一条工務店とマツダは似ている

当記事は私がふと思った事を書いてみただけで別段の主張はないです。

一条工務店のマツダは似ていると思います。それを周りの人に確認したいのですが、しかしマツダ好き∧一条工務店の家に住んでいるor建築中という人は私の知る限り居ないので確認しようがありません。

ではどういった点が似ているのか。

まず、両者どちらもその業界のトップランナーではありません。マツダはCX-5やデミオなど一部車種はヒットを飛ばし、業績もV字回復しています。一条工務店もi-smart/i-cubeがヒットを飛ばし、ツーバイ工法では日本一になっています。が、どちらも会社規模や売り上げを見てみるとその業界ではずば抜けているわけではありません。

次に両者は商品開発の目的が非常に明確です。一条工務店は「家は性能」というフレーズの元、徹底して住宅性能、特に高気密高断熱性能を向上させてきました。シロアリ対策や外壁の耐久性においても抜かりはありません。マツダは一貫して「走る歓び」「人馬一体感」を追求してきました。加えて燃費性能においても十分な値を確保しています。両社とも、商品の設計思想を紐解いていっても、「家は性能」「走る歓び」からのブレは感じさせません。

次はユーザー評価が高いという点が挙げられます。最近のマツダに対する評価は右倣えで賛美する傾向が続き、いささか気持ち悪いほどです。一条工務店も同様にネット上のユーザー評価は高いです。一条工務店はCMを打たない企業でありながらここまで成長した一因には、ユーザーの口コミが大きな役割を果たしていることも容易に推察できます。

最後は弱点です。マツダは「我々のこだわりを追求して言った結果、いくつかのユーザーが離れることによってもそれでよい」と述べています。たとえば最近リリースされたCX-3はその顕著な例でしょう。SUV、クロスオーバーというジャンルでありながら他車のようにゆったりとした後席スペースや荷室容量は確保されていません。それに競合車種と比較して非常に高い価格設定となっています。CX-3は当初ベリーサの後継と言われていたこともありましたが、おそらくベリーサのユーザーのほとんどはCX-3には乗り換えないでしょう。最近の小型SUVが良いと思っている人の一部は、外観から感ずる大きさの割に狭い車内が不満で他の車を買うでしょう。皆に好かれる無難な作りをするよりもこうしたほうが良いとマツダは考えたわけです。

一条工務店も似ている所があります。一条工務店は「家は性能」を実現するための方策として、高額なオプションを付けなくとも標準仕様で快適な生活を送るための設備を多数揃えています。たとえば、全館床暖房、熱交換式第一種換気システムなどがこれにあたり、他のメーカーでこういうものを採用すると数百万単位の追加予算が必要になるでしょう。そこを解決するために住宅設備のほとんどを自社生産し、徹底して低コスト化を図っています。一条工務店の家はユニットバス、キッチン、床暖房から太陽光パネルに至るまで自社生産を行っています。設備が同じならば施工工程も省力化できますからね。

その結果、他のメーカーのおしゃれな住宅設備が採用できなかったり、細かい設計上の要望を聞いてくれなかったり(俗に一条ルールと呼ばれます)制限が多いです。結果、自由設計とは言えどどれも似たような家になりがちです。そういう点から、一条工務店を選ばない人もいるでしょう。しかしそれでも、他のメーカーと同じような商品開発を続けて特色を出さないよりは、徹底して住宅性能や快適さを求めて家づくりを行うのが正と考えたから、そのようにしているのでしょう。

ということで、以上4点ほど両社の共通点を挙げてみました。まったく違う業種の二社にこういった共通点を見いだせるのは面白いと思うのですがいかがでしょうか。そして個人的には、上記のようなポリシーには非常に共感できます。結局、車を買う人のほとんどは車に関しては素人ですし、家を買う人のほとんどは家づくりに関して素人ですからね。商品開発の大衆迎合ではなくて、プロがプロとしての姿勢を見せるほうが好感をもてます。

ちなみに、こういうように「ユーザーの意向を汲み取って商品開発する」のではなく、「自分たちが良いと思う商品を世に出す」という手法を取る最も有名なメーカーはAppleでしょう。ですが私はアップルはなんか嫌いです。昔から嫌いです。MacはちゃんとしたCUIがあるし、unixベースだし、悪いわけではないのですが…。冷静に考えてみると、Appleが嫌いというよりはApple信者が気持ち悪いというだけかもしれません。

そういえばマツダは自転車やソファを作って自分たちのデザインコンセプトを示しているのですが、家のデザインまで踏み出してはどうでしょうか?一条工務店とマツダがコラボしたらなんか面白そうですね。「鼓動の家」みたいな。