Android Auto搭載車種が登場

そういえば、OAAによると「2014年末にはAndroid auto搭載車種が登場する」と言っていたはずですが、あれはどうなったんだ?もう年末だぞ?と思い、調べてみました。

ヒュンダイ ソナタに搭載

Android Auto is great, but automakers are holding it back

初搭載車種はソナタだそうです。こないだのLAオートショーで発表されたらしいです。さすが韓国ですね。日本で韓国車を見ることはほとんどありませんが、北米やオーストラリアではランキングの上位にも食い込んでいる立派なメーカーです。乗ったことは無いので実際どうなのかは知りませんが。

image from THE VERGE

マテリアルデザインですね。Android 5.0(lolipop)から導入されたUIで、普段Nexus 5を使ってる私からすると非常にしっくりくるデザインです。

APIはすでに公開されているそうで(下記記事)、Android Studioでも対応。サードパーティ製アプリもすでに登場しているそうで、たとえばWhatsAppなどがリリースされているそうです。WhatsAppはLINEのようなメッセージングアプリで、インドでは使っている人が多かったです。LINEはテレビCMもやっていましたが、使っている人はあまりいなかったですね。

グーグル、「Android Auto」APIを公開--サードパーティーアプリも披露

Android AutoのUIは音声認識ベースですが、タッチパネルによる操作も可能だそうです。スマホと連携するのか、Android Auto自体に通信機能が搭載されるのか分かりませんが、いずれにせよ当然モバイルネットワーク回線への接続もあるでしょう。

個人的にはもっと早くから車にはSIMカードが載って当然だったと思います。すべての車からデータが取れれば渋滞予測、都市計画、車の利用シーンの詳細など官公庁やメーカーが喉から手が出るほど欲しいデータがごまんと取れます。VICSも容易にリプレースしてより機能向上できるでしょう。しかし結局、Googleがスマホ経由で回収したデータを蓄積しているので、先を越されたわけですが。

話をAndroid Autoに戻しまして、記事中ではGoogle製のUIとメーカー製UIの差異が気になると言っています。まあここら辺はスマホでも言えることですね。docomoなんかは何かと自社標準にメーカーを従わせるのが好きで、ゴチャゴチャとして何のためにあるのか分からないようなUI・機能を量産していますが、そういうことはAndroid Autoではしてほしくないですね。まあ、今回の場合はdocomoは関係ないでしょうが。車メーカーにdocomoのようなことをやりだす偉い人が居ないことを期待します。

方針としては、Googleのデザインに似せたものを作るか、すべての機能をメーカーが提供してGoogleが提供する部分を見えないようにするか、のどちらかになると思います。もし後者の機能を使うにしても、Android技術者の確保や豊富なAndroid APIを利用できるという点でメーカーにもメリットはあります。

ちなみに、Android autoの公式チュートリアルもざっと眺めてみました。

Getting Started with Auto

これを読むと、現状ではオーディオアプリとメッセージングアプリのみに対応とあります。APIを眺めてみても特に車に特化したものはあんまり無く、現状ではAndroid AutoのUI向けの通知クラスなどがいくつか追加されているだけのように見えます。車のセンサ情報とか、パーキングブレーキがかかってるとかかかってないとか、そういうものを抽象化してくれる層が提供されるのを期待していたのですが、現状は単に車の中で動くAndroidという以上のものは感じ取れません。

まあ、インフォテインメントシステムであればそれで十分なのかもしれませんが、出来ればセンサ情報をよみとってああだこうだ表示するアプリなどを作ってみたいと思っていたので、これからそういう機能が提供されたら嬉しいですが。メーカー実装に依存しすぎてまとめられないかもしれないですね。せめてCANくらいは読み取って簡単に扱えるライブラリが提供されるといいな、と思います。しかし、そもそもインフォテインメントシステムに豊富な車両センサ情報がいらないというケースもあるでしょうから、結局は必要に応じてメーカーが独自実装することになってしまうのでしょうか?そしたらユーザーは一番おもしろくない。

マツダのマツダコネクトはどうなるんだ

結局最後はここに話が戻ってくるのですが、どうなんですかね。マツダもOAAに参加しています。まあ、VolvoもOAAに参加しつつAppleのCarPlayを実装してみたりと色々やっていますし、各社様子見なのでしょう。マツダとしてはAndroid Autoが流行るのか、Appleになるのか、そのどちらでもないのか。各社、OAAに参加しつつ自社のなにかを開発し続けるのは、結局保険程度に考えているからですかね。

ただ、スマホの場合は気に入らなかったら買い替えればいいですが、車の場合はそう簡単にはいきません。インフォテインメントシステムひとつで買い替えの動機になるとも思えませんが、少なくとも買うときは意識するでしょう。というわけで、インフォテインメントシステムにこだわるのであれば今はまだ様子見の時期と言えそうです。

私見ですが、結局インフォテインメントシステムはスマホの延長です。スマホはAndroidの独壇場です。スマホでも車でも重要な市場は新興国ですが、すでに新興国で圧倒的なシェアを伸ばしているのもAndroidです。したがって、インフォテインメントシステムもどこの会社もおおむねAndroid Autoベースのものに落ち着く気がします。

私個人の宗教的な理由としても、Android Autoが流行ってもらいたい。できればAndroidがScalaを公式にサポートしてもらいたい。