無痛分娩で妻が出産しました

 

生まれました。

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今回、無痛分娩での出産だったのですが、あまりにもお産が楽に進んだので感動しました。

無痛分娩というと、よく発言小町あたりで「なんで無痛分娩するんですか?麻酔のリスクを知らないんですか?」「痛みを伴ってこそ母親になれるのです」「私なんか4人も普通分娩で産みましたよ。なんで無痛にするんですか?怖いんですか?大人なのに」「神様が決めた本来の誕生日を人間の都合で変えてしまうとかおこがましいと思わないのですか?(※無痛分娩は計画分娩とすることが多い)」などと鬼女が刺々しい口調で批判しているという印象があります。

ちなみに、無痛分娩について調べる場合は、よくわからん口コミサイトみたいなところではなくて信頼できるサイトで調べたほうがよいでしょう。日本産科麻酔科学会のページが非常に参考になります。また、施行施設も検索できるようになっています。

日本産科麻酔学会 | 無痛分娩Q&A

私はこれを一通り読んで納得したので、二人目を無痛分娩で生むということに同意しました。まあ、私が生むわけではないので本来は私の同意もクソも無いんですけど・・・。

無痛分娩では、子宮口がほぼ前回で、普通であればかなり大きな痛みに耐えているような時期にあってもテレビを見たり、うたた寝したりしながら出産が進んでいったので非常に楽そうでした。こんなに楽なお産があるならもっと広まっても良いのでは、と思いました。

以降はうちの嫁さんに聞きながら書いた感想になります。カッコ内は私が思ったこと。

一人目について

陣痛に関しては、10分間隔の陣痛が5分間隔になるまで自宅待機を指示されたが、その周期が訪れるのが怖かった。当然だが陣痛は痛い。ただ、その陣痛の痛みがどのくらいの痛みだったかという記憶は薄れていってしまうが。生まれた直後は意識がもうろうとしてて、縫われたことや後産のこともよく覚えていない。そのあと、赤ちゃんが隣に寝かせられたが、手も震えていたし抱っこすることも何もできなかった。

今回、無痛分娩を選んだ理由は、産後がつらかったから。夜は寝れないし、常に不安だし、母乳は出ないし(乳腺炎にもなった)。退院後すぐに産褥熱になり再度病院へ。子宮内膜症の疑いありということで、入院を勧められたが赤ちゃんがいるので入院できず、通いで点滴を打った。そういった経験があるため、出産後の体力低下が少ない無痛分娩のメリットが魅力的だった。

今回の出産について

計画出産で日にちが決まっていたが、1週間前に陣痛が来た。時々下っ腹が痛いなーと思っていたのが夜7時。ただ今までも痛みはあったので陣痛とは違うと思っていた。一旦寝たが、再び痛みがでてきて、いよいよ病院に連絡したほうがよいとなったのがAM1時ころ。2時に病院についてから内診をすると子宮口が3センチ程度開いているとのこと。

(この時点で自分はまだまだかかるので病室(個室)で待機していてくださいと言われ、上の子を寝かせていた。自分も1.5時間程度寝た)

3時頃にトイレに行くと血が出ているのに気づいた。その後の内診で子宮口が6センチまで開いている事がわかり、そこで麻酔をかけた。麻酔の注射自体は全く痛くなかった。麻酔が効いてからは痛みはほとんどなくなった。ただ、肛門付近に違和感が残っていた。それで「あー今陣痛が来ているんだな」と分かるという感じ。

(私が分娩室に行くと、胎児の心拍数とお腹の圧力?がモニターされていた。心拍数は平均140位。130~170くらいを行ったり来たり。圧力?のほうはTocoというラベルが出ている。この値が上がると陣痛が来ているということらしい。ただ、本人は麻酔がきいているのでなんとなく陣痛が来ているということくらいしかわからない)

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4時位に麻酔を追加。痛くはないが、吐き気が酷い。一人目の時も吐き気がひどかった。

(このあたりはやることがなく、正直私も少し暇だった)

5時過ぎには吐き気も治まり、少しうたた寝していた。楽には楽だが、このままいつまで待機すれば良いのだろうと不安になってきた。自分は経産婦なので経験があるが、初産婦で初めてだと何もわからないだろうからもっと不安になるのかもしれない。6時前に少し痛み始め、ナースコールをして麻酔を追加した。助産師さんが「テレビでも見ますか?」とリモコンを渡してきた。

