【質問#26】家の購入

質問・悩み相談の回答です。

質問

初めまして、いつも楽しく拝見させて頂いております。
今年の1月に結婚して間もないですが、家の購入を考えている30代前半の者です。
家を購入するにあたり、不動産屋や住宅展示場を周り、またインターネット上の各ハウスメーカーの評判や口コミを参考にしつつ、最終的に「一条工務店」に家を建てることをほぼ決定しています。一条工務店の情報はネットでたくさん目にしますが、withpopさんの一条工務店に関する記事はとても共感できる部分があり、一生に一度の買い物をするという不安の中で私が家を買う決心をするきっかけとなった部分でもあります。大変感謝しております。
さて、本題となりますが冒頭にて一条で家を建てることをほぼ決定していると記載しましたが、あと一押しで迷っている部分があります。その点について、withpopさんのご意見をご教示頂けると幸甚です。

質問1:貯蓄額とローンの割合
 見積もりが予算を少しオーバーしている状態です。貯蓄を切り崩してオーバー分自己資金を増やすべきか、ローンの借り入れを増やすべきか悩んでいます。
 尚、前者の場合でも貯蓄額は200万程残る前提です。

質問2:節約生活かゆとりを持った生活か
 俗に言う、ローンは年収の5倍までの上限は超える借り入れを予定しています。実際には何度もシミュレーションをして生活を切り詰めるレベルではなく、少し余裕を持ったレベルでの返済ができる想定の上で購入に踏み切っていますが、先は長いことを考えると今までの生活より多少なりとも節約生活を強いてしまうことになるのかな?という気持ちがあります。
 「家は、性能」この言葉に惹かれて一条工務店を選びましたが、少し我慢して夢を選ぶのか、安定して余裕を持った生活として一条工務店を諦めるのか悩んでおります。
 ※土地を見直したり、間取りを狭くするという案は考えず、諦めるなら同等の土地・間取りで予算が抑えられる他メーカーでと考えています。

質問3:withpopさんの生活
(記事を拝見しての感想になります。真実と異なったり、気を悪くされたのであれば大変申し訳ございません)
 withpopさんも購入時は資金に余裕がある中での購入ではなかったと感じました。
 実際に家を建ててからの生活はいかがでしょうか?ゆとりを持った生活はできていますでしょうか?
 今現在、当時の判断は間違っていなかった、後悔はないと感じているでしょうか?

大変失礼な内容を含んだ上でのご質問であることを重々承知しておりますが、一条を建てたいと思ったきっかけとなったwithpopさんのご意見を訊いた上で最終判断をしたいと思い今回ご連絡させて頂きました。
また、回答する上での情報(購入額、年収、世帯構成等)がない中で判断に迷う部分も多々あるかと思いますが、何卒プライベートな部分となりますのでご容赦下さい。
尚、withpopさんのご回答次第で私の購入の決心が左右されるわけではなく、あくまで一個人のご意見として参考にさせて頂くのみとなりますのでその点はご安心下さい。

回答

withpopさんの一条工務店に関する記事はとても共感できる部分があり、一生に一度の買い物をするという不安の中で私が家を買う決心をするきっかけとなった部分でもあります。大変感謝しております。

ありがとうございます。このようにおっしゃっていただけることが励みになります。一条関連の記事はほとんど更新していないにも関わらず…。

余談になってしまいますが、私としても読者の方々がアクセスして下さるおかげでブログが成り立っていますので、なんとか還元したいという気持ちはあります。その一つが一条工務店の紹介制度なのですが、最近はWebを通じての紹介もかなり制限されているようで残念な限りです。

はっきり言って一条ブロガーは一般的な「知人の紹介」で伝える情報の数倍以上の情報を配信しているはずです。その人たちを紹介者と見なさない、という一条工務店の対応はちょっと疑問ではあります。「紹介制度の乱用を防ぐ」という主旨は十分理解できますが、その抑止方法として一律「Web経由での紹介はダメ」という方法はどうなんですかね…。せっかく一条は施主ブロガーが多いのですからもうちょっとうまく活用しては?という気がします。

話しを戻します。ご質問の内容は、下記3点ですね。

質問1:貯蓄額とローンの割合
質問2:節約生活かゆとりを持った生活か
質問3:withpopさんの生活

質問1, 2に関しては質問者様がおっしゃるように回答するための情報が不足しているのでちょっと回答しづらいです。が、その情報があったところで的確なアドバイスが出来るかどうかというと、たぶん私はファイナンシャルプランナーでもないただのサラリーマンなので無理だと思います。なのでもっと感覚的・直感的な、どんぶり勘定な視点で回答を行いたいと思います。という感じですので、これも質問者様がおっしゃるとおり、参考程度に読んでいただけると幸いです。

