【質問#121】ペーパードライバーを克服したい

質問・悩み相談の回答です。

質問

はじめまして。いつも楽しくブログ拝見しております。
ペーパードライバー克服のためにアドバイスいただきたく投稿しました。

私は免許を取ったのが10年ほど前になるおっさんです。公道に出る恐怖心が強く、過去ハンドルを握ったのは数回だけです。
車を使わなくても良い環境だったので運転しなければいけない機会がなく、ブランクも相まって恐怖心は募る一方です。一歩間違えば大事故、失敗が許されない公道で日常的に車を利用している方はどのような感覚で運転されているのでしょう。やはり慣れなのでしょうか。恐怖心を克服するための良い考え方はないでしょうか。

また、練習不足に他ならないのですが、細い道とバックの駐車が苦手です。とにかく車両感覚が掴めないので混雑したショッピングモールの駐車場などで駐車できる気がしません。安全かつ効果的に車両感覚を鍛える訓練は何かないでしょうか。車に乗っていれば勝手に身につくようなものなのでしょうか。
かの零戦エースパイロットの坂井三郎氏は、自身の最盛期は零戦のスピナーの先端を鼻先に、翼端を手先のように感じていたと仰っていました。おそらく長い間運転している車もそのような感覚なのではないかと想像しています。

現在車は所有しておらず、周りに練習に付き合ってくれるような家族や友達もいません。タイムズのカーシェアは利用可能です。

余談ですが、最近知人のCX-8の助手席に乗せてもらった際に、その剛性感としなやかな足回りに感動し、自分の車を所有したい気持ちが芽生えてきました。知識だけ一丁前で実はペーパードライバーのクソダサおじさんを卒業し、最終的には車好きの方々と語り合えるようになりたいです。

回答

何歳になっても新しいことを始めるのは素敵なことですね。私も苦手なこともチャレンジしていけたらと思います。

私はプロというわけではないですが、十数年は運転していますので、思いつく範囲で回答いたします。

一歩間違えば大事故、失敗が許されない公道で日常的に車を利用している方はどのような感覚で運転されているのでしょう。

色んな人が居ると思いますが、私は怖いです。一歩間違えば大事故だからです。話はちょっとそれますが、そういう考えなので安全性の低い車には乗らないようにしようと思っています。家族や自分だけでも守ろうという観点からですね。

何が怖いのかと言うと、歩行者、自転車、他車ですね。(たまに警察も怖いですが)

歩行者はスマホ歩きだったり小学生だったりイヤフォン付けてたりと、歩道と横断歩道を歩いていれば事故に遭うことはないと思っている人が大勢ですし、自転車も子供を乗せつつ逆走してきたり、スマホを持ちながら逆走してきたり、横断歩道もない片側が停車している車列を横切ったりとやりたい放題です。ロードバイク乗ってるやつは平気で並走したり信号無視したりするのでいい印象が全く無いです。

ちなみに、私も長らくクロスバイクで片道16kmくらいを走って会社に通っていた時期がありますが、そういう経験があるのでなるべく車の通りが少ない道を選んで走っていました。

他車でいうと、信じられない運転をする車もよく見ます。左右を確認せずに飛び出してきて合流したり、後ろを確認せずに車線変更してきたり、信号よりもだいぶ前で大きくブレーキを踏んだり。今日の朝も、信号手前の車線変更禁止区間で割り込んできたホンダアコードが居て激おこです。

逆に、車通りの少ない峠道などはどれだけ細くても、また、どれだけ曲がりくねっていようと怖くないです。

市街地だと自分ではコントロールできない不確定要素がたくさんあります。これが怖くない人というのは、注意力不足だと私は思います。ADASが搭載され始めた頃、「下手くそなドライバーのために余計な装備を追加して価格を上げるな」というような議論をネット上で何度も目にしました。しかし私に言わせれば、「事故を起こすのは運転が下手くそだから。俺にはADASは不要」、と言い切る人こそ注意力が散漫で事故を起こしやすい性格の人だと思いますね。

