CX-8に1時間以上試乗してきたのでレビュー(写真)

CX-8に1時間以上試乗してきたのでレビュー(CX-5との比較)
CX-8に1時間以上試乗してきたのでレビュー(動画と見積)

今回は撮影した写真を載せていきます。

斜め前より。

CX-5/9とも比較してみましょう。これがCX-5。


image from mazda

こっちがCX-9。


image from mazda

見比べると、フロントバンパー、ライトあたりは現行CX-5からの流用であり、グリルだけ水平フィンに変えたという感じだと思いますが、全体的な形状はCX-9とそっくりです。やはりCX-8はCX-5ではなくCX-9をベースにサイズを小さくしたような設計で作られているのでしょう。

真正面から。

横。横はアウトバックと似てるなと思いました。

image from subaru

コンセプトもサイズ感も似てる車なので外形は必然的に似てきますが…。

スバルのデザインはルーフレールが標準装備だったり、フロントもカクカクしててアクティブな雰囲気を醸し出していますが、CX-9はもうちょっと落ち着いて都市的な感じですね。個人的にはアクティブなほうが好きなのですが、スバルの最近のガンダムみたいな、カクカクした平面を多用したデザインってあんまり好きじゃないんですよね。なんかフロントとリアはいかついのに横は普通な感じで落差を感じます。あと、スバル車のサイドは一本の長い水平なプレスラインを作っていますが、これもなんかBMWのパクリっぽくてちょっと…。スバル車は性能へのこだわりはすごいと思うのですが、もうちょっとデザインがなんとかなりませんかね。

まぁ一方でマツダ車のデザインがそれよりも明確に上だとも思ってないですけど。好みが出ますからね、結局。私はCX-8はなかなか良いと思いました。

CX-8のサイドはフロントフェンダーから伸びるラインとリアのブレーキランプ/ウィンカーから伸びるラインが緩やかに消失していくという感じになってますね。これは自然な塊感を演出させてなかなか良いと思うと同時に、塗装ともよくマッチしていますね。マツダの塗装はクリア層が深く、マイカ(雲母)が入っているのでキラッキラしてます。この塗装は不思議で、角度によって大きく色の深みが変わってくるんですよね。CX-8の後ろのドアあたりをよく見てほしいのですが、緩やかにフロントからのプレスラインが消失するに従って塗装色もきれいなグラデーションを描いていますよね。このあたり、デザイナーのこだわりを感じます。

リア。基本はかっこいいと思うのですが、左右ランプの間に渡されているシルバーのガーニッシュが主張しすぎて、なんだかバカボンのパパに似てる気がします。

これ難しいですが、この加飾はもうちょっとおとなしい感じにできなかったですかね…。まーそれも好みですけど。

遠景。マツダのCXシリーズはずっとコアラ感を滲み出させていますが、今回もフロントはコアラのヤクザって感じですね。コアラのヤクザにバカボンのパパ。うーん。いや、全体的には格好いいですし、というか、最近発売された車種の中ではデザインも最も好きな部類なのですが、なんつうかこう、デザインありきだよなぁとも思います。最近の車のデザインってライトやグリルがあるべき位置にあるべき形状で備わっていた結果、カッコよくなった、みたいな部分は皆無なんですよね。

トヨタC-HRなんてその最たる例で、

image from toyota

こんなもん私に言わせればミニ四駆ですね。最近のトヨタってデザインに関してはいかに奇抜に作るかを最重要視してんじゃないかと思うくらいの攻めっぷりで、「こんなに巨大企業なのに攻めてるだろう?オシャレでセクシーだろ?」みたいな押し付けがましい思想がにじみ出ててすごく嫌なんですよね、個人的には。まぁそれで売れてるんで、売れる商品をリリースしまくって利益を上げて株主に還元するのが株式会社の使命ですし、売れるってことは買うやつも多いということですし、ミニ四駆好きが多くて幸せな世界ですね。世界平和。雑な感想。

個人的にはC-HRが車の前に止まってたら、「ほほう、イナズマイレブンとかベイブレードが好きなキッズが住んでるお家ですかな?」という感覚を受けるんですが、話をCX-8に戻しますと、CX-8が家の前に止まってても普通って感じで良いですかね。…いや、「あっ、マツダユーザーか…」くらいは思うかもしれない。カワサキか…のコピペみたいな感じで。

助手席側。

シート。このファブリックシートは良いですよ!!!適度なグリップがありますし、サイドが若干張り出していて体を横Gからサポートしますし(これはマツダ車全般がそう)、このヘアライン加工みたいな模様もとても良いですね!

