【質問#186】転職活動における資格の有効性・志望理由について

質問・悩み相談の回答です。

質問

こんばんは。

コロナウイルスの影響で不安が絶えない日々が続きますね。
私は今年度の旅行計画は全て中止となり、不本意ながらも家でじっとしている時間が増えました。

特に自宅でできる趣味も持ち合わせていないので、最近は学生時代に挫折したTOEICの勉強を、当時450点から700~800点を目標にぼちぼち再開しています(そのTOEIC自体も現在延期の嵐でいつ受験できるようになるかわからない状況ですが…)。
以下が相談の本題となるのですが、TOEICの勉強を始めた理由の一つに将来的に転職する際のネタに使うことを考えているものの、転職ネタとして有効に扱える自信がありません。
その理由は、私が仕事上のコミュニケーションが絶望的に苦手なことに加え、元々今の職へのモチベーションがかなり低かったこともあって仕事そのものの実績が充実していないためです。
今年4月で2年目になったばかりですが、おそらく上司の私に対する接し方から類推するに、一般的な2年目社員と比較するとこなせる仕事量はかなり少ないのではと思っています。

現在は鉄鋼・金属業界で技術系の仕事をしており、通常業務の合間に勉強として生産現場を見学することがあります。しかし仕事内容そのものに全く興味が沸かないために「何か学ばなければならない」という変な意識が働いて勉強が空回りしまくり、
コミュニケーションが苦手なことも相まって碌なことを覚えられないまま現在に至ります。また、生産トラブルが発生して上司に状況確認に駆り出された際も、現場の人達のピリピリした雰囲気に飲まれ大した情報を得られずじまいになることもよくあります。
今でこそ少しずつ分かり始めたこともありますが、無理やり仕事に関心を持つことの抵抗感のほうが高く、この調子で行ったらいざ面接を受けた際に「前職で何もできなかった人」「資格さえあればなんとかなると思ってる人」と受け取られかねないのではと心配です。
このように、実績なしで資格だけな人の転職は不利になるのでしょうか?このコロナ騒動の間は転職なんてできないでしょうから、今の内に仕事に対する意識改革、コミュニケーション能力の改善を試みたいのですが何かアドバイス等頂けますと幸いです。

また、実際に転職活動を行う際についても自分で「大丈夫かこれ…」と思う部分があります。
仕事内容は理系技術系という枠から大きく変えるつもりはありませんが光学機器、特に分析装置に関わる職、メンテもしくはフィールドで装置を扱う職をしてみたいと考えています。
学生時代の研究で分析装置を使って実験しており、その過程で装置そのものの仕組みに魅了されたのが主な理由なのですが、実際に面接で言う志望理由としてよく転職対策本等に書かれている「〇〇で会社に貢献したい!」「〇〇を成し遂げたい!」といった立派な志望理由はないんですよね。
どちらかというと働きつつ自分の知欲を満たしたいのが本音で、成し遂げたいことは働いていくうちに見つかるものでは?というのが個人的な考えです…
個人的には自己中心的っぽく感じますし、これはストレートに言えないなぁと思うのですが、第三者から見てもあまり印象としては良くないでしょうか?

余談になりますが、学生時代の就活では分析装置関連の求人はあったものの全くマークしていませんでした。
かといって他に志望していた仕事があったわけでもなかったので、履歴書出せば通るレベルの会社にしか入れませんでした。
本当の意味でやってみたい仕事ができ始めたのが内定が出た後、研究が本格化していった頃だったので「もう少し早く研究を真面目に取り組み始めていれば」「内定蹴って就活やり直す勇気があれば」という後悔、生きる難しさを感じています。
あまりこういった考え方はしたくないものですが、今の会社で働いた一年間全て棒に振ったレベルに感じていますので本当に……

※以前にも似たような質問をしており、悩みっぱなしで何も変わってないと思われるかもしれません。申し訳ありません。

回答

※以前にも似たような質問をしており、悩みっぱなしで何も変わってないと思われるかもしれません。申し訳ありません。

【質問#156】会社という形態に馴染める自信がない

【質問#158】転職・就活のやりかたについて

もしかして、この辺でしょうか?まあ、合ってても間違ってても回答には影響しないです(上記を意識しては書きません)。

まずお伝えしたいのは転職活動とは

  • 転職採用業界や、あらゆる会社の人事の中で共有してる評価基準がある
  • 面接ではマナーやテクニックが必要で、それを知っていないと転職活動は成功しない
  • どんな資格であっても持ってさえいれば転職活動は有利になる

