CX-8に1時間以上試乗してきたのでレビュー(動画と見積)

CX-8に1時間以上試乗してきたのでレビュー(CX-5との比較)
CX-8に1時間以上試乗してきたのでレビュー(写真)

はじめてyoutubeに投稿しました。

試乗した雑感

動画中でも言っていますが、本当にいい車としか言いようがありません。あれは乗らないとやっぱわからないだろうな…。と書くと、もうレビューを放棄していることと同義なんですが、でも本当にスペック表見てたってCX-8の良さはわからないですね。数値化出来る良さがあんまり無いので。

アクセル

私がCX-8に乗ってまず良いと思ったのがアクセル。マツダのディーゼル車ってどの車種もトルク感を重視しているためか、もしくは単にターボラグがあるのか、アクセルの踏み込み量に対してリニアに加速感が得られないような感覚を受けます。ある程度の踏み込み量からぐあっと加速していくような。NAのガソリンエンジン車に比べるとって話で、しかも他のメーカーに比べたら圧倒的に運転しやすいセッティングになっているとは思いますが。

ただCX-8はそういうマツダのディーゼル車っぽい感じがせず、まるでガソリンエンジン車を運転しているようなレスポンスです。CX-5と比べると200kgくらい重くなっているわけですが、2.2L ディーゼルエンジンのトルクはやはりこのくらいの車重と相性が良い(人間にとって心地よい加速度・加加速度となる)のかな、と思いました。あとは可変ジオメトリターボを搭載したという効果もあるのでしょう。私はレスポンスの良さや高回転まで回せるという特性が好きなのでガソリンNAエンジンが好きなのですが、CX-8はそんな私でもこれならばディーゼルも良いな、と思えました。CX-8はそもそもガソリンエンジンの設定が無いのですが、もしあったとしてもこれならばディーゼルを選んでいるかも。そのくらいアクセルレスポンスについては秀逸でした。

ブレーキ

ブレーキも何ら違和感なく適切なコントロールが可能でした。CX-5よりも車体が重いわけですが、それでも普段の踏み込み力とくらべて違和感なく運転できました(当たり前かもしれませんが)。

CX-5もそうですが、アクセルと同じくブレーキもマツダは秀逸だと思います。踏み込む力加減を一定にして車が停車する位置を予測できるんですね。減速時にブレーキを調整する必要が無い。踏み込み力に応じて速度にかかわらず一定の加速度(マイナスの加速度)で減速していく。なので、CX-5を運転するときもCX-8を運転するときも、たぶん赤信号で停車するときには前を見てなくても適切な位置に停車できます(いや、ちゃんと前見て運転しますけど)。

アクセルもブレーキもマツダはリニアなのがとても良いです。車を意のままに操るためには操作量に対して応答量がリニアでないと調整が難しいです。

だから、いきなり加速するアクセルやちょっと踏んだだけで急減速するブレーキは本来運転しにくいはずなんです。しかし、ちょっと踏んだだけで加速するアクセルは「パワフルで速い車」という印象を与えますし、ちょっと踏んだだけですぐ効くブレーキは「よく効く良いブレーキ」という印象を与えます。そういう車で運転していると多分運転が下手になるし、同乗者はかなり不快だと私は思いますね。

CX-5のときもそうだったのですが、ネットでは「ブレーキの効きが弱い」という意見が散見されました。これも私に言わせれば、いきなり強く効き始める変なブレーキの車に慣れてしまった弊害だと思います。ブレーキの効きが弱いのは単に力を入れて踏んでないからで、少なくとも私はCX-5のブレーキが弱いなどと思ったことは一度もありません。というか、3.5万km運転して最大までブレーキを効かせたことはたぶん無いですね。

ちょっと踏んだだけですぐ効くブレーキはパニックブレーキをかけた時も危険だと思います。そして、経験から「このブレーキはいきなり踏むと危険」と学習してしまうと今度は急ブレーキが必要な場面でもブレーキを思い切り踏み込むことができなくなります。一方でブレーキの応答がリニアであれば、踏み込み力に対して徐々にブレーキが効くのでパニックブレーキ時も思い切りアクセルを踏んだとしても比較的安全です。

というわけで、CX-8/5のブレーキはやはりどう考えても私はとても良いと評価しています。ネットで他の評価を読む時は、「妙なブレーキの車に慣れてしまった人が書いているのでは」という点を気にしたほうが良いでしょうね。

ハンドリング、足回り

ハンドルの重さや応答速度、ハンドル切り角と回頭速度の関係など、大体の点でCX-5とくらべてもほぼおなじような印象を受けました。非常に素直でドライバーの意図通り運転しやすいハンドルです。ややオーバースピード気味にカーブに入っていっても足回りはよく踏ん張ってくれます。もう少し鈍重な印象を受けるかと思いきや、CX-5を運転しているときと大差ないように感じました。いや、質量の差はどうにもならないので正確に計測すればおそらくすべての数値が鈍重な方向に傾いているのだと思いますが、CX-8の場合はそれが安定感、高級感として知覚されるために不快さは全くなく、むしろしっとりとして大人な車であるというような印象を受けます。

路面の凹凸は感触として乗員にも伝わってきますが、その振動はすぐに減衰して収まります。路面の凹凸をなるべく乗員に感じさせないように小さい加速度に変換するような足回り、例えばクラウンのようなサスペンションとは大きく違います。どちらが良いかは好みも多少はあると思いますが、私はやはり前者のほうが良いと思います。ある程度振動が伝わってきたほうが車酔いもしにくいですし、ドライバーにとっては路面の状況を感覚で知ることもできます。

