【質問#197】相手の考えを尊重したいのにできない時

質問・悩み相談の回答です。

質問

Youtube配信2回とも見ました!
コメントが増えてリスナーとの対話が増えてくると
どんどんおもしろくなりそうですね!これからも楽しみにしています。
(と言いながら私は見事にROM でしたが 笑)


「人間とは多様な考えを持つのが当たり前で、
可能な限りそれは尊重されるべきであると個人的には考える。」
本当にそのとおりだと思いました。
私も日頃、相手の考えを尊重する生き方を心掛けているつもりです。
今回はこの考えが成立しない場合についての相談です。

【質問の具体的内容】
主人が私に求めてくる距離感と私が生理的に許容できる距離感との間に
差異がありすぎる場合どうすればよいですか。

簡単に言いますと、ラブラブのままいたいという主人と
もはや女として見て欲しくはない私ということです。
公的機関に相談したとき
「ご主人の要求に応じられないのであれば離婚しかないですね。
 夫婦関係は婚姻状態を継続する時の義務ですから。」
との回答でした。
私が思ったことは「何歳までの義務なの?!永遠なの?!」ということです。
応じられないことに対しては本当に申し訳ないと思っているため
「私はあなたが外ですることに一切目を瞑ります」と言いました。
(もちろん歓迎しているわけではありませんが申し訳ないので。)
が、「そういうことではない。外で遊びたいということではない。」のだそうです。

人としては大事に思っていますから、応じてあげたい気持ちはあります。
でも年齢的なものもあり、どうしても生理的に受け付けなくなってしばらく経ちます。
私自身もこの年齢になるとこんな気持ちになるということを知らなかったので
申し訳ないとは思いますがどうしようもない、故意にこうなったんじゃないし
とも思っています。
逆に主人もそれ以外のことはなんでも譲ってくれる優しい人ですが、
そこだけは譲れないと言います。

現状は主人が折れる(要求を取り下げる)形になっています。
私は「本当にすみません」と思い続けていて、主人は不満なままだと思います。
だから、表面上静かに時は流れているけれど「解決したという状態」でもないです。
これって・・どうしたらいいんでしょうね。
ほかのご夫婦でもこういうズレってあると思うんですけど、
どうやって解決しているんでしょうか。
「大事に思っているけどソレはしたくない」って許されないことなんでしょうか。

1.お互いに相手の考えを尊重したい気持ちはあるができないという状況
2.妥協策が見つからない問題

これら2点から非常に難しく、解決に至らずにいます。
当事者ではなく外からご覧になって何かよい案があれば教えてください。

ご参考:私たち夫婦は今、子供が成人する程度の年齢です

回答

配信を見ていただいたとのこと、ありがとうございます。特に二回目は個人的にグダグダ過ぎて酷いなと思ったのですが、ちょっと救われました。

チャンネルはこちらです。基本的にブログでの告知はしませんが、毎週金曜日か土曜日の夜10時ころから毎回始めることにします。通知が欲しい人はチャンネルを登録してみて下さい。特に収益化を目論んでるわけではないので、絶対登録して欲しいというわけではないです。Twitterでも定期的に告知していこうかなと思います。

もし配信見て頂いたら、もう脈絡のないことでもなんでも書いていただけると嬉しいです。喋ってる側はネタが無いかな…と作業しつつしゃべるのに精一杯なのでコメントが来ると非常に助かります。よろしくおねがいします。

さてご質問の内容ですが、私が答えて良いのかな…という気持ちが多少あります。が、頑張ってみます。

うーーーーんこれは難しいですね。まず私が思うこととしては、質問者様は年齢について何度か言及されていますが、個人的な経験からいうとこういう問題って年齢を問わずよく見受けられる問題だと思います。

私の周囲の知り合いにおいても、結婚してから何年経ってもラブラブで日々やってるという話は聞きません(言葉の選択にちょっと困りますが単に「やってる」と表現します)。これは妻がやる気をなくすというパターンもあれば夫がやる気をなくすというパターンもあり、性差は無いような気がしています。

私の周りで結婚ラッシュが過ぎ去った頃、私は友人知人の話を色々と聞いて「性欲が両方共強いカップル、もしくは弱いカップルの組み合わせって稀で、大体男か女かどちらかの性欲が強くてアンマッチな場合が多いんだな。これは不幸だな」と思っていた記憶があります。ただ、この問題の背景って前述したとおり「いずれかがやる気を無くす」のが問題の本質で、それが表面的には性欲の強弱として錯覚されるのかなと思ってきました。つまり、結婚して夫婦であれば特に何か身体的・精神的な問題が無い限りはやるのが当たり前だという前提がそこに存在しているので、片方がやりたがらないというのはつまり性欲の強弱の差くらいしか考えられないな、と無意識の内に勘違いしていたんじゃないかな、と思います。

