絵に関する雑感 3

メモというかなんというか。

本を買った

以下二冊の本を買った。

  • A.ルーミス「やさしい人物画」
  • A.ルーミス「やさしい顔と手の描き方」

どちらもリファレンスマニュアル的な使い方をするのに使用していて、これを頭から読んで練習するという感じではない。困った時に参考にする、みたいな使い方。この本のやり方を正確に真似して練習すれば誰でも人間の絵を描ける、という主旨の本、だと、思う。

この二つを参考にしながら苦手な所(全身の絵、手、足)を練習している。pinterestで見つけた写真をベースにしてラフにスケッチする。手を描くのはだいぶ上達した、というか、確信がちょっとずつ持てるようになってきた。コツはやっぱり正しい長さ、大きさ、位置、角度の手を描くことを「サボらない」ことだろうか。手をよく観察して指の位置関係をちゃんと把握して最後まで正確に描ききることが大事だなとおもった。これをしないと「何となくで描いたら偶然それっぽく描けた」というガチャを繰り返すことになる。

絵を勉強する意味

本を読んで真似てみたり他の上手い人の解説を参考にしたりする意味は、個人的には

  • 打率を上げる
  • confidenceを持つ

の二つになる。

創作物はそれが創作である限り試行錯誤が必要になる。ただ初心者の試行錯誤と熟練者の試行錯誤は当たり前だが全然違うわけで、素人が下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで的に鉄砲を当てるのと熟練者が2〜3発撃ってそのうちの1発が当たるのとでは意味が違う。意味が違うし、実際的にはその打率が問題になる。

前述したとおり「何となくで描いたら偶然それっぽく描けた」状態では打率はすこぶる悪い。私はながらくこの状態だった。ずーっと絵っていうのは「最初の数分に描いた下書きがエモいかどうかで出来が決まり、エモくない下書きをどれだけ丁寧に清書してもエモくはならない」と経験的にそう思っていたが、これは半分正解で半分間違いだと気づいた。

正解の部分は構図。最初に描いた大雑把な構図がダメだとその後どれだけ丁寧に描いてもダメな場合が多い。不正解の部分は「最初の数分でエモくなるのとならない違いは、単純に初級がヒットだったか空振りだったかの違い」だと気づいた。のである。よね。前者も後者も結局は勉強が必要であるということだ。

で、どういう構図がよろしいのか、もしくは、どういう絵を描けば打率が上がるのか、これを突き詰めることによってそれはconfidenceになる、と思う。

実質的にはエモい絵が産まれる確率が上がる。確率が上がるとエモい絵が量産できる。というわけである。

なので逆に言えば、1枚だけ、いい絵を描きたいならわざわざ絵を勉強する必要はもしかしたら無いのかもしれない。(エモい絵にたどり着く最低限の能力は必要だろうけど)

人物写真からの模写をやる意味

模写をする時は「写真とそっくりに描かない」ように気を使っている。というのも、そっくりに描くような模写をどれだけ頑張っても「写真とそっくりに描く」練習にしかならない気がするから。似顔絵や肖像画を描きたいならばそれで良いのだと思うが、ゼロからイラストを創作したい場合は全てを自分の想像力に頼らなくてはならないので、模写をそっくりに描くような練習はあんまり意味が無いと思う。

だから、模写をする時は私は「写真とそっくりに描く」のではなくて、「自分の描き方に写真を当てはめる」のを重視している。自分の描き方で写真の中に居る人物に近い人物を違和感なく描く。これを目標にしてやってる。その結果、橋本環奈の写真の模写はゴリラのおっさんもしくはマルチ商法にハマったおばはんみたいな見た目になる。

写真左ページが橋本環奈ちゃんです。

漫画、イラストからの模写をやる意味

最終的に私が描きたいのは写実的な絵ではなくてイラスト、漫画タッチな絵なのでその特有の記号的表現を学ぶために模写もやってる。

例えば現実に居る可愛いアイドルなどを模写してみると分かるがどう頑張っても可愛くならないんだよね。現実の人間を写実的に可愛く描くならば写真と違わないくらいの情報量が必要になる。少ない情報量で可愛く・かっこよく見せるのは漫画特有の表現をハイコンテクストな記号として我々の脳が認知しているからに違いない、と私は思う。ならばそのハイコンテクストな記号とは何か?というのを学習しなければエモい絵は描けない、と、思う。多分。

すでに先人が通った道をトレースすることで何を描くのをサボって、デフォルメして、何をサボらなかったのかというのがわかる。気がする。

それ書いてたわ


「イラスト解体新書」
ダテナオト, 弐藤 潔 著

今の所の理解だと、立体的な表現が可能であるところは立体感を強調して描いている、というルールが随所で徹底されている気がする。ただでさえ平面的になりがちな表現なのでそういうところで頑張ってるんだろうね。

アニメーターがすげぇ

YouTubeに色んな解説動画があったり、色んなイラスト解説本が出ていたりするけれども、アニメーターの人が描く(解説する)絵がずばぬけてうまい気がする。うまい、というのはより正確に言うと「説得力がある絵」ということになる。特にどうってことない構図であってもずば抜けて説得力があるので普通ではない感じがして何を描いてもエモくなる、そんな感じがする。

良く分からんけどアニメーターってめちゃめちゃ仕事が忙しいというイメージがあるので、やはりそのくらい分量をこなすと上手くなるということなんだろうか。やっぱ数こなさないと上手くならないんだね。