新しい小説を書いてる

ということです。興味がない人にとっては今回はつまらん記事。

以前、Factory on the Moonという小説を書いてるという事を書きましたが、正直これは進んでません。全然進んでません。戦争の話を書こうと思っていて、なるべくリアルに書きたいなと思い第一次世界大戦、第二次世界大戦を扱った小説や従軍記のようなものを読んだり、当時の兵器や運用などを調べているうちにまだまだ知識が足りないという考えに至り、ちょっと中断中です。そんな、ミリオタしか理解できないようなマニアックな用語とか兵器とか解説とかを入れるつもりは無いんですが、具体的に書かないにしてもリアルさを追求するためには諸兵器の実際の運用等々が分かっている必要があると考えており…。

ただそんな事を考えているといつまで経っても完成しないので、オープンソース開発と同じように中途半端な状態で世に出してそれから改善していけば良いじゃんという思いもある。そのために専用のサイトを作りたいとも思っている。そもそも書いた小説があちこちに散逸してしまっていてまとまっていないという不満もあり。そうするとまず使用するCMSから自作したいという思いが以前からあり、どんどんやりたいことが散逸してしまっている。

どれもこれもやりたいんだけど根本的に時間が足りない。持病の酷いドライアイもあって一日中パソコンを見て仕事をした後にまたパソコンを見ながら作業をしようというのはちょっと限界だ。最近は夜になると目を開けていられなくなる。

そんな中で強烈なモチベーションを保って作業し続けていられるのが新しい小説で、あちこち手を広げるのは悪い癖なんだけどこれはもう一気に仕上げたいと思っている。いや、取り掛かってるそのCMSとか小説サイトとかFactory on the Moonも全部仕上げるよ?仕上げるけどそれはそれ、これはこれというか…。

で。新しい小説のタイトルは「ライク・ア・ムービー」といいます。(仮)です。もしかしたら変えるかも。

もともとはさよならポニーテールの「まるで映画のように」という曲に着想を得たというのが始まりだった。ネタバレするから詳細は省くけど、この曲の雰囲気を自分なりに解釈した小説を書きたいと漠然と思っていた。もちろん、タイトルの「ライク・ア・ムービー」とは「まるで映画のように」から取っている。ただ、あんまり歌詞に頼るとそれは自分のオリジナルではない気がする。英訳したタイトル「ライク・ア・ムービー」も語感は気に入ってるものの結局は英訳しただけなのでどうかなぁとまだ悩んでいて(仮)にしてある。恐らく、出来上がったものはさよならポニーテールの楽曲とはほとんど関連性の無い内容にはなるだろうと思っている。というか既にそうなってる。ただ、「歌詞のこの部分はおそらくこのシーンに相当するのだな」という箇所は2〜3個残るはずだ。

イメージとしては、例えばこの小説が映画化された際に(本当にそうなるとはもちろん思っていない、単なる思考実験の一つとしてやっている)、最後のスタッフロールで「まるで映画のように」が流れるのにふさわしいストーリーにしたてたいと思って構成している。ただ、それは私がそう思っているだけで恐らく完成したものを読んだら「全然違うじゃん」と言われそうな気がする。曖昧だけどそんな内容。

もう一つ。数ヶ月前に「天気の子」を家族で見たのだった。見終わった感想は、私は「あまり面白くない」だった。妻は「好意的に評価して60点」と言っていた。個人的に思うことは色々あるんだけど、特に実際に存在する地名や町並みをトレースするような内容であるのに対し、妙に現実感が無いのが気になった。本当にこの主人公はこういう行動を取るかな?と思うところが多々あり、まるで元来真面目で全然すれてない、性格の良い子供たちが不良の真似事をするという演劇を見ているかのような感じであった。

何が面白くなかったんだろう?リアリティを追求するとどうなるんだろう?自分が「天気の子」を作るとしたらどうなるかな?と想像していたところ、新しいストーリーが次々思い浮かんできたので、それと「まるで映画のように」の雰囲気をくっつけてしまおうと思ったのだった。

