仮想通貨は投資対象として不適

この記事を書き始めたのは結構前のことで、その当時から記事を公開しようかどうか悩んでいましたが公開することとしました。何を悩んでいたのかは伏せときますが。

真面目に参考文献や引用をせずに適当なことを書いてるので、まぁ酔っぱらいの戯言(今日は飲んでないけど)くらいの認識で読んで下さい。

今回の記事で最も言いたいことはタイトルにあるとおり、「投資として仮想通貨は不適」ということです。

仮想通貨を投資だと言い切って金をつぎ込む人の気持ちは理解できませんが、別にその人の責任でやる分には問題ないと思います。んじゃあこんな記事書くなや、個人の勝手でいいやんけ、と言われそうですが、メインの動機は無責任なCMやブログ記事その他によってよくわからないまま「儲かりそうだからやってみようかな?」と手を出して損をする人を減らしたいと思ったからです。

ビットコインの技術を盲信してる人に対して「そんなに良いもんじゃないよ」という事を述べるために技術的な面にも触れます。私は技術面でもブロックチェーンはプアだと思っていますが、それは個人の見解で間違ってる可能性も大きいがために、技術的に興味があるので触りたいという人をアホだと言うつもりはありません。

技術を理解した上で、そこに先進性を感じたならばどんどんやればいいと思います。

対象としている読者は「仮想通貨やりたいな、儲かるのかな」とちょっと興味が湧いてきた層、もしくは「仮想通貨やってたけど思ってたよりリスク高いな、他の資産に鞍替えしたいな」と思っている人あたりです。

ガチで仮想通貨に未来を感じて信念を持って投資なり開発なりしている人はどうぞそのまま突き進んでください。私からは何も言えません。

ちなみに当初この記事は「仮想通貨やめてパッシブ投信やろうぜ」というタイトルで、半分はパッシブ投信を勧める内容だったのですが、知識ない人にパッシブ投信勧めるのも仮想通貨の宣伝と同じやんけ、と思ったので記事を分割することとしました。

ツッコミ

Twitterでの話題に関して思ったことなどという記事中でも書きましたが、私は仮想通貨には否定的な考えを持っています。あれが広く通貨として利用されることは無いと私は判断しています。

まずはネットで見かけた仮想通貨関連の発言の一つ一つについて思うところを書いていくスタイルで進めたいと思います。

「仮想通貨を買って長期でホールドすることは投資だ」

本題です。

投資は資本に(金を)投じると書きます。投資の代表的なものは株式や債権になります。投資の主な目的は長期的に値段が上がることが見込まれるもの(将来の会社の成長に対して割安で売られている株式を買う)、定期的にリターンがもらえるもの(株式配当、債権の利子)に現在の資金を投じて長期的にトータルで見て得をしようという目論見です。

一方で投機という言葉があります。投機は機会に投じると書きます。時間の経過に応じて値動きがあるものを安い時に購入し高い時に売ることで利益を得ようとする試みです。投機の対象としては為替相場、土地、貴金属、原油などがあります。

投機と投資、それぞれにどのような適性が求められるでしょうか?

まず投資は資金を投じた先から何らかのリターンを得なければなりません。このため投資は定期的に配当や利子を支払いますよ、と決められているものが対象として好ましいです。代表的なのは株式ですね。株式会社の使命はビジネスを拡大させて株主への配当を増やすことです。ですから、まぁ株式会社の中にはにっちもさっちも行かなくなって潰れる会社もありますが、普通は配当はもらえますし、成長に応じて配当は増えますし、さらに高配当をもらえる株式は高値で取引されるようになります。株式の他に定期的にリターンがもらえるものは債権です。債権は利率が定められているために、その債権を発行している対象が潰れたり消え失せたりしない限りは安定してリターンを得ることが出来ます。あとは不動産も投資対象としては適切ですね。今後発展が見込まれる地域の土地を予め買っておくとか、手頃な物件を購入して人に貸して家賃収入を得るとか。と、まあ、こういったものが投資です。

