【質問#64】車の買い替えについて

質問・悩み相談の回答です。

質問

こんにちは。いつもサイトを楽しく拝見させて頂いております。さて、ご相談が一件ございまして、現在H22年式(約8万㎞走行)のセレナ(cc25)に乗っている独り者です。独り者ですが、別れた妻との間に2人(長女7歳、長男3歳)がおります。子どもたちを常々乗せることは少なく、月数回の面会にて外出時に乗車させる程度です。実際、乗せる回数を考えればセレナ(ミニバン)でなくてもいいと思ったり、今の愛車(セレナ)に対し、嫌な部分がいくつかあるため買い替えも検討中です。アイポイントが高く、サイドミラーも見やすく運転しやすい、エンジン静かなど良い部分も多いんですが、とりあえず大きなダメポイントが3つあります。
1.ステアリングを切ると、ガガッ、ガココッという音がカーブの度に曲がる度に頻繁に聞こえてくるとい うことです。「それは修理すれば直るじゃん。」と思ったそこのあなた。実はもうこの件について何度 も、車屋と協議し、ディーラーに入院し、いくつかパーツを交換するも一時的な改善のみで再発し、一 向に直らないのです。1回の入院で最長、半年近く帰ってこなかったこともあります。それだけの時間 をかけても一時的に改善みられただけで再度、鳴りはじめ悩む一方です。(過去の入院歴は3回)その ため「いい加減、変な音のしない静かな車に乗りたい。」そう思うようになったのです。H25年に走行 距離30000㎞ちょいの中古で購入後、しばらくしてから音の問題に悩まされ続け、現在まで走り続け た走行距離にも何かしら劣化があり、原因の一端になっているのかもしれません。しかし修理という選 択をし、満足できるデキに直っていないのは事実ですし、何度も修理に出した先のディーラースタッフ に「走れているし、普通に走ることには困りませんよね?」なんて言われる始末。「音がすることに気 になっている。その音で安心して乗れない。」という部分はユーザーにしかわからないし、だから修理 の相談をしているのに、その発言には憤りすら感じます。なので直すよりは買い替えのほうが精神衛生 的も良いのではないかと思えてしまいす。が、セレナに愛着がないわけではないので直してまだ乗りた い気持ちもないわけではないです。
2.セレナは意外に乗り心地が悪く、突き上げ感や車体の揺れが激しい点です。ミニバンですし、大人数乗 車を前提ですから、スプリングも固いでしょう。ボディフレームにもあのミニバンたる形状を保つため のゆとりがないのかもしれませんし、サスはトーションビームで片輪の衝撃が反対側に回り、ボディが きしむんだとも思っています。なので、セダンは嫌いだが率直に乗り心地の良い車に乗りたいなーとも 思っています。毎日、片道12.5㎞、約20~25分の通勤で使用しますし、月間1000㎞程度は走るので少 し気分的に楽になればとも思っています。が、そんなものと割り切って我慢するべきか?
3.自動ブレーキ等の予防安全装置?がないため、万が一の時に事故ったり、死んじゃう可能性が高い。過 去に疲れからかあまりの眠さにより、信号待ちで足がブレーキから外れたことに気が付かず、前車にク リープ状態で当ててしまった。被害は軽微でしたが、ご迷惑をかけました。そんな思いをするのも、相 手に不快な思いをさせるのも嫌ですね。気を付ければ済む話か?ここ2年は事故ない。
そんなこんなでセレナを手放し、新たなパートナー(車のことですよ?)とこれからの人生を歩むのも一つかと思う次第であります。今後も多くないとは故、子ども2名も乗車する場合も考えると、どんな選択が良いか、買い替えであればどんな車種があるだろうかと考えてグルグル脳内マラソン中です。
 自分なりの考えとしては、まずは誰に何を言われても、直るまであきらめず修理の道を突き進むか?買い替えならば気になる車種としてクロスオーバー7、レヴォーグ1.6、シャトルH、カローラフィールダーHなどがあります。トーションビームサスの話をしたのに使っている車種が候補にありますが、その分ダンパーが良いんだとか、価格帯や乗車人数、排気量に統一がないとかありますがおおよそ自分にしかわからないであろうルールの上で絞った候補です。
(例)2500㏄のクロスオーバー7と1600㏄ターボのレヴォーグはおおよそパワーは一緒。ハイブリッド   も走り出しはモーターの補助で前述の2車種に負けてないような気がする。
(例)ステーションワゴンなら今のセレナと同じとは言わないにしても、荷室は広い。クロスオーバー7   は3列目を倒せば、他のレヴォーグやシャトル、カローラフィールダーと一緒な感じになる。
(例)価格ドットコムなどで満足度が高い等や、コスパ教入信希望者としてはコスパは外せない。
  (全車種すべて満足度が高く、コスパ良好とは言いません。)
乱筆ですが、結局はどう転んだ方がいいかのアドバイスをしてほしいです。修理なら修理の利点を。(10万㎞までは車屋の保障あり。過去の入院でパーツ交換代は1円もかかっていない。その間、代車も無料貸し出し。かかるのは代車のガソリン代のみ。大体、軽が貸し出されリッター20㎞以上いくことが多く、修理中にその燃費に慣れすぎて、セレナが帰ってきた時の燃費に嫌気がさす程度の苦痛あり。)
※過去にここの車屋でセレナ購入時に、納車予定日が車屋の都合で変更になったのに、数日前までその連絡がなく、保険の乗り換え等の手配がパァになったり、納車当日に車庫証明の名前が間違えていたりとかなりトラブルを起こされ、激怒した経緯があり、修理に関しての代車費用やら修理費用請求等を控えてくれているのかもしれないです。登録年を間違えて記憶しているのか車検のない年にも車検の案内が来るなど、現在もちょこちょこやらかしてくれている現状です。
 買い替えなら候補車種についての良しあしのコメントを頂きたいです。現在月に1000㎞は走るため、現在セレナの燃費リッター9~11㎞前後よりは同じ以上の燃費が叩き出せる車種がいいです。資金はできれば250万位までが希望ですが、性能に対してのコスパ、満足度を得るためなら300万くらいは頑張るかもしれません。中古車を検討か、我慢の一手もありですかね。さすがに脳内マラソン中だと意見がまとまりません。なにとぞ、コスパ教先輩のご意見をご教授下さい。

