【質問#44】フォレスターとCX-5の比較

質問・悩み相談の回答です。

質問

突然ですが、本当にどうでもよい悩みなのですが、一緒に考えていただければ嬉しいです。

5月下旬に車選びをしました。
狙いはCX-5(ディーゼル、プロアクティブ)。実は1月にも同じように検討したのですが、引っ越しすることなり断念しました。
引っ越し後、マツダのディーラーさんやサブディーラーさんをいくつか回ったのですが、対応や条件含め、今ひとつでした。
そんなとき、何気なく入ったスバルで、フォレスターに試乗してとても好感触でした。営業さんも、元メカニックでウマが合う。
私は車好き(メーカー問わず)で、どちらを買っても所有する喜びと、同時にもう一つの車への未練が残ることは分かっていました。
結局、フォレスター(X-BREAK)に決めました。

理由は、スバル車のAWDへの信頼(当方、雪国で峠越えがしょっちゅうある為)、子ども(2人)が小さい為よごれてもよい撥水シートの設定がある、傷がついてもかっこいいのはオフロード色が強いフォレスターだ、全席シートヒーターがある、車種の歴史が長く信頼がある、何より死角が少ない・・・などです。

一方、捨てた?CX-5への未練は、AT(CVT嫌い)、燃料費(ディーゼルの・雪国、山間地なので信号が皆無。通勤が長い為)、スタイリング、オルガンペダル(試乗で気に入っていた)・・・です。

フォレスターはとても楽しみです。
しかし街でマツダ車を見ると目で追っている自分がいます。
フォレスターを選んだことに後悔はありません。しかし、未練はあります。
車選びを悩んだ時間以上に、こちらの悩みに頭を抱えています。

withpopさんからご覧になってフォレスターの優位性、いいところはどんなところでしょうか。

是非お聞かせいただいて、間も無く納車されるフォレスターを末長く愛でていこうと思っています。

長文失礼いたしました。

回答

CX-5とフォレスターについては、私も両方試乗して比較してみました。結果、私はCX-5を選んだわけですが、そこで特に悩むことはありませんでした。元々、次に乗る車はCVT以外でと心に決めていましたので、よほどの優位点が無い限りはフォレスターを選ぶことは無いと心に決めていたからです。しかしながら、CX-5に一年間乗って今あらためて考えるとフォレスターでもCX-5と比較して優れた点は多々あることを再認識しています。たぶん、CVT嫌いの私がフォレスターを買ったとしても満足していたでしょう。そしてその時は、CX-5への未練が当然残ったでしょう。そのあたりは質問者の方と全く同じ気持ちです。

フォレスターもCX-5も良く出来た車ですし、メーカーも力を入れている車種なのでどちらかが明確に良いと判断することは出来ず、そのことが多くの人を迷わせる原因になっているのだと思います。

私が思う、CX-5と比較した時のフォレスターの優位点は以下の通りだと思います。

  • ナビが自由に選べる
  • 優秀なAWDシステム
  • ブランド
  • EyeSight

フォレスターの優位点については、すでに質問者の方が十分に考察しておられるので、あまり新しい情報はお伝えできそうにないのが残念なところではありますが、とりあえず以下説明していきます。

まず本当に強く思うのがナビが自由に選べるという点ですね。どう好意的に考えてもマツダコネクトには魅力が無く、他のナビ/インフォテイメントシステムを乗せることが出来たらどんなに幸せかと買ってから何度も何度も思いました。「ナビ/オーディオは特にこだわらないよ」という人であればマツダコネクトでも満足いくレベルだと思いますが、多少なりともこだわりがある人であれば、マツコネでは不満は出てくると思います。

次にフォレスターの優位点を挙げるとすればそれは何といって言っても優秀なAWDシステムでしょう。たとえばYoutubeでsubaru awd comparisonなどのキーワードで検索すると、素人目にもスバルのAWDがいかに優れているかが良くわかる動画がごまんと出てきます。マツダのAWDシステムも力を入れて売っていくような広告を打ち出していますが、やはりここはスバルに一日の長があるでしょう。

そのAWDを搭載してオフロード走行までも想定した本格的なSUVであるフォレスターもまた歴史の長い車種であり、これまで築き上げた実績も相まって一つのブランドを構築しており、所有する満足度も高いという点もまた、それを魅力と感じることが出来る人にとっては優位点になります。

ADAS性能については、JNCAP予防安全性能評価でも非常に高い評価を取っているEyeSight ver.3が装着されています。私が検討していた時はまだ搭載システムがver.2だったのですが、最新化されたおかげでさらに性能が向上したほか操舵修正などの機能も付加されました。CX-5においても機能面ではほぼ同等のものが実現できていますが、予防安全性能評価ではフォレスターの方が高得点をマークしています1。私がCX-5を選んだ一つのポイントは「ADAS機能の多さ(≠性能の高さ)」でしたが、もし私が検討していた時にEyeSight ver.3が載っていたならばフォレスターを選んでいた可能性は更に高いです。

