【質問#38】子育てに関する相談

質問・悩み相談の回答です。

質問

以前の記事で「世の父親だって絶対子供がめんどい時がある」というような記述がありましたが、その「子供がめんどい」状況から逃れられない時(例えば自分が今どうしてもこれをやっときたいという家事や仕事があって本当は相手したくないんだけど、子供がぐずっていたり遊んで遊んで~とまとわりついてきたりするので関わってやらないといけない、そのせいで自分の考えていたタイムスケジュールとか自分の生活のペースみたいなものがかき乱されてああああもう!みたいな時って確実に子供をめんどく感じると思います。でも子供のことを思えば逃れられないですよね)、withpopさんはその「めんどい」感情とどのように折り合いをつけていらっしゃいますか?また、奥様はどう折り合いをつけておられるように見えますか?
育児書なんかは大抵「大丈夫、お母さん、あなたは頑張っていますよ~」「自分をほめてあげて、自信を持っていいんですよ~」的な慰めや励ましがずらずらと書き連ねてあるばかりで、「大丈夫じゃねえから解決策を求めて本を読んでんだろうが!励ましとか自信とかどうでもいいわ!」と怒りたくなるものが多いです。
理系男子のwithpopさんとその奥様ならばなんかこう、「ほほう!その手があったか!」みたいな斬新な視点の解決策を持っていそうな気がするのですが・・・。
どうぞ宜しくお願い致します。

回答

ご質問ありがとうございます。最近、あまり真面目くさった回答ばかりしているせいか、質問があまり来なくなってしまいました。高田純次みたいになりたいです。

子供がぐずっていたり遊んで遊んで~とまとわりついてきたりするので関わってやらないといけない

ありますね、めんどくさいです。各々それぞれの計画や予定があるのに、それを一切鑑みず自分のやりたいこと、したいことだけをゴリ押ししてくる。大人同士がしゃべっていても会話に割り込んでくる。本当ガキかよ、って感じなのですけれどもガキなのでまあ仕方ないのでしょう。

育児書なんかは大抵「大丈夫、お母さん、あなたは頑張っていますよ~」「自分をほめてあげて、自信を持っていいんですよ~」的な慰めや励ましがずらずらと書き連ねてあるばかりで、「大丈夫じゃねえから解決策を求めて本を読んでんだろうが!励ましとか自信とかどうでもいいわ!」と怒りたくなるものが多いです。

これも心底同意します。「お母さんが抱きしめてあげれば夜泣きはなくなります」「心臓の音を聞かせてあげましょう」とかも良く書いてありますけれども、そんな生半可なテクで問題が解決した試しは無いです。あとは最近だと、「赤ちゃんが夜泣きするのは両親が相手してくれるせい。放っておけば泣かない。欧米では寝る部屋も別れてて泣いてても放っておく」みたいな、「欧米ではスタンダード」メソッドがネットで紹介されており、これもやってみましたが、改善の兆しが見られません。動き回れる時期だとそもそも危ないですし。というか「欧米では〜北欧では〜」とかいう下りが正直うさんくさいんですよね。北欧とかひとまとめにされてるけど4つも国がありますし言語だって違います。文化だって相当違う部分があるでしょう。「欧米」とかいうくくりも大雑把すぎます。感覚的には欧米とかいうと地球の1/3くらいな気がしてきますよ。本当に欧米全部に適用可能な論なんですか?それは。と毎回突っ込みたくなるんですよね。

以上のような試行錯誤の経験を経て思うのは、結局「万人に適用できる普遍的な方法はない」ということです。

実際、自身が主張する方法をとって育児が改善されたというのを統計的に証明できたような例は聞いたことがありません。ですから、育児書の著者などは自身やその周囲の成功体験がその根拠となっているのでしょう。だからダメというわけではないですが、少なくとも万人に適用できるとは言いがたいということです。

ではなぜ特定の育児書や育児方法がたびたびバズワード的に広まるのかといえば、それはその方法を適用して成功した人たちが広めるからではないかという気がします。ある育児方法を採用して育児が劇的に改善したとなれば人は嬉しいでしょう。嬉しいと人に広めたくなるでしょう。とくに共感を重視する生物である女性はその傾向がありますね。一方である育児方法に効果がなかった場合はどうでしょうか。この場合はわざわざ「XXXXという本を買って実践してみたが何ら効果はなかった。金返してほしい。っていうか返せよ」などと騒ぎ立てる人はほとんど居ないでしょう。自分の子供には合わなかったのだと思い、せいぜい、他の人が当該育児手法の話をしている時に「うちは効果なかったな」「どこでもうまく行くわけじゃないねー」などとしゃべる程度でしょう。

このように功体験がSNSなどで広まり、失敗体験は広まらないという不均衡が特定の育児書や育児方法がたびたびバズワード的に広まる理由だと思っています。優れた方法だから広まるわけではないのでしょう。

なので、私の育児はそういった方法を「うまく行くかもしれないひとつの手段」程度に認識して一切の期待をしないようにするというのがまずひとつです。ふたつ目は自分の子供に対してどの方法がもっとも高い効果を上げるかを地道に試行錯誤を重ねて検証して確かめるということです。そうです、結局右往左往してみるしか方法はないんですね。これが私の結論です。