一方で投機は安い時に買って高い時に売るのが基本戦略になるので、長期で持っていると得をするという特性は重要ではありません。代わりに、激しい値動きがある商品が好まれます。激しい値動きがあるほど、少ない元手で沢山の利益を得られる可能性が高まります。

値動きの大きさを投機の世界ではボラリティと言います。

一方で投資の場面では値動きの大きさはリスクと言います。

必ずしも投機と投資できっぱりとこのように別れているわけではありませんが、こういう用語が使われることが多いです。

volatilityという単語は「落ち着きのない性質」という意味ですが、その名の通り、単に値動きの大きさが激しいか否か表現する単語になっています。一方でリスクはリスク、危険性ですから否定的な意味の単語を使用しています。同じ値動きの大きさを示す言葉でも投資では否定的な言葉を使用していることからも、投機と投資には大きな違いがあることが読み取れます。

以上を踏まえた上で、仮想通貨はどうでしょうか。仮想通貨は値動きが非常に激しいので投機には適切かもしれませんが、継続的にもらえるリターンは無いので投資対象には明らかに不向きです。それに投資はリスク(激しい値動き)を嫌います。だから仮想通貨は投資対象として好ましくありません。

いや、将来的に現実の通貨から仮想通貨への資産の移動が起こるので、最終的には仮想通貨の価値は高くなる。だから投資として適切だという意見もあります。そうかも知れませんし、そうでないかも知れません。ここ数年で登場した仮想通貨の値動きがどうなるかは多分誰にもわからないでしょう。

しかし少なくとも仮想通貨の現在の値動きは非常に激しく、短期的には投資対象としては適さないということははっきりと言って良いと思います。だから、コインチェック社の事件などの影響で通貨価値がガクッと下がったような局面において「狼狽売りして損をするのは愚者。本当に知識があるやつはガチホ一択」などと言っている人がいますが、個人的には無責任だと思います。

「基準線がどうの、移動平均がどうの」

株式の世界では、テクニカル分析(もしくはその他数多の分析手法)が長期で分散投資を上回るパフォーマンスを発揮した例はあまりありません。100年以上値動きが研究され続けている株式市場でさえこうなのですから、ここ数年でぽっと出てきた仮想通貨のチャートでテクニカル分析が役に立つのでしょうか。役に立つかもしれませんし、立たないかもしれません。それは誰にもわかりません。

でも仮想通貨に自分の資産を移すなら、無計画に移すわけにはいきません。その時点で得られる情報で自分なりの判断をしなくてはなりません。

私ならば、株式の世界でテクニカル分析は大して役に立ってないのですから、仮想通貨でもきっと役に立たないだろうと判断します。

※ちなみに私は大学生の頃から定期的に相場を機械学習で予測させて利益を出そうと頑張ってきた経緯がありますが、その自らの経験も踏まえてテクニカル分析はほとんど意味が無いだろうと感じています。

「ブロックチェーン技術は素晴らしい」

昔から分散コンピューティングをまじめに勉強してきた人は辟易としていると思います。この分野は昔から既にある技術に新しい名前を付けてさも全く新しい革新的な概念であるかのように説明する手法がまかり通っています。分散処理することで管理することが難しくなるという特性(仮想通貨の場合はそれこそがメリットだと主張している人も居るようですが)を許容し、その代わりにスケーラビリティ、耐障害性、対クラッキング性の向上を狙うアイディアは結構ありふれたもので新規性はありません。新規性があるとすればそれにブロックチェーンという別の名前を付けて、ビットコインという一種の貨幣として実装したというところにあるでしょう。

一方で技術面にフォーカスして、なぜブロックチェーンはじめとする分散コンピューティング技術は世の中の主流にならず、殆どのサービスは中央集権的なサーバ・クライアント型のスタイルで提供されているのでしょうか?それは分散コンピューティングもサーバ・クライアント型のシステムもそれぞれ一長一短あるからです。それを多くのエンジニアはちゃんと理解しているので、用途に応じて分散アーキテクチャを取ることもあれば、サーバ・クライント型を取ることもあります。大多数のシステムにおいてこれらはミックスされています。