私が思うに、フォレスターとCX-5の一番の違いはフォレスターが性能や実用性を追求した硬派な商品であるのに対し、CX-5はよりSUVのテイストを取り入れたクロスオーバー、という感じの商品であるという事だと思います。実際、CX-5はラインナップの中でFFモデルも多く、カタログを見てもあまり悪路走破性をイメージした写真は使われていません。内装もどちらかと言うと高級感を感じさせる方向に舵を切っており、サイドブレーキも電動化しています。ラグジュアリー感の強いSUVとしてはハリアーなどが挙げられますが、CX-5はそこまでとは行かないものの、やはりフォレスターやエクストレイルと比較すると本格的なSUVからは距離を置いていると言って良いと思います。

もし、数あるSUVの中でどのあたりを買えばよいか悩んでいる方はまずはそこらへんから検討対象を絞り込んでいくと良いのではないのでしょうか。

以上、一般論含めてフォレスターとCX-5の違いを私なりに考えてみました。しかしながら私は

マツダのディーラーさんやサブディーラーさんをいくつか回ったのですが、対応や条件含め、いま一つでした。

何気なく入ったスバルで、フォレスターに試乗してとても好感触でした。営業さんも、元メカニックでウマが合う。

この点が実は重要なのではないかと思います。

私は自動車メーカーだけでなく世の中にある数多の企業に対して色々な印象や思い入れのようなものがありますが、中でもユーザーサポートという点が印象を左右する要素として大きなウェイトを占めています。

ユーザーサポートが最悪だった企業のサービスは二度と利用しないと思いますし、ユーザーサポートが良かった企業は多少商品の魅力が劣っていてもお金を払いたいと思うこともあります。これは完全に感情論であってそこに論理的な理由は無いのですが、人間ならはそういう傾向は誰しもがあると思います。

ユーザーサポートが良かった企業として私が思い出すのが「さくらインターネット」「Amazon」「トヨタ」「一条工務店」あたりです。反対に、ユーザーサポートが悪いと感じた企業もそれなりに多いのですが、少数の事例を挙げて貶すのは良くないのでやめようと思います。でもあえて一つだけ書かせてもらうとソフトバンクですね。ソフトバンクサポートのユーザーサポートの悪さは非常に有名で、Yahoo!BBの立ち上げ当初に引き起こした数多の問題から何も学習していないようです。

ユーザーが企業と接点を持てるのはユーザーサポート窓口でのみなので、そこでの印象が企業のイメージに直結するということなのでしょう。ですからそこを軽視している企業はつまりユーザーを大切にしていないということの表れであると思います。そんな企業が良い価値をユーザーに提供できるわけがないんです。

車に関しても同様で、ユーザーにとってはディーラー営業担当がそのメーカーの大部分の印象を決めてしまいます。たとえばレクサスが高級車として成り立てる一つの要因はディーラーでの対応でしょう。ユーザーは商品としての車を買う以外にもディーラーから受けるサービス対応にも大金を支払うという好例です。家を建てるために注文住宅メーカーを色々回ったが最終的には営業担当の対応で契約先を決めたという話も良く聞きます。車も家も非常に高い買い物ですから、なるべく感情は排除して機械的・合理的に判断を下したいところですが、むしろ高い買い物ほど人間の対応を重視するというのは人間の面白いところだと私は思います。

今回の質問者様はマツダでの対応が今ひとつであったとのことですが、私の個人的感覚ではどうもマツダのディーラーでの対応はほかメーカーと比べて総じて良くないように思います。以前も同じことを書きましたが、私の周囲でも「マツダのディーラーは対応が悪い」という話はよく聞きますし、ネットでも同様の話を見かけます。私自身、すごく嫌な思いをしたことが数度あり、CX-5を買った時はその店舗から遠くなってしまう店舗をわざわざ選んで買いました。もちろん、良い対応してくださる営業さんも多いですが、ちょっと違和感を感じる事も多いです。

余談が長くなってしまいました。話を戻します。質問者様のお考えは考え抜いてのことですので間違いでは決してないと思います。その一方で未練が残るというのも人間としては自然な感情ですので、それを断ち切るというのも難しいでしょう。優劣をつけがたい二つだからこそなおの事です。

ちなみに私は十分な資金があればでっかいガレージに好きな車をミニカーのように何台も並べたいと思っているのですが、その気持ちは「ならばいち早く金持ちになってやろう」という本業や副業へのモチベーション向上に役立てることとしています。防衛機制の「昇華」ですね。そのくらいしか効果のある方法は無いように思います。

長々と書いた割にまとまりのない結論で恐縮ですが、以上のような感じのことを思いました。

間も無く納車されるフォレスターを末長く愛でていこうと思っています。

それが一番と思います。フォレスターという選択に間違いは無いでしょう。


  1. ただ、試験場で試験した結果をもって実際の複雑なオブジェクト認識を要求される走行シーンにおいても優秀な事故回避能力を持てるかという確証は無いと私は思っています。評価方法自体にもまだまだ改良の余地があるはずです。