デミオ XD Touring 4WDで峠を走ってきた その2

前回記事の続きです。

前回記事では簡潔にまとめれば

  • なんか加速がもっさりしてた
  • そこまで回らない
  • ターボラグが気になる

という内容でした。

「そこまで回らない」「ターボラグが気になる」はまだしも、「加速がもっさりしている」というのはどうなんだろう?計算結果ではかなりGを感じるはずなんだけど…。というあたりがかなりモヤモヤしていました。

で、今回また乗る機会があったので乗らせてもらいました。前回は大人二人子供一人乗車、かつスタッドレスタイヤでしたが、今回は大人一人、サマータイヤという状態。

今回は峠含め、様々な道を走らせてみました。

峠ではやはりそこまでのGは感じない。しかしながら直線でちょっと踏み込むと鋭いGを感じるとともに、みるみるうちに速度が上昇していく。あー、なんだか峠ではそもそもスピードを出せないから必然的に加速を感じるシーンもなかったというのが本当のところなのかも。

ただGを感じるから加速もさぞかしすごいだろうと感じてしまうが、スピードの変化を見るにいつも乗っているCX-5 20Sと大差無いのでは?と思う。実際、くるまくんのデータを引っ張ってみると、

  • CX-5 20S
    • 0-100km/h : 8.68秒
    • 0-400m : 16.38秒
    • 最大加速度: 4.97 m/s^2
  • デミオ XD
    • 0-100km/h : 8.27秒
    • 0-400m : 16.31秒
    • 最大加速度: 7.01 m/s^2

となっていて、タイムは大差ないです。その一方で加速度には圧倒的な差が存在しており、このあたりはフィーリングとも一致します。Gを感じるのだから加速度はすごいだろう、加速がすごいのだから追い越しも楽だろうと思ってしまうだろうが、実際は2.0L NAのCX-5という鈍重そうな車と大差無いということがわかります。もっと楽に追い越しをしたい、という要望がある場合にはガソリンターボな車種を選んだほうが良さそうです。最も、このレベルでも追い越し時の性能に不足を感じるとかいう要望はそう無いとは思いますが。

その他、気づいたことを書きます。

まず、当たり前ですがCX-5と比較すると車体が非常に軽いですね。なんだかオモチャのように感じます。これはいい所とも悪いところとも捉えることができると思います。この軽さとディーゼルターボが組み合わさったおかげで鋭い加速度が感じられるわけですが、加速度というのは興奮と同時に不快感を与えます。

また、ターボラグとトルクの立ち上がりもかなりNAエンジンと比べて運転しにくいと感じました。とっさのところでラグが発生するので、「あれ?加速しないな」と思ってさらに踏み増すといきなり鋭い加速を初めてしまう。アクセルワークにはかなり神経を使ってしまいます。まあ、慣れの問題とは思いますが…。しばらくターボ車は所有してないので。ただ、スロットルも電子化されているのだから、なんかもうちょっと上手いことNAっぽくリニアな反応にできないかな?とは思うところです。リニアにしたらしたで「加速が鈍い」とか言われるのかもしれませんが。

エンジン音はやっぱり気持ちいいものでは無いですね。CX-5 20Sの場合は高回転まで回した時のエンジン音が凄まじく心地よく、こいつは良い車だ!!!と思わせてくれるのですが。この点はディーゼル車に望むべきところではないので仕方ないでしょう。

騒音・振動に関しては、回さなければ十分に静かなレベルだと思いました。ただ、1100rpm〜1500rpmくらいのところで若干うるさいかな?と感じる程度。

そういえば今回ATのシフトチェンジ回転数を観察してみたのですが、ゆっくり加速しているときは1200rpm〜1800rpmあたりの回転数を使い、踏み込んだ時は4000rpmちょいまで回すような感じでした1。瞬間燃費計を見てみると、加速時(40km/hくらいからの)でもうまく踏めば19km/Lくらいの数値は叩きだしてくれます。一定速巡航では27km/L程度の値を維持するのもさほど苦ではなく、うまく走らせればかなり燃費は伸びるのではないかと思いました。

あと、MTモードで走らせるのはそこまで楽しくないということに気づきました。CX-5 20SのMTモードは素晴らしく優秀で、ドライバーが選んだギアをなるべく維持しようとしてくれるんですね。MTモードにしても、回したら勝手にギアが上がるとかギアが下がるとかいうものをよく見ますが、CX-5の場合はレブリミッターまで回してもシフトアップしません(リミッターが効いた状態で一定速度走行になる)し、限りなくMTのフィーリングに近いと思います。しかしながらデミオ XDのMTモードは、シフトアップ・ダウンの回転数にかなり制限がかかっている印象。MTモードにしても自由度が無いので単に「走行速度に合わせてギアを変えている」という作業にしか感じられず、あまりMTモードが存在する意義が感じられませんでした。ただこれも、エンジン回転数の幅が狭いディーゼルエンジンであるからこそであって、この点に対して文句を言っても仕方がないとは思います。

総じて、「運転を楽しむ」という観点でこの車を眺めると良くない点が多数目に付くように思うのですが、一方で、例えば地方で日々の通勤や買い物に使うとかいう用途ではなかなか良い車なのかな?と思いました。初期投資分が確実に回収できる、年間2〜3万kmは走るような地方で下駄車として使い倒すという目的ならば、私はディーゼル車を選んでいたかも、と。ただ都市部に住んでいるという状態だと、信号が青になるたびに「バラバラバラ…」というトラックみたいな音を聞いたり、アクセルを踏み込めるようなシーンがなかったり、走行距離が短いのでランニングコストでイニシャルコストをペイできなかったり、というあたりが気になるので選ぶ動機が弱いかなあ。と思いました。

なんだか車好きにとって都市部で暮らすのは面白くないなあ…。車通勤したいなあ…などと関係ないことを思ってしまいました。おわり。


  1. もう記憶が曖昧ですが、4000rpmくらいなら昔乗っていたジェミニでもそのくらい回った気がします。なので、4000rpmまで回るという点で特に何か思うことはありませんでした。