買った
経緯
iPhone 10を使用しているが、Xperiaが欲しくなったので買った。
iPhone 10を1年位使ってみて良いと思う所
- カメラが綺麗
- 動作が高速
- 低品質なアプリが殆ど無い
- FeliCa搭載
- 有機EL綺麗
というあたり。一方で不満な所は
- UIにいつまで経っても慣れない
- 指紋認証非搭載、PINの桁数が固定、パターン認証ができない
- QUICPayを使うまでの手数が多い
- ボタン位置が使いにくい
- 文字入力しにくい
- キーボードやブラウザの自由度が低い
- ほとんどのアプリがアプリ内課金でいつのタイミングで課金されるのか分かりづらい
というあたり。
それぞれ簡単に説明する。
UIについては、これMacもそうなんだけどみんなどのようにして操作方法を覚えるのか本当に謎。公式のドキュメントに書いていないようなテクニックが多く、使いこなせればわかりやすいと思うんだけど、体系的にまとまってる資料が無いので覚えることが出来ない。せめて昔のOperaみたいにジェスチャーをカスタマイズ出来ればまだ分かるんだけどそういう事も出来ない。世間の人はどうやって操作方法を覚えてるんだろう?Apple製品使いの秘密結社などがあってそれに入会すると操作方法についてのセミナーを聞けるとかいう仕組みになってるのかも知れない。
指紋認証非搭載はこれはまあみんな不満だよね、今。マスク付けてるから。
QUICPay使うまでの手数というのは、マスクを付けてるので
- 電源ボタンダブルクリック
- PINコード入力
- 選択されているカードを確認してタッチ
という流れになる。そんなに手間では無いのでは?と思われるかも知れないが「電源ボタンダブルクリック」が押しにくかったりする。なぜかというと電源ボタンの反対側にはちょうどボリュームボタンが位置するから。
右側の電源ボタンを押そうとするとき、左側を抑えようとするために結果として電源ボタンとボリュームボタンを同時押ししてしまうのだ。するとこれはスクショの撮影という操作になってしまう。おかげでスマホ内はスクショで溢れてしまっている。
じゃあボリュームボタンよりもちょっと下を押さえればいいじゃんって思うかも知れないんだけど、そうすると左右で力のかかる位置が上下にずれるので回転モーメントが発生しスマホをホールドしにくくなる。だからこの配置は絶対におかしいと思うんだけど、みんなどうしてるんだろうな。
文字入力がやりにくいのもこれ皆言ってるから分かるよね。文字中の任意の位置にカーソルを移動させることが不可能。画面を強めに押して左右にスライドすると位置文字ずつカーソルが移動するんだけど、個人的には左右カーソルキーが存在したほうが圧倒的に操作しやすい。じゃあそういうアプリを入れれば?って感じなんだけど、どうもiOSの制限によって標準のキーボードとは大幅にUIの違うインプットメソッドは作れないっぽい?
