なんか自分で書いておいてちょっと納得いかないタイトルですが、詳細を書いていきたいと思います。
結果
まずは結果です。以下のようになりました。スコアが高いほど(私にとって)良い選択肢であるという意味です。万人にとって良いかどうかは知りません。+Rと書いてあるのはPROACTIVEにレーダークルーズコントロールオプションを付けたという意味です。
当初私が検討していたXD PROACTIVEや25S PROACTIVEが軒並み低いという結果です。
グレード | スコア | 正規化 |
20S FF | 919 | 0.61 |
20S PROACTIVE FF | 935 | 1.41 |
20S PROACTIVE+R FF | 943 | 1.81 |
25S 4WD | 900 | -0.34 |
25S PROACTIVE 4WD | 916 | 0.46 |
25S PROACTIVE+R 4WD | 924 | 0.86 |
25S L PACKAGE 4WD | 925 | 0.91 |
XD FF | 885 | -1.09 |
XD 4WD | 897 | -0.49 |
XD PROACTIVE FF | 885 | -1.09 |
XD PROACTIVE 4WD | 879 | -1.39 |
XD PROACTIVE+R FF | 909 | 0.11 |
XD PROACTIVE+R 4WD | 887 | -0.99 |
XD L PACKAGE FF | 910 | 0.16 |
XD L PACKAGE 4WD | 888 | -0.94 |
評価方法
まず、評価基準を下記に分けてそれぞれにウェイトを付けました。
- 悪路走破性
- 重量
- 質感・見た目
- 初期コスト
- 維持コスト
- 安全性・先進性
- 長距離走行の快適さ
- 街乗りの快適さ
- 走りの楽しさ
ウェイトの付け方(何を重視するか)は個々人によってさまざまだと思いますが、ここでは私の好みに合わせて以下のように設定しました。
項目 | ウェイト |
悪路走破性 | 6 |
重量 | 7 |
質感・見た目 | 4 |
初期コスト | 7 |
維持コスト | 3 |
安全性・先進性 | 8 |
長距離走行の快適さ | 7 |
街乗りの快適さ | 7 |
走りの楽しさ | 8 |
次にグレード間の差異についてそれぞれが評価項目にどのように作用するかをスコア付けしました。
悪路 | 重量 | 質感 | 初期C | 維持C | 安全性 | 長距離 | 街乗り | 走り | ||
エンジン | 2.0G | 5 | 7 | 5 | 7 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 |
2.5G | 5 | 7 | 5 | 5 | 3 | 5 | 6 | 5 | 7 | |
2.2D | 5 | 4 | 5 | 3 | 7 | 5 | 6 | 3 | 7 | |
駆動方式 | FF | 3 | 7 | 5 | 7 | 7 | 5 | 5 | 5 | 5 |
AWD | 9 | 4 | 5 | 3 | 4 | 6 | 5 | 5 | 4 | |
装備 | 基本装備 | 5 | 5 | 5 | 7 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 |
Proactive | 5 | 5 | 5 | 3 | 5 | 7 | 7 | 7 | 5 | |
Proactive+Rader | 5 | 5 | 5 | 2 | 5 | 8 | 8 | 7 | 5 | |
L Package | 5 | 5 | 7 | 1 | 5 | 8 | 8 | 7 | 5 |
5を基準として良い場合はプラス方向に、悪い場合はマイナス方向に振っています。なので、重量は軽い方がスコアが高く、コストは安い方がスコアが高いというふうに評点を付けています。
評点を付けるうえで少し悩んだところを書いていきます。まず、エンジンごとの長距離・街乗り・走りの楽しさです。長距離走行に関してはディーゼルもしくは2.5Lモデルの方が回転数が低くて済むので快適かな、と判断しました。が、2Lガソリンエンジンで不足があるとも思えないため大きな差はつけませんでした。
