【Wish list】転職(フリーランス転向)を決めました

ウィッシュリストから頂いた酒をのみつつ書いた記事です。

ありがとうございます

前回に引き続き、同じ方から頂いたものを飲んでおります。うまいです。2009年に新卒で会社に入った頃はライフというスーパーで買った謎なペットボトル焼酎を飲んでいましたが、一軒家に住み、子供を二人もうけ、見ず知らずの人から贈られたワインを飲める日が来るとは思いませんでした。これもみなさまのおかげでございます。ありがとうございます。

さて、今回頂いたお酒は「転職活動頑張ってください」とのメッセージが添えられていましたので、そっち方面の話をしたいと思います。

決めました

本当は正式に決まってから書こうと思ったのですけど、「転職したいので誰か雇ってください(もしくは仕事承ります)」という記事を書いている以上、早めに決まったことをお伝えしないと読んでいる人にも、連絡しようとしている人にも失礼かなという気が少ししたので簡単にご報告させていただきます。

ちょっと前に「「SIerはクズだから辞めるわ」では解決にならない」という記事を書いたのですが、この問題を解決するひとつのソリューションを提供していらっしゃる方から連絡を頂き、フリーランスとして契約を結ぶことにしました。週4日程度で働かせて頂き、残りの1日で自分のビジネス(くるまくん→Autodaysなど)やほかの案件をやらせてもらおうかと考えていますが、まだ調整中です。

誘ってくださった方もこのブログを見ていただいているのでつまりおそらくこの記事もご本人に読まれるかもしれないわけで、それを冷静に考えるとかなり恥ずかしいのですが、まあそこら辺はすでに酔ってるので正直に素直に今の気持ちを書いてみたいと思います。

SIerという仕事

「SIerはクズだから辞めるわ」では解決にならない」という記事ですでに私の気持ちは書いたのですが、もう一度要約すると「SIerというのは日本にまだまだ必要な職種で、社会的な責務も大きいが、ダメな大手SIerが多いのが問題」と思っている、という感じのことでした。それを解決するために私も色々考えて、少しでも簡単にWebアプリを実装できるようなフレームワークみたいなものを今の会社で作ったりもしたのですが、色々横槍(この2文字の中に2つくらい記事をかける出来事があるのですが)が入ってうまくいかなかったりして半ばあきらめていました。

もう少し具体的に書くと、件の記事にも書いたとおり私は「HTMLとSQLが書ければ簡単なWebアプリが作れる」というフレームワーク的な何かをScala + Play Frameworkで作ったのですけれども、これもすでに制作時点から似たような製品である「LightSwitch」というものが世の中にあるということは知っていました。LightSwitchはおそらく知っている人はあまり居ないんじゃないかと思われるのですが、これはAccessや魔改造Excel VBAなどで運用されているような業務システムももっとまともなWebシステムとして実装するという目的のもとMicrosoftがリリースしたフレームワークでした。

ちなみに私は今Excel VBAを業務上の命令で書かされているVBAハラスメントを受けている真っ最中で、「生みの親にも愛されていないVBAは本当ダメな野郎だ」などと思ってしまうのですが、まあそれはさておいてそのLightSwitchがどうなったかと申しますと、結局全然流行らずに廃れたんですね。理由はたぶん、製品としてリリースされている割にはあまりにも薄いドキュメントとカスタマイズ性の低さにあると思います。で、私はそのMicrosoftと同じようなことにチャレンジしていたわけですが、MSがやろうとしても出来なかったことを自分ができるのだろうかという思いが正直あったというのがひとつ。(ここはもう少し正確に書くと、LightSwitchがダメだったのは前述の理由であって、目指すべき方向性は間違って無かったとは思っていたものの、その説を補強できる事実が無かった)

もうひとつは先に書いたように社内で横槍が色々あったわけですが、これも技術があんまり分かってない頭の固い管理職と件のフレームワークの開発方針をめぐって一度大喧嘩(ここも1万文字くらいの記事をかけるくらいの思いがあるのですけど)してやる気を失った時期があったりなどを経由して、モチベーションが下がって行きました。喧嘩の内容をさらっと書くと、私は最終的にE2Eテストを簡易に書けるようにしてJenkinsか何かでCIを回してく体制を整えるべきという、たぶんどこでもやってるようなことを主張していたのですが、その管理職曰く、「そんなことができるわけ無い」「自動テストというのはクラス単位でしか適用できないから無駄」「試験は毎回、人の手でチェックリストを書き、人の目で見て確認しなければならない」ということで、まあどれも私には理解不能で何度事実を説明してもヒートアップして怒るだけだったので私も感情的になってしまい。大喧嘩に発展しました。その後も諦めず「あたかも人の手で試験が行われたような試験チェックリストと試験結果シートをテストを実行するたび自動生成する」という仕組みを考えたのですが、これも色々政治的な事情があって稟議が通りませんでした。