特に私はスマホで文章を打てるようにしたいと以前から考えていたのだが、この仕様によってiOSでハードウェアキーボードのATOKがまともに動かない。
同様にブラウザもOSの制限で作れないんですかねこれ?中身がSafariな感じがする。そのせいか、Chromeでデスクトップとスマホ間を連携したいのですが、保存したパスワードが同期してくれない。
というあたりが不満で、だったら二台持ちすれば良いじゃんということになりXperiaを買った。
久しぶりSONY
もともと私はガラケーもSONYユーザーでSONYのモバイル端末は結構好きだった。一番最初に買ったのはSO503iでした。
ソニー最後の“非mova”ブランド ドコモ初の6万5536色表示に対応した「DoCoMo by Sony SO503i」(懐かしのケータイ)
この携帯は本当に好きでした。その時初めてできた彼女とこの携帯でよくやり取りしてたのでそういう思い出補正もある。正直。
今見るとちょっと安っぽいこのパール塗装みたいな色も大好きでした。携帯の匂いも独特だったので今でもその匂いを覚えてます。
初めて買ったスマホもMVNOで運用してたXperiaでした。
たしかこの時は社会人になった直後で、中古のやっすいXperiaを買ってroot取ってカスタムROM入れて遠距離恋愛中だった彼女(現嫁さん)に渡してたんだよな…すごく懐かしい。今見てもかっこいいですね!古いXperia。なんというか、SONYだからかどことなくAV機器って感じがしますよね。こういうデザインがかなり好き。
中華スマホとの対決
で、買うにあたって悩んでいた対抗機種は
- Xiaomi Redmi Note9S 4
- OPPO Reno3 A
あたりです。
コスパが一番良いのは間違いなくRedmi Note 9sです。2.4万円でSnapdragon 720にカメラはメイン4,800万画素に加えて深度センサもついてる。電池は5,020mAh。頭おかしいんじゃね?って感じのスペックです。安くて良いスマホが欲しいなら間違いなくこれ。
OPPOは中華スマホながらFeliCaに対応してるのが強い。QUICPayを常用してる私としてはFeliCa対応はすごくありがたい。
あ、ちなみに今更ですが今回買ったXperia 10 IIはグローバル版です。グローバル版はFeliCa非対応ですが国内版よりも若干やすいです。グローバル版を買った理由はAndroidのEnterprise認証を取ってるスマホだからです。このスマホは長めにアップデートが提供されるらしいです。それが目的。国内版の10 IIが認証取ってるかどうかは正直よくわかりません。認証付いてたら国内版でも良かったかも。
で、Xperiaを選んだ理由ですが、
- 前述の思い出補正
- 見た目がかっこいい
- 中華スマホ特有のUIが嫌
- 中華スマホで一度失敗してる
というあたりです。
中華スマホ特有のUIというのはなんなのかというと、中華スマホのAndroidって変なカスタマイズがされていてiOSみたいなUIになってるんですよね。これがちょっと好みでない。というかiPhoneは持ってるのでどっちも同じUIだったら今回は買う意味が無いんですよね。
実際、購入前にRedmi Note9Sを持ってる人に見せてもらったんですが結構UIはiOSに似てました。確か。正直飲んでたのであんまり覚えてないけど…。ホームアプリを切り替えれば素のAndroidに近いUIになるとは思うのですが、どこまで戻るかは分からない。
そして、搭載CPUやカメラのスペックについても個人的には正直あんまりこだわってなかったんですよね。写真は綺麗ならば綺麗な方がもちろん良いのですが、やはり個人的には高級コンパクトカメラ以上の画質じゃないと満足できない体になってしまったので諦めました。iPhoneのカメラ画質は十分に綺麗でこれならばデジカメなんて要らないという話は非常によく聞くのですが、これはカメラマニア(というか高画質写真マニア?)には当てはまらないんですよね。だからカメラにこだわるならば上位機種のスマホを買うのではなくてコンデジを持ち歩く、これしか無いかなと思ってます。ので、そのようにします。今後。というか昔からそうやってコンデジを常に持ち歩く生活をしてたんだよね。それに戻るだけかな。
FeliCaに関しては以前から思っていたんですが、実は要らないじゃないかな?と。一番使うのがQUICPayなのですが、これは決済専用カードと決済用のチップが入ったコインを発行することもできて(プロパーJCBカードの場合。ほかは知らん)、こっちの方が明らかに便利だよな?と思う。なぜならばスマホだけ持って外出するということは私の場合はほぼ無いから。財布に免許が入っており、移動はいつも車かバイクかなので必ず財布は持ち歩く。であれば財布に非接触カードが入ってればそれでよい、とこういう寸法ですな。
