【質問#165】買い物と金銭感覚について

質問・悩み相談の回答です。

質問

こんばんは、いつも楽しく拝見させていただいております。

私は一人暮らしをしている20代社会人の男です。学生時代から家族から買ったもの、身に付けている物を見られて「あんたは高級思考だなぁ、私は○○円のコート着てるのに」などとよく嫌味を言われることに悩んでおり、自分でもまずいのではないかと思う部分があります。

私が高級思考であることは間違いないですが、全てのものを一番良いものを選ぼうと思っているわけではないですし、自分が手を出せるのもの、出せないものの区別は付いているつもりです。
ただ、自分でも自覚があるのは、鞄などで買ったけど使い勝手が想像より良くなかったり、趣味に合わなくなったりしたらすぐ手放して別の物を買い直したりしていたので、その辺りでは嫌味を言われても仕方がないのかと思っています。
この買い直しの回数がかなり多く、大学で使用していたバックパックに関しては15000円程度の物を年一ペースで買い換えていました。服についてもトップス、アウターは入れ替りが激しいです(インナーやパンツはほとんど買い直しはありませんでしたが)。最近では一度買ったらほとんどの人は壊れるまで使うであろうテーブルや掃除機などの家具家電も、一年も使わないうちに見直したくなっています。
自分が拘り出した物については定期的に見直していつでもベストな構成にしたい欲求があり、今持っている物を最後まで使うという気持ちが欠如しているような気がします。このままでは切りがないですしなんとかこの気持ちを克服して現状で満足できるよう意識改革はできないでしょうか?

また、金銭感覚についても似たような悩みがあります。
私の家族の買い物スタイルは安物買いの銭失いの典型で、どれだけ安くお得に買えたかで良し悪しを判断し、必要のないものまで買うタイプでした。以前はそれが正しいと思って自分も安物のコートを買ったことがあるのですが、見た目も良くないしすぐ着なくなってしまいました。
私はその教訓から良いものを少しだけ持って無駄な買い物をなくそうという思考に変わったのですが(結局よく買い換えるので総量としては変わらない気もしますけど笑)、気がつけば家族だけではなく友人や会社の上司にも「お前良いもの持ってるな」と指摘される用になり、使うことにかなり気を遣ってしまうようになりました。
最近は20万円のミラーレス一眼カメラの購入も考えていたのですが、周りで初めて買うカメラが大体10万円未満と聞くと、さすがに初心者でいきなり20万円のカメラを買うとは言えませんでした(スマホで旅先などの写真を撮る習慣はあり、本で使い方を学んだ上で店頭で何度も試していたので、少なくともファッション感覚で始めてすぐ辞めるパターンではないと信じたいです)。
一応自販機、コンビニ利用を辞めたり、カード払いでポイントを貯めたりという工夫をした上での買い物を心掛けているのですが、それでも他の人から見たら良い物ばかりを使っているというのはあまり印象良くは見えないのでしょうか?

ここまで家計管理をしっかりして無理なく買い物してるような書き方になってしまいましたが、実際の管理は毎月収支が収入の1割残すよう残高を見る程度で、持ち物更新の波が来ているときにはマイナスになることもあり、しっかり管理できているとは言えないかもしれません。

もしよろしければ、助言等いただけますと幸いです。よろしくお願いします。

回答

なんだか前回と似たような質問ですね!偶然だと思いますが、面白いです。

私は一人暮らしをしている20代社会人の男です。学生時代から家族から買ったもの、身に付けている物を見られて「あんたは高級思考だなぁ、私は○○円のコート着てるのに」などとよく嫌味を言われることに悩んでおり、自分でもまずいのではないかと思う部分があります。

私はあんまり経験ないですが、よく聞く話な気がしますね。

この買い直しの回数がかなり多く、大学で使用していたバックパックに関しては15000円程度の物を年一ペースで買い換えていました。服についてもトップス、アウターは入れ替りが激しいです(インナーやパンツはほとんど買い直しはありませんでしたが)。最近では一度買ったらほとんどの人は壊れるまで使うであろうテーブルや掃除機などの家具家電も、一年も使わないうちに見直したくなっています。
自分が拘り出した物については定期的に見直していつでもベストな構成にしたい欲求があり、今持っている物を最後まで使うという気持ちが欠如しているような気がします。このままでは切りがないですしなんとかこの気持ちを克服して現状で満足できるよう意識改革はできないでしょうか?