それが1年半くらい前の話ですね。それで私はもうここはソフトを作れるような環境じゃないのだな(そのほかにもそう思う要素はごまんとあったし、もっと言えば大喧嘩する前からそう思うことは度々あった)、と思い転職活動を開始し、色々な会社に履歴書を送っていたのが1年前くらい。結果、なんだかんだあって転職には至らず、次女も生まれて子育てに奔走していて、ようやく1歳をすぎて落ち着き始めたというときに今度は会社が傾き始め、いよいよ悠長に転職を先延ばしには出来んな、と危機感をもったのが最近のことでした。

連絡を頂けた方が経営する会社ではまさに私が理想としていたものを非常に高いレベルで実現されている上、会社のビジネスとしても完全に成り立っているのであって非常に驚きました。いや、自分が思いつくことなど誰かがとっくにやっているとは思っていましたし、「ビジネスとして成り立ってる」とか、それで会社を経営されているのですから何言ってんだ当たり前だろって感じですが、なんだかそういうアホみたいな感想がついついポロッと出てしまうくらい驚いてしまいました。また、私自身もいずれは自分も何らかのビジネスで起業したいということをぼんやりと考えているなか、実際にそれを実現されている人の一つ一つの言葉というのは心にくるものがありました。

最初、そのソリューションが動いている実物を見せてもらった瞬間から私はいろんなことを考えました。正直、そのソリューションを見せてもらう前まではSIerというか業務アプリケーションを作るという仕事は嫌というほどでもないけど積極的には選びたくないな、という気持ちでいたのですが、色々考えるうちに「「SIerはクズだから辞めるわ」では解決にならない」で書いたように、まともな業務システムをまともなコストで作れる会社が今の日本には必要なのではないかという考えが再燃してきて、さらにビジネスとして考えた時も「優秀な人が次々大手SIerから離れていく」「大手SIerでは何作らせても高く付く」という状況では、優秀な人が集まり、かつ管理コストをミニマムにできる小さい組織で食っていく仕事は沢山あるんじゃないかという雑な推測なども加わり、今回の決断に至りました。

私が現職で抱えている仕事もそのソリューションを適用したらずっとお客さんにとっては幸せなシステム開発ができるよなぁと思う点が多々あり、できれば私が今抱えている仕事もそのまま抱えて退職したい…などと画策して色々根回ししていますが、ここに様々な政治力学が働いておりすごく面倒くささがあるのですが、何とか退職までの短い期間でやれるだけやってみようと思ってます(ここでもまた数本記事が書けそうなゴタゴタがあります)。

私は原子力がやりたいと今の会社に入り、原子力の計算機システムを作るという仕事を始めたわけですが、震災があったりなんだりかんだりで(そういえば今日は3月11日でした)原子力からは離れ、代わりに元々得意としていたWeb系システムの開発に進むことになりました。そしてSIerっぽいことを始め、色々と問題意識をもち、日本の業務システムもどげんかせんといかんと思っていた折でしたので、なんというか、私にとっては非常に運が良かったというか少し運命的なものさえ感じると共に、私に声をかけてくださったのはもう感謝してもし尽くせないような思いです。

ブログを通じての転職

私が「転職したいので誰か雇ってください(もしくは仕事承ります)」という記事を書いてから、計7通ほどのメッセージを頂きました。うち5件は具体的なオファーで、2件は応援やアドバイスのメッセージでした。私はダメ元で書きつつも、心の中ではもしかしたら…とどこかで期待していた部分があるのですが、これほど多くのお話を頂くことが出来たというのはちょっと意外というか、なんというか驚きを通り越して現実感が正直無いですね。

