ブーバ/キキ効果は子供にも通用するか

ブーバ・キキ問題(ブーバ・キキ効果)というのがある。簡単に例を示そう。

下記に二つの図形がある。これは火星人がつかう文字で、どちらかは「ブーバ」、どちらかは「キキ」と発音する。どちらがブーバでどちらがキキだろうか?

image from wikipedia

どの言語圏/文化圏に属する人間に聞いても、この問いに対して98%の人は左の図形を「キキ」右の図形を「ブーバ」だと推測する。これは、人類の中で普遍的な言葉の発音と図形に何らかの関連性があることを意味する。また、大脳の特定の部位に損傷を受けた人、また自閉症の人では、上のような顕著な結果は得られないという。という事は脳の中のどこかでこの機能を担っているとまでは言えるだろう。非常に興味深い実験である。wikipediaの当該項にも記述があるが、日本語の「ふわふわ」「ギザギザ」などといった言葉もこれに関連していると考えられる。

私がこれを知ったのはV.S.ラマチャンドラヤンの「脳の中の幽霊」という本からだった。この本は人間の脳の根幹の仕組みについての興味深い実験結果を幾つも紹介している。ぜひとも興味のある人はご一読頂きたい。

それで、私はふと思いついたのだが、このブーバキキ問題は子供にも通用するだろうか?うちの娘はもうすぐ3歳で、ようやく文章を話すようになった程度の頃合いである。「どっち?」と問われて一方を指し示すことが出来るようになったのは数か月前のことであった。そのような子供はブーバとキキをどのように分類するだろうか。

で、娘に上記画像を見せ、「ブーバはどっち?」問うと、自信なさそうに右側の図形を指差した。「キキはどっち?」と問うと、これもまた自信なさそうに左側を指差した。なるほど。

1サンプルだけなので何とも言えないが、どのような言語圏/文化圏でも共通することなのでおそらく子供についてもこの傾向は適用されるような気がする。もし、言葉を話せるようになったばかりのお子さんをお持ちの方は、ぜひともブーバキキ問題を子供に聞いてみてほしい。で、聞いたら私に教えてほしい。Twitterもしくはメールでお願いします。すると私の好奇心が満足します。特に他に良いことは有りません。

ちなみに、その後娘は「ブーワこわい!ブーワこわいねー!ブーワこわいよ!」を連呼し始めたので、「大きい声出すとブーバが来るよ」と脅かしたところ静かになってやがて寝た。