20年以上Windows/Linuxを使ってきた私がMacを使ってみた感想

しばらく使ったので書いてみる。

MacBook Pro (2016) 15inch (Touch Bar / Touch ID付き)

現在働いている職場ではMac環境が標準ということで、MacBook Proを渡されました。

私はMacは殆ど使ったことが無いです。使った記憶はたったの二つ。

一つは私が中学生の時。近くの図書館にPCが設置され、インターネットができるようになったので(Windows 3.1でNetscapeがインストールされていて、LANは同軸ケーブルだった)私はしょっちゅうそれを利用しに行っていたのですが、ネットにつながる端末は一つしか無く、それが使われているときはMacを触って遊んでいました。NECのCanBeみたいな筐体のやつで、名前までは知らないのですが…。っていうかNECのCanBe知ってる人の方が少ないか…。

で、音の鳴るアプリを動かそうとして時に友達が「音量をゼロにしとこう」とボリュームボタンを押すと突然静かな図書館に「ピヨッ」とかいう間抜けな音が響き渡ってびびった。音量ボタン押すたびに「ピヨッ」とか鳴るなんてなかなかウザいな。Macは。と思った。

2つめは大学のとき。iMacが設置されている教室があり、その時改めてMacを使って気づいたのだが、Macって右クリックが無いんですよ。右クリックが。舐めとんのかとこのとき思った。シンプルさを追求した結果なのかも知らんが、少なくとも俺は右クリックが無くて使いにくかった。

以上は私がMacを使い始めるに会ったってMacについて知っていたすべての知識。つまり、

  • 音量ボタンを押すと「ピヨッ」って鳴る
  • 右クリックがない

ああ、でももうひとつあった。

  • Homebrewという便利そうなコマンドが使える

以上。この状態で私は果たしてMacを使いこなせるのか…。

キーが理解不能

まず最初に戸惑ったのがコピペ。Ctrl + C, Vじゃ無いのか…と思って調べてみると、⌘ + cとのこと。何だよ、⌘って。なんて読むんだよ。ヴォイニッチ手稿だろこれ…。


The Voynich Manuscript

他にもショートカットキーを調べようとするが、表記が「⌥⌘N」などとあって、もう何語だよこれ…。

後から知ったのですが、⌘はCommand、⌥はAltだそうです。でもAltのキーにはoptionと併記してあって、これもややこしい。どっちだよ…。

というか素直に疑問なのだけど、⌘ってzとxの下くらい、つまり一般的な日本語キーボードで言うとAltキーあたりの位置に⌘があるわけで、これで例えばアンドゥ(⌘Z)するときなんかどうすんの?人差し指と中指でしか押せないんだけど、そうするとホームポジション付近においた手を大きく動かすことになり、結構面倒な気が。

現在は別途ThinkPadのキーボードを買ってもらって開発は仮想環境上のUbuntuでやってるのであまり困ってないんですけど。

外装、質感

外装、質感は流石にMac、めっちゃオシャレです。アルミ削り出しのボディは剛性感も高いです。本体は非常に薄く、この薄さでこのスペックを実現しているのは素晴らしいですね。このあたりは他のメーカーも見習ってほしいです。何処か一社くらい、高くなってもいいからこのように美しい製品を作ってもらいたい。

とある人が「なんでWeb系企業がMacを好んで使うかって?オシャレだからだろ。それ以外に理由は無いだろ」って言っていましたが、たしかに、これだけ質感が高ければそれだけで所有したいと思えるような製品だと思います。

重量

軽くはないですね。2kg弱あるので、持ち運びで許容できるギリギリの重さではないかと思います。

スペック

べらぼうに良いわけではないですが、ノートパソコンであるということを考えれば十分すぎる性能です。さすがにデスクトップPCと並べると差を感じますけど…。

キーボードのペチペチ感

本体の薄さにこだわったからでしょう、キーストロークはほとんど無いです。またクリック感が強く、叩くと「ペチペチペチペチペチ」と音がしてやかましいです。好みもあると思いますが、私はクリック感が強かったりうるさいキーボードは余り好きではないです。