何が言いたいのかと言うと、ブロックチェーンも分散コンピューティングもありふれた普通の技術です。彗星のごとく現れた革新的な技術では決してありません。そして、たとえ素晴らしい技術であっても、その素晴らしい技術を採用することと、その対象が素晴らしい通貨になるということは殆ど関係がありません。

「Aという仮想通貨はゴミだがBは将来性があってまだ上がる」

仮想通貨のチャート一覧を見るとほとんどの通貨がほぼ同じ値動きをしています。つまり、取引してる人の殆どは「仮想通貨」というひとくくりでしか対象を見ていないことが想像されます。

「仮想通貨はmsec単位でトランザクションが完了する。現実の通貨ではこうはいかない」

仮想通貨の送金処理が短い時間で終わるかどうかというのは、トランザクションの量とそれをこなすネットワークノードの計算資源の総量に依存します。「分散処理だから(ブロックチェーンだから)早い、中央集権的なシステムは遅い」というのは間違いです。分散処理はスケーラビリティがあるというだけです。ここで言うスケーラビリティとは、計算機をシステムに追加したら追加した分だけパフォーマンスが上がる特性です。「そんなの当たり前じゃないの?」と思う人もたくさんいると思いますが、しかし、現実の計算機システムは計算機をつぎ込めばつぎ込んだだけパフォーマンスが上がるというようにはできていないものがほとんどです。

では中央集権的なシステムはだめなのか、高パフォーマンスを発揮するのは不可能なのかというと、そんなこともないです。ちゃんと設計すればそれなりにパフォーマンスは出ますし、先に述べたように分散処理に適したところでは分散処理を活用する(つまり、分散か中央集権のミックスの形態をとっているシステムがほとんど)こともあるでしょうから単純に中央集権的なシステムだから遅いと決めつけるのは間違いです。

というか分散処理を行うブロックチェーンにスケーラビリティがあると言い切るのも正直微妙と私は思っていて、なぜならば耐障害性、耐クラッキング耐性を確保するためにはある程度のトランザクションのレプリカを各ノードが持たなければならないからです。普通の銀行の中央集権的なシステムであればインターネットから切り離されたネットワークに3〜4重のレプリカを作れば十分すぎるほどの耐障害性を発揮しているところ、ブロックチェーンではそれ以上に冗長にデータを確保する必要があります。すると、少なくともストレージ容量は線形にはスケールせず、同じくトランザクションを溜め込むIOが走るので応答速度も単純にはスケールしないでしょう。

…とここまで何も調べず書いてきたのですが、ググってみたところ、ブロックチェーン(特にビットコイン)にはスケーラビリティが無いと言い切っているサイトが多数ありますね。どうも一般的に認知されている問題のようです。一番わかりやすく書いているのが以下かなと思いました。

ブロックチェーンのスケーラビリティ問題とは

「ビットコインはブロックサイズが1MBという制限があるために多数のトランザクションを一度にさばけないのでボトルネックになっている」という説明がありますが、私はこれは本質的でないと思います。上記記事でも

Vitalikが「分散化、安全性、スケーラビリティの3つを同時に満たしていくのは難しい。なぜなら、これらは互いに競合するから。」と発言している

などと書かれています。Vitalikさんが誰なのか正直知らないのですが、これらが競合してお互いにトレードオフにになるのは前述した通りでちょっと考えれば分かることです。ビットコインの実装上の問題があったとしても「トランザクションデータを分散して所持する」というアイディアを採用する限り、速さと安全性(耐ハック性、耐障害性)の両方を取ることは不可能です。

今後どのような仮想通貨が登場してもこの思想を引き継ぐ限りは、トレードオフな特性を何処にセットさせるのかを選べる自由度はあるものの、すべての特性を高いレベルで実現することは無理です。どこかで中央集権的な構成を持ち込む必要性が出てくるでしょう。すると、「真に自由な通貨」といううたい文句と相反するシステムになる可能性が大きいです。

