【質問#163】僕に焚き火を教えてください

質問・悩み相談の回答です。

質問

こんばんは、キャンプに関する質問をしようと思っていたところに別の方から同じキャンプの質問が来ていたようなので驚きました。

私も以前からキャンプをしてみたいと考えており、必要な道具を色々物色していたところでした。
一番の目的は焚き火をぼんやり眺めて癒されたいことだったので、テントや椅子などは出せる範囲でそこそこ、焚き火台だけは奮発してスノーピークのあのカッコいいやつがいいなぁと考えています(軽く見積もっただけでも既に10万越え…キャンプってお金かかりますね^^;)。
だいたい予想はできると思うのですが私はこれまで焚き火を一切やったことがなく、周りに教えてくれる知り合いもいないので恐らく一人で始めることになります。ましてや火を扱うアクティビティですので、完全に独学の知識だけで始められる自信はあまりないです。
火をつけたはいいけど消したいときに消せなかったり、手がつけられないくらい大きくなっちゃったり、もしそれが木に燃え移ってキャンプ場が全焼したり…とあらぬことを想像してしまいます。

Youtubeなどで基本的なところは勉強しているのですがキャンプ地の設定から点火、消火、片付け、撤収するまでの一連の作法は個人で調べるだけではどうしても不安が残ります。
これだけは絶対やるなorやるべきといったマナーや起こりうる細かいトラブルの対処法など何かアドバイス頂けないでしょうか?

続けてのキャンプに関する質問になってしまいますが何卒よろしくお願いします。

回答

スノーピークのあの四角錐のやつですかね。

スノーピーク(snow peak) 焚火台 L [5~6人用] ST-032R
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10万超えるって中々だなと思ってましたが、うーんこれはなかなかの値段ですね…。

ちなみにしつこいですが、私のおすすめはユニフレームのファイアグリルです。値段的にはスノーピークの一番小さいやつと大差ないですが。

UNIFLAME/ユニフレーム ファイアグリル/683040
UNIFLAME/ユニフレーム
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これは持ち運び用の袋付き、かつロストル(鍋などの重量物も載せれる頑丈な網)も付属、さらに通風性を良くするための穴の空いた板も付属します。炭火調理、鍋類・フライパン・スキレットなどでの調理、焚き火、あらゆるものに対応できます。しかも頑丈です。1台で火に関する事は全て網羅できるので荷物が少なくて済みます。

まあでもキャンプに関しては気に入ったやつを買うのが一番いいと思いますので今回のご質問者のようにお気に入りの商品があるのであればそれが一番いいと思います。

だいたい予想はできると思うのですが私はこれまで焚き火を一切やったことがなく、周りに教えてくれる知り合いもいないので恐らく一人で始めることになります。ましてや火を扱うアクティビティですので、完全に独学の知識だけで始められる自信はあまりないです。

なるほど。でも大丈夫だと思います。

火をつけたはいいけど消したいときに消せなかったり、手がつけられないくらい大きくなっちゃったり、もしそれが木に燃え移ってキャンプ場が全焼したり…とあらぬことを想像してしまいます。

私は基本、消さないですね。全部灰になるまで燃えかすを集めて最後まで燃やします。水をかけると片付けが面倒なので…。逆に言うと消したい時間(撤収の時間)を見越して燃え尽きる量を燃やします。

あと、火ですが付近の木に燃え移るということは絶対ないとは言えませんが意図的にやらない限りは中々あり得ないと思います。生木はかなり燃えにくいですし、というかそもそもやってみるとわかりますが、火を起こすこと自体が結構難しいからです。可燃物のそばで火を使わない、火が付いている間は目を離さないという2点を守っていれば十分ではないかと思います。

ちなみに子供の頃に火遊びしませんでしたかね。私は沢山火遊びしました。田舎でまだゴミを家の前のドラム缶で燃やしてた時代だった(たしかゴミ収集車も来なかったような記憶が…)んでしょっちゅう木や葉っぱ、紙を燃やしてました。こういう経験はあると良いと思いますね。子供にライターやマッチの類を持たせるのはまずいですが、大人の目の前で多少危なっかしい火遊びをさせるくらいはいい経験になるのではと個人的には思ってます。