…といってもたぶん、子育てを経験した人ならばたいていそういう結論に行き着くのではないかと思います。子供はそれぞれみんな違う、それが事実です。質問者の方も、それを踏まえた上で方法の一つとして何があるかというのを尋ねられているのだと思います。つまり以上までの約2千字は蛇足なのですが、子育てを経験したことの無い人に向けて書いてみました(偉そうですね)。

では、私が試行錯誤した結果、何が良かったのかというのを説明します。

嘘をつかない

まず絶対やってはいけないと心に決めているのはこれです。子供は大人が思っている以上に色々考えているし、覚えています。子供になにかをせがまれ、「後で遊んであげる」「後で買ってあげる」などと、どうせ覚えてないだろうとその場限りの嘘をつくと必ず後でそれを問いただされます(少なくともうちの子は)。自分の子供の時をふりかえっても、母親に「XXXちゃんのお家に泊まりに行きたい!!XXXちゃんも来いって言ってる!!」と何年も主張し続けたのですが、「年長さんになったらね」「小学生になったらね」「2年生になったらね」とはぐらかされ続けました。今でもはっきり記憶しています。

こういう経験をすると親の話も「どうせ話半分だろう」と判断してしまうので結果として親の威厳が失せてしまいます。

否定しない

じゃあ「遊んでー!」とやってきた時に嘘をつかないなら否定すればいいのでしょうか。しかし否定することも大抵意味がありません。なぜならば子供は目的を達成するまで駄々をこねる生き物だからです。他人の都合や気持ちを理解した上で自分が折れるということは一切しません。丁寧に親の状況を「今はXXXをやっていて忙しいから」などと説明しても、大抵理解しません(理解するときもありますが)。

部分的に同意する・妥協点を見つける

子供は要求を受け入れないと駄々をこねる。大人も同様に折れられない事情がある。ならば双方の妥協点を見つけるしかありません。「今は遊べないけれどX分後には遊べる」とか、「この遊びはできないけれど、こっちの遊びだったらできる」とか、「お菓子を食べるならこっちのご飯を全部食べてからにしようか」などですね。そこで、「ご飯全部なんて食べれない!でもお菓子は食べれる!」などと主張してくることもありますが、そこはこらえて更に条件をゆるくして妥結点を見つけるしかありません(ご飯半分たべたらお菓子を食べる、など)。

なるべく同意してあげる

しかしながら、前述したまでのようなことを繰り返すと子供は何かするときに一々親の許可を求めるようになります。これは将来、指示待ち人間になりそうで教育上好ましくないので、なるべく多くのことに同意してあげて「基本的には自分が好きなことをやっていい」という感覚を身につけれるよう気を付けています。が、うちの場合はまだ許可を求める割合が高いように思えます。

単なる「駄々」は一切認めない

「おもちゃ買って!!!」「お菓子買って!!!」みたいなことだけを繰り返し叫ぶような状況になった時はその主張を絶対に認めないようにしようと決めています。なぜならば駄々をこねてギャーギャー騒げば自分の要求が通ると解釈してほしくないからです。幸い、そういう機会は今のところほとんどありませんが…。

まとめ

というわけで、書いてみると地味で効果の薄い方法ばかり並んでしまいました。斬新なものというのは残念ながら無いですね。嫁さんにも聞いてみましたが、「子育てに効果的な方法はないよねー。強いて言えば…」と挙げてくれたのが上記の後ろ2点でした。

ご質問の「どう折り合いをつけるか」という点に対しては、こういった効果的で斬新な方法はない、という一種の諦めの気持ちで折り合いをつけているのかもしれません。

おそらく、子育てに対して問題意識をもち、質問して頂けるような方は上記のようなことはとっくに試みてある程度の効果があること(もしくは無いこと)は認識しておられるのではないかと思います。ですから、新たな情報を提示することができず恐縮なのですが以上が回答になります(結局回答の仕方が堅いですね)。

ここからは蛇足です。

斬新?かどうか分からないのですが、私が最近試みているのは「詳しく説明する」ということです。例えば、「どうしてプリキュアのモフるんを助けることができなかったの?」と聞いてきてしつこい場合は、「それは次週もプリキュアを見させようとしたいからだよ。今週でモフるんが助かったら次週見なくてもいいよね?でも助からなかったから次週も見たくなるよね?プリキュアのアニメを作ってる人はみんなにプリキュアを見てほしいんだよ。なぜかというと、テレビはCMでお金を稼いでるからだよ。ドラえもんのココスのCMを見たらみんなココスに行きたくなるよね?それを狙ってココスはテレビにCMを出してるんだけど、みんなテレビを見なかったらテレビにCMを出さないよね?だからテレビ局やプリキュアを作ってる人たちはみんなに見てもらえるような番組を作るんだよ」ということを長々と説明すると子供は「???なるほど…。」みたいな感じで一応納得した素振りをみせます。当然理解はしていないでしょうが、子どもというのは「私何でも知ってる!!」という優越感に浸りたい生き物なので、とりあえず何かそれっぽい説明があれば納得するように思えます。

この方法は効果があるのか弊害が大きいのか良くわからないので蛇足として記しました。逆に言えばそれ以外の方法は他の親に聞いてみてもある程度同意してもらえるような内容なので、普遍的に適用できるギリギリの最大公約数かな、という気がします。