回答

※ 最近なんだか色々と忙しく、質問もかなり貯まってしまっています。一部の妙なメッセージ(罵倒、勧誘など)を除き、すべて回答しますのでもう少しお待ちください。よろしくお願いします。

まず、ハンドルを切ったときの異音を放置されるのはちょっとひどい対応ですね。再現性の無い不具合ならまだしも、これはちゃんと対応してもらいたいものです。こういった異音系のトラブルは確かに、修理後もなんども再発するケースがあるのですが、それでも「普通に走る事には困りませんよね?」なんて言うのはちょっとひどいと思います。質問者様が憤りを感じるのももっともです。

さらに、修理で半年近く帰ってこないというのもおかしな話しで、少なくとも私はそれほど長期にわたるようなケースは聞いたことがありません。ばらせるところを全部ばらして組み立てても半年はかからないでしょう。理由があるとすれば、そのディーラーのスケジュール管理の問題としか考えられません。

これは、何かの販売店を経由して正規ディーラーに修理しに行ったという感じなのでしょうか?修理して乗り続けるかどうかという点でも悩んでおられるという事ですが、いずれにしても、そのディーラーとはもう付き合わない方が良さそうです。

次に、修理するか買い替えるかを考えてみます。8万km走行ということですので、リセールバリューは残念ながらあまり期待できません。経済的な面で考えれば、こういう場合は買い替えよりも修理してなるべく乗り続けたほうがお得かとは思います。8万kmというと大事に乗ればまだまだ使える数字ですから勿体ないという感じもあります。愛着があればなおの事でしょう。

しかしながら、前述のとおり異音が修理を重ねても改善しないという点が今回は重要になるかと思います。ディーラーのひどい対応は一旦置いておき、正規ディーラーが何度か修理しても直らなかったという事実はそれなりに重視すべきではないでしょうか。もちろん、その修理を行った正規ディーラーの整備士がポンコツだったという可能性は残っていますので、他の店舗に事情を話した上で修理を依頼するというのもアリだとは思います。セカンドオピニオンみたいな形で最後に別の意見を聞いてみてもいいんじゃないでしょうか。

ただ、質問内容を見ますと、どちらかと言うと新車購入への背中を押してほしいというような文面にも見えますので、そういう状況では新車を買ってしまっても特に問題はなさそうです。保証が残っていたとしても、半年車が戻ってこなかったり、何度も修理に出しているような状況であれば徒労感が激しいですからね。私も同じ状況に置かれたら、買い替えちゃうと思います。

というわけで、以降は新車購入を前提にして記述します。新しい車を購入するにあたり重視しているのは、

  • 乗り心地
  • ADAS(先進安全装備)
  • 走行性能
  • コストパフォーマンス
  • 子供二人が乗っても十分なスペース/荷室容積

あたりにあるのでは?と推察しました。対象車種選定は「私にしか分からないルールで」と仰っていますが、皆さんそんな感じで選ぶのではないかと思います。

さて、候補としては

  • クロスオーバー7
  • レヴォーグ
  • シャトルハイブリッド
  • カローラフィールダーハイブリッド

を挙げておられます。まずは下記の疑問に対して回答します。

パワーや加速性能について

基本的なスペック(重量、馬力、パワーウェイトレシオ)を調べると下記の通りになります。

  • クロスオーバー7 1620kg, 172ps, 9.38kg/ps
  • レヴォーグ 1530kg, 170ps, 9.00kg/ps
  • シャトルハイブリッド 1200kg, 137ps(システム出力), 8.75kg/ps
  • カローラフィールダーハイブリッド 1180kg, 100ps(システム出力), 11.8kg/ps