話が逸れましたが、解説していきます。

まずYouTubeのキャンプ動画って私はそもそも見たことがほとんど無いので参考までに火の起こし方みたいなのを見てみました。普通に着火剤とか杉の葉っぱとかを使って燃やしてますね。なるほど。そこから井の形に組んだ細い木(針葉樹)を燃やし、最後に太い木や広葉樹の薪を燃やすわけですね。なるほど。普通ですね。

というわけでYouTubeのやり方で良いと思います。

…では寂しいのでもう少し解説してみます。

基本は、YouTubeでよく上がってる動画のように、

  • 着火剤を使う
  • 細かいものから徐々に大きいものを燃やしていく
  • 薪は井の字型に組む

で良いと思います。

でも私はそういうやり方をしません。なぜか。面倒だからです。

私は前回の記事でも書いたとおり、この所謂CB缶といわれるカセットガス缶に装着するバーナー

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をよく利用します。これでいきなり太い薪を3分位炙り続けます。中々火が点きませんがいずれ点くので我慢して炙り続けましょう。ちょっと薪に火が燃え移ったかな?と思って止めるとすぐ火が消えるので、薪に火が明らかに燃え移ったと思ってもしばらく炙り続けましょう。すると火が付きます。火が点くまで炙り続けるので火が点くのは当たり前ですね。終わり。これが一番楽だと思います。

注意点としては、バーナーで炙ると薪、特に炭が爆跳しやすいです。できればメガネをして素肌をなるべく露出させないような服装でやるのが好ましいです。私は面倒なのでそれもしませんが…。火の粉が素肌に落ちても熱いだけでめったにやけどしません。

ちょっと炙ってバチバチ弾ける音がして危なそうならば火を離してゆっくり温めます。急激に温めるから爆跳するので徐々に温めれば爆跳しません。

バーナーだと高火力で離れたところから火を点けれるので安全です。普通のライターなんかより高火力なバーナーの方が個人的にはやけどしにくいと思いますね。

私は3分炙り続けるのも面倒な事が多いので、そういうときは周辺に落ちてる小枝を集めてそれをバーナーで炙って薪を燃やします。そうすると若干楽です。

一方でそれは邪道だとナイフで木屑を作りファイアスチール(削ると火花が飛ぶマグネシウムの棒)で火起こししたりする人もいますが、まあそれは価値観の違いですね。火遊びの一環としてそういうのも面白いというのはわかりますが。

あとは全般的な事を述べると、

  • 温度が高くなると木から吹き出した気体に火がついて炎となる
  • 火は酸素が供給されるほどよく燃える
  • 火はよく燃えているところほど温度が高くなる
  • 熱せられた空気は下から上に向かって勢い良く吹いていく
  • 火は下から上に向かって燃え広がる

という特性を意識するということでしょうかね。

井の字型に薪を組め、というのは、熱せられた空気がよく中央を通って周辺の薪に酸素を供給するからです。着火しやすい木材を下に配置するのは火は下から上に向かって延焼するからです。だから上記の物理を理解しておけば細かいことはいちいち覚えて無くても応用が効くと思います。

例えば井の字型に組むと着火しやすい分、すぐ燃え尽きてしまいます。火がついてから長く焚き火を楽しむためには通風を良くしてはなりません。時に通風が悪くなるような木の配置にすることも必要です。これは火の勢いを見ながら調整します。

火が消えてしまいそうなときは息を吹きかけて酸素を供給します。団扇でもいいですが、団扇は空気が当たって欲しいところにピンポイントで当たりません。上に新しい薪を置き、空気の通り道を確保した上で息を吹きかけて延焼させます。

…ということが特性を頭の中に入れておくと自然に行動できるようになります。

まあ理屈だけではなくて感覚をつかむというのも大事なのでとにかくはやってみてから、という感じでしょうかね。

Youtubeなどで基本的なところは勉強しているのですがキャンプ地の設定から点火、消火、片付け、撤収するまでの一連の作法は個人で調べるだけではどうしても不安が残ります。
これだけは絶対やるなorやるべきといったマナーや起こりうる細かいトラブルの対処法など何かアドバイス頂けないでしょうか?

