政府が副業を推奨するようなムードについて思う事

どーなん?それ。

色々調べてみると、こういう話になってきた発端は、

政府は「働き方改革」において、「兼業・副業」や「雇用契約にとらわれない働き方」など、柔軟な働き方の促進を目指している。
その中の「兼業・副業の促進」について日本経済新聞が26日、政府が年度内にも厚生労働省のモデル就業規則の副業に関する規定を「原則禁止」から「原則容認」に転換すると報じた。

日本企業で副業が「原則NG」→「原則OK」へ?働き方改革に戸惑いの声

というところにあるそうで。

これを受けて、それぞれの会社で就業規則をどう変えるか(変えないか)は会社の勝手で、業態や経営陣の考え方によってメリットがあると思うならばやればいいし、無いと思えばやらなきゃいいというだけの話。

今回は、末端のサラリーマンとして働くフツーの人間としてこれをどうとらえるべきか、というのを考えたときに「どーなん?それ」と思ったという話。

みんながみんな副業したいか

みんながみんな副業したいわけではないでしょう。というか、どちらかと言うと出来るだけ働きたくない、働かずに暮らせるならそれが一番いい、最低限ネットさえつながって衣食住があれば十分、みたいな考え方の人のほうが多いんじゃないでしょうか。私自身、そんな考えがすこしあります。

実際、この件をTwitterなどで検索してみると、「政府はこれ以上働けというのか」「長時間労働を放置しておきながらさらに働けってどうなん」「一つの収入源では働けない時代を容認するってことだよね」などとネガティブな考えが多いです。こういうのを見るたび、人々の多くは案外「安定した一社に勤め続けて生活していくのに十分な給料をもらい、年功序列で昇給してく」みたいな、80年台のサラリーマンみたいなのを望んでるんだなぁ、保守的だなぁと思うんですがいかがですかね。それが駄目ってわけじゃないですが。

こういう考えの人にとっては副業で儲けるという考え方は相容れず、副業容認というメッセージはなんらプラスには映らないでしょう。

もともと副業したいと思ってたけど会社規則でダメとなってるので出来ない人

これは個人的な考えですが、こういう考えの人は副業が許可されても結局なにもしないか、副業を始めてもそこまで儲けれない気がします。

副業って自分で金を稼ぐ方法を見つけて、時に営業活動をして仕事を取ってきたりというのを自分一人でやらなきゃいけないわけですからね。広告載せてるブログで私がこんなこと言うのもアレですが、副業でそこそこの金を稼ぐということ自体、ある程度優秀な人じゃないと無理だと思いますよ。組織に属してないと、100円、200円稼ぐのだって結構大変ですからね。

なので今回のニュースで「やったあ!副業が許可されたら自分もやろうっと♪」みたいに考えてる人って結局いままで思うだけで行動してこなかった(つまり行動力が無い)ということですよね。

もちろん、チャレンジすることは悪いことでは無いので、思い立った時にすぐ行動するのはとても良い事だと思います。そういう意味では、「副業原則OK」というメッセージは役に立っているのだと思います。

もともと副業してた人

「原則OK」とか、んなもんどうでもいいから、青色申告の非課税枠を特定条件で拡大するとかそういう具体的な法整備をしてほしいとみんな思ってるんじゃないですかね。私はそう思います。

リスクを取らずフリーランチを期待するよう

というかこの「原則OKにしました」っていうやり方自体気に入らないんですよね、私は。本当にワークスタイルの変革を目的として副業を容認し、経済を刺激したいと思うならば、税金を減らすとか具体的な措置を考えて、どのくらいの減税枠を設置すればどのくらい効果があるのかを推量して、適切な法整備を行わなくてはならないんじゃないですかね。

それをば、なんですか?モデル就業規則の副業に関する規定を変える、だあ?それって、「具体的に経済刺激策を立案し、審議にかけて法整備するというのはコストが高いので、とりあえず影響の少ないところを対処して様子見しましょっか」みたいなことなんじゃないの。それって、リスクフリーで誰も損しない、でももしかしたらこれを受けて企業がワークスタイルを変革させるという意識づけになるかもしれないし、プラスかもねっ、みたいな、まるで20歳そこそこのクソガキがちょっと年上の先輩と一緒にご飯食べに行って「ご飯おごりかもっ♪」と期待してるようなもんでしょ。そんなみみっちい考えで国家戦略って決まってんですか。

働き方改革実現会議の議事録もちらっと見ましたが、一般企業の偉い人などを集めて色々意見交換してるんですよ。で、みんな良い事言ってるんですよ。せっかくこうやってコストをかけてひとを集めて会議したんだから、もうちょっとまじめに考えて目に見える成果を出してねというのを切に望みます。

…と、まあ色々書きましたが、例えば法整備するにしてもまだまだこれからの話ですし、件の原則容認の話も日経が報じてるだけの話で決まったわけではないですから批判するのは時期尚早ではあります。これからに期待って感じですか。頑張ってね(他力本願)。