【夢日記】情報病

いつもは見た夢はTwitterに短文で書くのだが、もうちょっと記録としては長文で書いてブログ上で管理しといたほうがいいだろうと思ったので再び書き始めることにする。

戦争をやってる。雰囲気的には第二次世界大戦っぽい。私は捕虜として捕らえられて後ろ手に拘束されている。何語か分からないが敵の兵士が紙を持ちながら我々に向かって判決文を読むかのようなもったいぶった口調で何かを伝えている。多分、捕虜ではあるが何らかの理由を付けて裁判を省略して銃殺刑に処すみたいなことを言っているのだろうと思った。何人かの捕虜が居たが、右側には女が居た。他の人は軍服を来ていたが、その女だけは軍服を着ておらず、軍属の人間だろうと思った。まだ若い。もしかしたら二十歳にも達してないのかも。助けてやりたいがどうにもできない。

拳銃を突きつけられたと思ったら、一瞬、頭皮が熱くなって目の前が真っ暗になった。

と思ったらまだ意識がある。目を開く。病院だ。自分は助かったのだろうか。横を見るとまたその女が居て意味がわからないという顔でこちらを見ている。他の捕虜は居ない。手術する時に着させられるような青い服を着ている。

医者が入ってきて告げる。「あなた方は長年死体として横たわっていたんですが、最新の医療技術で蘇生されたんですよ。いまは2036年です(年代はうろ覚え)」と言われた。続けて「体は生体間無分子材料で再生されているので、見た目には人間そのものですが、以前の姿とはすこし変わっていると思います」とも言われたが、体の中で見える範囲を見回すが特に違和感はない。ベッドを降りると壁の一面がすべてガラス張りになっており、高層ビルの一室のようで摩天楼が外に広がっていた。

ベランダがあるが扉がない。どうやってベランダに出るんだろうと思ったら医者(か医療スタッフの一人)が気を利かせて扉を開けてくれた。その扉は壁一面の窓と完全に同化していた。継ぎ目が全く見えず、そこに扉があると知らなければ開けることは出来ないだろう。

ベランダに出ると先程の女もついて来る。私はどのくらいの高さがあるのだろうかとベランダの縁にむかって歩き出した。その瞬間、先程の女が私の背中を押した。私はベランダから落ちた。なんで手すりが無いんだっけ?というか、何で押すの?復活したのになんでまた死ぬの…?などの考えが頭を過ぎ去ってまた目の前が暗くなった。

ゆっくりと目を開けると、今度は森のなかだった。しかし見慣れない植生だ。赤道付近のジャングルといった雰囲気の植物が並ぶ。それらはなんとなく現実のものでないのがわかった。周りを見回すと先程の女は居なくなっていた。

目の前に人の顔が浮かんで話し始める。「あなたは長年死亡していましたが、私が蘇生させました。しかしあなたの体はありません。あなたは魂の情報を表現する場の力を媒介に生きています」と言われた。確かに、見回すと自分の体が見えない。

目の前に数人が歩いている。人の姿をしておらず、なんだか壊れたJPEGファイルのような外観であるが、なぜかそれが人であることはわかる。なので私は聞いた。「あの人たちは何故あのような姿になっているのですか」

ああ、あれは情報病です。「情報病ですか」ええそうです。情報病です。3000年から蔓延る現代病です。自我を構成する魂が保存されている場に誤りがあるのです。それが発現する理由はすでに解明されていますが治療法は理論的に存在しません。あれは魂のバグなのです。神が生命と魂を構築した際に混入させてしまったバグとしか言いようがありません。生命のバグはがん細胞なのはご存知でしょうそれと同じように魂にもバグが有るのです肉体を逃れても魂のバグが自動的に修正されるわけではありませんそして魂のバグの修正は魂の構造の変化でありつまり自我の修正を伴い自我の変質や消失を意味しますつまり治療の結果は魂の死そのものなのです死が魂の治療そのものなのです。

「わたしやあなたにもいずれ情報病は訪れるのですか」ええそうですしかしそれは今日や明日ではなく気の遠くなる時間が過ぎ去った後です少なくとも何百年何千年もあとになるでしょう

おわり。