うーんこだわってる物であれば、1年間に1.5万円程度のものを買い換えるというのはまぁ良いと思いますが、それが家具家電服飾品などあらゆるものに波及しているのであれば、ちょっと無駄使いかなぁ?という印象は出てきますね。詳しくは後述します。

私の家族の買い物スタイルは安物買いの銭失いの典型で、どれだけ安くお得に買えたかで良し悪しを判断し、必要のないものまで買うタイプでした。以前はそれが正しいと思って自分も安物のコートを買ったことがあるのですが、見た目も良くないしすぐ着なくなってしまいました。

これは誰しもが経験し、後悔することと思います。

私はその教訓から良いものを少しだけ持って無駄な買い物をなくそうという思考に変わったのですが

安物買いの銭失いを避けるために良いものを買う、という発想自体は特におかしくないと思います。が、

(結局よく買い換えるので総量としては変わらない気もしますけど笑)

ということであれば、結局元々の目的(少し高くても長く使えるものを買って長期的なコストを削減する)は達成できてないということですね。

気がつけば家族だけではなく友人や会社の上司にも「お前良いもの持ってるな」と指摘される用になり、使うことにかなり気を遣ってしまうようになりました。

そしてこうなってくると、一般的な価値観から見ても明らかに良いと思えるものを使ってるのですから、たしかに贅沢をしているのではないかという判断に傾きますね。

最近は20万円のミラーレス一眼カメラの購入も考えていたのですが、周りで初めて買うカメラが大体10万円未満と聞くと、さすがに初心者でいきなり20万円のカメラを買うとは言えませんでした(スマホで旅先などの写真を撮る習慣はあり、本で使い方を学んだ上で店頭で何度も試していたので、少なくともファッション感覚で始めてすぐ辞めるパターンではないと信じたいです)。

まぁカメラに限って言えば、例え初心者であろうといいカメラを買ったほうが良いと個人的には思います。中途半端にいいカメラを買っても「iPhoneとかわらなくない?」という写りで面白くなくなって使わなくなるので。強烈な個性を持ったカメラか、強烈な品質のカメラを買ってスマホのカメラと決別できるものを買ったほうが良いですね。

一応自販機、コンビニ利用を辞めたり、カード払いでポイントを貯めたりという工夫をした上での買い物を心掛けているのですが、それでも他の人から見たら良い物ばかりを使っているというのはあまり印象良くは見えないのでしょうか?

うーん、他の人が指摘しているのは厳密には「無駄使いしている」じゃなくて「良いものを使ってる」なので、節約している事実の有無はあんまり関係ない気がします。もっと言うと、「高いものをつかってるな」という指摘は必ずしもネガティブな意味でも無いと思いますがどうでしょうか。現場を見たわけではないのでなんとも言えないですが…。

ここまで家計管理をしっかりして無理なく買い物してるような書き方になってしまいましたが、実際の管理は毎月収支が収入の1割残すよう残高を見る程度で、持ち物更新の波が来ているときにはマイナスになることもあり、しっかり管理できているとは言えないかもしれません。

うーーーんどうなんでしょうね?具体的な収支やその後の人生をどう生きたいか(特に結婚したいか、子供がほしいか)にもよりますが、独身で20代ならば月の給料の1割の貯蓄というのは個人的には少ない気が…。正直、もうあんまり覚えてないのですが私は入社1年目で特に節約しなくても200万円弱くらい貯まったと記憶してます。税金がかかってないというブースト効果もありますが、確か1年目に買った高いものは総額14万円のカメラと8万円のテレビだけだったと記憶しています。それが普通なのか、節約してる方なのかは分かりませんが。

「たまにマイナスになる」というのは仕方ないことでしょう。高いものを買ったらマイナスになるのは当然で、買うために貯蓄があるわけですから、それ自体に問題があるとは思えません。1年くらいのスパンでマイナスになってればちょっと問題かも知れませんが。

というわけで、結論としては「よく分からん」というのが正直なところです。もうちょっと具体的な数字がみたいなとも思いますが、しかし見たところで結局はその人の価値観や人生観によるという結論にしかならないような気がします。

