろん、それらを全部分かっていてなお、空港を提供すると言っているのだろう。ポーランドが辿った歴史を考えれば、それを決断させるのも頷けるような気もするが…。しかし恐ろしいことである。

3/7 追記

上記はフェイクだとポーランド首相の公式アカウントが名言している。空港の使用許可も戦闘機の供与も計画に無いとの事。


YouTubeでロシア系のチャンネルでの収益化が停止され、Twitterでもロシア系のメディアや記者のアカウントにはロシア系ですという注釈が付くようになり、フォローしていないアカウントのツイートが非表示になるような措置が取られているらしい。Facebookもロシア系の広告掲載を止めるとか。これに対して(?)「YouTubeがロシア系であることによって動画の公開を停止してしまったら表現の自由や学問の自由に反してしまう」という批判がいくつかあるようだった。ただ、自分が今現在確認した限りでは、YouTubeのロシア系メディアの動画を開くと「ロシア政府の出資を受けています」というキャプションが付くものの非公開な動画は見つけられなかった。また、各種メディアで報じている内容も収益化や広告掲載の停止だけで動画を非公開にするという措置がなされたという情報が無く、動画が非公開になっているという情報はTwitter内でしか観測できていない。ただ、YouTube内の検索結果からもすでに除外されている可能性はあるので、現段階ではどちらが間違ってるのか私は判断できていない。

個人的には、本件に関してあるべき姿は「ロシア政府の出資を受けています」というキャプションが付いた上で通常通り見れる状態だと思うので、現状、あるべき姿になっているとは思う(検索結果から除外されていない、という前提)。


そう言えばUVB-76はどうなったのだろう?と思って観測しているYouTube channelを見てみた。

UVB-76とはロシアが短波放送で何十年も流し続けている謎のブザー音。何のために使用されているかは謎であり、工作員への司令を送るのではないか、などといった憶測が囁かれている。1ヶ月前ほどは受信機に向けて何か別の音楽を流したり、スペクトラムアナライザ上に何か絵や文字が表示されるような音声を流したりなどといったいたずらが盛んに行われていたが、今日確認した限りではそれは無いようだ。Twitterを見ると今も1日数回くらいはいたずらを受けているようだが…

確か、1月あたりだったか、いたずらではない何か特異な信号が観測されたという話があったように記憶しているんだけど、ググっても見つからなかった。

まあ、今の時代に短波放送で一方向の通信を工作員に通じて行う意味は無いように思うし、もし現地工作員に何らかの情報を短波放送で送っていたとしても、スペアナを眺めている限りでは何も分からなかっただろう。


ロシア軍がサーモバリック爆弾を使ったらしい。燃料気化爆弾、MOAB(アメリカの兵器の固有名詞)などとも呼ばれる。Twitter上では真空爆弾、なる名称も見かけたがこれは正式な名前でも通称でもなく誤りであると思う。デイジーカッターという爆弾と混同されることもあるが、別物だ。「燃料気化爆弾」の名前の通り、燃料を一瞬で気化させて広範囲に広げ、一気に着火することで大爆発を起こすタイプの爆弾である。大きな爆炎が広がるのでぱっと見ると素人目には核爆発を想像させる派手な兵器である。

昔から、これは「大きな気圧変化を人体に与えて内臓を破壊する残虐な兵器である」という説明から始まり、二言目には「米軍はそういう残虐な兵器を装備している」というアメリカ批判につなげる、という流れをネット上のミリタリー界隈ではうんざりするほど繰り返し見てきた。通常の爆弾であっても爆発の瞬間に大きな気圧変化が生じて内臓が破壊されて死亡することはある(というか「爆風」とはそういうものである)ので、ことさらサーモバリック爆弾が危険なわけではない。ジュネーブ条約によって禁止されているという誤った説明もTwitter上にはあったが、すぐに他の人が「そんな事実はない」とツッコミを入れていた。

サーモバリック爆弾はその爆炎の見た目こそ派手なので心理的な効果は期待できるが、特にその他の爆弾のように破片が飛び散るわけでもなく、爆風に指向性があって威力が集中するわけでもなく、単に空中で派手に燃料を燃やしているだけなので加害半径や被害の大きさは通常の爆弾よりもむしろ小さい、という話を聞いたことがある。