ホンダJADEのシート↓

image from honda

を見た時は、なんだよこの模様、笹の葉かよ…。笹の葉さらさらかよ…。と幻滅したのですが、CX-8のシートはひと目見て惚れました!(ここでJADEのdisりは必要か?と思われたかもしれませんが思い出したのでとりあえず書いています)

硬さも絶妙で、このシートなら何時間乗っても疲れなそうです。…いや、本当は長時間運転を追求したらシートは硬めのほうがいいのですが、適度な柔らかさがあったほうが高級感はあるのでそれのトレードオフですね。例えばゴルフ トゥーランのシートなんかは結構硬めでした。こんなに硬かったら長時間運転するのはキツそうだな…と最初は思ったのですが、実際は硬めのほうが腰とかが痛くなりにくいんですよね。まぁCX-8は長時間運転にベクトルがしっかりと向いているというわけではないのですが、バランスが取れていて良いなという印象。

手触りも良いです。

フロントの内装の形状はシンプルになりました。左右方向は直線で構成されています。このためか、CX-5と横幅が同じであってもより広く感じます。

マツコネまわり。

センターコンソール周辺を助手席側から。

良くないですか?私は良いと思います。高級感を感じます。その高級感も、クラウンみたいな「ほらぁ~、俺って高級だろう…?良いだろう…?これが大人の車だろう…?」みたいな押し付けがましい、なんかプレジデントを真面目な顔で読んでるオッサンが好きそうな高級感ではなくて、さりげない高級感で良いと思いますね。いい道具を使ってますね、みたいな感じの。

後席。後席は3列目が出来たことでリクライニングするようになりました。CX-5の背もたれは角度が結構きつくて長時間乗るのも正直きびしいのですが、これだったらゆったり過ごせますね。この車は見ての通り7人乗りですが、6人乗りだとセンターにアームレストもしくはセンターコンソール的なアレが付きます。

後席(二列目)に座ったところ。助手席シートはかなり後ろに移動させている状態です。私は176cm/80kgで体がデカイとよく人から言われますが、それでも座っていて苦ではありません。いい感じ。6人乗りならばさらに快適でしょう。

後席も独立してエアコン操作ができます。このエアコン操作パネル周辺の内装パネルの素材はフツーな感じ。要所要所で(目につきにくいところで)こういう廉価と思われる素材を使っています。

7人乗りでも中央からドリンクホルダー件アームレストを下ろすことができます。これはCX-5と同じような感じで特筆すべきこともなく。…と思いましたが、形状から察するにこれ収納ボックスになってるんですかね?試してみませんでした。

荷室。適当な荷物が無かったので、私のコートを折りたたんだものを置いてみました。あんまり参考にならない感じだけど…。厳密にサイズを知りたい場合はスペック表を参照してください。

3列目を倒した状態でも、CX-5からそこまで荷室容積が増えたという感覚を受けません。VDA法では後述する床下の荷室も含めて572Lとのこと。CX-5は505Lなのでやっぱり増えたサイズほどに荷物が乗るという感じはしません。3列目を倒したとしても3列目シートの容積がなくなるわけではないのでまぁ仕方ないですね。トヨタホンダあたりだったらもうちょっと広げられそうな気がしますが。

VDA法はあるサイズのボックスを積み込んでいってその容積を算出するという方式で決められます。このとき、この容積を測定するためのボックスはルームミラーから後方が見えるラインまでしか詰め込めません1。したがって、天井まで詰め込んだときの容積で比較すると、荷室に奥行きがあるワゴンなんかはVDA法では不利な数字になります。CX-8も3列目を倒した場合でかつ天井まで荷物を詰め込む想定では不利になっていることでしょう。しかしそれを考慮してもCX-5よりもすっごく荷物詰めるようになったという感覚は受けませんでした。感覚比1.2倍くらいかな…。