Suicaに関してはチャージが必要になるのでモバイルSuicaであった方が便利ではあるのですが、電車に乗る機会がそもそも少ないですしそれにFelica搭載iPhoneを既に持ってるのでこれを持っていけば良いや、とこういうわけですね。
中華スマホへの漠然とした不信感はMoto g5を買った時からです。Lenovoが作ってるMotorolaブランドのスマホはカスタマイズされていないAndroidなのでそれが気に入って買ったのですが、これはもう酷い代物でした。アップデートする度に動作が重くなり最終的にはアプリを起動するのに10秒弱かかる。さらにBluetoothとNFCがほとんど機能しない。特にNFCはネット上でも同様の報告が上がっており、個人的には設計ミスだと思います。金属の筐体で電波を遮断してしまってるんじゃないかな、と思ったり。そんなミスをするはずがないと思われるかも知れませんが、でも実際そうとしか思えない。なぜならば金属筐体の背面ではなくて前面にNFCチップが入ったカードを置くと反応するからね。あとはスパイウェアが入ってるだとか本当かどうか分からんけどHuaweiへの各種報道などですね。
rootとってカスタムROMを入れて、みたいな運用はもう体力的にしんどいです。やりたくない。
そういうわけでXperiaを選びました。多分、世間一般でおすすめできるのはRedmi Note9Sだと思いますが。
良い所
使ってみて数日ですが今の所気づいた良いところを。
縦長ディスプレイは思った以上に使いやすい。最初は「なんだこれ?」と思ってましたが使い始めるとすぐ慣れましたし便利に感じました。キーボードを表示している状態でも画面が広く表示されるんですよね。ポケットにも普通に入るし。
通知ドットが付いてる。昔からガラケーには通知用のLEDが付いてましたよね。これって非常に大事だと思う。何か通知が来ていることがスマホに触れなくても気づく。顔認証でスマホを持って見るだけで確認するというのも便利ではありますが、通知ドットはスマホに触れる必要すら無いですからね。iPhoneでもつければいいのに。
「何でこうなってるの?」という妙な仕様や機能が無い。イライラしない。めちゃくちゃ便利なUIではないが、不満が無い。
指紋認証。電源ボタンと指紋認証センサが同一で、かつスマホを自然に握った位置に存在するのでとても便利。iPhoneの指紋認証って下の方のホームボタンの位置にあるよね?あそこに指が置くようにスマホを握るとどうしてもスマホの下の方をつまむような持ち方をすることになるのでより重さを感じてしまうし不安定だと思う。
ATOKとハードウェアキーボードの組み合わせはもう完璧。PCと変わらん。
不満なところ
CPUはもうちょっと早いほうが良いかな、とは思った。iPhoneのCPU性能はやっぱり良いと思う。まあ10万円以上するスマホと廉価機種を比べるのも酷だけど…。ともかく、色んなアプリで画面の切り替わりの引っかかりみたいなものを感じる。ただ、「ヌルヌル感が無い」というだけですごく不満だとか実用上困るというほどではない。Lightroomも実用的な速度で動作した。値段も安い機種なので、まあこんなもんかなという諦めは出来ると思う。
TwitterアプリはiPhoneの方が使いやすいかな?TwitterアプリはiOSとAndroidで機能にちょっと差がある。例えばホームボタン長押しでアカウント切り替えとかいう機能はAndroid版だと無い。そんなに実現するのが難しい機能だとも思えないんだけど、まあそんなに頻繁に使う機能でもないので別にいいかな。
カメラ性能。これは良くないですね。あとでレビュー記事を別途書きますが、広角カメラは周辺部の画質がひどいです。色収差もコントラストも悪いし歪みもひどいです。標準カメラも到底満足できる画質とは程遠い。高感度特性もひどくてちょっと暗い室内だとノイズが凄まじいです。これらはもうコンデジに任せようという割り切りをして購入したので別に良いんですが、スマホのカメラの画質にこだわる人はiPhoneなりAndroidの高級機種なりを検討したほうが絶対に良いと思います。
まとめ
2台持ちするならばXperiaの廉価機種でも十分に実用的だと思う。次回以降、画質の酷さの説明とATOKとハードウェアキーボードでの小説執筆環境の整備などを書いていこうと思う。