なんでやらなくなるのか?よく見聞きするパターンとしては、

  • 結婚してから相手の嫌なところが発覚し異性として見れなくなった
  • 子供が産まれ子供の世話にかまけている内に家族として相手を認識し異性として見れなくなった
  • 夫婦仲が悪くなった
  • 日々疲れるから。だるい

などが挙げられるような気がします。まあ要するに相手への恋愛感情というか、好きという気持ちが失われたということなんでしょうね。その好きという気持ちをときめきとか言うのかもしれません。

こうした恋愛感情はドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンによって引き起こされるとされています。また、これらは同一の異性に対してはせいぜい3年程度しか反応が続かないという説もあります(この説は「愛はなぜ終わるのか―結婚・不倫・離婚の自然史」という本からの引用と思われるのですが、私自身読んだことはないので曲解されて伝わってる可能性もあります)。おそらく生物学的には恋愛感情とは人間という生物に生殖行動をさせるための遺伝子に刻み込まれた動作であろうことは容易に想像できるので、その目的を達成させるのに十分な機能しか備わっていない事も想像が付きます。

つまり、一夫一妻制をとって一人の相手と添い遂げることが良しとするという価値観はもっぱら社会的文化的な背景によるもので、生物としてはそんな要求はまったくないわけです。むしろ自然界を見ると繁殖期ごとにパートナーを変える動物の方が多いはずです(有名なオシドリもこのパターンです)。

何が言いたいのかというと、そもそも人間は生物学的には一人の相手をずっと好きで居てときめいていて、やりたいと思わせる仕組みには出来てないのです。私が思うに。

しかしながらその一方で多くの文化圏で夫婦とは一夫一妻制でなるべく長く夫婦関係が続くのが良いとされていますね。私に言わせれば生物としての要求には沿っていない多少無理のある制度だと思いますが、まあ社会制度や価値観の殆どが生物としての欲求に沿ってないのでそれを言っても仕方ないでしょう。労基法とかね。

「ご主人の要求に応じられないのであれば離婚しかないですね。
 夫婦関係は婚姻状態を継続する時の義務ですから。」

こちらについても同様です。ただ、この方の「義務」という言葉には語弊があると思います。

より正確に言うならば民法770条において離婚の訴えを提起することができる条件として挙げられている

一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

の5番目の「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当するという意味です。要するに「それを理由に離婚の訴えを提起できる」が正確な表現で、やらないからといって何か具体的な罰則があったり必ず慰謝料を取られるとかいう話ではないです。

この辺は前述したとおり、結婚したらやって子供を作るのが当たり前みたいな価値観を前提に世の中が成り立っているからだと思いますね。夫婦別性や同性婚が一向に認められないのと同じように。私はそういう考えが大嫌いですがまあ置いときまして。

ここまでの話をまとめますと、夫婦が夫婦としての年を重ねる内にやらなくなるというのは仕方のない話だと私は思います。放っておけばそうなるのです。しかし、世の中の価値観はそれを良しとしない場合があります。これは個人的にはおかしいと思いますが、現状そうなっています。家族内の話に限定すると、お互いがゆるやかにやりたくなくなるのであれば特に問題ないですが、そうでない場合には問題になります。で、実際に問題として発生する率としては私の見聞きした話を思い出してみると高いような気がする。とこういうわけですね。

一般論として答えるならば、現状変更勢力側(質問者様の家庭の場合は旦那さん)が相手にもう一度自分のことを好きになって恋愛感情とかときめきといったものを回復させるしかないでしょう。一旦家族になると、人間は程度の差こそあれ「釣った魚に餌をやらない」に必ずなりますからね。お互い、付き合っていた最初の頃と同じように、服や髪に気を使って毎日顔を合わせるというわけではないでしょう。毎回出かける時に最初の頃と同じように綿密なデートコースを計画したりしなくなるでしょう。一緒に暮らしていれば良いところだけ見えるのではなくて悪いところも見えるでしょう。そうすると、お互いの認識は「彼氏彼女」から「夫婦」を経て「家族」になり、場合によっては「異性とは見れない」「生理的に無理」になります。ここまで来ると、恋愛感情や異性にかける愛情という点のみに着目すればそうして失っていった恋愛感情をゼロから再構築するしか無いと思いますね。

