プログラマ兼絵描き兼長文ブロガーがSurface Pro (2017)を買いました

買ったので色々書いてみます。

序論

長らく、ノートPCよりもまともに動作できて、インターネットに接続可能で、そこそこまともなキーボードが付属しているデバイスを所望していました。

このあたりは話すと長いのですが頑張って簡潔にまとめてみます。無理そうだけど。

そもそも私は暇なときにさっと文章を書きたいがために持ち運びが容易なデバイスを1台は持っておきたいと常々、昔からおもっておりました。

今から10年位前ですが、私はNECのLaVie Light(BL100/RA)というネットブックを使っていました。ネットブックというのは、当時IntelがAtomをリリースしまして、でMicrosoftと組んで特定のパーツで固められたシステムについてはOSのライセンス料も安価に設定することで各メーカーが低価格PCを作れるようになったんですね。その時から色んな製品が発売されました。

有名なのでAsusのEeePCというやつで、当時の実売価格は4万円ほどだったと記憶しています。当時のPCは新品なら安くても8万円くらいはしたように記憶しています。最近はドンキから2万円PCなんかがリリースされたりしてるので4万円という金額でも微妙な感はありますが、当時の水準からいうと衝撃的な安さでした。

で、私が買ったLaVie Light、その筐体の艶と角ばった形状から通称「墓石」などと呼ばれていたのですが、これのキーボードが良かった。普通のパンタグラフ+メンブレンだったのですが、キーピッチとストロークの深さ、キーの配置が絶妙に私の手とマッチしていた。たぶん、人生で最も早く&ミスなくタイプできたキーボード何じゃないかなという気がする。

私はタイピングをPC-98のキーボードで鍛えたのでNECと相性が良いのかも知れません。NECが外部キーボードを作ってくれればよいのですが…。

そんな感じで長らく愛用していたLaVie Lightですが、そもそもAtomの性能がいまいちということもあり、さらに何故か使い続けていくうちにパフォーマンスが落ちていった、メモリ1GBがしんどくなってきたというあたりの要因で使わなくなっていきました。最終的にはXubuntuを入れて文章書く専用マシンとしていましたが、それでも動作の鈍さを感じることが多くなったので…。

同時期にONKYO BX407A4というとても小さいモバイルPCを買いました。やすかったので。これはクソでした。ポインティングデバイスが赤外線センサー受光部に指をスライドさせる方式だったのですが、微調整が出来なくて最悪でした。別途マウスで使用していましたが、これもパフォーマンス的な問題で使わなくなりました。

その後はしばらくモバイルPCを所有していませんでした。ThinkPadのE450という2kg弱あってバッテリ持ちの悪い17インチのデカいラップトップを何かの機会に頑張って持ちだしていた程度ですね。

フリーランスになった直後あたりで、これからはブログ(というか文章)も収益源の一つになるように頑張ろうという無駄にポジティブで楽観的な発想のもと、キングジムのXMC10というWindowsが載ったポメラみたいなデバイスを買いました。

しかし、搭載されている液晶の質が非常に悪く見るに耐えないこと、キーボードのタイプ感やキーピッチ、剛性感は良いものの、キーボードの全周に盛り上がっている部分がありシフトキーを触った時に親指が痛いこと、TrackPointっぽいポインティングデバイスは精一杯控えめな言い方をしてもスーパーウンコであることなどの理由により早々にお蔵入りしていました。

XMC10自体、ネット上での評判は悪く、メーカーも在庫処分のために当初9万円で売り出していた製品を2万円程度で投げ売りし始めていたのでお察しって感じだったわけですが…。

以上、Lavie Light以外の二台は失敗しています。

敗因は「安かったから買った」ですね。モバイルPCはケチってはいけないとよく分かりました。以前、Twitterで「買うのをためらう理由が価格なら変え、買う理由が価格ならやめろ」という格言を目にしましたが、これホントその通りですわ。

で、いい加減まともなPCを買おう…というのはここ一年くらい思っていました。

お絵かき

そんでこれも楽観的かつ夢見がちな私の悪いところなんですけど、絵を描くのも本格的に再開して仕事につなげて行きたいという魂胆もあり、かつ最近はタブレットでお絵かきするのも手軽になってきたんでそういうこともしたいなと思った。