今回の戦争でのロシア軍の残虐性については、私はむしろクラスター爆弾の使用を批難すべきだと思う。

上掲のツイートにもあるように、クラスター爆弾(子弾を広い範囲にばらまいて面で制圧する兵器)は非人道的なので禁止条約が発行しており、多くの国が批准している。日本も批准しており、所持の禁止が法律になっている。自衛隊はロケット砲で発射するタイプのクラスター爆弾を破棄した。ロシアや中国、アメリカは批准していない。ただ、アメリカに関しては製造を中止し、近年は使ってもいないという情報を見たことがある(うろ覚え)。

なぜクラスター爆弾が非人道的かというと、子弾に不発弾が多いからである(不良率が他の弾頭に比べて多いということなのか、単純に数が多いから不良数も多くなるということなのか、どちらなのかは知らない。ただ、どっちにしても不発弾が多いという事実があり、それが問題ということ)。不発弾が多いので戦後にその不発弾が爆発して市民が死傷する例が多いために非人道的であるから使うのはやめよう、という話になった。ちなみに戦争映画によく出てくるような対人地雷も現代では禁止である。これも同じ理由である。対人地雷禁止条約もロシア、中国、アメリカは批准していない。ただ、これもアメリカに関しては現代のアメリカ装備に地面に埋まっているタイプの対人地雷は無かったはずなので、条約には批准していないが実質的には使ってない、ということなのかもしれない。そのへんの事情は知らない。

で、話を戻すとロシアに関してはそのような非人道的だから使うのをやめようという条約ができた兵器を今回の戦争でも使っている、との映像が流れている。真偽は定かではないが、複数の大手メディアが報じている。もしそれが事実ならば、ロシアは卑劣な戦争をはじめ、卑劣に戦っているとみて良いだろう。サーモバリック爆弾も大型爆撃機でわざわざ運ばなくてはならないような兵器であるので、おそらくは核兵器の使用を想起させるような脅しなのではないだろうか。本当に卑怯であると思う。戦争は起きないのが一番良いが、しかし、現実的には起きてしまうがために、もし起きてしまった際にも被害が極小で済むように各種戦時国際法や条約の取り決めをみんなでまとめて少しでもマシな戦争にしようという努力を世界が続けている。「少しでもマシな戦争を」、これは非常に泥臭いがとても意義のある仕事である。しかしロシアというのはそれをガン無視して核兵器だのサーモバリック爆弾だのクラスター弾だのを持ってくる国なんだ。ひでぇよな。

今、国際社会が連携してロシアの戦争そのものとロシアの戦い方を精一杯叩きまくることは、将来の戦争で同種の行為が行われることへの抑止力にもなる(ならないかもしれないが、少なくともマイナスにはならない)。だから徹底的にロシアの戦い方はクソであると言わなくてはならない。そしてその指摘は当然ながら正確でポイントを抑えたものである必要があり、そういう点ではサーモバリック爆弾が残虐だと言うよりは、サーモバリック爆弾でまたも核使用をほのめかして脅していると批判すべきだし、クラスター爆弾に関しては非人道的だと批判すべきだと私は思う。ロシアは悪だからすべてを叩けば良い、というわけではなく、その批判に筋が通ってないといけない。「悪だから叩いていい」だと「悪」の定義が主観的なので論理的ではない。それでネット民は何か事件が起こった時に無関係の企業や個人に突撃して何度も失敗している。


ウクライナの市民が戦車を阻止するためのバリケードを作ったりしているらしい。第二次世界大戦、ノルマンディ上陸作戦の時に砂浜に仕掛けられていたような鉄骨をウニのような感じで溶接してくっつけたものだ。見ている映像のソースはANN。以前は戦車の前に並んで戦車の侵攻を阻止しようとする映像も見かけた。市民が火炎瓶を投げる行為は戦争犯罪になるのではないか、と前の記事に書いたが、バリケードを作ったり立ちはだかって軍用車両の進行を妨げるのは戦闘行為に当たるだろうか?ざっくりと条文や過去の例を調べてみたが、これらが戦争犯罪として裁かれた例は見かけなかった。

ANNのニュースを引き続き見続ける。日本育ちのキエフ在住のボグダンさん(35)へのインタビューが中心となっている。「日本の震災のときのように助け合って生きている状況だ」と述べているので、近年まで日本に住んでいたということなのだろうか。

内容はキエフ近郊の都市、ブチャというところで家屋が破壊されている映像が流れている。家屋がここまで派手に破壊されている映像を見たので驚いた。いずれ何処かで見ることになるのだが、うーん…。何の罪も無い一般市民の家がぽんぽん破壊されていくのはやっぱりクソだなと思います。地震とか洪水とかとは違って、これは人災の一つですからね。

