【質問#30】柏から秋田まで車で行きたいです。

質問・悩み相談の回答です。

質問

8月のお盆過ぎ、つくばから秋田まで車で行きたいと思っています。新幹線も飛行機もやたら高いですね。3人で行くのですが運転できる人は2人。交代しながら10時間くらいかな…と色々なサイトを見ていたら、anoparaサンにたどり着きました。
早いですね、6時間で行けてしまうものなのか、と感心してしまいました。
秋田には親戚がいるでもなく、3人とも初めての場所でございます。大館市という所に行こうと思うのですが、自分ならこう行くな、帰りはこの道かな、等々アドバイスをいただけたら嬉しいです。
ちなみに、土日(8/20、21)を利用して行きます。夜中出発などは問題ないです。20日の午前中には大館市にいたいです。1泊して21日の夜中にはつくばに帰ってきたいですが、かなりの強行軍かなと心配しています。しかし、週末以外は仕事をお休みできないのです。
お忙しいとは思いますが、どうぞよろしくお願い致します。

回答

待ってました!こういう質問を!

地図を見ながらどういう道路を通っていくのか計画するのは本当に楽しいですよね。この楽しみをぜひともブログ上でも共有できればと考えていました。喜んでお答えいたします。

結論から申しますと、そこまで道選びに困るケースではないかと思います。下記のいずれかが良いと思います。

プランA

常磐道→仙台東部道路→仙台北部道路→東北道→十和田IC→国道103号→大館市

プランB

常磐道→外環道→東北道→十和田IC→国道103号→大館市

帰りも大館市から帰るのであれば、同様の経路で帰ってくるのが良いと思います。秋田県の他の地域にも行く場合は後述のルートを参考にしてください。

その他、ナビによっては関越道経由で新潟まで行き、そこから日本海側を通るルートを示すことがあります。この行程は止めたほうが良いです。もっとも、2時間以上長い旅程が表示されるので選ぶことはないと思いますが。

プランA, Bについてそれぞれ詳細を説明します。

プランAは常磐道下り方面に乗り、そのまま太平洋沿岸を福島、宮城まで走り、富谷JCTで東北道に合流、そのまま東北道を北上するルートです。このルートはおそらく(質問者様の正確な出発地が分からないため)最短経路となります。途中、常磐道は磐越道に分岐し、磐越道は東北道と交わるので磐越道経由で東北道に行くこともできますが、このルートだと距離がかさむのでプランBの方に分があります。

同じように仙台東部道路は仙台南部道路へと分岐して東北道へ接続しますが、こちらも若干距離がかさむうえに通るメリットも大して無いので選ぶ理由は無いでしょう。

プランAの注意点は常磐道が磐越道と分岐したあと片側1車線となってしまうことです。法定速度/制限速度以下で走る車に出会ったら延々その速度で走らされるので到着時間が遅くなってしまいます。田舎の片側一車線高速道路では何故か一般道と同じく時速60km/hをキープして後続車をブロックする地元民を見かけます。

プランBは常磐道上り方面に乗り、そのまま外環道を経由して東北道へ向かうものです。都心方向に向かうので若干混雑する傾向はあると思いますが、深夜出発も大丈夫とのことでしたのであまり関係ないでしょう。プランBはプランAに比べて走行距離が40km程度伸びますが、東北道に出てしまえば宇都宮までは片側3車線、それ以降もずっと片側2車線と非常に快適な旅となります。サービスエリアも充実しており、余裕があれば行く先々で豊富な土産物や郷土料理に出会う事が出来ます。

プランBで注意すべき点は、まず仙台近郊の東北道がカーブが多いと言う事です。無理やり仙台市に近づけようとしたせいか、きついカーブがいくつかあります。初めて通る人だと少し恐怖を感じるかもしれません。ただ、調子づいて飛ばさず、制限速度を守って走行していれば別段危険ということではありません。また、東北道は走行車両の平均速度が高いです。120km/h程度であれば普通で、130km/h以上出している車列に出会う事もよくあります(なぜ具体的な速度が分かるのかは深く考えないでください)。もちろん違反ですが、これが実情です。東北道ではあまり覆面を見ないのでそういうのも関係しているのでしょうか…。