私はWacomのCintiq 13HDというちゃんとしたタブレットを持っているのですが、こいつの問題点は持ち運びできないという点にあります。文章を書くのと同じように、デスクトップPC以外で作業が出来ないという問題があるんです。学生の頃は腐るほど時間があったので気になりませんでしたが、社会人になって子供ができると一人部屋にこもって作業し続けるというのはなかなかしんどいのですよね。

そういうわけで、電車移動や何かの待ち時間でさっと絵を書くデバイスが欲しいと思っていました。

そんな時に舞い込んだキラーアプリがiOS版CLIP STUDIOでして、これとApple Pencilの組み合わせが秀逸だということでネット上でよくプロの絵描きも実用レベルだぞと絶賛しているのを見たわけです。

じゃあiPadとApple Pencil買ってみようかな、という方向に気持ちが傾きました。解像度高いし。

そんでCLIP STUDIOのiPad版を調べると、なんと月額制(980円/month)だったんですね。

私は金があれば高いものをホイホイ買う癖がありますが、家計のキャッシュフローについてはシビアな考えでいるので月に定期で支払う額はなるべく抑えたいという考えもあります。それにすでにAdobe CCも契約してるので、これにさらにクリエイティブ系のアプリを追加したくない…だって本職は一応プログラマなのに…というわけで非常に躊躇しました。

そもそもを言えば、私はペインティングではKritaというソフトを長らく愛用しており、その後の処理にもPhotoShop, Illustratorを使用してきたのでCLIP STUDIOに特にこだわりが無いんですよね。

そういうことで、うーん、iPadはどうか…いやしかし、定評がある製品だし…などと思っていたのですが。

ふと思った。Surfaceはどうなんだろう…?

Surfaceとの出会い

初代Surfaceが登場した頃はWindows 8でしたよね。Windows 8ってなかなかクソなOSであったとともに、Linuxがデスクトップ用途としても問題ないレベルで充実してきたこともあって、この頃からプライベートではLinuxしか使用していない月日が始まりました。

その頃から私は事あるたびにWindowsへのdisりとヘイトを全開で主張してきたのですが、Windows 10になりさらにアップデートも重ねられたことで「Windowsも悪くないじゃん」と思うようになってきました。色々と細かい点で不満はあり、特に開発用のOSとしてWindowsを選ぶメリットは無いと未だに思っていますが、まぁこれなら使ってやってもいいかな、と思うようになりました。

そういう背景があり、Surfaceが登場したあたりはあんまり興味もわかなかったです。ただ、あの剛性の悪そうなキーボードカバーが「タイプ感にこだわって作った妥協のないキーボードだ」という記事を見かけたという点だけ記憶に残っています。家電量販店でも何度か見かけて触ってみましたが、まぁよく出来てるんじゃないかな?しらんけど。というレベルでした。

そんでSurfaceはどうなんだろう…?と思った時にすべてがつながったのです。Windowsは良くなった。iPad + CLIP STUDIOは維持費がかかるしフォトショもイラレも動かない。Surfaceのキーボードは中々良いらしい。昔から文章を打つためのモバイルPCが欲しいと思っていた。

Surfaceが良いんじゃないか…?

SurfaceがあればAdobeソフトもKritaも動く。文章も書ける。解像度が高いので写真のRAW現像などにも使えそうだ。中々良いスペックなので、もしかしたらちょっとくらいは開発にも使えるかも知れない。Surfaceが良いのでは…?

あとは、ペンの書きごこちも調べた。以前のSurfaceではジッターや視差が結構問題だったとのことだが、Surface Pro (2017)モデルではそれも大幅に改善されたとのこと。さらに、WacomからWindowsのペンプロトコル(MPP/N-trig)に対応したペン(Bamboo Ink)が発売されていることなどを知った。私はWacom製品を高校生の頃から愛用しているWacom信者だったりする。SurfaceでWacomのペンが使える…?マジで?

