【質問#89】セミ先輩について

質問・悩み相談の回答です。

質問

こんにちは。
いつも楽しく記事を拝見させていただいています。
今回は会社のセミ先輩への対処について質問したく思い、メールさせていただきました。

私は地方の機械メーカーでエンジニアをしています。
問題の上司は40代の男性で、全体的なイメージは粗野な昭和のおっさんという感じです。
歩くときはガニ股出歩き、口からは異臭を放ち、キーボードの打鍵音もガチャガチャガチャとうるさいです。
会社には色々な人材が集まるので、この際、百歩譲って打鍵音や口臭は我慢しようと思うのですが、マウスのホイール音だけがどうしても気になります。
その上司は、おそらく10数年近く前に会社から支給されたであろう、DELLのマウスとキーボードを使用しているのですが、
マウスのホイール音がギーィ、ギーィ、ギーィと、まるでセミの鳴き声のようなひどい音を奏でます。
セミ先輩は半ば癖のようにしょっちゅうホイール音を掻き鳴らし、私の席はセミ先輩の2つとなりなので、この音を聞くと集中が乱され、はぁ。。。また始まった。。。とため息が出ます。
私の考えとしては以下のとおりです。

1.コンピュータの使い方を覚えてほしいこと
私は普段、Webブラウザやファイルブラウザ、Excelやテキストエディタではページスクロールのショートカットキーを使います。また、見つけたい語句やファイル名があるときは検索機能のショートカットキーを使います。
このことから、普段マウスホイールを使用することはあまりありませんし、ショートカットキーを使用したほうが効率的だと思います。
ですので、どのようなコンテンツをギーギーとスクロールして閲覧しているのか、想像できませんし、その動作は非効率的なのでは?と感じてしまいます。
おそらく普通に閲覧や検索をしていると思うのですが、頼むからショートカットキーを覚えてほしいと思います。

2.1が無理ならせめて静音のマウスを購入してほしいこと

です。ですが、1,2の要望どちらも、私は下っ端でとても意見できるような立場ではありません。
withpopさんならこのような時、どのように対応しますか?

最近、ホイール音の幻聴で睡眠障害になりかけているので、解答いただけるとうれしいです。

追伸、私はプログラミングやコンピュータ関連の記事がいちばん好きです。ブログの方向転換をされるようですが、お体に気をつけてこれからもがんばってください。

回答

とっても素敵なタイトルのご質問ありがとうございました。また、追伸部分、ありがとうございます。ブログはまあ、今後も色々やりたいようにやっていくのでおつきあい頂けましたら幸いです。

さて、セミ先輩について。仕事上で付き合いのある、気に入らない人や苦手な人、またはたまにしか会わないで忘れそうな人にはあだ名をつけておくと良いですね。嫌な人でもファンシーな名前を自分の中で定義しておけば、若干気持ちが楽になります。また、忘れてしまいそうな人も覚えておくことができます。

私が入社した時に仕事を教えてくれた上司から私はこのテクニックを教えてもらいました。某原子力発電所の作業所(原発の敷地内では各メーカーや建設会社が独自の事務所や作業所を持ってる)で作業する経験があったのですが、私はもうこれが結構憂鬱でしたね。作業所の人たちは「東京から出張してきたやつらは作業だけして報告書の承認プロセスとか客先対応とか全部現場におしつけやがる」って感じの雰囲気を滲み出しており、正直あまりフレンドリーな感じでは無かったですね。もちろん、よく面倒見てくれた人も居ましたけど。

で、そんな時にその上司が教えてくれたのは「あのAさんは偉いから覚えておくように。イチローに似てるだろ?だからイチローって覚えとけ」「Bさんは次に偉い人で、原発に向かう通勤バスに良く乗ってるから挨拶しといた方が良い。太ってて顔が丸くてメガネかけてるだろ?ドラえもんって覚えとけ」ということでした。私は原子力から離れてしばらくたってしまいましたが、いまだにイチローとドラえもんは完璧に顔も名前も憶えていますね。

