新型マツコネナビ(ナビSDカードPlus)の使い勝手 (2)

思いの外、先の記事(下記)

新型マツコネナビ(ナビSDカードPlus)の使い勝手

にアクセスがあったので続編。

前回から今回までで気づいたこと

 

ジャイロ非搭載にしては回転にも強い

まず、ナビSDカード(以降NNGナビ)もナビSDカードPlus(以下ミックウェアナビ)もデバイス的には大きな変更もなく、測位はGPSに頼っているとのこと(by response)。以下、引用です。

「システムそのものは従来を変わっていないので3Dジャイロも独自には搭載していない。しかし、車両側から勾配角を反映できるCAN情報を入力することで高低差の認識も可能にした」

だそうです。ただ、この一文は記事を見た当時からずっと考えているのですが意味不明です。私がよくわからんのは「勾配角」という言葉。勾配とは傾斜の程度のことであって、普通は道路に関する特性を表す言葉だと思います。そしてその傾斜の程度が厳密にわかったところでナビにとってどれだけ嬉しいかというと、勾配の急な坂道を走行している場合には車両側で計測する速度ほど2次元投影した地図上の見かけの速度は速くなりませんが、そこの補正が出来る程度だと思います。そして、かつこんな補正をやっているナビはほとんど無いのでは…と推測しています。何故ならばその補正計算を行うためには厳密な3次元座標を持った地図データが必要で、そんなデータ容量を保存できるナビはコスト的に作れない、せいぜい荒い高度データくらいしか持ってないはずと予想しているからです。

で、文面をもう一度よく見直すと、ここではジャイロの話から勾配角に入っています。推測ですが、これは勾配角ではなくて舵角もしくは方位が正しいのでは…と思っています。つまり、CANからステアリング舵角と速度データを読み取って車両の回転を検知しているのではないか、という予想です。なぜそんなことが言えるのかというと…

道路上への位置補正がそれほど効いていない

のです。道路の近くでかつ道路上でない場所が自車位置である場合、最も近い道路上へ自車位置を移動させるような補正をするナビは数多ありますが、ミックウェアナビの場合はそれほどこの補正が効いていません。新しく出来た地図に乗っていない道路を走行しても、ちゃんとその位置をトレースしてくれます。補正がそれほど効いていないということはつまり、自車位置の測位精度にある程度自信があるからであって、すなわち、

自律航法してくれる

のは間違いないと思われます。

一度、エンジン停止後しばらく経った後、エンジン始動させてからすぐ走行し始めました。こうすると、GPS衛星を捕捉するまで時間がかかります。GPSを補足していない間は下記写真の左側

IMG_1826

にあるGPSのランプが赤色表示となります。その状態で走り続けてもある程度は正しい位置を表示し続けてくれます。バックしながらハンドルを切ったり、右左折を繰り返しても、です。

精度の印象としては、以前使っていた初代楽ナビLiteと同じ程度といった感じです。これもGPS+ジャイロ+車速パルスという一般的な構成の測位方法です。

先のResponseの記事を読んだ限りだと「PNDと同じ程度の精度しか出ないのかな…」なんて思ってしまいますが、少なくともそれ以上であることははっきりと言い切れます。というか、既に述べたとおり普通の2DINナビと遜色ない程度の精度は今のところ出ています。

ただ、問題は首都高などのごちゃごちゃしたところを走るとどうなのか、というあたりでしょう。ここはまだ試せていませんが、今月末か来月初めあたりに行く機会があるので検証してみたいと思います。

変なルート案内はない

ルート案内(音声、案内表示など)はごくごく普通です。提示ルートも特に変なところはありません。

UIのレスポンスも悪くない

SDカードを挿入した直後は明らかにシステム全体の動作が重くなって若干イライラしましたが、それ以降は特に重いと感じることはありません。若干の引っ掛かりを感じますが、許容範囲内です。

NNGナビでの不満点は解消されているのか?

もっとも多くの人が気にしているのはこの点だと思います。私はNNGナビを使ったことはありませんので、ネットで調べた不満点を幾つかピックアップして、それに対してミックウェアナビがどうか、というあたりを述べたいと思います。

マツダ車に搭載されるナビの「マツダコネクト」が不評な訳は何なのでしょうか?

他の方も語っているナビ機能(ソフトはNNG製)は、高速道路上での右左折やUターン指示(いずれも改善した模様)、高速を降りろと指示してまた昇れといった意味不明な指示。

これは今のところは無いですね。

駐車場などのランドマークがでるのはよいが、でるものを選べないため都心部では地図が見えなくなったりする。

これは改善されました。表示するランドマークは選べます。ガソリンスタンド、駐車場、コンビニなど。

高速道路を走っているのに側道を走っている状態になると高速道路に自車位置を戻す機能がない。

これはミックウェアナビにも無いですね。ただ地図に高度情報を持たせて云々と記事に書いてあったので精度は向上しているはずです。実際走ってみてどうかはまだ未検証です。

センサーが貧弱なのか実装が弱いのか自車位置せいどがよくありません。

今のところ全く問題なく、予想以上の出来です。

動作がブラックアウトしたり、再起動したり・・

一切無いです。ナビ機能に限らず一度も見たことがありません。

イコライザーなどの機能も貧弱です。ブルートゥースもイマイチ安定しません。

ナビの話ではないですが未だにこれは感じますね。イコライザーはぜひ搭載してほしい。Bluetoothはどうも機器との相性があるのか、うまくいく機器だと全く問題無いですがダメな機器は何をやってもダメ、みたいな印象を受けます。イコライザーに関してはBluetooth接続可能なポータブルオーディオプレーヤーを使おうかな、そのほうが音楽の入れ替えも楽だし。なんて思っています。

