GWにMC後CX-5 20Sを1600kmくらい走らせた感想

思ったことを忘れないうちに書きたいと思います。

ルート

東京都八王子市→秋田県湯沢市→秋田県由利本荘市→宮城県東松島市→宮城県仙台市→宮城県東松島市→秋田県由利本荘市→秋田県湯沢市→東京都八王子市。

東京~秋田は圏央道、東北道で移動(未開通区間は一般道)。それ以外は全部一般道。市街地もあれば峠もあり。

アダプティブLEDヘッドライトは実用上難あり

まず言いたいのがこれ。私はこの機能に非常に期待していたのだが、残念。

何がダメかというと、対向車がまぶしがる。これを使用していると対向車によくパッシングされるので、途中からは機能をOFFにしていた。

自分が使用している限りは素晴らしいシステムである。低速走行時はワイド配光、高速走行時は遠方へ配光。驚いたのは別の車が前を走っていてもハイビームになる事である。前を走行する車に照射される部分のみLEDが消灯して左右だけを照らすのである。暗い夜道で前から対向車が現れるとそこだけ消灯する。左右にハンドルを切ればその方向を照らす。何かのインタビュー記事で「一度経験したらこれを装備していない車には乗りたくない」と開発者の談が乗っていたが、まさにその通りだと思う。

しかしながら、実際はよくパッシングされると書いたとおり、自分が良くても相手が困る。「自分から良く見えていればいいや」という考えで押し通せる人は良いだろうが、少なくとも私はある程度道徳的なので相手に迷惑をかけてまで自分のメリットを押し通そうとは思わない。

もうすこし具体的に言うと、いきなり車が視界に表れるようなパターンにこのシステムは対応できないようだ。カーブを曲がっている最中に対向車がくるとか、前を走行する車両との車間距離が接近している場合などは消灯が間に合わず相手方ドライバーにハイビームが照射されると思われる。(今一つ断定的に書けないのは、特に薄暮時にパッシングされるケースが私の場合多かったので、ハイビーム照射範囲が良くわからなかったから)

また、道路脇の反射板を対向車と認識して照射をやめるケースも非常に多かった。カーブの途中で突然ハイビームが消えてびっくりすることも数回。

ただ、買う前から「こんな複雑なシステムが単眼カメラだけでうまく動作するのかな?」とは思っていた。結果、案の定うまくは動作しなかった。出来ればソフトのアップデートで対応してほしいとは思う。無くても良いような気もするが…。

補足しておくと、ハイビームの自動配光機能というのはライトの点灯を「AUTO」に設定した後、バーをハイビーム側(前方)に倒すと有効になる。この機能が有効になっているとライトに「A」が付いたマークが点灯し、実際に(少なくとも一部分が)ハイビームになっていると青いライトのマークが点灯する。

私が難ありと言っているのは、このバーをハイビーム側に倒してオートハイビーム機能を有効にした状態のことを言っている。それ以外の機能、たとえばワイド配光や高速走行時の前方照射機能などはオートハイビーム機能を有効にしていなくとも生きている気がする。かつ、それらは今のところ問題なく機能している。

あと、市街地でこのオートハイビーム機能を有効にすると殆どハイビームにならないので、田舎の道を運転するまでは気が付かなかった。

パワーは十分

パワーが不足しているのでは…とちょっと気にしていた20S。しかし、これまでに不足していると感じることは無かった。今回1600km走行してもやはりパワー不足に感じるケースは無かった。峠を走ったり高速を走ったりしたけど十分。

ただ、私が言っている「パワーは十分」というのは、エンジンスペックの上限まで使う事を考えれば十分という話だ。だから、上り坂になればギアが下がって回転数が上がるし、スーパーチャージャー搭載車と違って低速からトルクが出るわけでもない。回せば十分なパワーを得られるという話だ。だから、「軽く踏んでも凄い(or 十分な)加速」というあたりをもって「パワーがある」と感じる人にはパワー不足と感じることだろう。また、私はエンジンは回した方が面白いが、それをうるさいと感じる人は不満かもしれない。ここらへんは個々人の感じ方によるので一概には言えない。

燃費14.7km/L

トータルの燃費は14.7km/Lであった。燃費が悪いのは高速道路走行時である。詳しい速度には言及しないが、東北道で流れに乗って走っていて15km/L台という印象だ。少し飛ばせば14km/L台になる。

一方で、信号の少ない一般道を走っていると燃費は途端に伸びる。おそらく16km/L台は余裕で叩きだせるだろう。峠を常識的な速度で走っていてもそれほど燃費は落ちない。

市街地で走っていると11.6km/L程度であるのを考えれば、高速燃費の15km/L台は立派であるとは思うが、しかし信号の少ない一般道で16km/Lを超える燃費が出せるのだからもうちょっと伸びてほしいとは思う。「ダウンサイジングターボとSKYACTIV-Gを比較してみた」でも書いたが、高負荷時は部分負荷時ほど燃費は良くない。というか、圧倒的に落ちる印象を受ける。アクセル一定で坂道に差し掛かったときも、簡単にギアを下げてしまうようなセッティングになっているのだが、このあたりからもなるたけ部分負荷で運転させようとしているような印象を受ける。

峠を高回転まで回して攻め込むと当然ながら燃費は最悪になる。それでも少なくとも10km/Lちょいくらいは出て居ると思われるが…。

燃費に関してはこのクラスでの非ハイブリッドならばもろ手を挙げて喜ぶところなのかもしれないが、もう少し、もう少しと欲が出てくるのが正直なところだ。

マニュアルモードが面白い

マニュアルモードにして峠を走らせるとSKYACTIV-DRIVEは本当に面白い。MT車にかなり近い感覚を味わえると思う。さすがにダイレクト感はDCTに劣るものの、日常ユースでの変速ショックやクラッチ板という消耗品の採用とかの間でのトレードオフになる。

