2016年初夢

私はショッピングセンターの駐車場にいる。雪が降っていて、うっすらと道路に積もっている。ショッピングセンターの隣にはイエローハットがある。その向こうには田んぼが。典型的な田舎のイオンショッピングモールの光景だ。

車の中には雑多な荷物がごろごろしている。家族はいない。私一人で、身の回りのものをすべて車に詰め込んで旅をしているようだ。隣に友人の車があり、我々は車二台でここに来たようだった。

友人が「とりあえず中で初売りで何か安くなってないか見てみよう」というので中に入る。人がほとんどいない。男二人でとりあえずマックを食う。その後、ビレッジバンガードの前を通り過ぎた時にそれは起こった。同じく男二人で新年早々イオンショッピングモールに来ているふたり組が「何だあれは」と指差している。指差している先には吹き抜けになっているフロアがあり、そこに色とりどりの原色の濃い煙が吹き出していて、その中央には黒い艶のある球が浮かんでいた。球はくるくると弧を描いて動いている。そして、近くにある照明に触れた瞬間、その照明はひどい騒音を立てながら球の中に飲み込まれていった。

私と友人にはそれが何かわかっていた。あれは宇宙人が放った兵器で、地球上のありとあらゆる構造物や生物を少しずつ飲み込みながら地球を「初期化」していくためのものだった。早く逃げようと駐車場にもどると、ショッピングモールの建物が大きな音を立てて崩れ始め、中からあの黒い球が飛び出してきた。人や建物を飲み込んだおかげで徐々に大きくなっている。人々の悲痛な叫び声を背に、友人が「さあ行こう」と平常の声。私は、世界中のどこにいようともいずれは死ぬのに、逃げる必要はあるのだろうかと思った。しかし、あの黒い球がなくてもいずれ人は誰しもが死ぬわけで、だからといって今どう生きるかに意味が無いというわけではないので、本質は大差ないのかもしれない。