フリーランスと子育て

1年ちょいのフリーランス生活が終わった振り返りの記事の付け足しです。

もう一つ書くのを忘れてました。それは子育てと仕事の両立、です。

子育てと仕事って両方を高い次元で実現するのってめちゃくちゃ難しいのでは、と思っています。これはフリーランスになる前から思っていて、フリーランスであることとは余り関係なく普遍じゃないかと想像しています。

働きながら子供を普通に育てていくのも楽ではないですが、みんななんとかやってるので、その程度には楽なんだと思います。しかし、この業界で成功している著名人で子育てにも熱心、みたいな人って見たことが無いんですよね。

これも前に書いたような気がしますが、山本一郎氏が何かの記事で「子育てと仕事の両方を完璧にやってる人って見たことが無い」と言っていましたが、この人みたいな色んな人と会ったりやり取りしてきた人が見たこと無いと言うんだから、私なんかが見たことがあるわけもなく、多分本当に少ないか、もしくは全然居ないんだろうなと思います。

フリーランスになればそうなれると思っていたかと言えば、まぁ無いと思いつつ少し期待することがありました。でも、子育ても仕事もどちらも時間を食われる活動です。それに加えて人間には仕事からも子供からも開放されたプライベートな時間が絶対に必要になります。それらをすべて満足行くレベルまで高めるのに十分な時間をかけれるかと言えば、私の場合は多分1日が72時間くらいないと無理だと思います。ロングスリーパーですごく長い時間寝るし。

私が1年間のフリーランスと育児をやってきた経験で言わせてもらうと、フリーランスになって自由な働き方を身に着けて、仕事も育児にも全力投球!みたいな言説は(少なくとも結婚して子供がいる家庭では)まやかしだと思います。仕事も育児も全力投球したら多分死にます。そもそもフリーランスになったからと言って勤務時間に大きな裁量が持てるかと言うと必ずしもそうではなく、なるべく自社に顔を出してもらいたいと思っている会社がほとんどじゃないでしょうか。リモート勤務だったり、週3勤務であれば勤務時間に自由度が生まれますが、仕事も育児も投球した分だけ体力や集中力が奪われていくので今度はそういった部分がすぐにボトルネックになります。それに、リモート勤務をしていて仕事を中断しなければならない用事があったとしても、降ってくる仕事まで無くなるわけではないのでどこかで埋め合わせは必要になってきます。

最近は男も積極的に育児に参加すべきみたいな言説が流布されていますが、身もふたもないことを言ってしまえば、これは単に夫婦間におけるプライベート、仕事、育児のトレードだと思います。ちなみに男が育児に参加しないと子供は父親の顔すらまともに見ないで育つ…みたいな話もありますが、それは主に仕事の拘束時間が長いこと(それを強要する職場環境)が原因であって、ちょっと筋がずれてると思います。

以上をまとめるとフリーランス(というか週5未満勤務やリモート勤務)によって子育てについて何かが変わることがあるのであれば、それは夫婦間の体力、精神力のリソース配分と管理がいくらかは楽になるということだと思います。もちろん、突発的な用事(子供が熱を出したなど)に対応できるようになるというメリットは別に存在しますけどね。

まぁ要は何が言いたいかというと、リモートで働いたことがない人は「リモートならば基本自由じゃん!」とか思うかもしれませんけど(私がそうでした)、しかしそれは期待しすぎかもしれませんよ、という感じです。終わり。