情弱は待つ

なんか「歩兵は攻撃する」(ロンメル)みたいなタイトルだな。

Twitter上で、「どこに行っても列の先頭で店員にあれこれ聞いてる老人がブロックしてる。老人とそれ以外で列を分けて欲しい」みたいな話に「でも今はITの力でだいぶ軽減されてる」というコメントをされてる方がいらして、本当そうだと思う。「知ってると待たなくていいよ」というもの一覧を思いつくだけ挙げてみる。

ちなみにITの力を借りて待たなくていい人、なので、裏を返すとITを使えない人が待つ、になる。なのでタイトルは老人じゃなくて情弱にしてある。

税務署

これ。まずこれ。一番効果がでかい。

確定申告時期の税務署には長蛇の列ができるが、それは確定申告の受付ではなく大体が確定申告書のチェックや問い合わせを受ける窓口への列である。私は今まで何度か確定申告書を持っていったが、大体受付窓口はガラガラで待ったことがない。

確定申告書の書き方、みたいなものはググればたくさん出てくる。国税庁のホームページでも丁寧に解説されている。確定申告書が書けない、分からないという人はたくさん居るが、恐らく書けない、分からないではなくて「説明を聞く気が無い」「調べる気もない」ということなのだろう。であれば税理士にでも頼めばいいやんと思うが、ほとんどの人はケチなのでタダで解決しようとする。言っちゃ悪いが貧乏人は暇だけはあるので、待てばタダで誰かが質問に答えてくれるのならば待つ、という選択肢を取る。よって、確定申告時期の税務署は死ぬほど混む。

やり方を知ってれば確定申告は郵送で行うことが可能だ。ただ、これは控えの返送用封筒を用意したり切手を貼ったりと若干面倒くさい。e-Taxは使うまでの手続きがクッソ面倒だし、システムが重厚すぎて青色申告をするとか、住宅ローン特別控除や医療費控除の申請をするだけならば手で書いたほうがマシだった。ただそれも改良されてID/パスワードでログインできるようになった「確定申告書等作成コーナー」のおかげでオンライン上からの申請が相当楽になった。証明書を郵送する必要すらないことも多い。これを使わない理由はないと思う。

1回だけ、ならば郵送や手持ちで提出でも良いかもしれないが。

大手携帯キャリアで行われる各種手続き

これもでかい。昔からそうだが、大手携帯キャリアのショップは待ち時間が非常に長い。それぞれの手続きに相当な時間がかかることが大きな理由だろう。キャリア側も昔から努力を重ねていて、ずいぶん前から解約を含む多くの手続きがオンラインで完結するようになった(少なくともドコモはそう)。

さらに、現代ではMVNOという選択肢もある。MVNOのほとんどはそもそも実店舗が存在しないので列に並んで待つということも存在しない(ハードウェアのやり取りがある場合は送付するために時間がかかるが、少なくとも列に並んでイライラするという経験をしなくて良い)。

キャリアはキャリアで回線速度が安定して早いとか、いざというときに実店舗でのサポートを受けれるというメリットはあるが、実はそのメリットを理解して大手キャリアと契約して大金を払っている人は少ないのではないか、という気がする。何かのアンケートで見たが、MVNOに切り替えない理由としては「よくわからない」「手続きが面倒」というものが最も多かった。

「楽をする手間」を惜しむ人は、「努力しなくていいから長時間の待ちを我慢する」という結論になるんだろうか。

銀行・ATM

銀行やATMの類もジジババがブロックしていて列が進まない好例である。

銀行に関しては、メインバンクをネットバンクにしてしまえば良い。実店舗が無くて困る場合というのは私は思いつかない。ネットバンクで何も問題ない気がする。メガバンクが利用しやすい土地に住んでいるのであれば、メガバンクに口座を持ってオンラインバンキングを中心に利用するのが良いと思う。地銀やゆうちょ銀行のオンラインバンキング機能は酷いので個人的には使うのをおすすめしない。ネットバンク、メガバンク、どちらかだと思う。

ATMに関しては、そもそも現金決済を可能な限り止めるというやり方で利用機会を大幅に減らすことができる。利用機会が減れば、空いている時にATMを利用するという行動が可能になるので待ち時間も結果的に減る。

そのためには電子マネーやクレカ決済を可能な限り増やすと良いだろう。2020年になってもなお、「少額でカード決済は抵抗がある」とか、「カードを持つのは不安」などと言っている人すら居るが、個人的には意味が分からない。キャリア携帯からMVNOへの乗り換えの話とも共通するが、はっきりした理由がないのに便利でお得な行動を「未経験だから」「やったこと無いことをするのは不安だから」「周りにやってる人がいないから」程度の理由で忌避するのは止めましょう。電子マネーは何も持っていなければ今すぐ始めましょう。個人的にはクレカ決済と同等になるQUICPayがおすすめ。

