UKプレマシー販売終了と高価なJadeの共通点

とても興味深い記事がありました。

Mazda5 may not be long for this world

先に紹介した記事の後追い記事ですね。

「Mazda 5(プレマシー)は世界的にもう長くないかも」、なかなか衝撃的なタイトルですが、とりあえず詳細を見て行きましょう。

以下がまたざっくりとした意訳です。

Mazda 5(以下プレマシーと記載)のように、小さくて便利なミニバンのコンセプトは良いアイディアに思えた。しかし競合するプレマシーのような車は米国がそうであったように、競合するコンパクトクロスオーバーが台頭するにつれ徐々にシェアを食われていった。実用的なプレマシーであるが、その未来は明るくない。

UKのAutocarはマツダが「プレマシーにリプレース計画は無い」と明かしたことを紹介している。また、Autoblogはマツダが「北米においても同様に北米地域におけるプレマシーのモデルチェンジは計画に無い」と述べたことを明かした。しかしながら、ミニバン市場はそれでも堅調な推移を見せていて、各ディーラーは高い利益率を求めて高価なモデルをより好む傾向を見せている。

プレマシーは突出した販売成績を残しているわけではない。2013年にはプレマシーは13,884台を売り上げたが2014年には11,613台を売り上げた。それに対してより高級なミニバンであるホンダ オデッセイの売り上げは122,738台、トヨタSienna(日本未発売のミニバン)の売り上げは124,502台だった。

つまり、世界的なミニバン市場の傾向としては以下の事が言えます。

  1. ミニバン市場はコンパクトSUV※1にシェアを奪われている
  2. しかし、ミニバン車種を放棄するほどではなく、堅調な動きを見せてはいる
  3. 各メーカーは利益率の高い高級ミニバンに力を入れている
  4. プレマシーよりも値段の高いオデッセイ、Siennaなどの高価格帯のミニバンの方が圧倒的に売れている

(※1)「コンパクトSUV」とは主にCX-5くらいのサイズのSUVであると思われます

で。このブログでも何度か述べましたが、この潮流から類推するにミニバン人気が高い国内においてもプレマシーのモデルチェンジはますます考えにくく、同じカテゴリに属する車も失われつつあります。さらにミニバン自体が今後はプレミアム価格帯に以降するような可能性も十分にあるということです。

好例はホンダ ジェイド/オデッセイ/ステップワゴン、トヨタ エスクァイア/アルファード/ヴェルファイアあたりでしょうか。ついこないだも「ジェイドは高すぎる」という記事を書きました。ジェイドはストリームの後継と言われますが、ジェイドはストリームよりも圧倒的に高価な価格設定となっており、明らかにターゲットとするユーザーが異なっています。ステップワゴンも最廉価グレードは200万円台前半からですが、上位グレードは400万弱と個人的には驚きを通り越して笑えてしまう値段設定です。初代ステップワゴンのように安くて丁度いいサイズで家族にピッタリなミニバンというイメージは失われつつあります。

エスクァイア/アルファード/ヴェルファイアに至ってはもはや「高級感をプラスしたプレミアムな車種」であるとはっきり述べている通り、値段も高くなっています。エスクァイアはまだノア/VOXYと比べても少し高いくらいではありますが、アルファード/ヴェルファイアはついに「エグゼクティブ ラウンジ」という大げさな名前の700万円オーバーのグレードが登場しました。「エグゼクティブ ラウンジ」。一体車に何を求めているのか、もはや私にはさっぱり理解できない世界です。

本当の「ミニ」バンユーザーはどこへ行けば良いのか

紹介した記事にもありますが、プレマシー、ストリーム、Wish、ISISあたりのサイズで6~7人乗りというのは中々便利なパッケージングであると思います。しかしながらそれがあまり評価されることが無く、競合しやすいSUVのほうが評価されました。なぜ小さめのミニバンとSUVを比較して後者が圧倒的に人気があるのか私には思い当る理由が無いのですが、おそらくはイメージでしょう。

ミニバンは室内空間を広く取るために形が同じようになりがちで特徴を出すのが難しいというのもあります。SUVは前時代的なクロスオーバー然とした見た目を捨ててより都市的に生まれ変わり、また、もともと趣味にスポーツにと多目的に使える所がアクティブで好印象的なイメージを醸し出しています。また、車高の高い車は視界が良いです。タフガイに見られるためにSUVという選択肢もあるでしょう(参考)。実際は車高が高くて重い車は走行性能や燃費などと言ったところで何かを犠牲にしているのですが、ライトユーザーにとってはイメージがすべてという事なのかもしれません。それが悪いことだとも思いませんが。

それでもミニバンが良いという層は確かにいるわけで、かつ、そのような層において車に高級感、所有することによる満足感など求める人が多かったからプレミアム価格帯の車が売れるのでしょう。

それで、小さめのミニバンに妥当な価格と実用性を求めていた層はどこへ行けばいいのでしょうか。このような層を受け入れてくれる車種はもはや非常に少ないです。プレマシーはモデルチェンジが絶望的、ISISは販売終了がささやかれ、Jadeはプレミアム路線へと切り替わりました。Wishはどうせトヨタの事ですからいずれハイブリッド化されて大幅に価格も高くなるのではないでしょうか。

個人的には高級感を打ち出すというのはまあ理解できます。しかしそこで重要なのはユーザーが価格に見合った価値を感じるかどうかという点にあります。これは完全に個々人の価値観によると思いますが、利幅を拡大した製品であるため明らかにコストパフォーマンスが悪いとまでは言えるでしょう。というか簡単に言えば分不相応に高いということです。世の中のプレミアム商品とは大体そんなもんです。

プレミアムまじ許すまじ

プレミアム感を演出して値段を釣り上げ利幅を広げると言う手法は貧乏性の私にとって絶対に受け入れることができないやり方です。マジ許すまじ。マジ許すまじ。高級感なんて要らないから基本性能を何とかしろと思う。マジ許すまじ。マジ許すまじ。

そういえばレクサスからCT200hがリリースされた時に「低価格帯の商品を出すと客質が悪くなるのではないか。こんな車種出さなくてもいい」みたいな事を言う人をネットで見たことがありますが、はっ、何が客質か。アホじゃないかと思う。大体が資金力を基準に人間の良しあしを判断するとか、さらにその物差しがレクサスという自動車というカテゴリの中でさらに極東の一社が提供する商品群であるあたりとか、自ら「私は視野が狭いし偏見もひどいです」と公言しているようなものだと思う。あとは「三鷹に住む人はみんないい人」とかいう奴がいたのも記憶に残っている。曰く、「三鷹は高所得者が多い」からだそうだ。そのあと三鷹ですぐ女子高生へのストーカー殺人事件があって不謹慎ながら笑った。

私がこれまでに出会った金持ちというのは大体がこういう性格クズであるので金持ちに良い印象が全然ない。公立大学に入ってさらに授業料減免を使った上でさらに奨学金にアルバイトにというフルコンボを経験していまだにせこせこと奨学金を支払っている根っからの貧乏性体質の私は世の金持ちは許せない。徹底的に戦っていく所存であります。