いや、でもSurfaceは値段が結構高いんだよな。i7/8GB/256GB SSDというスペックで20万かー。ちょっとサブ機で使うには高すぎるなー。ならば中古はどうだろう…と調べた結果、なんとじゃんぱらで同スペックの法人向け(Officeが付属しない)モデルの未使用品が12万円台で売られているではないか。これは…なんだろう…風…吹いてきてる…俺達の方に、確実に。という気持ちになり、気がついたら注文ボタンを押していた。

外観

良い。仕事でMacBook Pro(あの液晶のバーがついてるやつ)を使っており、その質感の高さは素晴らしいと思っていたのだが、それに劣らない質感。マグネシウム合金(ジュラルミン?)製の筐体は触った感じも全く安っぽさを感じさせず、確かな剛性感を感じさせる。

とりあえず家にあったノートPCを並べてみた。左上から時計回りにThinkPad X230、ThinkPad E450、Surface Pro 2017、Mac Book Pro (2017)である。ThinkPad X230に装飾が施されていてファンシーな雰囲気を醸し出しているのはうちの長女(5歳)のマシンだからである。ちなみに開くとプリキュアのシールがたくさん貼ってある。

大きさは大きめのタブレットという感じで、明らかにノートPCよりは小さい。この大きさにメモリ8GB/i7が収まっているのはやはり驚異的だと感じる。

Mac Book Proと厚さを比較してみた。タイプカバー(キーボード兼カバー、別売りアクセサリ)を含めるとMac Book Proよりは若干厚くなる。

タイプカバーを取り外すとMac Book Proよりは圧倒的に薄くなる。大きさ的には確かにタブレットと言って良い感覚を受ける。ただし、
重さは800g弱で、スペックを考えたら驚異的な重量だとは思うが「軽っ!」と驚く程でもない。手に持つとしっかりとした重量感を感じる。どこにでも気軽に持っていける、という感じでは無いと思う。私は基本的にモバイル製品の重さは気合でカバーすべしと考えているので、1kg2kgというオーダーで重くなるならまだしも1kg未満ならば気にならないが重さにこだわる軟弱者はちょっと戸惑う重量ではないかと思う。

Surface Pro (2017)で評判が良かったのはこのスタンドのヒンジ部分。今回から可動範囲がさらに広がり、ほぼ寝かせた状態でも使用できるようになった。

これは絵描きには良さそうな角度だ。これだけ可動範囲が広いと剛性が低かったり、ヒンジの角度がかわる荷重も均一にならないんじゃないの?と思われるかも知れないが、そんなこともなかった。すっげえガッチガチな強度というわけではないが、このスタンドの薄さ、ヒンジの小ささから考えると驚くべき頑丈さを感じさせる。

充電ケーブルはマグネットでくっつくような仕掛けがある。この筐体といい、マグネット式のコネクタといい、長らくMacを使っている人にとっては「Macのパクリだろ」と言いたくなるのかも知れないが、個人的には最近のMicrosoftのこういう「他社の追従だろうがなんだろうが良いものは取り入れる」という姿勢には好感が持てる。

私は常々「クソみたいなプライドは捨ててしまえ」と思っている。Mac Bookは確かに良い製品だ。そのいいところを特許著作権その他の関連法が許す範囲で真似するのは悪いことだろうか?そんなことはない。良いものは良いのだ。別に世界で最初でなくてもいい製品をユーザーに届けるのは良いことじゃないか。そう思う。だから、MSがOSSの世界に近づいてきてVisual Studioの無償版を用意したりGitをVSでサポートしたのはとても良いことだと思う。VS CodeはElectronで作られているのだ。Microsoftが自社標準を貫くというクソみたいなプライドを捨ててここまで素晴らしい製品を届けるなんて誰が想像しただろうか?私はMSの姿勢を心から尊敬する。

と、まあ話が逸れてきたので次。

ディスプレイ

ディスプレイの発色はとても良いのだが、輝度ムラがあるのが少し気になる。単色の画面(たとえばOSの起動/終了時の青い画面)ではよく分かる。ネットでも話題になっているので個体差ではなさそうだ。ただ個人的には単色の画面以外では分からないレベルで、私の場合はたぶんクリエイティブな用途で使っていても問題にならなそう。価格.comでよく騒いでいるおじさん連中みたいにあら捜しが好きな人は気になって仕方ないのだと思うが…。写真は面倒なので撮らなかった。ただ、全画面で単色の画面でないと見分けがつかないレベルだとははっきり言える。

