一条工務店の家に2年住んでみて。良い点と悪い点

なんだか、「一条で建てて良かったところと悪かったところ」という記事にまだ結構なアクセスがあるので、2年住んでみての感想も書いてみようと思い、書きました。

重複するところも多いかもしれませんが、ふと今感じたことを直感的に書いてみます。

良い点

暖かい

おそらく、経験した中で最も暖かい家です。かつ、家の中でどこに居てもその快適な室温が保たれています。これは全館床暖房+高気密校断熱の組み合わせでしか実現できない快適さだと思います。

寒い地方の方は解ると思いますが、寒い地方って暖房設備が充実してる(具体的にはデカい石油ストーブとか薪ストーブがある)ので暖かいんですよね。私は寒い家に住むのが絶対に嫌でした。寒い事自体がストレスですし、風邪も引きやすくなります。

地方を離れて東京に来て私がまず驚いたのは、冬場が非常に寒いということでした。なぜこんなに寒いのか分析してみてたどり着いたのは、そもそもヒートポンプによるエアコン(普通のエアコン)の暖房能力が貧弱だということ、そして換気システムが常時外気を取り込んでいることという二点の理由です。

前者に関しては、石油を豪快に燃やすのと電気でちまちま周囲の熱を取り込んで輸送する(ヒートポンプ)のでは熱量が全く違いますので仕方のない事です。しかしながら、寒冷地以外でFF式などの石油ストーブを設置するのは明らかに能力過剰で、ランニングコストやメンテナンスコストを考えても良い選択肢とは言えないでしょう。

発生する熱を大きくできないのならば、失う熱を小さくするしかありません。それが二点目の換気システムです。

これを読んでいる方は戸建てを検討しているのでしょう。そしてその多くはいま賃貸住宅に住んでいらっしゃるのだと思います。もしお住まいの住宅が2003年度以降に建築された建物であるならば、必ず常時換気システムが装着されているはずです。風呂の換気扇のスイッチに「このスイッチはOFFにしないでください」などの注意書きが無いでしょうか?また、壁に通風口が設置されていて、手を当てると風を感じないでしょうか?これが換気システムなのですが、まあ「システム」というほど大層なものではないですね。単に換気扇をつけっぱなしにして壁に穴を開けてるだけです。

で、こいつのせいでせっかく暖まった部屋の熱をどんどん外に排出していってしまっています。これがよくない。

であれば人は通風口を塞ぎ、換気扇を止めようとしますよね?現に私の知り合いもよくそうしています。これもよくない。なぜならば、そもそも2003年に建築基準法が改正されて24時間換気システムの設置が義務化された理由はシックハウス症候群の発生を防ぐためなのです。建築材から長きに渡って少しずつ放出される微量の有害物質を部屋に蓄積しないようにするという措置なのですね。

換気は止められない、しかし換気すると寒い。これを解決する方法が第一種換気と熱交換システムのセットです。この方式だと給排気間で熱交換を行うので、外部に放出する熱量が少なくなります。それに加えて断熱性能自体も高いので、通常の住宅に比べれば壁や窓を通じて放出されていく熱もかなり少なく出来ます。

というわけで長々と書きましたがまとめると、

  • 床暖房でまんべんなく全館を暖かくする
  • 高断熱・高気密・第一種換気+熱交換によって放出する熱を最小にする

という二つの組み合わせで暖かく快適な家が実現できています。

で、次に考えるのが皆さん「でも、お高いんでしょう?」ということですよね?大丈夫です。一条工務店の家はなんと、i-smart/i-cubeという商品であれば全館床暖房と高気密高断熱仕様、さらに第一種換気システムと熱交換システムまですべて標準仕様に含まれていて追加料金がかからないのです。まあ、その分坪単価が普通より高めになってるのですが…。でも私も20代で建てれたくらいなので、そこまで高級住宅という値段帯でも無いと思います。

私は冬に暖かい部屋でアイスを食うのが昔から好きでしたので、家を建てる時も「真冬でもアイスを食える程度の室温が保たれていること」を要求仕様の一つとしていましたが、その願いは叶っています。

電気代が安い

で、流出する熱量が少ない(夏場は流入する熱量が少ない)ので電気代が安いです。

私は寒いのが嫌なので床暖房もかなり高めにしていますが、それでも冬場で月1.7万円くらいがピークではないでしょうか。ケチれば3千円くらい減る気がします。夏場は7千円くらいですね。オール電化なのでガス代はかかりません。

外壁タイルが良い

i-cube / i-smartという商品だと、だいたいいつもキャンペーンというのを実施していて外壁タイルを安く施工できます。私が建てた時は、家全体で+20万円のコストで施工できたと思います。外壁はメンテナンスコストがかかりますが、タイル(TOTOのハイドロテクトタイルという商品です)だとほぼメンテナンスフリーということで、20万は回収できると踏んで採用しました。

採用の理由はメンテナンスコストの低減でしたが、見た目もかなり気に入っています。タイルの家はやっぱり重厚感というか、カッチリして頑丈であるような印象を受けますね。

また、2年を経過してハイドロテクトタイルの光触媒効果も強く実感しています。窓枠などはかなり雨だれの汚れが目立ってきていますが、外壁タイルは全くと言ってよいほど汚れがありません。欲を言えば窓や窓枠にも光触媒コーティングされていてほしいと思うのですが…。

太陽光発電の収益

これは現在では当てはまらない利点かもしれませんので、参考まで。

私のときはまだ太陽光の売電価格が42円/kWhという価格だったということもあり、搭載した太陽光は8年くらいで初期コストを回収完了する予定です。また、月の返済額は見込まれる収益を超えないような額(ただし年平均)で設定されるのですが、この額は多少余裕を見込んで設定されているため、ローン支払いが続いている現在でも利益が発生しています。

アフターサービス

私は現段階では満足するアフターサービスを受けられています。何か問題があって連絡をすればすぐに修理を手配してくれます。

ただし、これは担当していた営業さんや店舗によって大きく変わる点だと思います。というか、どこのメーカーで家を建ててもアフターサービスの質というのは現場社員の対応に依るところが大きい気がします。言い換えればアフターサービスという点で住宅メーカーに大きな差は出ないのでは…という気がします。何十年保証だからすごいとかいう宣伝をしているメーカーもあるみたいですけど、個人的には実際に受けられるサービスとしてはメーカーかの差はたいした無く、それよりもどれだけ良い担当さんを引けるか、という「1回数千万円のガチャ」を引くようなものだと思います(個人的見解)。

悪い点

フローリングが弱い

すんごい弱いです。施主ブログを読んでいても、みなさんこの点は不満のようです。何かを落とすとすぐに凹みや傷になります。子供が居るとあっという間に傷が増えていきますね。おそらく、床暖房があるがめに使用できる素材に制限があるのだと思います。

個人的には仕方ないと諦めていますが、コーティングを施工している方も多いみたいですね。私はテカる床が好きじゃないのと、十数万円というコストをかけてまで傷を減らしたいというわけでもないので施工しませんでした。

室内の遮音性の低さ

これは前回の記事にも書きましたが、気になります。耐えれないほどではありませんが…。もっとも、外部の音と違って室内で発生する音というのは家族が発生させている音なので対処の方法は沢山ありますね。

正直、不満らしい不満というのは「フローリングが弱い」くらいしか無いですね。自分の場合は。