その後もその上司は「あの人は大阪のオッサンだからなぁ。怖いんだよな」とか、「Cさんは性根がヤンキー姉ちゃんだからな」などと人を表す絶妙な表現を随所におりまぜてくれたので、そのころの事は本当によく記憶に残っています。その「大阪のオッサン」も偉い役職の人で性格もキツイ感じだったのですが、まあ大阪のオッサンと思えたから仕事も楽に進められたのかな、という気がしますね。

今でも私はお客さんに「フェイスブック抱負糞野郎」「お調子太郎」「地下アイドル追っかけ小僧」「無難メガネ」「新卒ブラスター」などの名前を付けて渋々仕事しております。

さて、本題に入ります。

お困りの点を追求していくと、結局はホイールの音がうるさいという事に尽きるということでしょう。質問者様も口臭や打鍵音については「我慢しようと思う」と書かれていらっしゃいますが、これも根本の問題はホイール音にあって、そこから生まれた嫌悪感から嫌な側面が顕在化してしまっているような印象を受けました。コンピュータの使い方、すなわちショートカットキー等を利用することでホイール操作を少なくするというのも、そもそもホイールの音が小さければ問題ない話です。

なので、解決方法としては私は「ホイールしても音が鳴らないようにする」しかないと思います。

もちろん、そのための案としてショートカットキーの利用や静音マウスの購入を勧めるというプランがあるのは分かります。しかし、オッサンには人から何かを言われて自らを改めようと思う仕組みが欠けているからおっさんなのです。もちろん、質問者様が一番よくご存知なのだとは思いますが…。人は年を取ると経験を積んだ分、根拠のない自信が内部に満ちてきて、人から意見されるのを嫌がるようになります。それがオッサン・オバハンという生き物です。

であればどうするべきか。

私は二つの案があると思います。

一つは、静音キーボードとマウスのセットを買ってプレゼントするというものです。何かの機会に「いつもマウスが壊れそうな音立てて心配なので」1と渡せば良いでしょう。そうすれば、大体のオッサンは部下から慕われてるんだなと感じて喜んで使うはずです。また、洞察力が鈍っていないオッサンであれば、「もしかしてうるさかったのかな?」と気づいてくれるかもしれません。(そしてもし気づいたとしても部下が自腹切って買ってきたキーボードマウスを突き返して怒るような行為はしないでしょう)

よりベターなのは、同じくホイール音に悩んでいる同志を見つけて皆で金を出しあうことですね。もっとベターなのは、その同志に女の子を含め、実際渡す役を女の子にやってもらうことです。多くのオッサンは女の子に弱いです。女の子に弱いのでキャバクラとかスナックとかに行くわけですが、そういうことを繰り返したオッサンは、ホストがゲストを楽しませる、おもてなしするという金銭の授受によって成り立っているサービスだということをアルコール等の作用によって失念してしまうので「俺って女の子から人気あるんだなあ」と勘違いしがちです。なので、日常生活でも女の子との接点がないかと期待している心がかならずあるはずで、そこに付けこむと良いでしょう。

もう一つの案は、特務作戦です。

今回の問題はついつい人にフォーカスしがちなのですが、元を辿れはマウスという単なるハードウェアに行きつきます。このハードウェアを何とかすれば問題は解決します。

特務甲作戦は、朝早く or 夜遅くの時間帯、つまり他の社員が出社していない時間にこっそりセミ先輩のマウスを分解し、クレ5-56やシリコンスプレー、グリスなどの類を可動部に擦りこむという作戦です。こうすれば誰も損せず、平和裏に問題を解決できます。(ただし、問題が再発する可能性もあります)

特務甲作戦が失敗した場合、すなわち、グリスアップによってもホイール音が収まらず修理が不可能であった場合はプランB(特務乙作戦)に移行します。プランBはニッパーでマウス内部の回路を断線させることです。そうすれば、セミ先輩は自腹もしくは経費で新しいマウスを購入し、マウス操作も静かになることでしょう。そもそも、マウスのホイール操作ってそこまでうるさい音がしない筈なので、とくに静音を売りにした商品でなくても、新品のマウスであればずっと静かになると思われます。

ちなみに私だったら、職場に可愛い女の子がいる場合は前者を、オッサンとおばちゃんしか居ない場合は後者を選択します。

ご参考になりましたら幸いです。


  1. こうはっきり言うことが大事です。言わないとせっかくあげたキーボード・マウスを職場で使わない可能性があります。