【質問#23】マツダのミニバン撤退ニュースについて

質問・悩み相談の回答です。

質問

マツダのミニバン撤退ニュースについてどう思われますか?率直なご意見をお聞かせください!

回答

えっ、そうなの?と、メールを頂いて気づく程度にはもうすでにマツダには興味が無くなっている所でした。

こんな感じのニュースですね。

マツダ、ミニバンから撤退へ SUVに注力

マツダがミニバンの生産・開発から平成29年にも撤退する方向で検討していることが29日、分かった。世界的に人気が高まっているスポーツ用多目的車(SUV)などへの注力に向けミニバンの生産能力を振り向ける。北米や中国で成長するSUV市場に経営資源を集めて業績拡大を目指す。

感想ですが、まず驚きは無いですね。すでにブログで何度か記載したとおり、私はプレマシーのフルモデルチェンジは2016年4月までには確実にあり得ない話で、もしフルモデルチェンジするにしてもCX-9が出て数年後という感じだろうと思っていました(なので私はあきらめてCX-5を買いました)。一応、まだグローバルで販売されているプレマシー(Mazda 5)ですらこの有様ですから、ビアンテやMPVについてはモデルチェンジはあり得ないだろうと思っていました。

「マツダ CX-5をベースとしたミニバン計画」という記事もありましたが、これは結局日刊工業新聞しか報じていない記事でしたので日が経つごとにガセでは…という気がしていました。結果、やっぱりガセだったわけですね。その当時から方針が変わったという可能性もありますが、売り上げが伸びている今、ラインナップをシュリンクする方向に方針が変わるというのはちょっと不自然な気がします。

最も高い確率で起きるだろうと考えていたのが、プレマシー/ビアンテへのADASシステム搭載によるマイナーチェンジです。この二つはSKYACTIVが採用されていることから他プラットフォームとの類似点も多く、搭載することの技術的難易度はそこまで高く無いのでは、と予想していました。かつ、競合他社が相次いでADASシステムをミニバンにまで搭載し始めました。ですから蓋然性が高いのはそれだろうと。でもそれすら発生しなかったということでしたね。

元々、思い返すと2014年の末くらいにはマツダがミニバン商品群に積極的に金をかけるモチベーションと言うのは失われていたように思います。

これも繰り返しの話になりますが、そこまで大きな会社ではないので開発リソースが確保できず、ラインナップは増やせない。世界的に売れているのはミニバン(MPV; multi purpose vehicle or people mover)では無くてSUVである。マツダのCX-5は成功をおさめた。マツダは走る喜びにフォーカスしてブランド戦略を推進しているが、ミニバンはそのテーマとはマッチしにくい、など。

…であれば、次はCX-4、CX-3、CX-9を作ろうとなりますよね。そのあとにミニバン群を更新するとしても、今度はモデルライフサイクルの末期になってきた商品群の設計開発が始まってきますし、それにかけるリソースを減らしてミニバンを作ったとしても、売れる市場はかなり限られています。さらに言えば、今後は排ガス規制が米国からさらに厳しくなり、ZEV(zero emission vehicle; リチウムイオンバッテリや燃料電池を搭載する電気自動車など、排気ガスを出さない車)の開発が必要になってきます。恐らく、トヨタからの技術提供を受けて法規制をクリアするために何か商品を開発するでしょうが、それかてマツダの開発リソースが一切不要というわけでは無いでしょう。するとそちらにも開発リソースを割く必要があります。というわけで、やっぱりミニバンを作るのはしんどそうです。

ここからは完全に予想ですが、2014年末ごろにはすでにこのような情勢であったにも関わらず、今になって撤退が発表されたというのはやはりそれでも何とかミニバン開発を辞めたくないという意見が社内にはあったのではないでしょうか。

現場営業からしてみれば、今の時点でマツダのミニバンに乗っているユーザーは沢山いるわけですから、ミニバンの開発を停止したらその大部分を失ってしまうことになるでしょう。ですから営業サイドからの要望は根強いはず。私が行くマツダディーラーにはご成約御礼という札が貼ってありますが、プレマシーやビアンテは今でもちらほらと購入している人が居るようです。開発側にしてみてもMPVやプレマシーは優れたミニバンでしたから、なんとかそれを継続したいという気持ちはあったのではないでしょうか(と、思いたい)。

また、経営状態が改善されていけば会社規模自体も大きくなって開発・製造リソースその他に余裕が持てるとか、トヨタとの提携によって販売チャネルが増えるかもしれないとか、そういう情勢の変化に期待も出来るはずです。そういうところで議論が長引き、今になっての発表になってしまったのでは…。

いずれにせよ、マツダはミニバンを辞めました。ADASが付いたマツダのミニバン、鼓動デザインのマツダのミニバンに乗りたかった人は残念でした。妥協して現行のプレマシー、ビアンテ、MPVを買うか、諦めて他社のミニバンを買うのが良さそうです。セレナとか、VOXYとか、エスクァイアとか、ね。うわっ、自分で書いててちょっと寒気がしたわ。

「【質問#14】ビアンテとフォレスターについて」でも述べましたが、私がどうしても背の高いミニバンに乗れ、乗らないと毎日庭に猫の死骸を投げつけると脅迫されたらたぶんステップワゴンに乗ると思います。逆に言えば、「毎日庭に猫の死骸を投げつける」と言われないと私は背の高いミニバンになんて乗らないですよ。だって良い車無いもん。

う~ん…中々家族持ちにはしんどい時代になってきましたね…。

ただ、一つ付け加えるならば私のようにスライドドアと3列シートを諦めてさえしまえば選択肢はぐっと広がります。まず、3列シートですが子供が4人以上いる家でない限りはまあ乗れるでしょう。一応。大体の人がいざというときに乗れるというピーク性能を求めてるだけで、普段使いで困るという人はほとんど居ないのではないでしょうか。というか、普段から6人も7人も乗ると言うユースケースならば、そもそも車に運動性を求めること自体がおかしいです。ですから3列シートは比較的諦めやすいでしょう。

問題はスライドドアです。都市部においてスライドドアの利便性というのは絶大なのでここを諦めるのは中々難しいかと思います。大人が我慢するならまだしも子供がいる世帯がミニバンを検討する中心ですからね。大人は自分が我慢するならまだしも、子供に対して乗降りさせやすい、というメリットを諦めさせるのはなかなか抵抗がある気がします。

が、結局は乗降りなんて車を使う時間の中でも一瞬なので、そこにこだわるのもなんか変じゃないか?というか都市部だって全部の駐車場がギリギリドアを開けるスペースしかない、というわけでもないし…と考えて納得しました。

昔は走りにこだわって車選びをしていた諸兄の皆様方が子育ての時期に突入して良い車が無くて悩んでる、というケースにおかれましては、個人的にはバッサリとスライドドアを諦めてしまうのが良いと思います。それで奥様が納得するかどうかは分かりませんが、もしそこでご主人の意見が通らないようであれば、まずは家庭内での自らの立ち位置と発言力を気になさった方がよろしいのではないかと(キリッ)。

という感じで、適当な感想になってしまいましたが以上のような感じです。ご査収のほどよろしくお願いいたします。