投資についてのあれこれ

この記事は当初、「仮想通貨は投資には向かない。投資やるなら投資信託がお勧めなので投資信託やろうぜ」ということを主張する記事でしたが、仮想通貨も投資信託もリスクがあるということでは同じなので、そのような商品を素人が勧めるのも如何なもんかという思いがあり、また、私自身投資信託にも幾分か不満があるというかもうちょっと良い投資方法もあるのではないかという思いなどもあり、投資についてあれこれ思うことを書いてみようという個人の感想の記事になったわけです。個人の感想なので感想としてお読み下さい。投資は自己責任でどうぞ。

今すぐ金が欲しいなら手を動かして稼げ、副業しろ

投資を始めたが中々金が増えない。などと言う人をよくネット上で目にしますが、当たり前です。もしあなたが1億くらいの資産を持っており、年4%くらいで運用できたら年間400万、税引き後320万くらいの利益は得られると思いますが、サラリーマンがなけなしの金をかき集めてたとえば100万を投資して年4%で運用したって年間4万、税引き後3.2万ちょいの金額しか儲からないのです。

そりゃ何十年も金を積み立て続け年数%で運用していけばいつかは資産も一億とかになるかも知れませんが、それを先に提供してくれるようなサービスはありえないし、そういうオファーをしてくる人もまず居ないでしょう1。「将来的に儲かる話」よりも「今自由に使えるフリーなキャッシュ」の方が価値があるからです。(だから債権という物が成り立ちます)

じゃあ今現在すぐに使える基軸通貨キャッシュをマイニングしたい…というならば、それはもう手を動かして稼ぐしか無いのです。より高年収な職業に転職する、副業をするなどをするしかありません。

あとこれは特に個人的な考えと念押ししておきますが、「副業は会社から禁止されているので出来ない」などと言う人がいますが、私にはよく理解できない考えです。別に副業は法律で禁止されているわけでもないですし、道徳的によろしくない行為でもありません。本当に従業員が副業をすることで会社業務に影響があり、会社に不利益が出る場合で、会社への忠誠心が厚い人、もしくは副業がバレた際に副業で稼げる額よりも罰の方があまりに大きくリスクマネジメント的にアウトな場合などは辞めておくというのも理解できますが。でもそれに該当するケースって本当に悪いこと(犯罪もしくは民事訴訟起こされるレベル)をしない限りは殆ど無い気がします。

だいたい、昨今のネットの論調は「アンチ経営者」みたいな方向に偏っているのに、なんで副業禁止の規則は守るんですかね?経営者に対して「お前がまともな給料よこさねーから俺は就業規則で禁止されていても副業するわ」って発想にはならないんですかね。

以上、特に個人的な見解でした。就業規則は守りましょうね(外向きの笑顔)。

副業や年収を上げる以外の方法で少ない元手で手っ取り早く稼ぐには株やFXで信用取引をするとか先物取引をするしか無いでしょう。私はこれらは「競馬やパチンコよりはマシなギャンブル」だと思っていますので絶対やりませんが。

投機は難しい

投機というのは本質的に難しい試みです。数多の統計的分析を試みても各種指標の値動きは殆どランダムだと言われています。値動きがランダムである指標に対して適切な時に売買注文をするのは投機を本職でやっている人ならまだしも素人は絶対ムリだと私は思ってます。ちなみに私は昔から様々な手法を駆使して値動きを予想できないかチャレンジしてきましたが、勝率(シミュレーション)は最大でも50%ほどでした。つまりサイコロ振って半丁博打やってるのと変わらないということです。

FXや仮想通貨で主婦や若者が億という金を手にした。そういう人たちも居ることは居ます。しかし本来素人の主婦や若者が大金を手にしたとしても、それは宝くじが当たったのとほぼ同義です。しかし彼らの殆どはそれを認めず、「私の実力によって儲けることが出来たのだ」と必ず言うでしょう。大金を得て自分が偉くなったような気分になった、もしくは、後に本や情報商材を書いてもうひと儲けしたいからです。

投信

説明が面倒なので省略しますが、私は現代において一般ピープルでも可能な唯一の投資手法は株や債券(時に不動産)といった資産に分散投資して放置しておくことだと考えています。

その根拠は、過去100年以上に渡って経済は世界的にみれば成長し続けているからです。途中、世界恐慌やブラックマンデーやリーマンショックがあったとしても、長期的に資産を保有し続けていれば、資産は増えていくのです。

代表的な株価指数を見ていきましょう。


Dow Jones - 100 Year Historical Chart


Nikkei 225 Index - 67 Year Historical Chart


China Stock Market - Shanghai Composite Index


DAX 30 Index - 27 Year Historical Chart


FTSE 100 Index - 32 Year Historical Chart

日経225だけ90年台以降足踏みしているのが悲しいところですが、長期で見るとどのチャートも大体右肩上がりになっていることがわかります。ちなみにこれらは対数軸ですからね。

投信で儲かるというのは詳細を端折って言えば、この過去100年位の歴史で株価が上がり続けている(つまり世界経済は成長を続けている)という事実を根拠にしています。世界の株式を平均的に見たら株価は上がり続けてるよね?じゃあ分散して色んな株式を買って数十年単位で放っておけば上がってるよね?多分今後も値上がりは続くよね?という論を根拠にしてるということですね。