サイズ感

CX-5よりも40cmほど長くなっているわけですが、町中を運転している限りではそこまでそのサイズ感を感じることはありません。ただ、CX-5と同じ感覚で運転していると時々後ろを擦りそうになる(試乗中、右折時に道路に立っているポールのヘリを後輪で踏んでしまいました)ので、車体の長さは乗り始めは気にしていたほうが良いという感じでしょうか。

駐車時にもやはり車の長さ(全長)を意識させられます。狭い駐車場では結構気を使うでしょう。このあたりは不安であれば360°ビューモニターをオプションで装着すれば問題ないと思います。私は360°ビューモニターは不要かなと思いましたが、しかし動画の最後にも載せたとおり解像度も十分で死角もほとんどなく非常に良い出来なのでガジェットの一つみたいな感じでぜひ装着したいと感じました。

運転姿勢

これがまた素晴らしい…。非常にリラックスした姿勢で運転できます。旅館とかホテルで見つけたちょっと高級なアームソファに深く腰掛けたようなスタイルを取ることができます。先にも述べましたが、車を意図通り動かせるのとこの姿勢が相まって、半分自動運転しているかのような不思議な錯覚に陥ります。脳と車が直結しているような…。と言うと言いすぎかもしれませんが。

ADAS関連

先進安全装備その他の機能はあまり試せるような道路が無かったのですが、レーンキープアシストだけは試すことができました。これはCX-5に最初に搭載されたものよりもかなりアシスト力が強くなっています。これだったら、高速道路を目をつぶりながら運転できるのでは…と思うくらいの力強さでした。私のCX-5に搭載されているレーンキープアシストは若干トルクがかかるかな?という程度で、結局走っていて舵角を調整する必要がありました。少なくとも「握っているだけで基本OK」みたいな感じではないです。このため、結局私は長距離を運転するときであってもレーンキープアシストは使っていないですね。ハンドルの感触が変になるだけなので…。

一方で、CX-8くらいのアシスト力があれば疲労軽減に非常に役に立つんじゃないかと思います。

見積もり

という感じであらゆる面で素晴らしい車なのですが、値段がネックであるという人は多いでしょうね。プレマシーやビアンテからの乗り換えを考えると100万円以上高いわけですから…。しかし、それに見合った良さは確実にあります。

結局は予算が折り合い、3列や荷室の大きさがほしいという場合であればまず間違いなく「買い」で良い車だと私は信じてますが、その金額という面でも今回気づいたことがあったので書いときます。

最近のマツダ車は、ベースグレードでもかなり装備が充実しているみたいです。

以前はADAS装備を求めたらPROACTIVEグレードを選ぶ必要があったのですが、CX-8はベースのXDグレードでもかなりの装備が付随します。ADAS、レーダークルーズコントロール、地デジチューナー、19インチホイール、全て選択することができます。PROACTIVE以上でないと選択できない装備は

  • ルーフレール
  • パワーリフトゲート
  • リアウィンドウサンシェード
  • ブラック以外のシートカラー(レザー含)
  • 6スピーカー/BOSE
  • 2列目センターアームレスト

みたいです。ルーフレールが選択できないというのがちょっと意味が分からないのですが…。

上記の装備が要らないということであればベースグレードのXDを選択することができます。PROACTIVEだと350万円~という値段設定なので、オプションつけて諸費用も入れたら400万オーバーするんじゃないか?みたいな勢いになりますが、ベースグレードは319万円~なので300万円台に収める事ができます。

仮に、XD/2WD、セーフティクルーズパッケージ、ナビSDカード、一番安いETCというオプションで設定してオンライン見積りをしてみると諸費用込み3,514,270円となりました。ここで、下取り+頭金として150万円用意したと仮定すると3年残価設定で月13,804円という感じになりました。これならばかなり現実的な数字ですね。

上記と同じオプション設定で4WDにすると3,746,470円、下取り+頭金として150万円用意したと仮定すると月々17,426円となります。

ちなみに試乗させて頂いたディーラーでも見積もりを取りましたが、値引きは新車だしマツダは公式には値引きなしの販売としているのでかなり渋くなってしまうとのことでした。値引きはあんまり考えないほうがいいかもしれないですね。

余談ですが、ネットで色々調べると「値引き額XXX万円達成しました!!!」みたいな報告をたくさん見ますが、あれ私は嫌いです。値引きを頑張ったのは交渉したユーザーではなくて販売店です。販売店の利益、つまり働いてる人の利益を小さくすることをしつこく粘ったうえに、鬼の首を取ったかのようにその金額を嬉々とみんなの目につくところで報告しするというのはかなり卑しい行為だと思います。なので、私も値引きの提案は受けましたが、具体的な金額は書きません。

まとめ

CX-8、久しぶりにこの車に乗りたい!欲しい!と思える車でした。何回か前にディーラー対応を理由として「もうマツダ嫌だ」という記事を書きましたが、そんなことが吹っ飛ぶくらいのいい車でした。

3列シートの車を探している人にとってはすごくおすすめな車種です。

欲を言えば、3列目シートを省いてその分を荷室に当てた上で全長をもうちょっと短くしてくれた二代目CX-7が出てくれれれば文句ないのですが…。まぁ国内向けの車種ではそこまでやってくれないだろうな。