ご説明いたしましょう。
基本情報
名前はハル。妻氏が「あなたは2001年宇宙の旅が好きなのでHALの名前にしたらどうか」というわけでハルになった。子どもたちは季節の春だと思っているらしい。まあそれでも別に良い。
家族からは「猫」「にゃんころ」「ごろつき(ゴロゴロ言うので)」などと適当に呼ばれている。
種類はラグドール。ペルシャ、バーマン、バーミーズなどの血が混じった種らしい。性格が穏やかで抱っこされると身を預けるように力を抜くのでぬいぐるみのようだからラグドールとなった。らしい。実際、そうなるがネット上を見ていると純血種でも抱っこを嫌がる猫も居るらしい。大柄、長毛で運動能力は低い。実際、うちの猫も低い。めちゃくちゃどんくさい。
近くのホームセンターで売っていたのを買った。めちゃくちゃ高かった。ワクチン接種、マイクロチップ埋め込み、避妊手術なども込みにすると、まあまあ、まあ。高い。
1日の行動
寝室に猫は入れません。四六時中猫と触れ合っているとアレルギー物質を吸い込みやすく、猫アレルギーになる可能性があるため。
朝5時くらいになるとドアの前で起きろと鳴き始めます。「ふみゃああああああん」と情けない声を出します。猫なで声というやつでございます。私と嫁さんは基本的にシカトですが、長女は「ハルが可哀想」と起きて寝室から出て相手をします。その優しさを次女にも向けてほしいものです。次女とはよく喧嘩します。マインクラフトなどをやると「近くに家を建てないで!!!」などと怒ります。姉妹は喧嘩するものと決まってるんでしょうかね。実家の隣の家も3人姉妹でしたが、子供の頃はよく喧嘩して怒号が飛んできてました。
で、家族全員が起きてきて家族を送り出したあと、私は掃除機をかけます。猫は掃除機を異様に恐れるので、掃除の時間になると自ら退避します。
退避場所は決まって玄関の靴棚の下に置いてあるカメラの機材入れと壁の間の狭い隙間です。ここから世間を覗きつつ掃除が終わるまでしのぎます。
こんな感じです。
世間で掃除機をかけるのが終わってもしばらくここに駐在し続けます。家族が外に出ていったので帰りを待っているのだと思っています。おそらく。私は自宅勤務なので家に居るんですけどね。でも多分気づいてないです。視界から居なくなったらもう外出したと思っているような気がします。
掃除が終わったら私は二階で仕事を始めるのですが、たまに一階に降りると、「あ、お前いたんか?」って感じで避難場所から出てきます。居るっちゅうねん。毎日おるやんけ、何を見てるんじゃと思うんですが、まあ猫の脳みそなので高等な推論は出来ないようですな。人間様には敵いますまい。
一度、一階に行ってから二階に行くと人間が居るということに気づいたので、高確率で追いかけてきて「ふみゃああああああん」と情けない声でドアを開けることを要求します。
私は仕事が忙しい時はシカトしますが、たまに仕事部屋に入れます。仕事部屋に入れると一通り部屋の中をパトロールした後ベッドの上で寝始めます。
こんな感じでベッドの上でゴロゴロゴロゴロゴロゴロし始めます。実際、ゴロゴロ言ってます。人間が近くに居るとだいたいゴロゴロ言ってます。
ベッドの上で寝ているこの姿を鑑みるに、うちの猫は世界一ベッドの上で気持ちよく寝ることが出来る猫なのでは、という気がしてきます。猫はだいたいそうですが、寝ることに関しては非常に得意です。気持ちよく寝る動物、それが猫です。食う、寝る、食う、寝る、時々何かを思い出して走り回る、その繰り返しでございますな。
ちなみに、仕事が忙しいなどして部屋に入れるのを拒否した場合はこういう体勢で部屋の前でしつこく出待ちします。
こういう時は非常によく甘えます。足にまとわりついてスリスリですわ。おほほ。
一通りゴロゴロして11時くらいになると部屋をでて一階に戻ります。
一階の定位置はだいたい決まってます。
もともと、猫が落ち着いて居られるようにと猫が入るためのボックスを長女と一緒に作りました。
- アナリストの設計
- プログラマのコード
- 実際の運用
- 顧客が本当に必要だったもの
というオチで、あんまりこのボックスには入ってくれません。時々、「そういうこんなんあったな」と思い出したように入ります。でもお気に入りの場所ではないみたいですね。
お気に入りの場所は上の画像のプラスチックの箱です。IKEAで500円とかで買ったおもちゃなどを片付けて入れておくための箱。この中に入っていることが非常に多いです。
もしくはキャットタワーの上にいます。
このキャットタワーは2x4材で自作したものです。