というものでは ない と個人的には思います。しかしながら、質問中ではこのような誤解が含まれているのではないかという印象が否めません。

ご自身で志望する業界(光学機器、特に分析装置に関わる職)が明確に決まっているならば、その業界、あるいは特定の会社でどのような人材を欲しがるかをよく考えてみて下さい。一般的な言葉ではなく、その会社や業界に刺さりそうなセールストークを考えて下さい。これらは本やネットを探したりしても載っておらず、自分で考える必要があります。もちろん、私も分かりません(光学機器や分析装置等々の製造や保守に関わったことがないので)。

そうすれば、そもそも「資格を取りたいが転職ネタとして有効に扱える自信がありません」などという言葉は出てこないと思います。考え方が真逆です。その業界で必要とされるであろうスキルや資格を列挙して、転職したいのでその取得を独学で頑張りました、が普通の姿です。「使えるかどうかは分かりませんが、TOEIC 700〜800点取りました。すごいでしょ」が刺さる人はあんまりいないと思います。ささるとすれば、たまたま英語に秀でた人が欲しいと思っていた場合くらいだと思いますが、これは完全に確率的な事象となります。面接という労力がでかいイベントで何度もくじ引きするのは割に合わないと思います。

例えばTOEICで高得点取りましたというストーリーが生きるケースを考えてみると、例えば外資系で「最低限のビジネス英語は問題ないですよ」という証明として使うとか(TOEICがそれの証明になるかはさておき)、あとは御社ではオフショア開発が盛んと聞いておりますが、私であればたとえばそのプロジェクトマネジメントも出来ますよというのを過去のマネジメント経験とセットで話すとかだったら刺さるところがあるかも知れません。

繰り返しますが、そういうストーリーや一貫性なしに取りました、というのは、都内のシステム開発会社で「私は普通自動車免許に加えて大型特殊も取ってます」と自信満々で表明するのと大差ないと思います(応募者の魅力として)。

ですから面接で活かしたいならまずは「何のスキルが必要とされるのか?」という考察がスタートラインであるべきで、自分が「得意だから」とか「やりたいから」だとかで資格取得に励んだとしても、それが面接に活かせないのは当然と思います。「活かせるような資格を持ってないので、今ある資格を価値あるように見せかけるセールストークを考える」というのならまだ分かりますが、資格取得前から「どう活かせばいいか分かりません」という質問が出てくる事自体、私には理解できません。資格でアピールしたかったら転職中に確実に刺さる資格を取るしか無いのではないでしょうか?

私が仕事上のコミュニケーションが絶望的に苦手なことに加え、元々今の職へのモチベーションがかなり低かったこともあって仕事そのものの実績が充実していないためです。
今年4月で2年目になったばかりですが、おそらく上司の私に対する接し方から類推するに、一般的な2年目社員と比較するとこなせる仕事量はかなり少ないのではと思っています。

あくまでも私が文章から読み取った限りなので不正確ですが、そもそも問題はコミュニケーションではないように思います。むしろ文面を見る限りはちゃんと日本語で相手が理解できる文章を書かれておられるので、コミュニケーション能力は平均以上な気もします。(日本語で相手に物事を説明できるというスキルは、意外と持っていない人が多いです)

失礼を承知で書きますが、受け身な姿勢だったり、自分の知識を総動員して考察する能力に乏しかったり、論理的に物事を考える能力が低いことが問題のような気がします。仕事が上手くいかない理由をどこか自分の低いモチベーションや、コミュニケーション能力という漠然とした何かに帰結させていないでしょうか。

もし、上司や同僚の態度が変わってくることをコミニュケーション能力が無いからと結論付けているとすれば、それは間違いです。相手の態度を硬化させる何かがあるはずです。例えば仕事上の低いパフォーマンスなどです。

また、モチベーションに関して言えば、世の中のほとんどの人が仕事は面倒くさくてやりたくない、一日中ゲームしたり映画したり酒のんだりして過ごしたいと思っています。そう思いながら、仕事では成果を上げています。私はそれが社会人として普通の姿だと思います。つまり、質問者の方だけが特別モチベーションが低いとは思えません。