「キャンプ地の設定」というのは、もしかしてキャンプ場ではないところでキャンプをするということでしょうか?でしたらちょっと私の専門外ですね…。キャンプ場内での話ということであれば、予約したキャンプサイトのルールの範囲内で自由にすればいいと思います。

点火については上記で述べたとおりです。消火に関してもすでに述べた通り、放っておいて燃え尽きるのを待つのが一番楽だと思います。

片付けに関してはキャンプ場であればまず間違いなくゴミ捨ての規則に関するルールを説明されるのでそれに従えばOKです。大体、炭捨て場みたいなのが用意されていてそこに完全に鎮火して温度が下がった状態の燃えかすと灰を捨てます。

「これだけは絶対やるなorやるべきといったマナー」に関しては、通常の社会で要求される常識的なことを守っていればいいと思います。キャンプ場に限って何か特殊な暗黙の了解があるわけではないです。キャンプ場側で常識的に明らかにこうだろう、と想像つかないことに関しては事細かくルールが決められているのでそれに従えばOKです。よくあるのは焚き火の直火禁止とか消灯時間とかですね。

「起こりうる細かいトラブル」として考えられる一番のものは騒音ですね。大体酒を飲むと騒ぐ人が出てきますが、キャンプ場は基本的には酒を飲んではいいもののパブリックな場であって場末の居酒屋ではないのですから、そこはわきまえる必要があるでしょう。でも絶対うるさいグループはいます。

未婚男女混合グループが一番うるさいですね。未婚男女混合グループでうるさくないグループは滅多にいません。クソだと思いますね。私は将来的にキャンプ場を運営したいと思っていますが、その時は規約で未婚男女混合グループは禁止しようと思います。でも幸いなことに未婚男女混合グループがやってくるのは大体夏で、そして夏はキャンプに適切な季節ではないので、そこを避けることで回避可能です。

2番めにうるさいのは金切り声上げて子供を叱ってる母親です。これも高頻度で目にします。キャンプ場に着いてから帰るまでずっと怒ってるとか、来なきゃ良いのにと思いますね。

トイレも綺麗に使うべきですが、公衆トイレと同じく必ず汚す馬鹿が出てくるのでそういうのも注意すべきです。

あとは稀にあるのは、川沿いのキャンプ場の事故ですね。雨降って取り残されたとか、あとは凄く気をつけたいのは川で溺れる事故です。川で泳ぐのは非常に特殊な技術を必要とします。プールなどで泳いだ経験が豊富だからと自信満々で川を泳ぐと死ぬ率が高いので止めましょう。川は深くても浅くても死にます。マジで注意したほうが良いです。私の経験上でも、子供が溺れて死んだとか子供が溺れて親が助けに入ったら子供が助かって親が溺れ死んだとか、あるいは父子共に死んだとか何度か見ました。特に酒が入った状態では止めたほうが良いです。

もう一つ死亡事故の危険性があるのは冬場の一酸化炭素中毒ですね。テントの中で燃焼した空気が循環するタイプの暖房器具(炭火、石油ストーブ、ファンヒータなど)を使いつづけると死にます。私は死亡事故を見たことは無いですが、理屈上は確実に死にます。実際死んでるという話を聞きます。そもそも閉め切った空間の中で火を使うというのはこれ、練炭自殺と大差ないプロセスになってますからね。

まあいずれも今回の質問者様にはあまり関係の無さそうは話だとは思います。一般的な注意として書いてみます。

いずれにせよ、キャンプというのは屋外で過ごすというだけの話なのでやってみるとそこまで難しくないということが分かると思います。火に関してもそうですね。一回やったら「なんだこんなもんか」というのが理解できると思います。そんな感じで素敵なキャンプライフを送ってください。よろしくおねがいします。