どういうこと?
三菱東京UFJ銀行のスーパーICカードという、クレジットカードとキャッシュカードが一体になったクレジットカードがあり、それをメインのクレジットカードとして使っていたのだけど、Webシステムやポイント還元率に不満があり、リクルートカードプラス(ブランドはJCB)に変えたところ、今のところ中々良いのでよかった。という話。
何が不満だったの?
まずポイント還元率が低いです。このカードに限らず、銀行系のカードは軒並み還元率が低いです。対して、家電量販店とか楽天カードとか、他の商売をやっている会社がだしているカードだと自社サービスと組み合わせてポイント分を回収できる仕組みを構築できるので還元率も高くできます。
次にWebシステムがダメダメでした。私のWebシステムで最も頻度の高い操作が現在までのクレジットカード使用額の確認なのですが、これに至るまでの操作が最悪。特にスマートフォンからのアクセス。どれだけ面倒な作業か説明しましょう。
- まず、ログインします。
- 次に、一番下までスクロールします。
- 「PC版画面に切り替え」をタップします。
- ピンチして画面を拡大します。
- 「クレジットカード」メニューをタップします。
- 「クレジットカードメニューへ」をタップします。
- ピンチして画面を拡大します。
- 「現在の使用額(速報)」をタップします。
- 一番下までスクロールします。
- 再度ピンチして明細を拡大します。
という、計10回の操作があり、その間に画面が3~4回遷移します。しかも、なぜかPC版サイトにしかクレジットカードメニューが無いという意味不明な仕様のため、通信データサイズが大きくなりがちで、たとえば帰宅時の電車の中など基地局が混んでいる状況などでは表示までかなりの時間がかかります。
これに輪をかけて腹が立つのが、このクレジットカードの使用料金確認画面はしょっちゅうメンテナンスが入ります。月に3~4日という単位で「集計中です」と表示されて見れないのが普通であり、それに加えて「サーバメンテナンス中」などとよく表示されるので全然目的が果たせません。これがログインした瞬間にわかるのであればまだ許せるのですが、前述の10回の操作を経てから言われた時はもう腹が立ってしょうがないです。
こないだ、UFJ銀行のスマホアプリがリリースされ、Webページもスマホに最適化されだいぶ見やすくなったのですが、このクレジットカードメニューはそのままでした。
これは私の予想です。おそらく、システム部門もあまりにも使いにくいというのは理解しているのでしょうが、システムがあまりにも肥大化&複雑化してしまったので手を入れられないのでしょう。月に数日のレベルでシステムが使えないというのはWebシステムとして失格と言っていいと思います。メンテ期間が長すぎていつも不満が出まくるうちの会社のWebシステムだってこんなに止まったりしません。メガバンクの看板を背負ったシステムが全国のユーザーにこのレベルのサービスを提供するとはお粗末以外の何物でもないです。バッチ処理に数日間もかかるというのは異常です。COBOLとかでガッチガチに作られて長年メンテされたプログラムなので、パフォーマンスを改善させようにも保守できないのでしょう。
そういう時、日本の大企業というのは、銀行に限らず軒並み保守的で、まず現状動いているのだから良しとしてしまう傾向があります。そのせいで顧客を失うリスクをあまりにも軽視しています。
もしこれから社会人になる人がいて、新しく銀行口座を開設してカードも作ろうか、と思っていたとしたら私はUFJ銀行は勧めたくないです。Webシステムなんてのは実際に契約して使ってみないと分からないのに加え、各種公共料金の支払手続を済ませたあとでは切り替えも面倒なことを考えると、こういう情報を提供したほうが世のため人のためになるのではないかと思い、書きました。
三菱東京UFJ銀行のWebシステム担当部門はこれをもっと真摯に受け止めてほしいです。
どう変えたのか
メインで使うクレジットカードを新しく契約しました。他にも、もっと投資に便利な銀行にメインバンクを切り替えたいという理由もあり、メインバンクも切り替えましたが、今回はクレジットカードの話なので省略。
新しく契約したカードはリクルートカードプラスというやつです。その理由はポイント還元率が比較サイトでトップの2%と紹介されていたのと、見た目が黒っぽくて格好いいからです。