でも、好みを差し引いたとしてもやはりこのキーボードで長文を打とうという気持ちに鳴る人はあんまり居ないんじゃないでしょうか…。でも世間では「自分はノートパソコンのようにキーピッチが狭くてストロークの短いキーボードの方が好き」という人もよく見かけますね。

Time Machine

Time Machineは良いなぁと思いました。差分バックアップを取っていて、任意のアプリの任意の時点の状態を参照・復帰できるんですよね。Windowsにも同様の機能(復元ポイント)はありますが、スナップショットを取る周期が荒いのか、どうも必要になった時に「復元可能な状態がありません」みたいになっている事が多いですね。設定を変えてもっと頻繁に復元ポイントを作成するようにすればよいのかもしれませんが、動作も重くなりそうで気が引けます。

ちなみに私はSynology NASに接続したUSB 3.0のHDDに差分バックアップを取っています。NASはRAID1で冗長化はしているのですが、冗長化していても操作ミスで消したファイルなどは流石に復元できないので…(削除した直後であれば復元できるとは思いますが)。

Touch Bar

なんだか評判が良くない?みたいですが、私は好きです。触ってて面白いから。でも全然使いこなせていません。というか、基本仮想環境上のUbuntuで作業しているので使う機会がありません。たまーにメール打ったりブラウジングしているときに、いままさにやりたいことが表示されてたりする(例えばよくメールを送る宛先が出てきたりだとか)と嬉しい。

Touch ID

私、そもそも指紋認証って一度も使ったことがなかったんですが、これ便利ですね。特に外に持ち出すデバイスだと、放置していた時にすぐにロックがかかるような設定にしておきたいじゃないですか。でもあんまりすぐにロックがかかると面倒じゃないですか。でも指紋認証が付いてれば手間じゃないんですよね。今更気づいた。

特にTouch IDは滑らすタイプの読み取りでなく、その名の通りタッチするだけなので益々簡単に使えます。

USB Type-C

結局ごちゃごちゃと変換ケーブルを使わないといけないからダサいとか言われてますが、私はこれ革新的で非常に良いなと思いました。まず端子の裏表を確認しなくていいというのは非常に気持ちいいです。人間の生活ってこうだよな!などと意味不明なことを思ってしまいました。

確かに何かと従来のUSB端子と接続しなければならない機会はあるのですが、外部ディスプレイ(LG UltraFine 5K Display)にUSBハブが付いているので、醜い変換ケーブルの類はディスプレイ裏面に隠すことができます。なので、私の場合はディスプレイとMacをケーブル一本で繋いであとそれでOKという究極にシンプルな形でまとまっています。

ディスプレイ

精細ですね。文字が非常に読みやすいです。Ubuntuで高解像度のサポートが弱くて、結局擬似的に解像度を落として使うことになってしまっているのですが…。これも設定すれば意外とすぐに何とかなるんでしょうけど、面倒なのでやってない。こういうのが自分は非常に多い…。gitのデフォルトエディタもnanoからviに変えたいと思いつつ、使い始めてから数年そのままnanoを使い続けてるし…。ショートカットキーを覚えるのも億劫でできない。

トラックパッド

これ便利ですね。タブレットやスマートフォンの操作感がそのまま導入されているような印象です。これがあればマウスは要らないです。面積も大きくて操作しやすい。

まとめ

Apple製品は正直使いたいと思ったことは無かったのですが、設計思想というかフィロソフィーみたいなものはなんとなく感じ取れました(というレベルの人が使うにはすごく贅沢な環境なのですが…)。たぶん、Macですべての環境を揃えて作業できればかなり幸せになれるのでは、という気がしました。

ただ、調べてみると例えばDellのXPS 15あたりが似たようなスペックでずっと安かったりするので、私がお金を出して買うとしたらやっぱりそういう選択肢を選ぶと思う。私の家でMacという環境に依存している部分は何も無いし…。