前にも何度か書きましたが、私は自分の人生もゲームも大差ないと思っています。その時得られている情報の中から最も良いと思われる選択肢を選び続ける、そういうゲームが人生なんだと。映画「トレインスポッティング」でも言ってますね。人生を選べ。CDプレイヤーを選べ。洗濯機を選べ。保険を選べ。住宅ローンを選べ…。主人公のレントンはそういう人生はクソだと言いますが、結局最後には「あんたと同じ人生」を送るという言葉で締めくくる映画です。

今回ご連絡を頂いた方の中には、私がこのブログの前に運営していたブログから見て下さっていたという方もいらっしゃり(ということは少なくとも5年前くらいのはずです)、本当驚くばかりです。私ですら前のブログなんて殆ど覚えてないですからね。たしか就活の話とか書いてた気がします。

ご連絡を頂いた方すべての方と一緒にお仕事ができたら理想なのですが、そういうわけにも行かないので、直近では一緒にお仕事が出来無さそうな方にはその旨の事情をお話してまた次の機会に、ということを伝えました。フリーランスの人ってこういう時どうしてるんでしょうね。コネクションは残しておきたいのですが、具体的にどうすれば良いかよくわかりません。

新卒で就職するときもいくつか内定を頂き、どの会社もすごく素晴らしく見えて「私が複数人に分裂できたら困らないんだけど…」などと思った事があったのですが、それを思い出しました。

私は「【質問#100】anopara管理人の転職と人との出会いについて」に書いたとおり、17歳ごろから30歳前くらいに至るまではずっと一人で生きてきたつもりで居ましたが、やはり最後では人に助けてもらっていました。人は一人では生きられないという言葉の意味は理解できますが、いまこの時期に至ってようやく身にしみて体感しています。

ゲームと人生

しかしそう言いつつも、やはり現実感が希薄に感じます。自分という肉体をコントローラーで操ってもっとも成功しそう(かつ面白そう)な選択肢を選び、戦略を立てているというか…。やっぱり私は先に書いたとおり、人生とゲームの間にそこまで大きな違いは無いのではないかと私は思ってしまいます。そこに違いがあるとしたら、ゲームはリセットすることが出来ますが人生はリセットすることが出来ないという点でしょう。古谷実の「僕といっしょ」では、宇宙人みたいなやつが出てきて「人生リセットするスイッチあったら押す?」と聞くシーンが2回あるのですが、まぁ現実にはそういうスイッチってのは普通は無いわけです。

しかしながらhicalculatorという人が歌ってる「Life is game」という曲があって、その歌詞の一部に「人生リセット何度でも効くよボタンはここよ」みたいな歌詞があってすごく意味不明なんですけど(というかこの人の曲がみんな大体意味不明ですし、今ブログ読んでみたならなんか小説家になってて更に理解不能なんですけど)、なんだかわかる気もするんですよね。私自身、人生の要所要所での選択というのは、最後は論理ではなくて感情で決めてきたような気がします。ここまで考えるだけ考え尽くしたんだから、最後はもうどーんと行こうや、みたいな気持ちですね。それでダメだったら最善を尽くした結果なのだから仕方ないという心境でした。実際、それで失敗したことが実は無いので、だから余計失敗を恐れるという面もあります。

私は30代サラリーマンで子供が二人居て35年ローンを背負っているという非常に字面だけでもしんどい人間なのですが、それが一応は誰でも知っている名前が冠に付いている会社を辞めてフリーランスになろうと言うのですから、不安に思うことは多々あります。フリーランスを選ぶくらいですから、もちろんこの業界で実力で食っていけるスキルはあると思っていますが、それも勤め人を続けてきた私には実際に確かめることが出来たわけでないですし。

ただ、最近になってもうひとつ思うのは、「人生リセット何度でも効くよ」というのは、失敗してもいくらでもやり直せるのが人生なんだっていうことなのかな、ということです。私がフリーランスに転向した結果、私に市場価値は殆ど無く、何をやってもダメ、自分のWebサービスも食っていけるほどには収益化出来ず家族を養っていけないということになったとしても、最悪コンビニのバイトでもなんでもやって稼げばいいやという割り切りで一歩を踏み出すことにしました。

これからも何かあればブログではご報告させて頂こうかと思いますので、興味がある方は生暖かい目で見守って下されば幸いです。興味がない人は今すぐ焼き肉を食べたり酒を飲んだり、レクサスでも買って日本経済に貢献してください。よろしくお願いいたします。

以上、ご査収ください。