よく引き合いに出される別のクレジットカードとして漢方スタイルクラブカードというやつがあるのですが、名前がダサいので除外しました。ちなみに、このカードはポイント還元率1.75%です。
還元率だけ見たらリクルートカードのほうが良いのですが、リクルートのポイントはリクルートグループのサービスでしか利用できないという注意点があります。対して漢方のほうは、Jデポジットポイントというものに交換できるようで、これはクレジットカードで支払った料金をポイントで支払えるというものらしく、実質キャッシュバックみたいなものです。
また、リクルートカードプラスはブランドがJCBしか選べないのに対し、漢方のほうはVISAも選べるという点があります。
「JCBしか選べない」という点に対しては、そもそも99%の支払いが国内であるし、VISAカードも別に持ってるのでどうでもいいと考えました。また、実際使ってみてJCBであることによるメリットもあったのでむしろJCBのほうが良かったと思いました(後述します)。
「リクルートグループでしかポイントが使えない」という点はどうでしょうか。私がリクルートグループのサービスでよく利用するのが「ぐるナビ」と「じゃらん」の二つです。私もその一人ですが、ポイントはキャッシュバックできればそれが一番良いと考える人が多いのではないでしょうか。この観点で考えると、日常的に発生する支払の一部がリクルートサービスで消費できればキャッシュバックと同等と言えるでしょう。
もし、ぐるナビとじゃらんで消費できなかった場合はポンパレモールというのがあります。これは最近できた楽天のような出店型のWeb通販サイトです。最近できただけあって、出店数は楽天と比べると非常に少ないです。なので、たとえば家電製品などの最安価格を調べて価格.comの最安価格を比較すると、かなり高めだったりします。
ただし、分野を制限せずに売れ筋ランキングなどを適当に眺めると、食料品やお酒などはかなり安いものがあったりします。そういうものをスーパーで買わず、ポンパレモールで買ってしまえばこれもキャッシュバックと同等であると言えるでしょう。
というあたりを考え、リクルートカードプラスを契約しました。
契約して使ってみた感想
まず第一の不満点である、Webシステムの利用についてはかなり改善されました。ログインして、明細の確認ボタンを押し、「O月X日支払い分」というリンクをクリックすると合計額が表示されます。そのうえで、さらに詳しい明細を見るためにはアイコンをひとつタップすれば明細が開く、という感じです。何日の請求がいくらになるのか、これがユーザーが一番欲しい情報であり、それを表示するためのステップ数が小さいというのは良いUIであるとおもいます。
次の不満点、還元率についてはまあ、当たり前ですが2%還元されているので満足です。ちょっとびっくりしたのが、支払金額の全額をポイントで支払ってクルートサービスを利用しても、さらにポイントが付く点です。なんか無から有を生み出してる気になってきます。永久機関を感じさせます。
そのほかに良かった点としては、いろいろなキャンペーンがあるという点です。まず入会してクレジットカードを使っただけで合計10000ポイントが付与されます(2014年5月時点)し、さらに公共料金の支払いなどに登録すると5000円くらいのキャッシュバックがあったと思います。
他にも、JCBカードとして、「X月までにX円使うとX円キャッシュバック」のようなキャンペーンが多々あります。この条件も、ポイントを得るために無駄遣いしてしまいそうな条件ではなく、工夫次第で達成できてしまうようなものが多々あり、よさそうな感じです。
電話がかかってくる
一つ気になったのが、こないだJCBからキャンペーン勧誘の電話がかかってきました。自社サービスに登録すればXX円のキャッシュバック、という内容でした。一応話を聞いてみましたが魅力的には思えなかったのでお断りしました。
あとで、JCBのWebシステムにログインして設定を眺めると、「JCBからのお知らせに関する変更」という項目があり、自社サービスの勧誘やアンケートに対して「電話での連絡を希望する」にチェックボックスが入っていました。即刻外しましたが、なんだか、もともと私が勧誘の電話を希望していたようでちょっと納得がいきません。おそらく、申請書ウラ面などに書いてある長ったらしい利用規約などに小さく書いていたのだとおもいます。
結論
UFJ銀行のスーパーICカードに限らず、銀行系のカードはいろいろ不満が多く感じられます。JCBのリクルートカードプラスを契約したら幸せになった。よかった。