カード決済はクレヒス(利用履歴、支払い履歴)を作るためにも日頃から選択すべき。カードを作ったこともない、もしくは利用をほとんどしない、という人は「信用情報が無い」ので、ローンなども組みにくくなる。新しいカードも作りにくくなる。

飲食店

ネット上やスマホのアプリから簡単に予約できる店舗が増えてきた。

例えば我が家では子供が寿司大好きなのでくら寿司に良く行く。くら寿司は非常に混雑することが多いが、スマホ予約していると待ち時間はゼロになる。また、持ち帰りの場合も同様にスマホから寿司を選んで予約しておくだけ。店舗で食べるのと同じ金額で待ち時間無しで持ち帰って家で寿司を食べれる。

マクドナルドも同様。モバイルオーダーという名前のサービスが存在しており、スマホアプリからメニューを選べばそのまま注文できる。カウンター越しに受け取るだけ。広い駐車場がある店舗では車から降りる必要すら無い(らしい。使ったことは無い)。代金はクレカ決済にできるので、店舗に行ってもらうだけ。カウンター前での待ち時間も、注文のタイミングを調整すればかなり短くできる。

各種アミューズメント施設の予約

テーマパークやアミューズメント施設は、どこでも大体ネットからチケットを発行できる。わざわざ窓口で並ぶ必要が無い。これは浸透しているのか、最近はどこに行ってもチケット売り場の前での行列を見かけなくなった。

駐車場、駐輪場

都市部では駐車場や駐輪場の空きを探してあちこち回ったり、もしくは諦めて列に並んだりする光景をよく見る。akippaやB-Timesといったサービスを利用すると意外と近くに駐車場、駐輪場が見つかったりする。そして、こういう個人間で融通するサービスは料金も近隣の駐車場に比べれば安いことも多い。

ただし。空港周辺、特に成田周辺のバレーサービス(入り口付近まで/から車を運転して移動してくれるサービス)などが付随した駐車場は評判をよく調べておく必要がある。こういうサービスの中には評判が悪いものが多々あり、体臭が車の中に充満するなどというのは可愛いもので、中には傷つけられたり事故を起こされたり社内にある貴重品を盗まれたりとかいうクチコミ情報をよく目にする。

ただ、都内に関して言えば羽田も成田も空港が運営する駐車場があり、それもネットから予約可能なので旅行の日程は早めに決めてすぐに予約するのが良いと思う。

ルート案内、ナビゲーション

自動車での移動も事前にGoogle Mapなどでナビルートを調べたり、高速道路の渋滞予測を調べたり、地図を見てルートを計画しておくことでかなりスムーズに移動することができる。特に都市部からの移動では、何も考えずに朝起きてゆるゆる準備してナビ任せで走っていると渋滞に捕まる可能性が高い。ルートの吟味と時間による混雑状況の調査、この二つをしておくことでだいぶ車による移動は楽になる。

公共交通機関による移動も同様で、特に都市部のバスなどはルートや運行計画が難解であるが、調べれば大幅に移動時間を短縮できる経路が見つかったりする。行き当たりばったりで移動すると大体失敗する(これは個人的な経験)。

電気ガス水道関連の手続き

電気ガス水道などの各種手続きも最近は殆どがオンライン上でできるようになった。これらは窓口に並ぶといった類の待ち時間が発生しないが、従来どおりのやり方をするとなると、大体が電話で問い合わせて郵送で書類を貰って返送して…というだるい方法に頼ることになる。

ただし、オンライン上ですべてを完結するためには、大体は初回の認証時に「お客様番号」を入力することを要求する。これは大体、ポストに投函される請求情報に記載されている。こういった請求書の類をすぐに捨てていると必要な時に見つからないので、気がついた時にスマホで撮影しておくとか、どこかに保管しておくとかしたほうが良い。

その他、一般的な店舗

大体の店舗では混み具合が待ち時間に比例して伸びる。待たなくて良くするためには空いている時間に行動するのが最も合理的になる。Google Mapで店舗情報を見ると混雑状況の履歴が表示されるので、空いている時間を狙って行動すると時間を有効活用できる。

なんともならないもの:病院

最後に、逆にどうにもならないものを紹介して終わる。それが病院。

病院ばかりはこれ、もうどうにもならない。どうやっても混雑している中で待つ必要がある。たまに、「順番が来るとメールで呼び出してくれる」というシステムをサービスで行っている病院がある。これは順番まで病院内で待たなくて良いのでまだマシであるが、本当にあるべき姿なのは完全予約制だと個人的には思う。まあ、個々人によって診療時間が長かったり短かったりするので難しいというのもあるのだろうが…。

今の所、病院は待つしか無い。待つのが嫌いな私は面倒臭がってOTC医薬品などでごまかすことが多い。

強いて言えば、整形外科でインフルエンザの予防接種をしてくれるとか、そういうメインの診療科ではないが空いているという状況を利用するくらいだろうか。