ただそういうデメリットを差っ引いても、個人的には片側2車線以上が続く快適さのほうが勝つ、つまりプランBの方が良い、と私は思います。

ちなみに、プランA,Bともに料金は同じ8,750円(深夜ETC割引適用)でした。

また、プランA, Bともに十和田ICで降りて一般道を通るルートとしています。十和田ICで降りず、小坂JCTまで乗れば秋田自動車道に分岐し、大館までずっと高速道で行くことが出来ますので、この経路でも良いと思います。ただ、東北の3ケタ番号の国道は大体信号もほとんどないので到着時間はほとんど変わらないか十和田ICで降りたほうが早いかもしれません。どちらにするかは好みで選んで良いと思います。

次に出発時間についてです。ご質問の日にちはお盆過ぎとのことでしたので、帰省ラッシュには巻き込まれないとして考えます。

私は確かに過去に6時間半程度で東京から秋田まで帰ったことが一度ありますが、これは種々の条件がとてもよかったパターンで、かつ、東京~秋田間をかれこれ40回くらいは往復したことのあるドライバーが一切の休憩を取らずに走行した場合です。その私が運転しても、平均すると休憩含め7時間くらいはかかっていると思います。かつ、秋田でも南部のほうが到着地なので、北部の大館ではさらにプラス1時間くらいかかるでしょう。ただ、10時間は掛からないと思います。休憩時間を1時間くらい取ったとしても、たぶん8時間くらいで着くのではないでしょうか。ドライバー二人なので休憩時間を取らないということであれば、もう少し早く着くと思います。

ですので、午前中に到着したいということであれば、深夜1~3時以降に出ればいい感じだと思います。すると大館に9~11時ころに到着します。この時間帯であれば渋滞に巻き込まれる箇所は無いと思います。若干、仙台近郊で渋滞するかもしれませんが、渋滞に巻き込まれたとしてもせいぜい10分程度のロスで済むレベルではないでしょうか。

帰りについては、プランBの場合は東北道上りの佐野~羽生あたりがよく渋滞します。JRTICの渋滞予測を見ると、大体16時~20時に15km程度渋滞することがあるようです。これに巻き込まれると下手すると1時間前後のロスになるのでなるべく避けたいところです。ただ、なぜこのあたりの時間帯に渋滞が発生するかというと、やはり皆考えることは同じで「日曜日の夜7~9時くらいまでには家に帰りたいから」なんですよね…。なので、あまり遅くならないいい感じの時間に到着するように狙って出発する(たとえば昼12時~2時ころ秋田出発)と確実に混雑に巻き込まれます。

なので、帰りについてはプランAが良いかもしれません。プランAでも常磐道柏IC付近が同様の時間帯に混雑するようですが、「柏、つくば」あたりという事ですので、少し早めに高速を降りれば渋滞に巻き込まれないと思われます。

回答は以上ですが、せっかくですので首都圏からの秋田への旅行一般という範囲に広げてどのような方法(ルート)で移動するのが良いか述べたいと思います。

車か公共交通機関か

車で移動するのは疲れますが、現地での足に不便しないという点と旅費が安く済むという二つのメリットがあります。特に旅費に関しては、往復で高速・ガソリン代含め2.5万円程度で済むと思います。この額は新幹線や飛行機を使った場合よりも安いです。「こまち」で最大の割引となる「トクだ値」の35%を適用したとしても、往復の旅費でこの額とほぼ同等、現地の足代を考えたら確実に車移動の方が安く上がります。二人以上で移動するならば圧倒的に車移動の方が安いです。ですので、公共交通機関を選択する理由は自家用車を所有していないか長距離の運転をどうしても避けたいという2点に集約されると思います。

また、自家用車を持っていなかったとしても現地での足はレンタカーを強く推奨します。なぜならば秋田県内の公共交通機関は都市圏に比べると無いに等しいからです。新幹線から在来線に乗り継ぐだけで1時間近く待たされるとか平気であります。それが苦にならなければ電車で移動するというのもアリですが。