街乗りに関してはガソリンモデルが優位としてあります。これは「ディーゼルモデルは街乗りではオーバースペックである」というレビューがネット上で散見されることをより重視したものです。アクセルの踏み具合に対してどれだけエンジンを回すかはコンピュータのセッティング(燃調、アクセル開度、変速タイミング、etc)に依るので厳密にはディーゼルかガソリンかというのは関係ないのですが、ユーザーがそのセッティングをいじれるという訳でもないのでスコア差を付けることとしました。実際、ディーゼルモデルはトルクフルでスポーティーな感じを演出するためにガバっとふかすようなセッティングにしてあると思われます。
走りについても悩んだ末同等としました。レビューを見るとディーゼルモデルの方が楽しいような評価が多いのですが個人的にはエンジンが綺麗に吹け上がるあたりのエキゾースト音、リニアな出力の変化のあたりが走りの楽しさを生み出しているような気がしており、その点でガソリンモデルの方がむしろ優れるのではとも思います。が、CX-5は図体がデカく車両重量もそれなりにあるため、低速からトルクがあった方が面白さはあるのでは、という気がします。上記を鑑みて両者甲乙つけがたしと判断しています。
次は駆動方式です。FFと4WD(AWD)ですが、個人的にかなり4WDに対して甘めに評価したつもりです。それは私が付けたウェイトだと圧倒的にFF有利になってしまったからです。しかし、甘目につけたと言っても走りの楽しさの点ではFFの方に分があると評価しました。通常、ラリーなどではAWDの方が有利でしょうし、制御の幅が広がる分全体的に車の性能は向上するはずです。しかし、走りを楽しむということはタイムアタックするという事ではありません。AWDは良く出来すぎていて(安定性が高すぎて)逆に面白くないように感じます。また、FFモデルと比較した時の大幅な重量増があるというデメリットも勘定したうえで若干FFの方が走りが楽しいと設定しました。
以上の評点とウェイトを掛け合わせ、各グレードで項目ごとに加点していって総合的なスコアを算出したのが冒頭の表です。
結果からの考察
以下に結果を再掲します。
私はこの結果に納得がいかず、XDや4WDモデルが有利になるようパラメータを意図的にいじってみましたが、大勢は変わりませんでした。この結果自体意図的にいじった後であり、いじる前は上記の差がもっと著しく広がっていました。
以上から、私の価値観と評価方法で評価した限りですが以下の事が言えます。
- ディーゼルモデルを買う動機はかなり薄い
- 4WDモデルを買う動機も薄いが、ディーゼルに比べたらまだ検討の余地はある
- 装備はPROACTIVEにレーダークルーズオプションを付けるのがベスト
たしかに冷静に考えてみると、私の場合ディーゼルモデルが良いと思っていた理由は「重いボディと相性が良いから」「昔実家で乗っていたいすゞジェミニ(2.0Lディーゼルターボ)が好きだったから」、4WDが良いと思っていた理由は「SUVは4WDであるべきだから」というあいまいな理由です。
では実際的な理由はどうかと言われると、悪路走破性で言えば確かに雪国を走行する機会はあるものの、居住しているのは東京です。日常的に悪路を走行するわけではありません。さらに東北に住んでいた時もほとんどの期間、FF車に乗っており、それで不足は無かったのですからいまさら4WDでなければならないという理由もありません。大体、本来であればFFのプレマシーを買おうとしていたのですから。
ディーゼルに関してもそうで、燃費向上というメリットは初期コストの高さに起因するローン支払いの高さ、走行距離がそれほど長くない(年1.2万km程度)ことなどから到底ペイできると思えません。数々のレビューにある「走りの楽しさ」に関しては、プリウスですらそこそこ走りを楽しんでいたという事実からたとえ20Sでも満足できてしまうように思えます。
以上を総括すると、やはり私には20SでPROACTIV + レーダークルーズオプションを付加するというのが妥当な気がします。
この前まで「4WDじゃねーSUVなどクソだ」みたいな事を言っていた人がこれですよ。こういう人の話は信じない方がいいですね。
計算Excelファイル
上記の記述に「いや、全然納得いかねー」という人は多いでしょう。当然です。私の嗜好を反映した結果なのですから。その上で私だって納得できないのですから。ましてや他人に受け入れてもらおうとも思っていません。
「納得いかねー」という人は下記に計算に使用したExcelファイルを載せときますので、これをダウンロードして自分の好きなようにパラメータをいじってみてください。水色のセルがいじって良いセルです。