解像度に関しては全く文句なし。デジカメで撮影した高解像度写真を表示させたらあまりの精彩さに腰を抜かしそうになった。すばらしい。

Mac Book Proのディスプレイと比べてみた。これがSurfaceの画面だ。

そしてこっちがMac Book Pro。

物理的な解像度的には大差なかったように思うが、やはりMacのディスプレイの品質は素晴らしい。実際に見てみるとまるで紙にレーザープリンタで印刷した文字を見ているかのように、しっとりとして読みやすい文字が表示されている。たぶん、誰が見てもMacのほうがきれいだと断言できるような気がする。しかし、それはディスプレイのWindowsのフォントレンダラとデフォルトのフォントの問題という面もあるかもしれない。私はフォントのアンチエイリアス設定をコントロールパネルから調整して、すべてのフォントをNoto Sansに変更したらだいぶマシになった。いや、マシというか十分満足行くレベルになった。SurfaceのディスプレイはMacには敵わないが、しかし確実に高品質であるとは言える。これもまた繰り返しになるが、重量と大きさを考えれば十分に満足行くレベルだ。普通に使う分にはなんの問題も無い…というか、クリエイティブな仕事をする上でも少なくとも私は問題ないレベルだと思う。

ちなみに今回は光沢のガラス保護フィルムを張っている。余談だが保護フィルムは買った直後に貼るのが一番うまく貼れると思う。私は保護フィルムを貼るのが得意と自負しており、今回も気泡なしホコリ無しで貼れた。

絵描きならば紙っぽい質感でペンを使える保護フィルムとか、ノングレアでマットな素材感のフィルムのほうが良いのでは?とも思ったのだが、普段光沢ディスプレイのMac環境で仕事をしていてあまり困らないので発色の良い光沢のままでやってみることとした。ダメだったら交換すれば良いし。今のところは光沢でも別に良いかなという感じ。

キーボード

噂のキーボードである。最新モデルのキーボードカバーでアルカンターラ素材を採用して質感にこだわっただかなんだか言っているが、個人的には何とも思わなかった。ただ、外側はアルカンターラでキーボード側はアルカンターラっぽいプリントが施された素材なのでなんかちょっとチープ感を感じる。どうせプリントなら同系色の単色で良かったのでは…。

これが外側。

これが内側。

ただ、以前のSurfaceキーボードはキツめの青で若干主張が激しすぎる感があったので、控えめな色になったこと自体は良かったと思う。

タイプ感はまぁまぁ。この薄さからすると確かに良く出来ている。が、すっごく良いわけでもない。キー配列は普通のもの。ファンクションキーも省略されてない。キーボードにライトが付いているのがちょっと便利。

タッチパッドはマルチタッチでなかなか良い。二本指スクロールや四本指スライドでのデスクトップ表示なども行える。ここもMacのパクリとか言われそうだが以下略。強いて言えばタッチパッドがもう少し大きかったらベストだったと思うのだが、ここを大きくするとキーピッチが狭くなるので仕方ないか。

タッチパッドのクリック感は悪い。ストロークが大きいし、結構押しこむのに力が要る。あまり押し込みたくない感じだ。まぁ二本指タップで右クリックができるし、そもそもディスプレイがタッチ対応なのであまり使う場面は無いと思われるが。

で、このキーボードで長文を書きたくなるかと聞かれると正直すこししんどいと思う。ちゃんとした机が利用できるような環境(たとえばカフェやコワーキングスペース)で作業することが多いならば、別途Bluetooth接続のThinkpadキーボードか何か、お気に入りの小型キーボードも用意しておいたほうが良いかもしれない。

Bamboo Ink

セットアップは上部ボタンを長押ししてからBluetoothペアリングするだけで簡単…と思いきや、ペンが作動しなくてちょっと焦った。下部にあるボタン2つを同時押ししてプロトコルをWacomのものからMPPに変更しなくてはならないらしい。

さて、気になっていたジッターと視差だがこれは問題なかった。私の場合、もともとポインタを見ながら描くので視差はあってもそんなに気にならない。

Wacomタブレットではタブレットにペンが触れていなくても2cmくらいの距離以内であれば画面上のポインタがペンの位置に追従してくれるのだが、それがBamboo InkというかSurfaceのMPP方式でも可能なんだろうか?というのがすこし気になっていたが、これも大丈夫だった。ただ、ポインタの追従速度にラグがあり、若干気になるがまぁサブ機としては許容範囲内。気合を入れるならばCintiqで描くべきだからという割り切りもできる。

で、使ってみたのだが…。良い。これ。

ペンの視差がどうとか、ジッターがどうとかいうよりも、タブレットを持ちやすい位置で持ち、ペンで書き込んでいくという体験自体が新鮮でやる気にさせてくれる。想像以上に快適だ。