家屋が破壊されていると同時に、どちらの軍のものか分からないが、トラックや歩兵戦闘車らしき車両が撃破されて転がっているのも見える。三角のマークが書かれていた。

マリウポリで6歳の女児が砲撃で倒れ、救命措置を行ったが死亡したとのニュース。これまでに352人の民間人が死亡し、内14人が子供であるとのこと。けが人は1684人。

ボグダンさんの話に戻ると、ボグダンさんはおそらく大戦期に作られたと思われる防空壕に家族で避難しているらしい。家族は地下の防空壕でリラックスした様子でピースサインを作ったりスマホを触ったりしているが、一時期はみんな死ぬんじゃないか、という雰囲気にみんな(=街の人?)陥っていたらしい。政府は「二日間出るな」と市民に指示しているとのこと。「出るな」とはおそらく家から、という意味だろうか。すべての家に防空壕があるのが普通なのかどうかはわからない。

警察と軍人が手分けして外でセキュリティーしてくれているが、ロシアの工作員やロシアによって買収された人たちによるテロが発生しているために外には出れないとのこと。もし外に出て警察や軍に見つかれば、運が良ければIDチェックで終わり、悪ければ射殺される、それでも文句を言えないような状況とのこと。今外で出歩いている人間は敵だとみなされるらしい。

ボグダンさんは男性で35歳なので要請があれば民兵として戦わなくてはならない立場であるはずだ。私はもう該当する男性はみんな根こそぎ招集されて何らかの軍事的活動に従事しているような状態を想像していたが、どうもそういうわけでもないようだ。

続いてアイスリーデザインという渋谷のIT企業への取材。ウクライナに開発拠点を持っているらしく、現地社員と連絡を取っている。ウクライナ社員の一人は「一部の人は避難を考えているが、他の場所に行くほうが危険だと考えている人もいる」ということで、単純に避難すれば良い、みたいな状況でもないようだ。まあ、そりゃそうだよな。敵国の軍隊や工作員が国内をうろついているんだから…。


度々話題に上がっている低出力核兵器によるエスカレーション抑止だが、最近のロシアだといきなり核兵器ではなくてPGM(精密誘導弾)による攻撃をその前に行うようになっているとのこと。

ポーランドの空港からウクライナ軍機が発着して戦闘することに対する報復・警告ということことになるだろうか。「あまりにリスキー」と書かれているのは、ポーランドは冒頭に書いたとおり、正規にNATOに加盟している国家であるからだ。NATO、北大西洋条約機構の第5条では集団的自衛権が定められており、NATO加盟国に対する攻撃はNATO全体への攻撃とみなすことになっている。もしロシアが空港の使用を許可したポーランドを攻撃し、NATOがそれを認知すればその時点でNATO対ロシアの戦争が始まってしまう。これは第三次世界大戦と言うのかもしれない。恐ろしいことである。

流石にロシアであってもNATOを相手に勝てる見込みはゼロであろうから、通常の思考をしていればポーランドに手出しすることなどできないはずだが、なんせあのプーチンである。一部の国の政府高官などはプーチンが何らかの精神的な異常を来しているのではないか、との疑いをかけているような発言をしている。どうなってしまうのだろうか。プーチンがもし、たとえロシアの国土が焦土になってもNATOと刺し違えようとICBMを打ち込んできたらどうなってしまうのだろうか。今のプーチンなら何をしてもおかしくない。私は今の状況を「核ミサイルの発射ボタンをオラウータンが掃除している」ようなものだと思っている。元ネタは稲中卓球部。そのくらい危うい。プーチンは単に民主主義陣営の敵としてではなく、その思考がどうなっているのか理解不能である、という点で信用ならないし、恐ろしい。


なんと、玉砕したと思われていた島の守備隊が生きていたらしい。

全滅とみられていた島の守備隊、「無事生存」 ウクライナ海軍

スネーク島と書かれているが、この島の守備隊へロシア軍艦が降伏を促したところ、守備隊は「くたばれ、ロシア海軍」と返答、ロシア軍艦は砲撃して全員が玉砕、というニュースが当初流れていた。その後ゼレンスキーは「英雄的な死を遂げた」と発表。「現代でこんな大戦期みたいな事が起きるのか…」と皆ショックを受けていたが、生き残っていたとは良かった。

