コストパフォーマンスの良い車列伝2016

調べて候補を列挙してみました。順番に意味はないです。

1.ホンダ フィット 13G / HYBRID

コスパの代名詞とも言える車。ホンダのボリュームゾーンを担う主力車種。多人数(3人以上)が乗車することはめったにない人にはおすすめ。

13Gは130万円。1.3L 100psエンジン搭載。車重970kg。パワーウェイトレシオは9.7kg/psとなり、十分な性能。特筆すべきは1tを切る車重。今時、軽自動車も1t近くの車種が多い中で、この重量を保っているのは好感が持てる。

内装はチープだが値段相応と言った感じで、初代に比べればかなりマシになってきている。室内空間は広く、後席を倒せばかなりの荷物が積める。

HYBRIDは169万。1.5L 110psエンジンと29.5ps(22kW)モーターを搭載。システム出力は137psとなる。車重は1080kgと13Gに比べるとだいぶ重いが、同クラスコンパクトカーの中では軽い部類。

何よりも特筆すべきはこのシステム出力で、パワーウェイトレシオは7.88kg/psとなる。別に速いことが全てだとは思わないが、この価格帯では随一の性能であるとは言っても良いように思う。

2. スバル インプレッサスポーツ 1.6i-L EyeShight

これも多人数(3人以上)が乗車することはめったにない人にはおすすめ。

価格は208万円。1.6L 115psエンジン、車重は1320kg。後輪ダブルウィッシュボーンでEyeSight Ver.3による先進的なADAS+全速度対応追従クルーズコントロール付。AWD。パワーウェイトレシオは11.4kg/psと若干の物足りなさを感じるが、目につく欠点はその程度。この値段でこの装備は唯一と言ってよい。

特に操舵修正と全車速対応クルーズコントロールの組み合わせは車に興味がそれほどない人にとっても魅力的に思えるだろう。これだけ詰め込んで208万円は本当に安い。

3. マツダ プレマシー 20S-SKYACTIVE
希望小売価格は 円なもののマツダの鬼値引きが健在な車種はこれ。全てコミコミで200万ちょっとくらいで買えるのではないか。「車好きだったが子育ての都合上、ミニバンを買わざるを得ない」という人に対して最もおすすめできる一台。国内のみならず、海外でも根強いファンがいる。そのうち無くなりそうと言われているので、買うなら早くした方が良い。

2.0L 151psエンジン、車重は1490kg、パワーウェイトレシオは9.87kg/ps。後輪がマルチリンク式サスペンション。ミッションはロックアップ付6AT。マツダのSKYACTIV-DRIVEミッションの出来は非常に良いと思う。ダイレクト感、変速ラグ、燃費、どれをとっても素晴らしい。

多段ATミッション車は高級車での採用が多いが、値段が下がっていけば普及価格帯の車種にも広く浸透するものと考えている。プレマシーはじめとするマツダのSKYACTIV-DRIVE搭載車はそのトランスミッションを低コストで搭載できたという点で良いと思う。

おそらく「運転していて楽しい」という点では他のミニバンを圧倒するのではないかと思うが、ただしいかんせん販売から年月が経っている車種なので機能的には見劣りしてしまう部分も多い。

4. スズキ イグニス HYBRID MG 2WD セーフティーパッケージ搭載車

148万円。1.2L 91psエンジン搭載。車重はなんと850kg!最近の普通自動車では最も軽いのではないでしょうか。車の重さは走る・止まる・曲がる・燃費すべての面においてプラスの影響を与える。

パワーウェイトレシオは9.6kg/ps。

グレード名はHYBRIDとなっている。システム的にはマイルドハイブリッドの部類で、リチウムイオンバッテリは搭載するもののモーター/ジェネレータは通常の12Vタイプのものと思われる。だからといってショボイということでは決してなく、費用対効果の点では良いところを狙えるのではないだろうか。

セーフティーパッケージを選択すると10万円弱高くなるが、これは選択しておいた方が良いように思える。選択すると、カーテンエアバッグ、サイドエアバッグ、デュアルカメラブレーキサポート、車線逸脱警告、誤発進抑制、ふらつき警報、先行者発進通知、エマージェンシーストップシグナルが追加される。これだけそろって10万未満というのは非常にお買い得な価格設定だ。

特に、カーテンエアバッグはこの価格帯の車にしては珍しいオプションであると思う。

デュアルカメラブレーキサポートシステムはEyeSightと同等のシステムで、どちらも日立オートモティブシステムズ製。おそらく、スバルとの独占契約的な何かが期限を迎えたので、クルーズコントロールなどの付帯システムを削ぎ落してADASとしてのミニマムな構成になるよう変更して提供しているのではないだろうか。EyeSight自体は各種性能評価でも非常に高い成績を残している実績のあるシステムだ。

5. スズキ エスクード

価格は212万(2WD)、234万(4WD)。1.6L 117psエンジン搭載。そして車重はなんと2WDで1140kg!4WDでも1210kg。このクラスのSUVではおそらく最軽量であろう。パワーウェイトレシオは2WDで9.7kg/ps、4WDで10.34kg/psとなる。トランスミッションはロックアップ機構付きトルコン6AT。SKYACTIV-DRIVEと比べてどうか、というのは乗ったことが無いので分からないがCVT嫌いな方々にとっては魅力的だろう。

この価格でありながら、装備はレーダーブレーキ、ヒルホールドコントロール、LEDヘッドランプ、自動防眩ルームミラー、速度追従オートクルーズ、本革巻ステアリングホイール、6速マニュアルモード付パドルシフトと盛りだくさん。さらに4WDになるとこれに加えてヒーテッドドアミラー、ヒルディセントコントロール、シートヒーター、リアヒーターダクトが追加される。

まとめ

元来、コストパフォーマンスに優れた車を多数展開していたのはマツダであったと思います。しかしながらマツダは「鬼値引き」のイメージやレンタカー向けに多数販売するなどの売り方による「安っぽい」というイメージを払しょくするためブランド化戦略に取り組み、そして一定程度成功しています。この結果は必然的にマツダ車のコストパフォーマンスを低下させることになりました。

このように考えているのは私だけでなく、同様の感想を多数いただいています。そもそも本記事を書いた動機は、次なる選択肢は何なのか?というあたりを考えるためのものでした。

最近、私はスズキに注目しています。スズキは新興国市場で強いですが、新興国市場ではユーザー層の所得が低いので必然的にコストパフォーマンスが販売戦略上も重要になってきます。その経験をぜひとも国内市場でも活かしてほしいと私は思っています。

私は別に高い車が嫌いなわけではありません。単に選択肢の幅を広げてほしいだけです。最近は特にミニバンや軽自動車のカテゴリで高級化が過度に進んでいるように思います。別に利幅の大きい車種をリリースするのはメーカーの勝手ですが、1社くらいコストパフォーマンスについて考え抜いた尖った車をリリースするメーカーがあっても良いと思う(もしくは、そういう商品をラインナップにおいてほしいと思う)のです。