「すごい楽でしょう?テレビ見ながら待てるなんて。皆さんそう言うんですよ」と助産師さん。

(ここから二人でめざましテレビを見ながら会話。旭化成のマンション杭打ち問題などについて喋っている。ここから7時くらいまで全く緊迫感がなく、嫁さんは寝息を立てていた。助産師さんが時々入ってきて内診をするが、その時目覚めて「寝そうになってました」とか言っていたが、寝そうなのではなく確実に寝ていた)

7時前くらいでいよいよ生まれます、ということになり、準備が始まる。いきんでください、と言われていきむが、いきみ方が間違っているらしい。正直もういきみ方なんか忘れてしまっていた。3回めくらいでようやく生まれたが、いきみ方を覚えていたら3回もかからなかったと思う。ちなみに一人目の時は10回くらいいきんだ。なかなか生まれず、助産師さんが二人がかりで腹を押してようやく生まれた。ちょうど生まれるというあたりで麻酔が切れかかり、すこし痛かった程度。

その後は切開した部分を縫われておしまい。縫っている時間が長いなーということと、やっと生まれたなーという感じ。

(このあたり、自分も立ち会って見ていたが、なかなかおもしろかった。まず、先生が容赦ない。手元はもちろん見えないようになっているのだが、まるで大型魚を捌くかのように、勢い良く何か作業している。見ている方が痛くなった。

いきみ方が間違っているという点だが、背骨を反っては行けないらしく、「反らないで!だから、反らないで!逆です!」「腰に私の手があるでしょ?それを押してください」「反らないで!反ると生まれない!」などと言われていた。普段猫背なのになんで反ってんだろうと思った。

あと、生まれたばかりの赤ちゃんは色が完全にモツといった感じ。胎盤もグロテスクだとは聞いていたが、そこまで気持ち悪いものでもなかった。もっと近くで見てみたいと思ったが、迷惑になりそうなのでやめた。へその緒もモツみたいだった。一人目は里帰り出産で立ち会えなかったのだけど、人生のうちで一度くらいは立ち会ったほうが良いと思った。勉強になった。

ちなみに、無痛分娩を行うと赤ちゃんの光や音に対する反応が出産後しばらくは鈍くなることがある、という論文があるらしいが、特にそういうこともなかった。むしろ、目を開いてキョロキョロあたりを見回しており、こんなにすぐに反応するんだっけ?と思ったほどだった。)

生まれた直後は、これだけ楽だったらもう一人産んでもいいかなーと思った。生まれた直後にそう思えるのはすごい。普通分娩だったら皆「もうひどと産みたくない」と思う、とよく聞く。

無痛分娩に関して周りは反対しなかった?

いない。しいて言えば「麻酔事故怖くないの?」と言われた程度。知り合いで、2人目を産んだママの半分くらいは無痛分娩だった。近所に無痛分娩に関して腕の良い医師が居るかどうかでは。

痛みを伴う出産でないと有り難みが薄れるとか、痛みを伴う出産を経験してこそ母親になれる、みたいな意見に関しては?

無痛であっても普通分娩であっても帝王切開であっても出産は出産。あれだけ楽ならみんな無痛分娩にしたら良いのにと思う。そしたら出生率も上がるんじゃないか。しかも昨今は晩婚化で高齢出産。だったらなおのこと無痛分娩が普及したほうが良いと思う(出産後の体力低下が少ないので)。

(個人的な意見だが、「痛みを伴ってこそ出産」みたいなのはその人の価値観である。そう思うから無痛を選ばず普通分娩で出産した、というのも良いし、そう思わないから無痛分娩を選んだというのも良いと思う。しかしながら、「私は痛みを伴ってこそ出産だと思う。だから普通分娩にしましょうよ」というのは価値観の押し付けに近くなってくる。私が女だったらそういう事は言わない)

無痛分娩を受けようかどうか悩んでいる人に対して何か言いたいことは?

無痛にするかどうかは本人が決めることであって、周りがどうこう言おうが気にしなくていいと思う。ただ、例えば初産婦などであればわからないことだらけだろうから、悩むのはわからんでもない。

他になにか言いたいことは?

なんで日本では一般的で無いんだろうね?と思った。でも普及したとしても、100%普通分娩になることは無いのかも。助産師さんたちは医学的な立場でお産は痛みを伴うものというのが当たり前という考えで居るだろうし、すべての人が無痛にしたいと希望することも絶対ないだろうから。自然派みたいな感じで助産院で生むような人もいるし。

今回の記事は以上です。無痛分娩を検討している人にとって何かご参考になれば。