去年の5月にアクアリウム関連の記事を書いてからかなり放置してしまった。
前置き
アクアリウムはそれ一つが閉じた世界と言ってよい。飼育者は、給餌量、水替え、ヒーター温度設定などの調整を通じその世界に干渉することができる。その中で生体がどの様に振る舞い、どのように成長してゆくのかを観察すること自体が面白い。ゲームで言えばこの楽しさはシムシティに似ている。(そういえば、Aquazoneというゲームが昔あったが、あれは余り面白くなかった。が、遺伝要素をもう少ししっかりとシミュレーションして、シミュレーション範囲をコケの発生や水草の育成まで広げれ、またオプション品の価格をもう少し下げれば売れる商品になるような気がする)
また、フィルタや照明をいかようにするかというあたりは工学的な知識をも利用できるため、これもまた面白さを増幅させる。さらには小規模であるぶん、自分で配管や濾過材料などをDIYによってこしらえることが容易であるというのもまた趣味的な要素が強い。それぞれの飼育機材の価格はそれほど高いものでもないため、始めるのに敷居が低い。
さらに、ペットの飼育という観点でも熱帯魚の飼育は比較的手が掛からないと言えるのではないだろうか。たとえば犬猫を飼っていて長期旅行に行くということを考えるとその間の世話は知り合いかペットホテルに任せるしかないが、熱帯魚であればオートフィーダーさえ設定しておけばそれなりに長い時間放置しておくことも可能である。
目標
今回、アクアリウムを再開するに当たり、以下の目標というか重視する点を決めてみた。
- 長期に渡って維持する
- 手間がかからないようにする
- 健康的に生体を飼育する
- 上記を達成したうえでなるべく美しい水槽にする
再学習
私は以前熱帯魚を飼っていて、基本的な知識はあるが怪しいので再学習が必要だと思われる。参考にすべきサイトは「創造の館」のみで十分であろうと思う。下記ページがとても参考になる。
特に「水はどのようにして浄化されるか-バクテリアの硝化プロセス」は必読だと思われる。硝化プロセスは大体どのような観賞魚飼育本を読んでも書いているが、このページのようにわかり易い図でまとまっているものは有りそうでない(気がする)。
大まかな計画
まとまりが無いが、以下のようなことを考えている。
- 45cm規格水槽
- エーハイム2213+2213プレフィルタ
- 洗車スポンジろ過材
- 溶岩砂
- グロッソスティグマの絨毯
- 発酵式CO2
- LED照明
- DIY水槽台
- 少数の小型カラシン+スカベンジャー
45cm水槽であるのは、家の広さの制約と、なるべく電気代をかけたくないため。洗車スポンジろ過材と発酵式CO2は創造の館を参考にしてチャレンジ。
エーハイム2213にプレフィルタでまた2213を使用する理由は、物理濾過と生物濾過を分離して容易にメンテできるようにしたいからである。2213よりも小さいものでもよいかもしれない。実際のサイズを調べてから検討したい。
グロッソ絨毯は単純に綺麗で見栄えがするからやりたい。溶岩砂で可能かどうかは分からないがとりあえずチャレンジしてみる。肥料も使わないか、使ったとしてもごく少量にしておきたい。なので、いきなり絨毯はまず無理だろう。パイロットフィッシュ/パイロットプランツでしばらく慣らし、有機物が蓄積してきたあたりで少しずつ投入という感じだろうか。気の長い話になりそうだが、目標の一つは「手をかけないこと」なので、じっくり待っているほうがむしろ良い。
バクテリア材は全く不要と考えている。創造の館はじめ、他のサイトでも多数の言及があるとおり、結局定着するのはその水槽の環境(水質、温度、etc)で最も活発に活動できるバクテリアであるはずだ。活性炭も不要と考えている。水槽と外界の物質の収支を分かりにくくするだけであまりメリットは無いと思う。少数のパイロットフィッシュを投入して亜硝酸濃度に注意すればそれでよい。
水槽台はDIYする。既製品で欲しいと思えるデザインのものが無いため。自分で既製品を上回るものが作れるとは思っていないが、気に入らないものを買うよりは自分で作った方がまだ納得がいく。
LED照明もDIYで作ろうと思ったが、手間の割に得るものが少なそうなので今は考えていない。既製品で不満が出てきたら作るかもしれない。