だから、逆を言えば「いや、今後は第3次世界大戦が起こって世界は荒廃し人類文明は産業革命以前に退化するだろう」と信じている人はやらないほうが良いと思います。もっとも、そんな世界になったらそもそも現用通貨が用を為さない気もしますが。

投資信託で値動きに一喜一憂したくない

「俺は値動きに一喜一憂してストレスを貯めたくないから投資信託はやらない」という人もよく見ます。でも、長期に渡って資産を持ち続けるという前提ならば、値動きを見る必要がありません。

よく株価が暴落すると兜町やウォール街や上海証券取引所で悲痛な顔をしている人の表情が新聞やニュースに出てきますが、彼らは株式を投機対象として扱っているがために短期の値動きが自分の損得にダイレクトに関わってきているので悲惨な顔をしているというわけですね。一方で長期で保持していれば短期的に下がっていてもいつかはまた上がるので(上記チャートを見て下さい)基本放置プレイです。(基本放置プレイで良いと言うか、放置プレイでなくてはならない)2

ETFの方が良いのでは

ただ、間違ってはないけない事は、やりたいことは「分散投資」であって「投資信託を買う」ではないということです。たまたま投資信託が分散投資に向いた金融商品であったというだけの話です。

最近ではETFが何となく盛り上がってきているように思えます。ETFは日本語で言うと上場投資信託で、その名の通り上場してる投資信託です。株と同じような買い方(指値、成行など)ができます。また、ETFの信託報酬は投資信託のそれよりも全般的に安いようです。

個人的にこれまで投資信託を買い続けてきた際に不満だったのが、短期的に株価が暴落するようなニュースを目にして「このチャンスに投資信託を買い増しておこう」と思い注文するのですが、大体投資信託は注文してから実際に購入できるまで4〜5営業日かかるためにその間に値が戻ってしまうような事が往々にしてあったことです。ETFならばこれを解決できそう。

しかしながらETFは後述するように税制の優遇が基本的には無いですし、そもそも短期的に値段が下がったところで買い増しても長期のパフォーマンスに影響があるかどうかは微妙な気がするという点もあり、考えているうちに「面倒だから投信でいいや〜」となるというのをここ1年位繰り返しています。

またETFの信託報酬が低いと言っても、投資信託の信託報酬も最近はかなり安くなっており、一概には言えなくなってきたというあたりの事情もあります。

投資信託の方が優れている点

投資信託は減税の対象となることがあります。NISA(NISA, ジュニアNISA, 積立NISA)はある特定の条件で非課税の投資枠を得ることができますし、iDeCoは年金なので自由に現金化出来るわけではないですが、これもiDeCoの掛金はすべて所得控除になるので所得税を減らせます。所得税の減税効果は投資を始めてから数年くらいは投資のパフォーマンスを上回る場合も多いでしょう。

ちなみに記事執筆時点ではNISA枠を利用できるようなETFは無いです。少なくとも私は見つけられませんでした。

手を動かせ

しつこいですが、最後にこれを繰り返しておきます(自らへの戒めを込めて)。

とある人が言っていましたが、労せずして儲けた泡銭は身につかないそうです。貧乏人の発想のまま大金を得るとろくな使い方をしないからだと思われます。宝くじ高額当選者の末路は自殺が多いとかいう理由もそんな感じなのでしょう。

でも苦労して世のため人のためになるような仕事をコツコツと積み重ねて得た資産であれば、自分もそれだけ成長していますから、少なくとも貧乏人がポンと大金を得た時よりはもっと堅実なお金の使い方や身の振る舞いをするでしょう。

労せずして儲けてろくでもない金の使い方をしたいというのならば別にそれはそれで良いと思いますが、私は嫌なので目の前に1億円がぶら下がっていたとしても自分で1億円を稼ぎたいですね。多分…。

個人的には投資信託は

  • 老後の蓄え
  • 子供の教育費が年収をオーバーしたときの短期(2〜3年)の緊急支出
  • その他、手持ちの貯蓄ではどうにもならない額が必要になったときの緊急用
  • 俺はこんだけ資産があるんだという心の支え

と思っています。いずれも基本的には現金化せずにずっとためておく性質のものですね。

私は投資信託を書い続けてる上に個人賠償責任保険や医療保険をかけていたり、満期で払戻率が100%を超えるような保険商品を契約してたりもしますが、投資信託もこれらの保険の一種と考えています。


  1. (追記)金利をもらうのではなくて支払えば将来の積立金を今得るようなサービスはありますね。ローンです。 
  2. ブルベア型の投信など、短期売買に向いた投信商品もありますが、これは例外です。短期売買をするなら値段が分からないまま発注しなければならない投資信託を対象にするのは論外です。インデックスに連動した値動きで売り買いしたい人はまず間違いなくETFを使うでしょう。なので個人的にはそもそもブルベア型の投資信託がなぜ存在するのかその意義がよく分かりません。ちなみにブル型を長期保有するのもあまりよろしくありません。なぜならばブル型の投資信託の信託報酬は大体バカ高いからです。また、インデックスにもあんまり追従してくれない傾向もあります。