余談ですが、上記記事にあるライトニングネットワークやサイドチェーンといった説明を見てすごく懐かしい気分になりました。2007年ごろ、私は殆ど同じようなことを修士課程で勉強していて、その頃からこんな感じのアイディアをよく目にしていました。こんな図も当時はたくさんありましたし、自分でも考えましたね。私の卒論はちょうどこのサイドチェーンみたいなネットワーク(既存手法の改良)を考えました、みたいな内容でした。そしてもっと言えば、その当時のP2Pも既存技術の焼き直しだと批判されていました。たぶん、10年後くらいにまた管理ノードが無いピュアなP2Pで構成されたシステム、みたいな話が出てきて「革新的だ!!」と騒ぐ人が出てくる気がします。

仮想通貨のマイニングのせいで世界の消費電力が25年度に予想される電気自動車向けの電力需要を超えていて大変なことになっているというニュースも良く聞きますが、同じ計算資源と電気を費やしたら現状の銀行間の送金システムも同じくらいの性能は出せるでしょう。もっとも、現行システムのしがらみを捨てて人をかけてシステムを設計し直すのが難しいわけですが…。

ともかく、仮想通貨のトランザクション処理が早い(本当に早ければ)というのはそれなりの計算資源と電力をつぎ込んでゴリ押ししているという側面も大きいのだと私は考えます。

あと、決済システムがすごいから通貨自体の価値も高まるというのはこれもちょっとあんまり関係ないような気がします。現実の通貨の決済システムが遅すぎて皆さんはそこまで困ったことがあるでしょうか?私はありません。最も、困っているのはどちらかというと銀行・金融関連システムを作ってる中の人たちだろうと思いますが。

「仮想通貨は堅牢」

ブロックチェーンは分散してトランザクションを保持していて、多数のノードを同時にクラックしなければならないからクラッキングにも障害にも強い…果たして本当にそうでしょうか。

一時期P2Pで個人情報や自作ポルノ写真が流出して消せなくなって大問題になったという社会問題が発生しました。簡単に言えばブロックチェーンの耐障害性、耐クラック性と流出した個人情報が消せないというのは同じ原理で成り立っています。

当時、P2Pに流出したデータを削除することは不可能と言われていましたが、後にそれを完全ではないものの一定程度可能にする手法がネットエージェントによって開発されました。これは流出した情報と同じキーのダミーデータをネットワーク上に大量に拡散させ、元々のデータの拡散を阻止するという一種のP2Pネットワークに対する攻撃で、当時は実質的なクラッキングだと批判する声も多かったです。

基盤がP2Pで成り立っていてもクラッキングされるときはされるということです。たぶんブロックチェーンはトランザクションデータのダイジェストを保持するとかして改ざん検知も出来るようになっているでしょうから同じ方法は適用できなくても、クラッカーを甘く見てはいけません。クラッキング出来るシステムがあれば何とかしてクラックしてしまうのが彼らです。「理論的には可能だが、まさか本当にやるやつが居るとは思わなかった」ということの繰り返しです。常人からは考えられないような方法、労力でクラックを成功させてしまう宇宙人みたいなクラッカーが世の中には沢山います。

仮想通貨そのもののブロックチェーンシステムがクラックされたという話は聞きませんが、それは単に現状ではクラックするメリットが攻撃者にとっては薄いからでしょう。仮想通貨を不正な方法で奪取して儲けたいならばセキュリティがザルな取引所を狙ったり、フィッシング詐欺サイトを立ち上げたほうが楽に堅実に(?)儲けられるからというだけの話だと思います。もし、ブロックチェーンそのものをクラックしなければ不正に仮想通貨を引き出すことが出来ない…というならば、その時になって始めてブロックチェーンシステムそのものがクラックされ始めるのかもしれません。