事故るかと思ったマツコネ(カーナビ) Version 3.2

あと、たいした問題ではありませんが、予想到着時刻が、かなり違いました。
3つ巴で、出発時点での比較(笑

Google Map の到着予想時刻(保土ヶ谷駅→茅ヶ崎某所) 19:22
Yahoo!カーナビ(保土ヶ谷駅→茅ヶ崎某所)19:24
マツコネ V3.2(保土ヶ谷駅→茅ヶ崎某所) 19:46

※すべてVICSは有効にしてあります。

実際に目的地に到着した時刻は、19:20

ミックウェアの場合、到着予測時刻は一定速度で走行した結果になっています。従って、改善はされていないでしょう。到着予測時刻に関してはデータが蓄積されているGoogleMapやYahooカーナビが飛びぬけて正確ではないかと思います。固定された平均車速から計算する方法や車速の移動平均から予測する方式はどうしても不正確になります。

正直言って、マツコネナビはホント信用できません。
Ver32になってリルート時に発していた音声がなくなったので、知らぬ間にリルートして知らぬ間に誤った道へと案内してしまうんですよ。
なので、特に高速自動車道を使って遠出するときは、かなり神経使います。
遠出するときは家族で行くことが多いので、助手席に座っている嫁に「この先どんあ案内になっている?」と定期的にチェックしてもらいながら使ってます。(中略)
高速道路を下りるよう案内されていたのでその通り進むと、次のICから再び高速に乗れと案内。
高速料金はべらぼうに高くついたし、地道をしばらく走らされたので意味のない無駄な時間を費やした。T字路の交差点でどう考えても真逆の方向へ案内していた。案内は右へ曲がれと。さすがに、それは違うだろうと案内無視して自分の思う左方向へ。左に曲がってすぐさまリルートし、自分が進んでいる方向へ案内を示す。

ミックウェアナビのルート案内はごく普通です。今のところ全く問題ありません。高速に乗せたり下ろしたりということも無いですね。リルートも合理的な道筋を提示してくれている印象です。

ただ、一つ思うのは知らない場所に行くのに乗り降りICすら調べずナビ任せにする人って結構居るんでしょうか?私は知らない場所に行くときは必ずGoogleMapである程度の道筋を調べて要所を覚えておきます。結局、何がいいルートかなんて定義しようがないですし、ナビは全てのドライバーが良いと思う道筋を提示できるわけもないので、ナビ任せにするとどんなナビを使うにしろ不満が出てきてしまうような気はします。このあたり、価格.com掲示板でも議論が紛糾していました。

国道、県道、市道の色分けはないし、高速自動車道はVerUPで少しづつ色が付き出しましたが、以前として無色のままの部分も多いですし、せめて、この辺が分かり易くなれば、今どこを走っているのか、ピンとくるんですが。

ミックウェアナビはあります。色分けはありますし、要所で交差点名称なども出てくるので特に不満に思うことは無いです。というか、NNGナビって無色だったんですか…。色分けはしていて欲しいですね。

国産ナビと比較してどうか

私はこれまで旧SANYOゴリラ(360DT)、初代楽ナビLite、ゴリラ(745VD)、Google Mapあたりのナビを使ってきましたが、純粋にナビ性能だけ見ると旧SANYOゴリラ>=Google Map>>>>ミックウェア>=初代楽ナビLite > ゴリラ(745VD)という印象を受けます。機能の多さで比べれば多分、 ゴリラ(745VD)>>初代楽ナビLite>>旧SANYOゴリラ>>ミックウェア>GoogleMapという順序になると思います。

ネットを見ていると「国産の安物ナビと同程度」という評価を見ますが、YUPITERUあたりのナビに比べたらさすがにまだマシではないかと思います。機能的や見栄え的には「国産の安物ナビと同程度」かもしれませんが、純粋なナビ性能に焦点を当てると、CAN情報を読み取っているミックウェアナビはPNDと比べたらずっと自車位置精度は高いですし、熱対策やサイズ的な制限が緩い分、CPU(マツコネの)も良いものを積んでいるはずです。

毎回各メーカーが出すフラグシップモデルのようなナビを買い続けて来た人にとってはまず間違いなくミックウェア+マツコネのシステムは不満だと思われますが、しかし現状の機能・性能でも世の中の7割くらいのドライバーのニーズには答えてくれるのでは…という気がします。

ただ、この「7割」という感想の前提は「人は未知の場所に行くとき、地図でルートを大まかに確認しておく」という前提に立って居ます。個人的にはこれは当たり前とは言わないまでも8割くらいの人がそうしていると思っていたのですが、前掲の価格.com掲示板を見ると「普通はナビ任せだ」のような意見が多くちょっと驚きました。既に書きましたが、せめて乗降りICくらいは調べておいても良いんじゃないかと思うのですが、どうでしょうか。

あとは、やっぱりナビの画面を見るよりも特に高速なんかは道路案内標識を見たほうがわかり易かったりしますので、純粋に実利的な意味でもナビ画面だけに頼るよりはその他の情報もフルに活用したほうが確実なのでは、と思います。

まとめ

ミックウェアナビは「ナビはあくまでも補足であって、基本はドライバーが地図を見ておくべき」、もしくは「ナビは現在値を表示してくれるためのツール」のように思っている人ならば、その中の7割くらいの人には受け入れられる程度には出来の良いナビだと思います。

ただ、フラグシップモデルを今まで使い続けてきたり、「ナビにすべてを任せて完璧な案内をしてほしい」という人がミックウェアナビを使うと不満に思う事もあるかもしれません。