長尺物なんかは明確に入れやすくなってると思います。

3列目を取り外せる座席にできるオプションもあればなお良かったかなとは思うのですが、そうすると結構設計も変えなくてはならないですから仕方ないですかね。

3列目を起こすとこんな感じ。ほとんど物は載せられないですね。日帰りで何処か遊びに行くという状況で、乗車している人らの荷物が入る、くらいのイメージでしょうか。

3列目を起こしたときの奥行きはだいたい肘から指先といった感じです。

で、これがサブトランクというか、その荷室床下にある物入れ。ここは結構深さがあって実用的です。いろんなものが入ると思います。CX-5の床下の物入れはかなり浅くて高さのあるものは入りませんでした。

そういえばパンク修理キットなどが見当たらないですが、おそらくこの物入れの前方あたりの別のスペースに収められているのでしょう。製品寿命中に1回使うかどうか程度の装備なので、普段は届きにくいところに押し込んでおくのは理にかなってますね。

さて、Twitterで質問を多く受けた3列目に関して。まず、3列目へのアクセスは…こんなかんじ。

すっごく窮屈というわけではないですが、乗り降りは普通にできます。ヒンジ式ドアということを考えたら十分な乗り込みスペースが確保されてるんじゃないでしょうか。

乗り込む際はこのくらいドアが空いていれば楽に乗り込むことができます。何ていうんでしょう、正式名称がわかりませんがドアを開けたときに2段階くらいラッチするポイントがありますよね?固定される角度が。その1段階目まで開けた状態がこれです。すると、写真下方に駐車位置を示すラインが引かれているのでなんとなくおわかりになるかと思いますが、駐車状況によってはここまでドアを開けることは不可能です。

多分、大人が乗り込むならば隣に車が駐車していても乗り込めると思いますが、子供を3列目に乗せる…というのはかなりしんどいと思います。そういう時は一度車を駐車場から出して乗降させる必要があるでしょう。まぁ3列目を常用する人は少ないでしょうから、実用上は問題は少ないような印象を受けます。

3列目に乗り込んだ所。2列目をどこまでリクライニングさせるかにもよりますが、全席の背もたれと膝の間は大体拳一つ前後くらいのスペースはあります。

横にはアームレスト兼ドリンクホルダーがあり、意外にゆったり吸われます。一緒に行った副部長氏は背が高く、180cmくらいあると思います。私は176cm。その二人が一緒に3列目に乗っても横幅は十分なスペースが確保されていました。思っていたよりも3列目はかなり快適です。天井と頭の間も十分なスペースがあり、気になりませんでした。

唯一難点を挙げるとすれば、床が高い(座席から床までの高さが無い)という点です。これは3列目で天井も低いので仕方ないですね…。この結果、どちらかと言うと体育座り的な姿勢で座ることになります(体育座りほど窮屈な感じではありません)。スペース的には問題ないものの、私は一番この姿勢がつらいと感じました。3列目で耐えれるのは1~2時間が限界ですね。でも1~2時間も走れればだいたい事足りるでしょう。私は6時間ぶっ続けで走ったりすることもあるので気になりますが。

さて運転席に移っていきます。ペダルは普通のゴムっぽい素材のもの。オプションで表面が金属っぽい見た目のカバーを装着できたり、もしくはそういった感じのものが標準でついている車もありますが、私はこういう普通の素材がベストと思います。金属っぽいやつは滑るので。

給油口を開くノブがこんなところにありますね。

スイッチ類。ごく普通。左上から時計回りにi-Stopオフ、レーン逸脱警報オフ、TCS(トラクションコントロール)OFF、360°ビュー表示、パーキングセンサーON/OFF、グリップヒーター?かな?

運転席全景。うーん。良い。こう、運転したくなるような見た目になってると思いませんか?