質問1:貯蓄額とローンの割合

見積もりが予算を少しオーバーしている状態です。貯蓄を切り崩してオーバー分自己資金を増やすべきか、ローンの借り入れを増やすべきか悩んでいます。尚、前者の場合でも貯蓄額は200万程残る前提です。

私であれば貯蓄を切り崩して自己資金を増やします。

借り入れを増やすというのは融資自体を断られるリスクもあります。もしそうなった場合は別の銀行に依頼することになりますが、個人信用情報機関に銀行がアクセスした履歴も一緒に閲覧できるそうなので審査のハードルも上がります(つまり、何度か審査を受けているということは何か理由があるのだろう、と勘繰られる)。(このことはご存知かと思いますが、一般的な回答として記述しています)

私は貯蓄が200万に減ることによって発生する諸々のリスクと、融資を断られるリスクを評価した時、後者の方がリスクが高いと評価します。(ここでいうリスクというのは発生確率と損害の積で、後者の場合は損害の方を大きく見積もっています)

もっとざっくりと言ってしまえば、マイホーム建築の頭金や諸費用を支払った後、さらに増えてしまった見積り分をカバーしてもなお200万円残るような堅実なお方であれば多少貯蓄が減っても全く問題ないのではないか、と思います。

質問2:節約生活かゆとりを持った生活か

俗に言う、ローンは年収の5倍までの上限は超える借り入れを予定しています。実際には何度もシミュレーションをして生活を切り詰めるレベルではなく、少し余裕を持ったレベルでの返済ができる想定の上で購入に踏み切っていますが、先は長いことを考えると今までの生活より多少なりとも節約生活を強いてしまうことになるのかな?という気持ちがあります。
 「家は、性能」この言葉に惹かれて一条工務店を選びましたが、少し我慢して夢を選ぶのか、安定して余裕を持った生活として一条工務店を諦めるのか悩んでおります。
 ※土地を見直したり、間取りを狭くするという案は考えず、諦めるなら同等の土地・間取りで予算が抑えられる他メーカーでと考えています。

「良い家を追求するか、余裕を持って安いものを買うか」は個人の価値観にも関わってくるのでお答えするのが難しいです。が、この点に関してもご質問の文面をよく読ませて頂きますと、どうも無理のあるような贅沢をしているとは思えず、かなり現実的で堅実な選択をしているが一抹の不安がぬぐえない、というように読み取れる気がします。

まず、

何度もシミュレーションをして生活を切り詰めるレベルではなく、少し余裕を持ったレベルでの返済ができる想定の上で購入に踏み切っています

とのことです。少し余裕をもったレベルならば、返済に苦労することはないでしょう。もし苦労することがあればそれは不測の事態が発生したと言う事です。リスクはダメージと発生確率の積なので、通常は発生する確率が極端に少ないような現象(たとえば誰かに損害を与えて多大な額を請求されたとか)は除外して考えます。つまり、そういった事態が発生するのは防ぎようがない、とも言えます。そのあたりまでひっくるめて返済に苦労することはない、と評価して良いのだと思います。

それでもなおよりゆとりを求めたほうが良いのでは?とお考えという事です。ここで、

節約生活を強いてしまうことになるのかな?

という部分は深い意味があるように思います。ここは、自分が節約生活をするこへの危惧ではなく、節約生活を(家族に)強いることへの危惧が表明されています。「生活レベルを下げるのは難しい」という記事でも書いたのですが、人間は自分が我慢するよりも、家族に苦労や我慢をさせるのは非常に苦痛が伴うものです。自分一人が我慢して節制するのは問題ないが、妻(夫)やいずれ産まれてくるであろう子供たちに苦労を掛けるのは忍びない、と、恐らくこういったお気持ちが有るのではないでしょうか。

人間というのは機械ではないですから、いくら数字で根拠のあるデータを導出できたとしても、家族のことを思い浮かべれば気持ちがぐらついてくるのは仕方ないと思います。返済のシミュレーションを何度も行ったとのことであれば、その導出されたデータを信頼して建てたい家を建てたほうが良いと私は思います。そもそもシミュレーションでは節約生活ですらなく、少し余裕を持った生活になっているということですから。