平安伸銅工業 LABRICO DIY収納パーツ 2×4アジャスター オフホワイト DXO-1
このラブリコという商品が非常に便利です。これで2x4材を壁にぴったりくっつけて配置することができるので、あとはそこに自由に棚などを付けられるわけですね。それを利用してキャットタワーにしています。
こんな感じですね。猫は自分のことを偉いと思っている(偉いので人間が身の回りの世話を全てやるべきと考えている)ので、その身分に見合った高さの位置に鎮座して人間を見下ろしているべきである、と、考えていることと思われます。
あと、好きな位置としてはムーミンが描かれた帆布っぽい生地の箱ですね。
これは洗濯物を入れるために購入した箱ですが、しょっちゅう入っています。洗濯物に毛が付くので非常に迷惑しており、何度もここに入るのは止めて頂きたいと申し入れているのですが、一向に聞き入れる素振りを見せません。ふざけているのでしょうか。やはり人間よりも猫のほうが偉いと考えているのだと思います。そういう不遜な態度では社会に出た時に非常に困ると思います。
その他にも水槽の水を飲もうとしたりもするので、そういう行動をする度に家族が「ハルやめなさい」と注意してますが、やはり「ふにゃぁあああああん」と分かっているのか分かってないのか、返事をするのみであまり改善は見られませんね。2000年以降に生まれたようなキッズはだいたいこんな感じで教育がなっておりません。おじさんは非常に由々しきことだと考えております。
そんな感じで家族が帰ってくると部屋の中をうろうろし初め、子どもたちも可愛いななどと撫でるなどします。
一匹で居る時は絶対に座りませんが、家族が居る時はなぜかこの子供用椅子によく座ります。
我が家で一番最後に帰宅するのは妻氏ですが、妻氏が帰ってきて床にリュックを置くと、よくこれにまとわりついて背負おうとします。
普段の行動
適当なところでゴロゴロしてます。
階段から見下すのも非常によくやりますね。少しでも高いところに遷移し、人間に対して優位に立とうしていると思われます。高い位置に陣取るのは戦争の基本でありますな。古来は丘から弓を放ち、それが野砲になり、飛行機になり、弾道ミサイルになり、戦いは常に上を上をを目指して進化してきました。猫も同様です。
階段から様子を伺う時はよく身を隠して頭だけ出してこちらを見ます。しかしながら体毛色が全くと言っていいほど家屋の中では保護色の役割を果たしておらず、目立ちまくりです。
びっくりすると耳が後ろを向きます。
びっくりすると耳が後ろに向くのは猫あるあるで、俗にイカ耳、などと称されるようです。後ろを向いた耳の形がイカの形に似てるので。
ただ、これも意味がわからないですよね。何でびっくりすると耳が後ろを向くんでしょう。逆じゃね?と思う。危険があるならちゃんとそっちの方にご自慢の耳を向けてちゃんと危機を感じ取れや、と思う。
ちょっかいを出すとよく手を掴んで甘噛みしてきます。ガブガブします。その後で必ず手をペロペロします。ガブガブ&ペロペロ。これなんなんでしょう。「私として不本意なのですが、猫本来の本能としてたまに生身の生物を噛まないとストレスがたまります。従いまして甚だ不本意ではございますが、貴殿の手をガブガブさせて頂く運びとなりました。大変ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。なお、ガブガブのお詫びの気持ちとして、ガブガブが一通り終わった後でペロペロすることを計画しておりますので、こちらも合わせてご査収下さい」的なことを考えているんだと思いますね。
余談ですが、この甘噛みは生まれたあとのきょうだい間でのじゃれあいで覚えるらしく、想起に母猫と引き離された猫は加減が分からず、本気で噛むそうです。そういう猫にとっても不幸なことを防ぐために、最近では早期に母猫と分離させて販売することは禁止されたそうです。60日だったかな?それでも十分早いような気もするね。とにかく子猫の状態で消費者にアッピールしたいペットショップ業界の一つの闇かもしれないね。
様々な仕事
猫としてダラダラするだけではなく、気が向いたら家の中で色々な仕事を見つけ、自らの意思で業務に従事しております。殊勝な生活態度でございますな。
まずこれがルンバ警察です。
定期的に動き出すルンバを監視する業務になります。基本的には遠くから優しく見守るのみです。たまにルンバが配線の類を巻き込んで「ずががががががが!」と轟音を撒き散らし初めた時は速やかに業務を中止し、然るべき場所に退避して安全確保に勤めます。現場猫も満足な安全管理体制でございますね。監視者としては全く役に立ちません。