アームレスト。CX-5より大型になっており、助手席の人と同時に使用できるくらいのスペースが確保されました。

こんな感じに開きます。

このアームレスト~センターコンソルあたりの位置が非常にCX-8は絶妙に良くできています。CX-8で一番良いところだと私は思います。何度も何度も試験して、人間が乗ったときに一番良いポジションになるように設計したのでしょう。アームレストに肘をおき、そのまま水平に手を伸ばした位置にシフトノブがあり、そのやや手前側にマツコネの操作ノブが位置しています。

シフトノブはパーキング位置では上の写真のように、指先で触れるというくらいの位置にありますが、D位置ではしっかりと手のひらに収まる位置になります。

シフト周り全景。写真ではわかりにくいですが、普通の車に比べるとかなり高い位置にあります。

このセンターコンソールが突き出ていでドライバーを包み込むような形になっているのですが、この形状がいかにも宇宙船か何かのコックピットという感じで、私はとっても好きですね。好きなだけでなく圧倒的に使いやすい。

「包み込むようなセンターコンソール」で言うと、先代(ZVW30)プリウスが同じようなデザインでした。これも私はある程度気に入っていたのですが、内装の素材がどうも安っぽいしシフトノブも透明な青でこれもおもちゃっぽく、形状には満足するもののそれ以外がダメダメでした。

欲を言えばCX-8のシフトノブ周りはテカテカブラックの内装材ではなくて、もっとマットな感じにしてほしかったです。やっぱりどうやっても手垢がつきますし、ホコリも目立ちやすいです。カタログでしか綺麗にならない素材で実用性がありません。

マツダコネクトの操作ノブを触った所。シフト周りはCX-5と共通ですね。

エアコンの操作ダイヤルはちょっと手を伸ばせば届くという感じです。後述しますが、この操作ダイヤルの下に大きめの物入れスペースがあります。

マツコネ。1年前くらいのモデルから、若干ワイドになったとともに、反射光があっても見やすくなりました。

解像度も十分高く、いい感じです。

マツコネも最初は不満が大きかったですが、なんだかもう慣れてきました。若干諦めの境地です。ナビという基本機能は十分なレベルですし。それでも、他社製のナビを使ったときは「やっぱ普通のナビって良いな…」と思ってしまいますが。

メーターまわり。メーターはハンドルに隠れてしまうこともなく、はっきり視認できます。右側のMFDも以前に比べて見やすく発色もよくなりました。

HUD。中央に0km/hの表示があるのが分かるでしょうか?HUDはかなりいいです。初期のものは半透明のパネルに投射していましたが、近年のモデルはフロントガラスに直接投射するようになりました。これはすごく見やすい上に解像感も高いです。また、設定で投射位置(上下)も設定できるようになっています。

ナビを使用すると右左折方向、右左折までの距離などが表示され、これもまた使いやすいです。Proactiveでは標識の認識もするようになり、速度制限の標識マークが常時表示されます。これも認識精度が高く、良かったです。

エンジンをかけたところ。MFDに水温計が表示されるようになっていますね。そんなに頻繁に見るものでもないですが、冬で気温が低いときなんかはたまに確認したいこともあります。無いよりはあったほうがいいかな?という感じ?

ハンドルのボタン。これも最近のマツダ車では共通かな。

スイッチ類再掲。

ピラー周辺。このあたりも布張りになっていて安っぽさを感じさせません。防音(吸音)の効果もあるんでしょうかね?

で、このバイザー部分に注目してほしいのですが、アレが無いんですよ!アレが。わかります?駐車券などを挟んでおくバンドが!

あんなに実用的な装備をなんで外したの?アホなの?と思っていましたが、すでに述べたようにエアコン操作パネル下方に大きめの物入れがあるんですね。多分、そっちを使えってことなんでしょう。

しかし個人的には駐車券を右手で取るわけですから、そのまま右手で保管できる位置、つまりバイザーのバンド部分に挟んでおきたくなりますね。ここは省略しないでほしかったな…。

フロントツィーターがピラーに埋め込まれています。BOSEオプションを付けるとこうなります。BOSEはまぁ音が良かったです。個人的にはそこまで音に拘りが無いですのであんまり興味がない。最近の純正スピーカーはどのメーカーも十分に音が良いと思います。

運転席から助手席をみたところ。

マップランプ周辺。このあたりも布張りです。

助手席側にもシガーソケットがありました。これは地味にありがたい。

次回は動画と走行しての感触をレビューします。


  1. このあたり、測定方法が微妙みたいでどうも天井まで詰め込んだ状態で計測している車種もある?っぽいような情報を以前目にしました