ペンの上部のスイッチを押すとすぐにスクリーンショットや付箋アプリなどが立ち上がり書き込みを始められるというのも使うケースがあるかどうかはさておき新鮮で面白い。ワクワク感がある。最近のPC、特にWindowsではこんなワクワク感を感じることは滅多に無かったのでこれは嬉しい誤算だった。

ペンについては別記事で詳しくレビューしたい。

開発用PCとして

8GB/SSD/i7というスペックはメモリに若干の不安が残るものの十分にプログラム開発(Scala)も可能な水準です。ただ、幾分かでもメモリを節約したいこと、せっかくWindowsを使うことなどを鑑みてIntelliJではなくVS Codeを使ってみることとした。

以下YoshinoriNさんの記事を参考にしました。

Visual Studio Codeを使ってScalaの開発してみる

なんかEnsimeの設定とか糞めんどくさいイメージがあったのだけど、JDK/sbt/gitなどをインストールしてからVS CODEの拡張機能をインストールしてsbtプラグインを入れるだけで良かったので簡単だった。

ただ、sbt-ensimeプラグインのバージョンとVS Codeのバージョンとの組み合わせで結構相性があるみたいで、現行の最新バージョン同士だとまともに動かなかった。色々頑張ってみたのだが、安定して動く組み合わせは見つけられなかった。従ってVS Codeを使っての開発は残念ながら厳しそうだ。VimやEmacsでやれば良いのかも知れんがちょっと私は軟弱なので、/etcにある設定ファイルをいじる以外でVimやEmacsを使いたくない。

というわけでIntelliJ Ideaをインストールしたが、まぁ仮想マシンをバリバリ起動するとかいう使い方でない限りはストレスなく動く感じだ。

ただ、ThinkPadを比較してみるとやっぱりThinkPadで開発したいという気分になってくる。これは主にOSの問題だ。Windowsは良くなったと冒頭で述べたが、それはあくまでもデスクトップOSとしての用途において、である。開発用のOSはまだまだLinuxを使ったほうが便利だ。だって、本番で動かすときはLinuxっしょ?それに、Windowsはaptやyumのようなパッケージ管理システムも無い。

唯一の不満

バッテリ。動画の連続再生で11時間という話を見かけたが、ホントかぁ?全然バッテリーが持たない。内蔵バッテリだけで外部バッテリを持たないThinkPad E450と感覚的には同等かそれ以下。「タブレット」という響きから感ずるほどのバッテリーの持ちははっきり無い。ただそこまで悪いわけでもなく、一般的なノートPCと同等、という感じだろうか。

これは多分OSが悪い。最初から電力消費を抑えることを重視して設計したiOSやAndroidというOSと比較するのが多分間違いと言えるのだろう。ハードウェアだって違うし。最近のスマホはSoCにセンサハブなどが統合されたり、big.LITTLEなどといったハードウェアレベルでの低消費電力のアイディアが実装されまくっているが、Surfaceは普通のx86システムだ。Surfaceがしょぼいのではなく、最近のスマホやタブレットが優秀なのだ。Surface Proは外観を見れば確かにタブレットだが、ハードウェア構成的には単にタブレットサイズのノートPCである。

まとめ

Surfaceは「これさえあれば、何もいらない」というキャッチコピーで広告を打っているが、たしかにそれにふさわしい完成度を誇っているように思う。ディスプレイの品質はフォントさえ変えてしまえば満足の行くレベルだし、外観も安っぽさを感じさせない。積極的に使って行きたくなるハードウェアである。

値段はそれなりに張るが、中古市場は弾数もあるし安めで手に入りやすいと思う。

ただ、タブレットで足る用途(たとえばブラウジング、メッセージング、動画や写真の閲覧)では素直にAndroidタブレットもしくはiPadを買うのが良いと思う。Surfaceは「プログラミングもデスクトップ版Adobe CCアプリも使えるiPad, ただしディスプレイ品質や電力消費の点で劣る」というデバイスだと私は認識した。

だから、私のようにブロガー兼プログラマ兼絵かきという立場ならば確実にiPadよりはSurfaceのほうが良いと思われるが、iPadでクリスタが使えるようになったということも鑑みて、モバイルOSで済むことプラス絵を描くくらいの用途であればやっぱりiPadが良いのかも、という気はする。

少なくとも私は、ここ10年くらいで最も素敵なハードウェアを買ったと満足している。