続いてこちらがちょうちょ警察です。
業務内容としては、時折庭にやってくるちょうちょを監視し、見つけたら「ふみゃああああああん」と情けない声で職務質問をします。職務質問に従わない場合は立ち上がり、窓に前足をついて再度「ふみゃああああああん」と鳴きます。それをちょうちょが去るまで続けます。こうしてちょうちょが家に侵入することを防いでいます。
続いて、こちらはお花警察です。
妻氏が買ってきた花を監視し、匂いをかぎ、安全かどうかを調べます。安全性に問題なければ花の周囲でリラックスしたポーズを取り、なるべくSNS映えするような写真が撮られるまで待ちます。
匂いを嗅いでも判定できないようであれば、花を食べようとします。食べようとして人間に怒られたり、食べられない位置に花瓶を持っていかれるなどすると、「ふみゃああああああん」と抗議の声をあげます。
一応、花以外にも干渉植物全般を調査します。いずれの場合にも特に調査報告はありません。
こちらはお風呂監査法人です。
お風呂が適性に運用されているかを監査します。また、人間がお風呂を使用している時はドアのすぐ外で待機し、オブザーバーを気取ります。しかしながら基本的に風呂は嫌いであるため、ドアが開くとダッシュで逃げます。
以下はテーブル作業防止委員会です。
テーブルの上でパソコンを使用する、本を読むなどの行動を監視して必要に応じてそれを妨害し、テーブルの適正使用を呼びかけます。ちなみに猫におけるテーブルの適正使用とは、猫がゴロンする場所としての運用です。それを身を持って示すことで正しい使用方法を啓蒙します。
こちらは入れ物警察です。
新しく見かけた箱、袋などを発見すると、即座にその中に入って安全を確認するとともに、自らの体にピッタリとフィットすることを確認します。確認が完了した後は引き続き当該物件を占拠し続け、所有権をアピールします。
時折、ダンボールを噛んで破くなどをして入れ物の耐久性試験を行うことがあります。試験成績は特に開示されたことはありません。
こちらは警ら業務です。
室内猫なので外に出しませんが、リードを付けた上でたまに外に出します。ですが、警ら業務は得意でないため、終始ビビっています。特に恐ろしいのがバイク、車の類らしく、見かけるとダッシュで逃げようとします。が、基本的にどんくさくて力も平均的な猫より劣りますしやる気も無いので抱っこされた人間の腕の中で多少ジタバタする程度です。
バイク、車両などの確認も行います。主に座席の寝心地を確認することで車検適合車であるか否かを判断します。
以降はあまり頻度は高くない業務です。
こちらはお人形警察です。
年に一度登場する雛人形の使用方法ならびに人形の表情や衣服が適性であるか職務質問によって確認します。ただしそこまで興味はないようなので、飽きて数分で離れていきます。やる気が感じられません。
以下は現場猫です。
各種現場作業(写真はエアコンの交換)の安全を確認し、必要に応じて「ふみゃああああああん」と適宜指導を行います。写真の中では高所作業の安全性、工具の置く位置が正しいか、養生シートの寝心地などを確認しています。
ちなみにこのときの作業員の方が家族で猫好きらしく、「ラグドールを飼いたいって娘が言ってるんですよ!写真撮っていいですか?」と大興奮でした。
昔のハル
ここまでに種々の業務に励んでいる様子をご紹介してまいりましたが、こうして活動する以前、子猫だった時期もご紹介しましょう。
家に来た時は生後4ヶ月ほどで、まだまだ子猫らしさがありました。今と一番の違いが体毛色で、最初は真っ白でした。その後だんだんとねずみ色みたいな地味めの色になっていくのですが、これを指して妻氏などは「詐欺猫だ」などと言ってます。しょーがねーだろ、猫ちゃんなんだからよー、と思います。猫ちゃんはもうしょうがないんですよ。
しっぽはもともとデカかったですね。猫を見せると「しっぽがすごい」とよく言われます。しっぽが本体では?と勘違いした人もいました。嘘です。
キャットタワーに始めて登った様子。後年のふてぶてしい態度とは違ってまだ新入社員らしさがありますな。
移動用ケージも好きでよく入ってました。あとで邪魔になって撤去しましたが。
これが1年位経った時と思われますが、徐々に体毛がグレーになってきました。
現在はこれ
実家への旅
一度実家に連れて行ったことがあります。実家でも一匹猫を飼っていて、最初は威嚇しあってましたが、しばらくすると仲良く二匹で遊んでいました。
よその猫の所有物でよく遊びます。
随所でくつろぎます。
猫じゃないですが夏っぽい写真があったので掲載。
以上、ご査収下さい。