ちょっと話がそれてしまいましたが、普通に運転していれば恐怖心はある程度感じて当然なので、ゼロにするのは不可能だと考えています。ですので、「恐怖」が運転という行動を阻害しない程度にまで抑えられればそれで良いと思います。ではどうやって抑えるかと言うと、やはり質問者様が指摘してらっしゃるとおり、慣れでは無いかと思います。

運転経験が少ない人は前述の不確定要素からくる恐怖の他に、車の運転技術そのものの不足を感ずることによって生じる恐怖もあるでしょうから。後者の恐怖を少なくしていけば、車は自然に運転できるようになると思います。

車に乗っていれば勝手に身につくようなものなのでしょうか。

程度に個人差はありますが、車に乗っていれば勝手に身につくと思います。車の運転は頭で考えてするというよりも、自転車に乗るように体で覚えるものに近いと思います。ですので、頭で考えるよりもまず沢山乗ったほうが良いと個人的には思います。

かの零戦エースパイロットの坂井三郎氏は、自身の最盛期は零戦のスピナーの先端を鼻先に、翼端を手先のように感じていたと仰っていました。おそらく長い間運転している車もそのような感覚なのではないかと想像しています。

全く同じことを常々思っています。自分の車に乗り慣れたドライバーはcm単位で壁に車を寄せたりすることができ、これがいわゆる車幅感覚ですが、坂井三郎氏の言は自動車の運転で言う車幅感覚とほぼ同じことなのでは、と思います。

安全かつ効果的に車両感覚を鍛える訓練は何かないでしょうか。

質問者の方が住まわれている地域が都市部なのか郊外なのか田舎なのかによってもちょっと変わってくるのですが、タイムズのカーシェアは利用可能ということですので、都市部(東京や県庁所在地くらいの規模)に住まわれいてると仮定して回答します。

一番手っ取り早いのは、車を持つ知人などに閉店間際のショッピングセンターの駐車場に行って練習したり、郊外まで運転してもらって車通り人通りの少ない郊外で運転するのが良いと思います。が、残念ながら周りにそのように協力してくれる方が居ないということですので、他の方法を考えてみます。

一つはペーパードライバー講習というのがあります。多くの自動車教習所で実施しています。これは隣にプロの教官が乗って指導してくれるという絶大なメリットがあります。ざっと調べた感じですと、高速道路走行まで対応してくれるところも結構あります。これを第一の選択肢として考えてみるのはどうでしょうか。

もう一つの選択肢としては、電車などで田舎まで出向き、レンタカーを借りて一日ほど適当に運転してみる、などでしょうか。田舎まで行けば駐車場はどこも広いですし、道は空いていて人通りも少ない道が多いです。都市部の自動車教習所ではいくら隣に教官が乗っていても車通りが激しい道路を走るのでそれなりの恐怖心を感じると思いますが、田舎であればそれがかなり軽減されます。

旅行でレンタカーを借りるのも良いと思います。北海道でレンタカーを借りるとか良さそうな気がしますね。札幌市内をいきなり走るのは厳しいと思いますが、北海道の郊外であれば思う存分練習でき、旅行も楽しめると思います(実際に北海道で運転したことがないので本当にそうかはちょっと保証できかねますが)。

また、いずれの場合においても高速道路は最低2~3時間走っておくことを強くおすすめします。運転し始めた当初はまずスピードに恐怖を感じやすいと思います。高速道路で100km/h程度の速度帯に慣れておくと、一般道で60km/hくらいで走行する際にかなり心の余裕が生まれるはずです。早いうちに高速度に慣れておくとその後の心の余裕がだいぶ違うと思います。

あとは、いきなりもう車を買ってしまうというのでもいいと思います。私の周囲では「子供ができたのをきっかけにペーパードライバーを卒業した」という専業主婦の方が多いような印象を受けるのですが、みんな半年も経つと普通に運転している感じです。最初は手頃な安い中古車でも買っておけば、多少傷つけても後悔しないでしょうし。