コミュニケーションが苦手なことも相まって碌なことを覚えられないまま現在に至ります。

相まっては居るかも知れませんが、メインの理由ではないと思います。本当にコミュニケーション能力だけが欠如しているのか、よく考えて下さい。

なんなら、上司に直接アドバイスを求めても良いでしょう。私のどこがダメなのか明確に指摘して指導して下さらないでしょうかと。それを世界で一番よく知っているのは職場の上司です。それで嫌な顔をする人はいないと思いますし、むしろ高印象になるとすら個人的には思います。

また、生産トラブルが発生して上司に状況確認に駆り出された際も、現場の人達のピリピリした雰囲気に飲まれ大した情報を得られずじまいになることもよくあります。

これに限っていえばコミュニケーション能力の問題かもしれませんが、毎度このようなことが発生して仕事が進んでいないというわけでもないはずです。

今でこそ少しずつ分かり始めたこともありますが、無理やり仕事に関心を持つことの抵抗感のほうが高く、この調子で行ったらいざ面接を受けた際に「前職で何もできなかった人」「資格さえあればなんとかなると思ってる人」と受け取られかねないのではと心配です。

興味がぜんぜんわかないことに対して無理やり興味を持つのが難しい、苦痛だという話は理解できますし、ごもっともだと思います。「前職で何も出来なかった人」かどうかは面接でのセールストーク次第だと思います。「資格さえあればなんとかなると思ってる人」とは、先程書いたように「こういう資格持ってます。すごいでしょ」的な話し方をすればそう取らかねないと思います。

このように、実績なしで資格だけな人の転職は不利になるのでしょうか?

「実績なし」は要するに「私は仕事ができません」と言っているのに等しいです。それに加えて「資格はあります」というならば、それは「私は仕事は出来ませんが資格は持ってるし取れます」という意味にしか捉えることが出来ません。そういう場合、私ならば評価を低くします。おそらく、評価を低くする人が多いとも思います。だって、そうじゃないですか?私は仕事ができません、と言ってる人と一緒に働いて、一緒の給料を貰いたいと言う人がいますかね?

そういうところをぜひご自身で一度考えていただきたいと心の底から強く思います。そこまで難しい話ではないと思います。

このコロナ騒動の間は転職なんてできないでしょうから、今の内に仕事に対する意識改革、コミュニケーション能力の改善を試みたいのですが何かアドバイス等頂けますと幸いです。

上記に書いたとおりですが、もう一度まとめますと

  • 問題に直面した時に安易に答えを探そうとせず、自分の知識を動員して論理的に考え結論を導き出すという癖をつける
  • 最も信頼できる上司に自分の良くないところを指摘してもらう
  • 物事の背景や本質をよく考えて想像する癖をつける

ということになるかと思います。

実際に面接で言う志望理由としてよく転職対策本等に書かれている「〇〇で会社に貢献したい!」「〇〇を成し遂げたい!」といった立派な志望理由はないんですよね。
どちらかというと働きつつ自分の知欲を満たしたいのが本音で、成し遂げたいことは働いていくうちに見つかるものでは?というのが個人的な考えです…
個人的には自己中心的っぽく感じますし、これはストレートに言えないなぁと思うのですが、第三者から見てもあまり印象としては良くないでしょうか?

言い方によると思います。

これもぜひご自身で相手がどう思うかをよく考えていただきたいのですが、「自分の知識欲を満たしたいんです。御社の製品を隅から隅まで勉強させて下さい!」と言う人を採用したいですか?勉強して、どうするんですか?企業は教育機関ではありません。営利目的の集団です。みんなそれでメシを食ってるのですから稼がないといけないです。「よく勉強して頭が良い」人を褒めてメシを食わせてあげるのが成立するのは親子関係くらいです。国家から資金を注入されてる研究機関の研究員であっても、論文としてアウトプットを行う(つまり求められた仕事を仕上げている)からこそそれが成り立っています。要するに、どう仕事に活かせるかを説明できないとダメでしょう。