さらに秋田には一応新幹線「こまち」が通っていますが、あれは秋田新幹線というよりも「東京盛岡新幹線」と呼ぶのがふさわしいと私は思います。なぜならば東京~盛岡は2時間程度で結ぶのに対して盛岡以降は在来線のレールを通っていくので非常に速度が制限され、結果として盛岡~秋田間も2時間弱かかるという不思議な新幹線です。まあ、山形新幹線も同様ですが…。

これらの点を念頭に置いて以降の解説をお読みください。

日本海沿岸南南部に行く

象潟、にかほ、由利本荘あたりに行くならば車で関越道を通って新潟まで行き、そこから日本海沿岸道と国道7号線を使って北上するのが最も早く、安いと思います。このルート上には新潟、村上、鶴岡、酒田など観光地が多いので秋田以外を観光するにもお勧めです。また、先に述べたように海岸線をずっと通っていくので気分が良いです。

ただ、冬場だと関越道を通るのはしんどいので、下記の「内陸側南部に行く」ルートが私はお勧めです(冬場の関越道と東北道を比較したら、東北道のほうがずっと走りやすいと私は思います)。

また、関越道は冬場を除けば走行しやすい道路ですが、建設中で部分的にしか開通していない日本海沿岸自動車道は乗ったり下りたりの繰り返しなので初めて通る人にとっては分かりにくいと思います。さらに、新潟~山形の県境あたりに位置する国道7号線は夜になると、峠を100km/h以上で走り抜けたり赤信号を右折車線を抜けて直進するようなちょっと頭のおかしい人たちが運転する車をちょくちょく見ます。煽られたら張り合わずに先に行かせた方が無難です。こういう車に一々腹を立てても仕方ないです。…と書くと言い過ぎな気がしてきました。まあ普通の道ですが若干注意が必要という感じでしょうか。

公共交通機関で行くならば、秋田駅まで新幹線もしくは秋田空港まで飛行機で行き、レンタカーを借りると良いと思います。

内陸側南部に行く

湯沢市近辺に行くならば東北道を北上し、宮城県の古川ICを降り、国道47号から国道108号に向かい、そのまま鳴子~鬼首を抜けてくるのが間違いなく最速です。

公共交通機関で行くならば、大曲駅まで新幹線もしくは秋田空港まで飛行機で行き、レンタカーを借りると良いと思います。

秋田道沿いの市に行く

横手、大仙(大曲)、秋田市、潟上(八郎潟)、能代あたりの秋田道が通る市に行くならば東北道を北上し、北上JCTから秋田道を経由していくのが良いと思います。男鹿は秋田道が通っていませんが秋田道経由で行くのがベストです。

公共交通機関で行くならば、大曲駅もしくは秋田駅まで新幹線で行き、そこでレンタカーを借りると良いと思います。

県内陸側中央~南部に行く

このあたりはちょっとややこしいです。

角館に行くならば東北道~秋田道経由で大曲ICで降り、そこから一般道で角館まで行くのが良いと思います。もしくは、次に記すように国道46号経由でも良いと思います。どちらにするかはちょっと悩ましいですが、長期連休時ならば46号を通った方がいいかもしれません。

公共交通機関ならば新幹線が角館に止まりますので新幹線がベストです。

田沢湖、乳頭温泉あたりに行くならば東北道を北上して秋田道には向かわず、そのまま盛岡ICまで行ってから国道46号経由で行くのが良いと思います。この地域まで行くのに秋田道を使うとかなり遠回りになります。というか、秋田道自体ずっと1車線ですしカーブが多いためか走行速度も遅め、さらに冬場は猛吹雪になることがあり、すると前がほとんど見えなくなるので個人的にはあまり通りたくありません。

公共交通機関ならば田沢湖に新幹線が止まります。そこでレンタカーを借りるのがベストだと思います。

県内陸北部に行く

大館あたりに行くならば冒頭で述べたとおりです。公共交通機関ならば新幹線よりも飛行機で大館空港まで行くほうが良いです。

以上、ご検討ください。