おそらく、我々が知らないだけでその他に大戦期のような/大戦期よりもひどいことが起きているのだと思うが、しかし、気になっていた人たちが無事であると分かったことは嬉しいことだ。


欧米のリポーターが「我々のようなブロンドの髪で青い瞳をした人たちが攻撃を受けているのがショックだ」という発言を繰り返していて(映像付き)、ナチュラルに人種差別的だよね、という批判をいくつか見かけた。

全くそのとおりで人種差別的であると思う。ただ、それが彼らの正直な気持ちなのだろうな、と理解もできる。私も他国で大地震が起きた映像を見ているよりは、東日本大震災で日本家屋が潰れ、日本人が日本語で泣いている姿を見るほうが心が痛む。人間は自分自身と似ている対象ほど、共感する力が強くなるのだろう。だから、本件に対しても人種差別的であるとは思うが、だからといって彼らが醜い言動をしているとも思わない。彼らも彼らで正直な気持ちを吐露しているに過ぎない。

そこから一歩踏み込んで、「彼らは台湾有事が起きた時にアジア人に対して同じように心を痛め、援助してくれるだろうか」という疑問を投げかけている方も居た。これに対しても、私は援助してくれるだろうと人の心を信じている。

私は見たことも聞いたこともない島でロシア海軍によって砲撃された守備隊の気持ちを考えて心を痛めた。それが人間として特殊な能力であるとは思わない。誰しもが人種は違えど同じように共感する力があるだろうし、何なら人間は動物や植物、時に機械や道具に対しても人間に対するものと同じような感情を持つ。そういう人たちが欧米社会にはほとんど居ない、とは思えない。たくさん居るだろう。誰しもがそんな心を程度の差こそあれ、有しているはずだ。

だから、人種差別だと騒ぐのは実際に欧米社会以外でなにか不幸が起こり、人種が違うことを理由に援助を断った国があったとき、そのときに批判すればいいんじゃないかと思う。


はいー今度はベラルーシ。マジかよ。

最初から当然のようにベラルーシ国境から侵攻してきてるし、今更驚きは無いといえば無いが、やっぱりこうして参戦を直接表明される(かもしれない)となるとムカつくな。

今思うとルカシェンコ氏が再選されてデモが起こった時にもうちょっと何かやりようがあったのでは、という気もするが、気がするだけで、実際になにかできたかと言うと多分できなかったんじゃないかという気もする。他国の選挙に第三国が積極的に干渉するのは民主主義事態の否定な気もするし…。こういう時にどうにかならんのかね?とやっぱり思ってしまう。


ジャベリン(対戦車携行ミサイル)が効果をあげてるらしいので、また戦車不要論が起こるのではないかとの危惧をみかけた。私もこれ思っていた。

ネット上でははるか昔、パソコンからピ〜ヒョロロ〜という謎の音が発せられて1分ほど待ってようやくインターネットに繋がっていた太古の時代から「戦車よりも安い個人携行の対戦車ミサイルがあれば戦車を破壊できるのだから戦車要らないよね」という話が何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返されてきた。その答えは、戦車が不要だとして戦車を放棄し対戦車ミサイルに置き換えた国は無い、という一言で一蹴できると思っている。

その理由までは詳しくは語らないが、例えばその一つとして対戦車ミサイルを打つのも命がけらしいよ、という話を前の記事でした。終わり。


Twitterでウォッチしている軍事クラスタの有名アカウントの方々は皆、イライラが募っているような発言をされているように見える。まあその気持ちを考えれば仕方あるまい。

これはあくまでも私の意見であるが、SNSはクソである。個人ブログもクソである。そもそも、インターネットがクソである。なぜならば、それを作った人間がクソだからである。そもそもクソであるが、クソだらかと諦めずに皆、少しでもマシなクソになるように人類全体が努力している。それはクソ尊いことであると思う。しかし、クソはクソなのでクソを見かけることもある。仕方ない。そういうものなのである。キツいときは一旦ネットを止めたほうがよろしいな。スマホを破壊して大自然に穴を掘ってウンコしよう(他人の私有地ではない場所で)。別にTwitterの軍事クラスタのお友達に言っているわけではない、人類みんなに言っている。


改めて今日の情勢を俯瞰すると、この戦争はマジで第三次世界大戦に向かっているかのように私には見え、かなり心配だ。開戦直後に「第三次世界大戦の始まりだ!」などと騒いでいた人たちを冷たい目で見ていたが、ちょっとこれもうどうなるかわかんないっすね。