というか仮想通貨の取引をしている一般ピープルの立場からすれば、セキュリティの甘い取引所に金を預けなければ実質的な取引が出来ないという状況が変わらなければ仮想通貨のセキュリティはクソとしか言いようがないと思うのですがいかがでしょうか。

世の中の大多数の人が仮想通貨を所有し、自分でトランザクションを発行できるサーバが容易できて、それでほとんどの商取引が成り立つという状況ならばまた別でしょうが。

「仮想通貨は国家に管理されない真に自由な通貨である」

だからマネーロンダリングや違法取引の支払いなどの犯罪に使われたりするし、一部の大量保持者の意思によって価格が操作しやすくなっていたりしてるという側面も重視したほうが良いと思います。

「国家によって管理されない」というキーワードがメリットとして受け入れられているのは、近年で世界的に広がる「一部の富裕層、企業が労働者から搾取しており、国家は企業の言いなりで国民を軽視している」という考え方と上手くマッチしているからだと私は考えています(根拠はないです)。しかし、通貨が国家その他の組織によって管理されないことに何か強いメリットはあるんでしょうか。私は思いつきません。

冷静に考えてほしいのですが、日銀が為替介入したり量的緩和をしたりするのは日本国民にとってそれが利益になるからです(その政策の良し悪しは置いといて)。身内の利益になるように通貨を管理してて、その身内が「管理されるのは気に入らない」とか言うのは親にメシ食わせて家に住まわしてもらってる中学生が反抗期を迎えたのと大差ないと思うんですが、どうでしょうか。

「仮想通貨は一攫千金の夢だ。それにチャレンジしないのは勿体無い」

そうですね。投機で素人が膨大な利益を出すのは人類の夢です。その試みは滅多に上手く行かないので「夢」です。

仮想通貨は基軸通貨にはならない

通貨に必要な特性はいくつかあると思いますが、為替相場変動が小さいことと通貨に対する信用があることの二つはまず間違いなく必要でしょう。前者に関しては、まず1〜2カ月で倍近く相場が変動するような通貨で物やサービスの取引をしたいわけがないという単純な事実です。仕入れた時点と売った時点で通貨価値が倍も違っていたらまともな商売は出来ません。スーパーで安売りの野菜を買うときは、広告と為替相場の両方を見て検討しなければなりません。

後者の信用ですが、まず通貨は物々交換の延長で成り立ったのではなくて、信用取引の延長で信用に変化したのが貨幣です(この辺はヤップ島の石貨の話でも読んで下さい。私は正確に説明できる能力が無いので…。)。

1000円札に1000円の価値があるのはそこに1000円の価値があるとみんなが信用しているからです。日本銀行が発行する日本銀行券が容易には偽造されず、日本という国が管理していて、皆がそれを長年使ってきたという実績にも基づいて信用しているからです。世界中のすべての属性の人、すなわち、オッサンおばちゃんお爺、お婆、小学生中学生高校生社会人プータロー浮浪者医者弁護士技術者農家漁業従事者すべてから「1000円札には1000円分の価値がある」と信用されなければ通貨にはなりえません。私は1000円の価値があると思ってるけど、お店の人は500円くらいの価値しかないと思ってるから半分しか売りませんよ、なんて取引したくないでしょ?

逆に言えば1仮想通貨に1000円の価値があるとみんなが信用し、前述した諸々の技術的問題が解消されれば、仮想通貨は通貨になることが出来ると私は思います。しかしながら現在の情勢を鑑みるに、仮想通貨はあからさまに投機の対象となり、「ビットコインで億り人になった主婦」とかいう、いわゆる「ウォール街の靴磨きの少年が株相場を語っている」時を経て幻滅期に差し掛かり、「ビットコインって危ないんでしょ?」とおばちゃんが語るようになりました。こういう状況でオッサンおばちゃんお爺、お婆、小学生中学生高校生社会人プータロー浮浪者医者弁護士技術者農家漁業従事者すべてが仮想通貨を信用するというストーリーを描けるかというと、私は無理だと思います。