花を買って帰り、相手を気遣い、良いところを褒め、記念日には良いメシを食い、綺麗な景色を見て、二人の時間を大事にして、相手に再びときめきが生まれるのを待ちましょう。

と、まあ今回質問者様の旦那様にアドバイスするならばそのような感じになると思います。

「人間とは多様な考えを持つのが当たり前で、
可能な限りそれは尊重されるべきであると個人的には考える。」
本当にそのとおりだと思いました。
私も日頃、相手の考えを尊重する生き方を心掛けているつもりです。

この文章を書いた記事はこちらですが、やはり「可能な限り」の線引きがどこになるかというところがキーになると思います。私は「可能な限り」というのは「自分が我慢すればそれで丸く済むなら」というレベルでは行き過ぎで、「自分がそれほど我慢せず許容できるライン」くらいが適切と思っています。つまり、今回のようにどうしても受け入れられないというパターンでは相手の考えを尊重して自分の行動を変容すべきとは思いません。相手のことがどれだけ大事だからといっても、我慢してまで受け入れる必要はないと私は思います。

そもそも我慢して受け入れたところでお互い得るものは無いと思います(理由は後述します)。ありうるとすればお互いの合意があって前進することのみで、それはそうしたい現状変更勢力が能動的に動くべきだと思います。つまり、上記のように相手に気を使うべきはやはり今回の倍は旦那さんからだと思います。

ただし今回のご質問の非常に難しいところは、「その要求に答えられない」と悩む奥様側からの相談であるという点です。これはどうしたら良いんでしょうね。

1.お互いに相手の考えを尊重したい気持ちはあるができないという状況
2.妥協策が見つからない問題

1.に関しては前述したとおり、無理に受け入れてもお互い得るものは無いと思います。旦那様は外で遊んでも目をつぶるというお話に対して

「そういうことではない。外で遊びたいということではない。」

と述べておられます。おそらくそれは、単純に性欲を解消したいということではなくて異性として自分がまだ奥様に受け入れられているということを確認したいとか、それに類する理由があるのでしょう。であればこれは気持ちや自己承認欲求の話になるので「仕方なく受け入れる」という方法ではお互い辛いだけだと思います。(もっとも、外で遊んでいいよという話をされて「ほんと!?やったー!!」って喜ぶ人は居ないと思いますが。ある程度本心を語っているのだろうなと言う推測です)

つまり、1.に関しては旦那様側からの別のアクションやアプローチが無い限りは現状のままで仕方ないかな…と思います。

旦那様側からの別のアクションやアプローチを誘発させるきっかけを与えてみる、(つまり、自分がときめきそうなことをしてもらおうと画策する)というのも方法としてはありえますが、その延長線上には「女としては見てほしくない状態で生理的にも無理な相手の体を受け入れる」ということが待っているわけで、やはり奥様側からはこういった行動もするのは難しいと思われます。

2.に関しては、もし旦那様の希望が既に述べたような自己承認欲求に類するものであれば別の形で満足させることが可能かもしれません。なにか共通の楽しみを持ってみるとか、夫婦で行動する機会を増やしてみるとか?友人夫婦とキャンプに行くとか?ベタだし微妙だな…。すみません思いつきません。具体的な方法に関してはお二人をよく知っている人でないと的確なアドバイスは難しいと思います。

ただ、この場合でも奥様が行動するモチベーションは「申し訳無さ」のみになるのでいずれにせよいくばかの苦痛が伴うのではないかと思います。

以上をまとめると、

  • 基本的には旦那様側から行動を起こすべき
  • 奥様が本件に対して出来ることやすべきことは殆ど無い

という回答になってしまいます。

出来ることがあるとすれば、やはりご自身で苦痛にならない範囲で身体的接触を増やしたり二人だけで行動する時間を増やしたり、共通の趣味や楽しみを増やしたりするくらいではないでしょうか。それで旦那様の気持ちが紛れて現状のままでも良いと考えを改めてくれる可能性はありますし。

あとは、消極的な考えではありますが時間が解決してくれるというのもあるでしょう。文面全体から察するに、夫婦仲が悪いというわけではないと思います。であれば、未解決で曖昧なまま棚上げしている内に(ゲスな話ですが)旦那様の性欲が衰えて問題が消失するということも十分あり得ると思います。人間、年を取ると性欲が失せていくのはこれ普通のことですからね。

というわけで長々と書いた割には大した解決策を提示できず恐縮ですが、何か参考になりましたら幸いです。