以上が一般的な練習方法ですが、特に不安を感じておられる

また、練習不足に他ならないのですが、細い道とバックの駐車が苦手です

という点についても、上記のように普通に運転を重ねていく中で、自然に身についていくと思います。

また、これはちょっと悩ましいところなのですが、特に細い道とバックの駐車は車幅感覚が大事で、そして車幅感覚とはドライバーが「乗り慣れた車」に乗って初めて生まれます。いくら運転に慣れている人でも、普段乗っていない車でギリギリまで車を寄せたりバックしたりするのはやり辛さを感じるものです。ですから、ある程度運転に慣れたたとき、それ以上を目指すならばやはり車を買ってしまうことが必要になる気がします。

以降は、単体では完全な練習にはならないものの、やってみる価値はありそうなアイディアを書いてみます。

1つ目は、ラジコンを慣れておくということ。これでバックの練習をします。

駐車がうまくない人をよく観察すると、車幅感覚以前に、みんな変なタイミングで変な方向にハンドルを切っているように見えます。具体的には、バックしている最中にハンドルをちょこまかと切り替えていくような操作だったりとか、バックしている途中に停止して無理やりハンドルを切って変な方向に曲がってまた止まったり…とか、ハンドルの切り角をほとんど変えないまま切り返しを重ねて同じところを行ったり来たり、とかいうパターンです。

個人的に思うバック(駐車)のコツは

  • 必ず切り返すことを想定しておく。一回できっちり止めようとしない。1回目のバックでは大体の位置調整ができていればOK
  • バックを開始するときはハンドルを目一杯切って、徐々に緩めていく
  • 横方向の位置合わせは切り替えして前進するときに調整する。前方のスペースを目一杯使って前進して後輪の横位置を駐車スペースにおさめる
  • そのまままっすぐバックするとまっすぐ止められる
  • とにかくバックしている最中に細かく位置調整しない

というあたりだと思います。慣れればバックしながら左右位置調整まで行えると思います。

ラジコンを部屋で運転すると、これらのコツがよく掴めると思っています。また、障害物の多い室内で走らせれば狭い道で切り替えしたりという操作も慣れることができます。

私は以前、子供にこちら↓

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のラジコンを買ったのですが、安い割によくできています。ハンドルの舵角もコントローラーでそれなりに微調整できるので、この価格帯のラジコンでも練習として使える気がします。

2つ目はカートに乗ることです。

カートは殆ど車の運転と同じです(というかカート自体、自動車の一種ですが)。サーキットでカートを走らせるなら、自分の能力の限界付近での走行を比較的安全に行うことができます。これは狭い道での走行や駐車などの練習にはなりませんが、運転技術そのものをある程度底上げして運転する恐怖心がだいぶ薄れると思います。何回かスピンさせれば、車の挙動と限界がどこにあるのかを何となく感じ取れると思います。限界を知れば、通常の走行での恐怖心(特に峠道など)はだいぶ減ると思います。

3つ目はゲームをすることです。

私は残念ながらあまりやったことは無いのですが、最近は自動車運転シミュレーションゲームが非常に良くできているようです。私が見た中で感動したのがユーロトラックシミュレーターというもので、これの走行ステージを日本にするMODが公開されているみたいです。

『Euro Truck Simulator 2』向け日本マップModのベータ版が公開中! 見慣れた風景が広がる…

ぜひ動画を見ていただきたいのですが、めちゃくちゃリアルです。ハンドルとペダルのコントローラーを揃えればもはや実車と大差ないのでは…という気がします。

一般的な自動車シミュレータって殆どがレースで舞台がサーキットになっていますが、これは日本の市街地を走ることができるという点でかなり練習になるのでは…と思っています。調べた限りでは、ちゃんと交通法規を守って運転しなければならないようなシステムになっているみたいです。

ただ、練習のためだけにこのゲーム環境を揃えるのはちょっとコストが掛かりすぎかな…という気もしますが。ゲーム自体をある程度楽しめそうな場合のみ考慮できるオプションでしょう。

ということで、以上思いつくことを書いてみました。参考になれば幸いです。