これから類推するに、シャトルハイブリッドが最も軽快な運転を楽しめると思います。パワーウェイトレシオが優れている点もそうですし、車両重量がレヴォーグやクロスオーバー7と比較するとかなり軽いです。

カローラフィールダーは他の車種と比べるとパワー不足ですが、確かにモーターの特性によって走り出しはトルク感を感じると思います。ただ、この組み合わせでの比較ではそこまで期待したい方が良いと思います。

積載性について

荷室容量を調べますと、

  • クロスオーバー7 460L
  • レヴォーグ 505L
  • シャトルハイブリッド 570L(ガソリンは606L)
  • カローラフィールダーハイブリッド 407L

 とだいぶ差があります。

 セレナの荷室容量はちょっと分からなかったのですが、ミニバンの場合は800~1200Lあたりの値をよく見ます。ただ、これは高さがあるために容積が大きくなるのであって、実際にいっぱいに荷物を積むには積み重ねに工夫が要ります。それを考えると、実使用では確かにワゴンとミニバンの容量差は数値ほどの実感は無いと思います。

 ただちょっと気になるのは、クロスオーバー7とカローラフィールダーに関してです。クロスオーバー7はかなり大きな車体ですが、その割には荷室容積がかなり小さいです。これは設計が古いのであまり車内の広さを意識した設計になっていないためと思われます。また、カローラフィールダーに関しては407Lですが、これはたとえばお子さんとキャンプに行く(そういう機会があるかどうかは分かりませんが)とかいうシーンだとちょっと物足りない容量です。日常使用で困ることは無いでしょうが、もし荷物をたくさん積むような機会があるのであれば、試乗しに行ったときにでも注意して確認してみてください。

 シャトルの容積はすさまじいですね。ホンダは本当に車内を広く作るのが上手です。

 コストパフォーマンスについて

レヴォーグやクロスオーバー7は他の二車種に比べてちょっと高めです。装備や性能を見れば、確かに値段相応のものは備わっていますので、高くは無いのですが安くもありません。コストパフォーマンスという点での評価は普通な気がします。

シャトルハイブリッドは軽量で積載量も優れていてパワーもあるという、文句なしにコストパフォーマンスに秀でた車種です。カローラ―フィールダーも安い事には安いですが、シャトルハイブリッドには負けます。

ADAS(予防安全性能)について

クリープしつつ当ててしまった経験がおありとの事ですので、出来ることならばやはり装備されていると良いかとおもいます。人間は必ずミスをしますので、どの様な人であれ、私はADASが搭載されている車種をお勧めします。

ADASという点ではこれらの全ての車に自動ブレーキの類は装備されており、クリープで衝突するといった事態にはいずれも対処可能です。クロスオーバー7とレヴォーグに関しては、EyeSightが搭載されているので、全車速対応な速度追従型クルーズコントロールも利用可能です。さらに、レヴォーグはEyeSight ver.3に対応しているので、操舵アシスト機能も利用可能です。ADAS非搭載の車種から乗り換えれば、まさに未来の車といった印象を受けるでしょう。

…と、以上色々と語ってきましたが、私は別の選択肢としてジェイド RSをお勧めしてみます。

ジェイドは当初、Fitなどと同じパワートレーンでありながら300万円オーバーというボッタクリに近い価格設定(個人的感想)で、3列目も非常に狭く、売り上げがよろしくなかったですが、コストに関してはジェイドRSが登場したことにより改善されました。ジェイドRSの価格は253万円と、一気に50万円弱も安くなりました。

3列目に関しても、今回のケースでは使用しないでしょうから問題ありません。3列目を使用しなかったときの荷室容量は535Lと、前述の車種と比較しても悪くない値です。

また、車両重量1510kg、150psなのでパワーウェイトレシオは10.09kg/psとなります。前述の車種と比べるとパワーウェイトレシオの値は悪いですが、そもそも10kg/ps程度の値であれば日常使用ではまず困ることは無いでしょうし、ターボなので低速トルクもあります。走りに関しても後輪がダブルウィッシュボーンなのでそれなりに優れた乗り心地を実現してくれるのではないでしょうか。RSなので少し固いかもしれませんが…。

ADASに関しても、自動ブレーキや車線逸脱警告、車両接近警報など一通りのものに対応している上、車速追従クルーズコントロールも装備しています。ただ、EyeSightのように停車まで対応してくれるわけでは無いですが。

なによりも、私がジェイドをお勧めするのは二列目がキャプテンシートとなっていて後席が快適であるという点です。お子さんが二人ということですので、今回のようなケースでは非常に適した選択肢かと思います。ちなみに、レヴォーグに関してですが、私が試乗した際はサスペンションのセッティングが非常に固く、運転している分には楽しいものの後席は不快な振動が伝わってきたように思います。

このあたりは下記試乗記にも印象を書きました。

フォレスター・レヴォーグに試乗した感想
レヴォーグ熱が冷めた
私がレヴォーグを買わなかった理由

以上、参考になりましたら幸いです。