ポイントは、

  1. 今生活に困るくらい金遣いが荒いか
  2. 将来的に金が足りるか
  3. お金をかけた分自分が幸せになってるか(ベネフィットが得られているか)

というあたりだと思います。

1.に関しては問題無さそうに見えます。これがたとえば、消費者金融から金を借りてるとか複数社からのリボ払いで回らない、みたいな感じだと明らかに買い物依存症的な匂いを感じるので明らかに止めたほうが良いという結論になりますが、今回はそうではないですね。

2.に関してはどうでしょう?将来、子供が欲しいですか?子供の有無によって必要な金額はだいぶ変わってきます。このあたりは「子供を育てる本当の費用(再掲)」もよろしければお読みください。

3.が今回のご質問のキーとなる気がしますね。何となくですが、高頻度の買い替えをしているという点から察するに、各種製品を購入しても値段ほどのベネフィットは得られていないのでは…という気がします。

まず、

良いものを少しだけ持って無駄な買い物をなくそうという思考に変わった

この発想自体は正しく、絶対的正義だと個人的には思います。「安物買いの銭失い」はあらゆるところに地雷として埋まっています。高いものが常に値段相応の価値を提供してくれるわけではありませんが、そうは言えどこの金額以下の製品は地雷やろ…というラインはどんなジャンルの製品・サービスでも存在します。

よく私は、「支払った対価と得られたベネフィット」は線形ではなくて対数になるという経験則があると考えてます。

お金を1出した場合と10出した場合とでは急速に得られるベネフィットは向上しますが、11出した場合と20出した場合とでは前者ほどには差は無いよね、という意味です。

ですから、「安物買いの銭失いを避けるために高いものを買う」という戦略はこのグラフ上の「10」くらいの金額のものを購入し、それを一般的な耐用年数使い続けるという行動をとったときに合理的であると言えます。

ただ、今回はそのどちらもが満たされてない疑惑が強いんですよね。

感覚的な話になりますが、「安物買いの銭失いを避けるために高いものを買う」、すなわちグラフ上で言うと「10」くらいの価格帯のものを使っていた程度では同僚や知り合いから「良いもの使ってるな」と言われるほどにはならないんじゃないかという想像です。つまり、「安物買いの銭失いを避けるために高いものを買う」という目的からは不必要と思われるほどに高いものを買ってるのではないか?と私は想像してしまいますね。

そして「一般的な耐用年数使い続ける」についても、「結局よく買い換える」とおっしゃっているのでこれも満たされていないと考えるのが自然です。

と、言うわけで一般的な観点で考えるとやはり贅沢している、高級志向だという方向にたどり着きます。

ただ悩ましいのが、生活に特に困ってるわけでもないのにそれを止めるべきかどうかはまた別の話なんですよね。

端的に言うと、質問者様は今幸せでしょうか?幸せならそれでOKだと思います。

つまり、「いろんなものを購入して自分の生活をベストなものに近づけていく」という行為そのものが快感で一つの趣味だとみなせるならば、家具家電服飾品といった生活必需品に高い金を払っても良いのではないかという考え方です。多くの人は趣味が実生活以外、例えば釣りとかバイクとかスキーとかボルダリングとかになるために、実生活、生活必需品の部分は抑えておこうという話になるのですが、もし日常生活を豊かにするという点に幸せを感じるのならばそれは趣味で釣りとかバイクとかに金をかけてるのと同じ話であって、無駄使いではないという判断も出来ます。

ですから、まずは自分が今の状態(いろんなものを買い替えて自分のベストに近づけていく行為をすること)で幸せなのかを考えて頂き、それで幸せであるならばそれに支払う対価が生活を圧迫しない範囲にとどめておけば特に問題ないのではと思います。

一方で幸せではなく、幸せになるためにはその他の分野でさらなる投資を必要とするということであれば、高頻度で物を買い換えるのは止めてもう少し節制したほうが良いと思います。

節制するためには、高いものを買う都度それが本当に必要であるか、また、買った後に後悔しないかを考えるのが良いとおもいます。それ以外に多分解決策はないです。そして、買った後はそれが壊れたり使用するのがはばかられるほど汚れたりするまでは使用し続けると決意することも必要でしょう。

前回の質問も共通する部分が多いと思われますので、よろしければご一読ください。