また、転職対策本とは個人的にはファンタジー小説だと思ってます。現実的にあれが役に立つケースは殆どないと思います。なぜか?冒頭で説明したように、人事や採用プロセスで普遍的に存在している価値基準など存在するわけがないですし、万人の能力を向上させる的確なアドバイスなど不可能だからです。するとどうなるか?当たり前のことしか書けません。すると時に、文量を増やしたり差別化したりする目的で本当は存在しないようなマナーや決まり、裏情報、知って得するテクニックなどをでっち上げて書き加えます。転職界隈の業界は平気でそういうことをしてきます。

そもそも、当たり前の事は自分で考えて導けるようになっていなければなりません。その行為を省略して辞書的な知識として頭にインプットしても応用することが出来ません。現実では、転職する業界、会社、面接官の性格を自分の頭でよく分析する必要があるでしょう。

本当の意味でやってみたい仕事ができ始めたのが内定が出た後、研究が本格化していった頃だったので「もう少し早く研究を真面目に取り組み始めていれば」「内定蹴って就活やり直す勇気があれば」という後悔、生きる難しさを感じています。
あまりこういった考え方はしたくないものですが、今の会社で働いた一年間全て棒に振ったレベルに感じていますので本当に……

これに関しては個人的には怒りを感じます。「一年間棒に振った」と書いてありますが、給与を支払う組織の負担を考えたことは無いのでしょうか。ご自身で「一般的な2年目社員と比較するとこなせる仕事量はかなり少ない」という分析をしながら それを改善しようとしない人 に1年間も規定の給料を払ってる組織に感謝の気持ちは無いのでしょうか。その上「一年間を棒に振った」とは何事でしょう。

1年間規定の給料を貰ったのですよね。労働とは契約であって、あなたは労働力を提供して会社はその対価を支払うという約束になっているはずです。個々人で能力の差はあるので提供できる労働力に差が出るのは仕方がないでしょう。あなたはそもそも会社が当初期待していた労働力を提供しましたか?できなかったとしても、する努力はしましたか?もっと簡潔に言うならば、約束を守るための努力をしましたか?約束そのものを覚えていますか?それをよく考えて頂きたいです。会社とは「所属すれば給料を払ってくれるところで、なるべく高いレベルの会社に入るのが良いこと」という場所ではありません。そのあたりを理解していれば、「棒に振った」などという言葉は決して出てこないと思います。

先に書いたとおり、仕事が面倒くさいとかモチベーションが上がらないというのは、程度の差こそあれ社会人であればごくごく普通で当たり前のことです。たとえ子供のころからの夢だった大好きな業界に身を置いて大好きな業務をしていたとしても、楽しいことばかりやってくる仕事なんて世の中にはありません。それでもみんな、我慢しながら、やる気がでない、面倒くさい、キツイ、眠い、だるい、やりたくない、月曜日嫌いとブーブー不満たれながらも仕事をキッチリ仕上げています。これは特殊能力ではなくて、8割〜9割くらいの人ができてることだと私は思います。

まずは、 そのラインをクリアすることが先 と私は思います。どう思われますか。

会社は従業員の人柄やコミュニケーション能力や知識欲や知識量に対してお金を支払っているのではなく、成した仕事に対してお金を支払っています。資格を取ると報奨金が出るだとか人事評価が上がるだとかいうのは、その仕事に対する評価や将来性を資格を通じて推し量ろうとしているだけです。資格にお金を払ってるわけではなく、あくまでも間接的な存在です。

また、「モチベーションが上がらない、興味のわかない業界なので転職したい」に関しては理解できます。おそらく、そうするしか解決策もないと思います。しかし、今転職したところでいずれ同じ悩みに至り、「本当はこの仕事じゃなかった」とまた同じ場所に行き着く確率が非常に高いと思います。

従って、やはり私としては質問者が感じている問題はそもそも転職によって全て解決できるとは思えず、まずは

  • 問題に直面した時に安易に答えを探そうとせず、自分の知識を動員して論理的に考え結論を導き出すという癖をつける
  • 最も信頼できる上司に自分の良くないところを指摘してもらう
  • 物事の背景や本質をよく考えて想像する癖をつける

が重要だと思います。特に2番めですね。ネットを経由してのアドバイスにはかなり限界があり、私の意見も的を外している可能性は高いので、やはり現場で一番働きっぷりをよく見ている人の意見を真摯に聞くことが大事だと思います。その過程で得るものは就職活動のみならず、次の転職先でも日常生活でも役に立つはずです。