私が本当に驚くのが、これだけ仮想通貨にとって悪い材料が積み重なっている状態で、「でもこのアルトコインはまだ上がる」とか、「私はこの情報を知り得たから他の人が負けてても私は勝つ」などと言っている人が居るということですね。これはギャンブル依存症の人の論理そのものに思えます。

もしあなたが仮想通貨取引をまだ続ける気ならば、あなたが今、一切の仮想通貨を何も保持していなかったら…一切の取引をせず、一切の雑収入申告をしなくても良いという状況なら…ということを想像してみてほしいです。ポジショントーク抜きで振り返ってみて、仮想通貨に対してバラ色の未来を感じ、もし仮想通貨相場が大暴落しても後悔しない(いや、もう暴落し始めてると思いますが)、自分の信じたことにチャレンジできるのだから結果は問わない、泡銭でも俺は銭が欲しいというのであれば続けても良いでしょう。しかし、今何も仮想通貨資産を持っておらず、税金の申告も必要ない状態だったならば、もっと考えも違っていたのかな…という気持ちがあったり、漠然とした不安を感じたならば、その不安の根源が何にあるのかはよーーーーーーーーーく考えたほうが良いでしょう。

そしてもしあなたがこれから仮想通貨取引を始める気ならば、ここで私が書いたことに対して調べてみて、反論を考えてみてください。どう考えても私が言っていることが間違いで、仮想通貨は儲かる投資先だという確信が出来たら、始めたら良いと思います(いや、無視して今すぐ初めてもいいですけど)。

投資は自己責任なので、始めるにも降りるにも自分でやらなければならないし、勇気の要る行為です。

仮想通貨で堅実に儲けるためには

私が仮想通貨で堅実に儲けるためには下記のようなことをすると思います。

  • アフィリエイト
  • 情報ポータルサイト設立
  • 取引所開設
  • マイニング用のGPUやPC、ASICを売る
  • 電気を売る
  • 初期にドブに捨てても痛くない額を投資して放置

多分仮想通貨のブームで一番堅実に金を稼げたのって上記のようなことをやった人たちなんじゃないですかね?

私はどれもやりませんでした。取引所開設もハード販売も電気事業者もいずれも個人で出来ることではなくノウハウも無いです。アフィリエイトとポータルに関しては私はポリシーがあり、「金稼ぎのために自分の信念を曲げて文章を書く」という行為は長く続くわけがないと思っているからやりません。正しいことをやって金を稼ぐ。世の中に価値を提供し、多少なりとも人を幸せにする対価として金を得る方法でないと破滅する。という信念があります。私は仮想通貨その他は最初から技術的にも興味が沸かず、通貨にもなりえないと思っていたので勧めることも無かったという単純な理由です。

仮想通貨関連でも取引所のアフィリエイトをブログに貼って散々宣伝したブロガーは沢山居ると思いますが、私は黎明期からやるならばまだしも、昨年の5〜7月くらいにはもうバブルの様相を呈していたと思うのでそのころからアフィリエイトを狙ってやり始めた人は軽蔑しますね。

「初期にドブに捨てても痛くない額を投資して放置」というのは結果論ですが今の状況をみればやっときゃ良かったと思います。P2Pを勉強してたということもあり、たぶん2010年くらい?にはビットコインというものがあるというのを知っていたと思います(新入社員だった頃に知ったのは覚えているので、多分そのくらいの時期)。その頃は「P2Pで通貨なんて上手く行くわけない、ファイル共有でさえ上手く行ってないのに」と思って特に何もアクションを起こしませんでしたが、まぁ1万円くらいはドブに捨てたと思って買ってもいいかな?と思っていればよかったですね。「上手く行くわけない」というその当時の予想は当たったと思っていますが、しかしバブルについては考えもしませんでした。

まとめ

私は上記に書いたように、仮想通貨は投資先としては相応しくないと思いますし、仮想通貨自体に将来性を感じません。しかしこれを読んだ人たちがどう思うのかはそれぞれの自由なので、まぁうまいことやってください。よろしく。