最後の一つの要素は自分の中学〜高校時代の思い出だった。私はどんな創作物でも一番大事だと思っているのがリアリティであると思っている。リアリティとは実現可能性のことではなく、物理的にはありえないような完全な空想の力学が作用する世界観であってもリアリティという軸での評価は可能だと思っている。私が言うリアリティとは「その創作物を見聞きしてその情景をありありと想像することがどれだけ出来るか」という意味だ。だからこれは書き手と読み手の双方の相性にも依存する。読み手を選ぶような小説が良いかどうかは議論の余地があると思うが、あくまでも私自身の好みとして「Twitterやインスタのフォロワー何万人みたいな評価軸でウケてる作品よりも、100人の熱狂的なファンが存在する尖った作品を書きたい」と思っているのでそこは問題としていない。

そういうわけで「ごく限られていてハマれば強烈なリアリティ」を実現するために必要なものはどうしても自身の体験に依存せざるを得なかった。
以前Twitterで「自分が経験していない創作物は作ることが出来ない」という発言があってそれが散々に叩かれていたがこれは皆意味を勘違いしていると個人的には思う。例えば漫画「AKIRA」の世界は皆が経験したことのない近未来の世界観で、この世には存在しない超能力者へと変貌してしまった友人との関係を描いている。これらは経験しようが無い想像に基づく世界ではあるものの、しかし土台になっているのは人間関係であったり政治であったり既存のメカの造形であったりすることが注意深く読めばすぐに分かるはずだ。一方で山に一度も登ったことが無いような人間が登山という誰しもが経験可能でありふれた題材を選んで漫画や小説を書いたとしても、それは陳腐な描写が目立つようなものになるだろう。医療をテーマにした漫画やドラマで医師の監修が入るのも同様だ。

今回の作品では友達との関係や恋愛をある程度扱いたいと思っていて、人間関係となるとやはりどうしても実在する人間をベースにしたキャラクター設定やストーリーをベースにしないとリアリティが出ない。と、少なくとも私は考えている。そういうわけで個人的な思い出を入れた半分エッセイのような仕上がりになりそうだ。いや、半分は言いすぎかな…。2割くらいかな。

しかしながら全部が個人的な経験で占められるとそれはそれで内輪ネタで盛り上がっているだけで誰にも理解はされないだろうから、節度は持っている。総じて、「今30代くらいの人が見たら懐かしさを覚える」ようなあたりを目指して書いている。おっさん、おばさんの同窓会で出てきそうな話題と言っても良いかもしれない。

あと、文中に犯罪行為や不道徳的なことも多数書かれているが、どこまで実体験であるのかはまあ、ご想像におまかせします。そういうわけもあって、恐らく不健全指定図書に近い類の内容になるんじゃないかなと思ってる。下ネタも大量に書いてるし。ただ、それが実際のど田舎の低偏差値の高校、ヤンキー近傍の人間関係に基づく正確な価値観だと思うんですよね。概ね正確に、そしてリアルに描けてるんじゃないかなぁという自負はある。

大雑把に全体的には少年が大人への階段を登るみたいな王道的な青春ストーリーになってると思います。これも最後まで読むと「全然違うじゃん!」と言われそうだが…。まあ少なくとも私はそう思って書きました。

あとはSF的な雰囲気も織り込んでいます。あくまでも雰囲気、であってSF作品では無いと思います。

まとめると、

  • 「まるで映画のように」と「天気の子」に着想を得ている
  • 2割くらい作者のエッセイ
  • 田舎の低偏差値高校生、ヤンキー近傍の実態
  • 青春と恋愛
  • 30代のおっさんおばさんの同窓会
  • SFのエッセンス

といった感じです。

もう最後までのプロットは出来上がってるのであとは書くだけです。ある程度書いた文量も溜まっていて、少しずつどこかの小説サイトに公開していこうと思います。多分、20万字くらいの小説になると思います。初回は土日あたりに公開します。

追記:ここで公開しました。