以上、推測で回答しました。

また、

ローンは年収の5倍まで

という数値も良く聞きますが、これは私感ですが意識があんまり高く無いファイナンシャルプランナーもしくは融資担当者らがどんぶり勘定で決めたかなり安全寄りのラインではないかと思います(『俗に』、と書かれていますので質問者様もこの数字を強く信頼しているわけでは無いと思いますが)。本当の安全圏を導出するならば、現在の勤務先や本人の職業的なスキル、年収の上昇率、本人自体の市場価値がどうなのか、今後どうやって金を稼いでいくつもりなのか、現在の家族構成や家族計画、さらには保険をどうするか、資産運用はどうするのか、老後はどうしたいのか、金のかかる趣味があるか、親の介護はどうすんのか、等々まで踏み込んで行かなければ語れない事だと思います。

今回の例で言えばやはりシミュレーションしても少し余裕が残るレベルだ、という言のほうがより重要だと思います。

質問3:withpopさんの生活

(記事を拝見しての感想になります。真実と異なったり、気を悪くされたのであれば大変申し訳ございません)
 withpopさんも購入時は資金に余裕がある中での購入ではなかったと感じました。
 実際に家を建ててからの生活はいかがでしょうか?ゆとりを持った生活はできていますでしょうか?
 今現在、当時の判断は間違っていなかった、後悔はないと感じているでしょうか?

ここは得意分野です。自分のことを喋るのは得意(好きなだけで得意じゃないかもしれない)です。

記事を拝見しての感想になります。真実と異なったり、気を悪くされたのであれば大変申し訳ございません

全く正しいのでご安心ください。

まず回答から書きますと、ゆとりを持った生活は出来ています。当時の判断に関しては、後悔はないですが色々と思う事があります。

当時の事を資金面にフォーカスしてあらためて時系列順にまとめてみたいと思います。

私の場合、ソイルセメントによる地盤改良が必要と分かった時点ですでに予算オーバーでした(隣家は布基礎だったので大丈夫だろうと高をくくっていた)。なんだかんだあって建て終わったときの貯金というのはせいぜい20万円程度だったとおもいます。今回の質問者さんと比べると文字通り桁が違いますね。加えて、嫁さんが専業主婦で私一人の稼ぎが当てになっています。この状況で冷静に考えればよくもまあ家を建てようと思ったものですが、当時も不思議と何とかなるだろうという自信?のようなものがありました。

それでも、引き渡しが終わった直後から半年後くらいまでは家計収支が赤字だったりそれを補てんするためにボーナスを生活費に回したりクレジットカードのボーナス払いを駆使したりと小銭のやりくりをせねばなりませんでしたが、今思い返すとそこまでギリギリというわけでもなく、生活も特に節制していたわけではありません。資金面で苦労したとおもうのはせいぜいこのくらいでしょうか。

それから二年で子供を幼稚園に入れたり新車を買ったりカメラを買ったりなんだりかんだり色々と散財していますが、生活は何とかなっていますし、貯蓄額(正確には投信ですが)もかなり回復してきました。たぶん、普通の生活をしていると言ってよいと思います。

生活が何とかなった一番の要因はやはり借入額が適正だったのだと思います。私の場合は年収の5倍にやや満たない程度の借入額でしたが、これが無理のないラインだったのでしょう。先ほど、「年収の5倍というのはどんぶり勘定」と批判したばかりで手のひらを返すようですが、やはりこの程度の借入額だと多少無理をして貯蓄が尽きても何とかリカバーできる数字なのだと思います。

今回のケースでは年収の5倍は超えているとのことでしたが、貯蓄額に十分な余裕があり、また繰り返しになりますが何度もシミュレーションしたとのことですので特に問題があるようには思えませんでした。

で、その「色々と思う事」というのは家自体についてです。現時点で建てた家に不満はありませんが、やはり欲が出てくるといいますか、屋上が欲しかったとか、間取りをこうしておけばよかったとか、地下室が欲しかったとか、もっとデカい窓が欲しかったとか、そもそもやはり地方に住んで安い土地にデカい家を建てたかったとか人生設計まで含んだモヤモヤがあります。後悔と言うほどでもありませんが…。人生は数多ある可能性や選択肢から一つずつ選んでいかなくてはならないので、私のこのような悩みは本質的に解決不可能なことなのでしょう。

まとめです。

無理のない資金計画を立てられていますが、建築後の生活に対する最後の一抹の不安がぬぐえないという印象を文面全体から強く受けました。もちろん、具体的な資金計画を見ていないですし、見ていてもはっきりと私には回答をすることは出来ないと思いますが、それでも回答するならば、質問1に関しては貯蓄の切り崩し、質問2に関しては良い家の追求を、という回答になると思います。