マニュアルモードで踏み込むとレブリミッターまで綺麗に吹け上がる。具体的には6500rpmまで吹け上がった後はその回転数を維持するような制御をしているようだ。勝手に変速したりなどという制御は介在しない。ドライバーが指定したギアを最大限維持してくれる。

欲を言えばエンジンをもう少し非力にしてそれに合わせて車両重量も軽くなってくれるといいのだが…。このスペックで公道を走らせると、少し踏んだだけであっという間に速度が上がるので運転を楽しみきれないところがある。が、それは「SUVを選んだくせに何言ってんだ」とか「簡単に重量を軽くしろとか言ってるけどどんなに大変なことかわかってんのか」とか「走りをめいいっぱい楽しみたいならサーキットへどうぞ」とかいう話になってくるので以下略。

子供に金が掛からなくなってきたらS660みたいな車を買うよ。

長距離で疲れない

長距離運転で疲れるかどうかを気にしていた。今回、GW中に1600kmくらい走ったがプリウスの時ほど疲れなかった。というか、歴代の車の中でもトップレベルで疲労軽減されていると思う。これはもちろん速度追従オートクルーズの効果もあるだろうが、同じ姿勢をずっと保っていることによる疲れというのも軽減されている気がするので、シートも良いのだと思う。プリウスはずっと運転していると腰が痛くなり、「あー早く着かねえかなー」とばかり考え、最後の方は気力で運転しているに近い(ちょっと大げさな表現だが)。

ただ納車時から懸念していたのはCX-5のシートの固さ。プリウスのように柔らかすぎても腰が痛くなるが、CX-5はいささか固すぎないかと思う。加えて言うと、私の体格だと膝より少し上の大腿後ろ側、ちょうどシートの前部端にあたる部分が妙に張り出しているような感覚を受け、であるからこそ、10wayシートがオプションで欲しいな・・・と思っていた。

長距離を運転してみての感想は、この「妙な張り出し」やシートの固さ自体が気になることは無かった。意識すれば「固いな」「出っ張ってるな」と思うが、それが原因で疲れたりするような感覚は無い。

それでも、せっかくマツダの各車種は正しい運転姿勢を取れるような設計にこだわったというのだから、廉価グレードでも10wayシートオプションは採用可能にしてほしかったと思う。

唯一の不満はマツダ

今回、昔から私に車の事を色々教えてくれた友人にCX-5を乗ってもらった。彼は仕事では営業車を日々乗り回し、自分の車は180SX、ローレル、スカイライン、チェイサー、スターレット グランツァなどを乗り継ぎ今はGolf Touranとレガシィツーリングワゴンを所有する生粋の車好きである。車の事では私が最も信頼している人物で、彼のCX-5に対する評価が聞きたいと思っていたところだった。

まずはパワーに関して。そうした大排気量車やハイパフォーマンス車を乗り継いできた彼でも「CX-5 20Sのパワーは十分ではないか」との事であった。それで、足回りもTouran同様しっかりしたものである印象を受けるとの事。

あらゆる面で文句は無いが、ただ唯一文句を言うとすれば「これがマツダじゃなかったら」と思うとのこと。

昔のマツダを知っている人に言わせると、やはりマツダには悪いイメージがあるらしい。ソースは失念したが、マツダへの企業イメージのアンケートを取ると、20~30代の人と40~50代の人とで全く結果がちがっていたとのこと。前者の方が好意的な評価で、後者が否定的な評価。それはやはり、レンタカーとして数多く卸していたり「鬼値引き」からくる安っぽさのイメージ、そしてリセールバリューの悪さによる「マツダスパイラル」などが影響しているそう。

私はその時代のマツダ車を所有したことがないし、昔から車好きだったわけではないのでいまいちピンとこないのだが、個人的には自分が好きなものはむしろあんまり評価されてほしくない、マイナーなままでいてほしいという気持ちがある。自分の好きなインディーズ発祥のバンドがメジャーになったら飽きる、みたいなパターンだ。中田ヤスタカシリーズもそれで飽きた。

個人的には最近はむしろホンダの方が安っぽいイメージを持つ。ホンダはインサイトのときにディーラーがナンバー撮りまくって新車販売台数を水増ししていたのと、ホンダの新車モータープールに膨大な数の車両が野ざらしで並んでいる画像(これもソースは失念してしまった)を見たのがその原因だ。

唯一の不満はマツコネ

私の唯一の不満はやはりマツコネ。いや、マツコネというか、2DINナビが装着できない仕様というべきか。マツコネ自体はそれなりに良いと思う。ダイヤル操作は直観的でやり易いし、画面の明るさや反射の少なさも非常に良いと思う。インターネットラジオが聞けるのも気に入っている。ADASなどの細かい機能設定をグラフィカルに行えるのも良い。ただ、そのために捨てたものが多すぎる。

まずはナビだろう。私はMicware製マツコネナビはそれほど良いものではないだろうと判断してGorillaを買ったが、やはりダッシュボードに何か置いてあるのは邪魔であるし、音声もGorilla本体スピーカーから出力させるしかない。これは、AUX端子から音声出力するとマツコネのオーディオが再生できなくなるからだ。

すると必然的に音楽再生もGorillaでしなければならないが、AUX端子からアナログ入力するというのがそもそも気にくわないし、Gorillaに搭載されるプレーヤーも使い勝手が良いとは言えない。そもそもハンドルにオーディオコントロールスイッチが付いているのだからこれを使いたいと思う。

今はまあ我慢できるレベルだが、どこかのメーカーが2DINナビ搭載キットみたいなものを製作したら私は2DINナビにしてしまうと思う。