【質問#13】キャリアアップ

質問・悩み相談の回答です。

質問

初めまして 毎度感心しながら拝見しています。

26歳 男性 専門卒です。
今年から新しい職場で働くことになりましたが、それでも税込年収400万前後の見込みで、少ないような気がします。ただ、前の職場がブラックだったので、随分マシになりました。

これからキャリアアップしていきたいのですが、
withpop氏は 仕事はどんなことを考えてステップアップしていきましたか? 
26歳の時年収はどれくらいでしたか? 

周囲は新卒で入ったまま結婚したり、転職して年収ダウンしたり、海外行ったりそれぞれです。自分の道が正しいのかいつも迷います。

回答よろしくお願いいたします。

回答

どんなことを考えてステップアップしていったか

色々な事を考えていた(今も)ので簡潔に述べるのは難しいですが、常に「新しいことにチャレンジする」ということはそれぞれの行動で共通していたかと思います。私は保守的な考えが嫌いで、新しい技術を積極的に導入したいということを考えています。後発の技術は先発の技術の良くない点を改良したいという思いや、そもそも全く新しいことを行うためという理由の元に登場します。つまり、本質的に後発の技術は先発の技術よりも何らかの点で優れていると言えます。もちろん、新しいものに飛びついて失敗することも多々ありますが、その経験も無駄にはなりません。

そういう事を繰り返すうち、社内では私しか出来ない事、もしくは、私が何かを指導することが多くなってきました。そういう経緯で、組織から必要される存在となり(と私は自負している)、そのことが人事評価にも現れています。つまり、ステップアップにつながったと言えるかと思っています。

25歳の時の年収はいくらくらいだったか
はっきりとは覚えていませんが、500万円前後くらいだったのでは、と思います。

ただし私の会社はみなし残業や年俸制という制度を採用しておらず、残業すればするほど年収が増えていく形式になっています。その当時はかなりの残業をしてプライベートを犠牲にしていたので、この年収が高いとか、この金額を貰えてよかったとかいう考えはあまりありません。私は中学生からHPを作ったりブログを書いたりしていましたが、そういう活動の一切が止まってしまった時期が、ちょうどこのあたりでした。

年収について

質問者の方は年収を気にしてらっしゃるようですが、以下のページ等を参照してみますと、

平成26年賃金構造基本統計調査 結果の概況 | 厚生労働省

男性(性別が分からないので男性と仮定します)の20~24歳では平均202千円、25歳~29歳では平均238千円となっています。ピンポイントで25歳のデータがありませんが、大体220千円だと仮定すると、12か月で264万円、ボーナスを含めて考えると、ボーナス分2か月分をプラスして308万円、ボーナス4か月分ならば352万となります。「300万円前後」とおっしゃっていますので、25歳のボリュームゾーンに当たる額なので特に年収が低いというわけでは無いと思います。

転職について

質問者の方は前職場がいわゆるブラックだったとのことです。より良い職場環境を求めて転職されたのでしょう。とても良い事だと思います。すべての労働者は待遇の改善を求めてもっと行動して良いと私は思います。

年収に付きましても、先ほど平均程度ですと述べましたが、平均だからそれでいいや、と思う人は少ないでしょう。ほとんどの人は平均よりも高い年収を望むと思います。ならば、もっと高い報酬がもらえる企業に移りたいと思うでしょう。であればそれを転職の動機としてもいいと思います。もちろん、面接の時には「お金がほしいからです!」とは言わないようにしなければならないですけど。

明確なビジョンを持つ
質問を拝見しますと、身の回りでは知人がさまざまな行動を起こしていることによる焦りがあるということが書かれてあります。なぜ焦るかといえば、自分が何もしていない、出遅れている(私はそうは思いませんが)と感じているからでしょう。ではなぜ何もしていない、出遅れていると感じておられるかというと、それは明確なビジョン、すなわち、どの様な人生にしたいか、どのような人間になりたいかという点を深く考えきれていないからだと思います。

どのように人生を生きたいかということが決まっていれば、自ずと行動に繋がり、行動は焦りを打ち消します。では、その明確なビジョンとはどのように決めたらいいのでしょうか。ここで悩む人は意外と多いようです。私はもっとシンプルに考えていいと思います。何の欲もない人というのは存在しないでしょう。たとえば、「裕福な暮らしをする」というものでも良いと私は思います。

おそらく、質問された方は「ブラック企業からの脱出という目的で転職したが、今度は年収が不満。収入を増やすためにももっとステップアップが必要」と考えておられるのだと思います。と、書くと「楽に稼ぐことばかり考えてけしからん」と怒る人が居るかもしれませんが、まったくそのようなことはありません。楽に稼ぐことはすなわち労働生産性の向上を意味し、少ない労力で多くの成果を上げることは自身の生活を改善するのみならず、その組織、ひいては人間社会をも豊かにします。義務感や正義感で社会に貢献するよりも、純粋な気持ちを突き詰めた結果社会に貢献できる方がよっぽど健全だと私は思います。

私は世の中や人生において金が重要じゃないなどと言う意見ははっきりとクソだと思います。私の好きな漫画の一つに「闇金ウシジマくん」がありますが、ウシジマくん曰く「世の中金が全てじゃねえが、全てに金が必要だ」だそうです。まさにその通りで、(ミクロ経済の視点では)金があれば大体の問題は解決しますし、資産と生活の豊かさには強い相関があります。

普段から金、金と言っていると卑しいと思われるのでやめた方が良いと思われますが、言わなければいいだけの話です。

上記までの私の推測が全くの見当はずれで(金欲しいんでしょ?みたいな形で失礼かとおもいますがご容赦ください)、質問者は他にもっとやりたいことがあるというのであればそれを目標として強く胸に刻み込むことで「何もしていないという漠然な不安」は消失するでしょうし、金が欲しいってのはちょっと…というのであれば、別のなりたい自分を探すのが良いと思われます。

また、友人が次々といろいろな人生を歩んでいく中、自分は焦り、悩み、悶々とする経験はそれ自体が良い経験でもあると私は思います。結婚したらどうなるか。海外に行ったらどうなるか。転職して年収が下がったらどうなるか。そういうことを自分がやること無く他の人がやってくれているのですから、その話は大いに参考になるでしょう。

長くなったのでまとめます。

年収、キャリアアップ・ステップアップ、「なにかやらなきゃ」という漠然とした不安や焦り、これらの源泉を辿ると根源的には人生のビジョンという点に行きつくのではないかと私は思います。5年後、10年後、20年後といったスパンでその時々にどういう自分になっていたいか、という姿を明確に想像できれば自ずと答えは導き出されるのではないかと思います。