【質問#22】ADAS についてなど

質問・悩み相談の回答です。

いつも楽しく拝読致しております。先生のCX-5のi-active senseはどのような感じでしょうか。私は地方でMPV をたまーに運転しております。2017年にはMPV かプレマシーの後継車が開発されそうとのことですね。そのころには全車速対応オートクルーズや歩行者対応緊急ブレーキも標準装備されているでしょう。しかし、狭い道も多いし、ダウンサイジングしていてほしいと思っています。梅田で、大動脈解離で意識を失い歩行者も巻き込み死傷者がでました。痛ましい限りです。全自動自走車にが世にでるのはまだまだ先だとは思いますが、先生は全自動自走車についてはいかがお考えでしょうか。

回答

先生のCX-5のi-active senseはどのような感じでしょうか。
中々良いです。天候や時間帯、周囲の環境に対するロバスト性は高いと思います。どのような環境でもかなり期待通り動いてくれます。

たまに、カーブを曲がっている最中に衝突の危険有と判断されてブレーキを踏めと指示されることがありますが、警告だけで自動ブレーキが実際に動作したケースは無いですし、警告自体も「ピピッ」っと一回鳴るだけなのでうるさいと言うわけでもないです。

ただ、自動ハイビームはあんまり使い物にならないと思います。都市部で走っていると常にロービームですし(当然ですが)、郊外路を走っているとよくまぶしいとパッシングされます。ここはソフトウェアの改善でどうにかなると思うので、ぜひともアップデートして頂きたいところです。

2017年にはMPV かプレマシーの後継車が開発されそうとのことですね。

残念ながらマツダはミニバンから撤退するとのニュースが報じられました。(このご質問はそのニュースが報じられる以前に頂きました)

しかし、狭い道も多いし、ダウンサイジングしていてほしいと思っています。

その通りですね。マツダ・スバルは規模が小さいのでこれからもグローバル市場に合わせたサイズを作り続けていくと思います。日本でベストなサイズの車に乗りたいと思ったら、日本市場向けの車かコンパクトカーに乗るしかないんですよね…。

梅田で、大動脈解離で意識を失い歩行者も巻き込み死傷者がでました。痛ましい限りです。全自動自走車にが世にでるのはまだまだ先だとは思いますが、先生は全自動自走車についてはいかがお考えでしょうか。

全自動運転は可及的速やかに実現されるべきで、究極的には全ての車が自動運転されて人間が行う運転は根絶する方向に進むべきと思います。

なぜならば、ご指摘の通り人間はミスや故障を発生させやすいからです。機械もそれは同じですが、人間とは違ってシステムの構成次第で信頼性を高めることができますし、ミスに関しては人間よりも優秀なレベルを達成できるだろうという見込みが立っています。

交通事故による負傷者・死亡者をゼロに近づけることは自動車メーカーと自動車業界、そしてそれに関する官公庁のワーキングチームが率先して取り組むべき共通のテーマと言ってよいと思います。どのような国、文化圏においてもこれは共有できる価値観と思います。

こう書くと「運転する楽しみは奪われるのか」と憤慨する人は多いと思います。その考えには同意も理解もできますが、安全な自動運転が確立された社会において死亡事故の危険性があるエンターテイメントが許されるという未来は考えられません。運転する楽しみはバーチャルリアリティの世界に移るか、サーキットでのみ楽しめる贅沢で特殊なものになると思われます。

ただ、そうはいっても人間の操作が一切介在しなくてもよいレベル4の自動運転技術の発生時期は高速道路で2025年~28年、市街地で2027~30年と見積もられています。実際、見込み通りにその技術が導入されたとしても、導入した瞬間に全ての車をリプレースするわけにも行きませんから、そこから緩やかに自動運転車が増えていき、人間のマニュアル運転に規制がかかるようになるのは2040年以降位なのではないでしょうか。

ですから、あと20年ちょいくらいは運転を多いに楽しめるわけで、だからこそマツダ、ホンダあたりは「自動運転でも人間中心で運転する楽しみを」みたいなことをうたっていますね。

あと20年後に我々の価値観がどう変わっているかなんてわかりません。今、車を運転するのが好きな人も、積極的に自動運転車に乗りたいと思うようになっているかもしれません。ですから、あまり将来の事は気にせず、みなさん今乗りたい車に乗って今やりたいことをやればよいと思います。