【一条】トリプルガラスが標準仕様に

私が知らない間にトリプルガラスが標準仕様になっていたみたいですね。私の家は二重ガラスです。

「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」平成26年度 省エネ大賞「製品・ビジネスモデル部門」資源エネルギー庁長官賞受賞

封入ガスがアルゴンからクリプトンになったのと、ガラスが3枚になったのと、室内側のガラスが破壊に時間のかかる防犯ガラスになったことがこれまでとの差異でしょうか。

個人的に興味があるのは、これでどのくらい省エネになるの?という話ですが、調べてみるとわかりやすくまとめてくれているブログが有りましたので紹介します。

標準化するトリプルガラスサッシの冷暖房費の比較 | いえろぐ

種類 年間冷暖房費
ペアガラスアルミサッシ(ガス無し) 9.8万
ペアガラス樹脂サッシ(アルゴン) 4.9万
トリプルガラス樹脂サッシ(クリプトン) 4.4万

 

上記のとおりだそうです。現仕様のサッシから交換可能かどうかは分かりませんが、もし交換可能だったとしても年間5千円では多分ペイしないですね。

以降、ふと思ったことを。

そもそもなぜトリプルガラスにするのでしょうか?「二枚重ねよりも三枚重ねのほうがあったかいよねー」程度に思っていたのですが、良く考えるとガスよりもガラスの方が熱伝導率は高いです。間に入れたガラスは熱伝導率の低下(=断熱性の向上)には寄与しないのでは?

と思ったのですが、良く考えるとガラスが断熱層であると考えたこと自体が誤りですね。断熱層はガラスではなくガスで満たされている領域です。なので、もともと1層しかなかった断熱層が二枚重ねになったと解釈すべきでしょう。

ちなみに、「断熱層(ガス層)の幅を大きくすればよいのでは?」と思われるかもしれませんが、それは逆に熱伝導を良くしてしまう(=断熱性を損なってしまう)ことになります。発泡ウレタンのような固体の断熱材であれば断熱材が厚いほど断熱性能も高くなりますが、気体の場合は厚さを持たせると熱による対流が生じて熱伝導を良くしてしまいます。なので、対流が発生しない(しにくい)程度に薄くする必要があります。これで厚みを増やすとなれば、やはり3枚ガラスにするしかありません。

もし、光の透過率が高い(つまり透明な)常温で固体の断熱材があれば、ガラスを3枚にする必要も無いでしょう。

ただ、ここでまたふと思ったのが、熱伝導性を低下させるだけでは夏場の室温向上を抑えきれないのでは?ということ。冬場は、たとえば外気温が数℃、室温が二十数℃と大ざっぱに20℃くらいの温度差があります。夏は外気温が三十数℃、室温が25~30℃弱と冬場に比べると温度差は少なくなります。熱伝導率の単位はW/m・Kであることからも分かる通り、温度勾配がきつければきついほど熱の移動は激しくなります。

ですから、冬場は熱伝導率を下げることが断熱性能の向上に大きく寄与すると思われますが、夏場は断熱性能よりも赤外線による室温向上による影響も重視すべきでは?と考えました。で、一条の窓ガラスはLow-Eガラスです。このEはEmission、つまり赤外線放射を意味しています。ちゃんと熱伝導率だけでなく赤外線にも気を配っているのですね。

※厳密に言えば、冬場でも室内から室外に赤外線による放射というのは存在するでしょうが、夏場の太陽に比べればずっと小さいでしょう。

でも、一体何%カット(反射)してくれるんだろう…と思い調べてみると下記スペシアさんのブログがヒットしました。

知ってましたか?複層Low-Eガラスの性能とガラスコーティング

赤外光61%カット、紫外線83%カット

という値だそうです。なんか正直微妙な値ですね…。今回のトリプルガラスでは紫外線が99%カットということなので、赤外線に関しても性能向上しているかもしれません。

ちなみに、赤外線をカットしてくれるコーティングやフィルムなんかは無いのかな?と思ったのですが、これもスペシアさんの同記事に言及がありました(さすが!)。例えば3Mなどからフィルムが発売されているそうですが、やっぱ高いですね。買っても光熱費でペイできなさそうな印象です(計算したわけではないです)。

ユーザーとしては初期導入時に同コストで性能が高いものが手に入るのであればそれが一番喜ばしいので、性能云々はともかく、この仕様変更は良いことなのでしょう。

※一条の坪単価制で建てる限りという意味